ここまでの講座では、レバレッジやロスカットなど、FXに関する基本的な言葉について解説してきました。「FXに興味が出てきたけど、具体的な始め方や取引の方法はまだわからない」という人もいるのではないでしょうか。 FX取引を始めるために必要なものや、取引までの基本的な流れを知って、スムーズにFX取引を始めましょう!
今回は、FX取引の始め方から取引にいたるまでの流れを初心者向けに解説していきます。
FX取引を始める際に必要なものは以下のとおりです。
FX取引を始めるには、最初にFX会社に口座を開設する必要があります。手続きにあたって、 本人確認書類やマイナンバー、銀行口座の情報を準備しておくとスムーズです。本人確認書類や マイナンバー確認用の書類の住所は、最新のものである必要があります。書類の住所が古い場合は、 まずは最新のものに変更することから始めましょう。
口座を開設した後、実際にFX取引を行うときは、スマホやパソコンを使用します。とくにスマホがあれば、 外出先でも情報の収集や取引の注文を出すことができるため、利益を得るチャンスを逃しにくくなるでしょう。
FX取引は、次の4つのステップで始めることができます。
step01
FX会社を
選ぼう
step02
口座を
開設しよう
step03
証拠金
(保証金)を
入金しよう
step04
FX取引を始めよう
それぞれのステップについて、詳しく解説していきます。
FX会社選びはとても重要です。数多くのFX会社がありますが、それぞれの特徴を理解したうえで、自分が思い描く取引のスタイルなどに適したFX会社を選びましょう。
FX会社を選ぶ際に、しっかり確認したいのは以下の7つの観点です。
それぞれの観点について、詳しく解説していきます。
自分の大切な資金を預けるわけですから、信頼性の高いFX会社を選ぶことが大切です。たとえば、長い間投資家に支持されている会社かどうかを示す口座開設数や預かり証拠金の残高、 経営の健全さを示す自己資本規制比率などを参考にするとよいでしょう。これらの情報は、FX会社のウェブサイトで公開されています。また、ユーザーの口コミや評判も参考になります。
セントラル短資FX株式会社は、創業100年以上の歴史を誇るセントラル短資グループの一員であり、FX専業会社のなかで唯一「長期発行体格付(※)」を取得しています。 取引システムの安定性も高く、質の高いサービスを提供しています。
※長期発行体格付とは、現在や将来の債務を返済できる能力があるかどうかを総合的に評価し等級で示したものです。 詳しくは以下のリンクからご確認ください。
FXに限らず投資をする際には、取引にかかるコストをおさえて、利益を最大化する考え方も大切です。FX会社の多くは取引手数料を0円にしているため、スプレッドが実質的な取引コストとなります。 スプレッドとは買値(ASK)と売値(BID)の差のことで、スプレッドが狭い(小さい)ほうがコストをおさえられます。
スプレッドについての詳しい解説は、以下の記事に掲載していますので、こちらもご確認ください。
必要な資金をもとに、FX会社を選ぶことも大切なポイントです。とくに、初心者のうちは、少額取引が可能なFX会社を選ぶとよいでしょう。少額取引には次のメリットがあります。
セントラル短資FXの「FXダイレクトプラス」では、最低取引単位が小さいので、初めての人でも少額の資金で取引が可能です。参考までに、いくつかの通貨ペアについて最低取引単位で取引を始める場合の必要証拠金の額をご紹介します。 金額は相場動向によって随時変わる点にご注意ください。
通貨ペア | 必要証拠金額 (レバレッジ25倍) |
---|---|
USD/JPY (米ドル/円) |
約6,000円 |
EUR/JPY (ユーロ/円) |
約6,470円 |
GBP/JPY (英ポンド/円) |
約7,750円 |
AUD/JPY (豪ドル/円) |
約3,780円 |
MXN/JPY (メキシコペソ/円) |
約295円 |
HUF/JPY (ハンガリーフォリント/円) |
約160円 |
TRY/JPY (トルコリラ/円) |
約158円 |
※1,000通貨あたり(ハンガリーフォリント/円のみ10,000通貨あたり)の必要証拠金額
※2025年4月1日時点
操作しやすい取引ツールが提供されているかどうかも、FX会社を選ぶ際のポイントの1つです。とくに最近は、スマホアプリが使いやすくなるように各社が力を入れています。 スマホアプリの機能が充実しているかどうかは、快適に取引するための重要なポイントです。
セントラル短資FXの「FXダイレクトプラス」で利用できるスマホアプリには、パソコン用の取引ツールに匹敵する多彩なチャート機能が盛り込まれています。同アプリは、業界初のカレンダー形式の取引履歴表示機能を利用できるなど、 ユーザーから高い評価を得ています。
1タップで完了!
スピード注文
1タップで新規・決済・ドテン・一括決済が可能。
短期売買向け機能。
取引成績を可視化!
パーソナル
レコード搭載
週・月・年単位で、損益を円やpipsで表示。
勝率なども確認可能。
直感的な取引分析!
取引成績
カレンダー表示
日々の決済やスワップ損益を、
カレンダー形式で表示。
FX会社は、顧客から受ける膨大な数の注文を取引システムで処理します。その取引システムがトラブルを起こさずに安定しているか、処理速度がどのくらい速いかという点はとても大切です。
相場が大きく動くときは、FX取引の注文が急増します。その注文を正確かつ高速に成立させることができないと、顧客は取引チャンスを逃してしまうことになります。そのため、FX会社は取引システムの開発や運用に力を入れています。 取引システムに自信があるFX会社は広告などでアピールしていますので、FX会社を選ぶ際には注目しましょう。
セントラル短資FXでは、自社の高い技術力を生かして独自の取引システムを開発しています。顧客の注文が取引システムに到達してから取引が成立するまでの時間(約定速度)は業界最速水準の0.001秒※、注文が実際に取引として成立する割合(約定率)は100%※を誇っています。
※2025年1月10日(金)米国雇用統計発表前後3時間(19:30~翌1:30)に当社システムに到達した取引を対象に実施した調査結果です。約定速度は当社内処理速度の中央値、約定率はスリッページ設定した注文を除いたものです。スリッページ設定した注文を含めた約定率は99.1%です。
FX会社の中には、口座開設後に一定の条件を満たした人が特典をもらえる「新規口座開設プログラム」や、取引の数量などに応じた「キャッシュバックキャンペーン」などを実施しているところがあります。同じ取引をする場合でも、プログラムやキャンペーンの内容が魅力的なFX会社を選ぶとお得です。
セントラル短資FXでは、口座開設申込から2週間以内の取引で2,000円キャッシュバック、さらにその後の取引数量に応じて最大1,000,000円キャッシュバックを受けられるおトクなデビュープログラムを用意しています。
初心者のうちは、取引をするなかで不安や疑問点も多く生まれるかもしれません。安心して取引するためにも、FXに関する知識などの教育コンテンツの内容もチェックしておくとよいでしょう。
セントラル短資FXのYouTubeチャンネルでは、FX初心者向けのわかりやすいFX紹介動画を無料で公開しています。また、ウェブサイトでは、マーケットビューという、外国為替の専門家の相場見解を学べるコラムを無料で公開しています。こういったコンテンツを利用して、 取引の前に関連する知識や為替相場の情報を集めておくことも大切です。
自分に合ったFX会社を選んだら、口座を開設しましょう。
セントラル短資FXの「FXダイレクトプラス」の場合、以下の手順で口座を開設します。
Substep01
口座開設の
申し込み
Substep02
本人確認書類
の提出
Substep03
口座開設
完了
Substep04
マイナンバー
などの登録
公式サイトにアクセスし、「口座申込フォーム」に必要事項を入力して申し込みます。本人確認書類は、スマホで運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類と自分の顔を撮影する方法、 または本人確認書類をアップロードする方法の2通りがあります。
審査が終わると、ユーザーID・パスワードなどがメールで送信(または郵送)されます。さっそくマイページにログインし、マイナンバーや銀行口座を登録しましょう。FX取引をスムーズに始めるためにも、 あらかじめマイナンバーカードや銀行口座の情報などを手元に用意したうえで、登録作業を進めるのがおすすめです。 提出するマイナンバー確認用の書類の住所は最新のものにしておきましょう。
FX口座が開設できたら、FX取引に必要な証拠金を入金します。
証拠金とは、投資家がFX会社にあらかじめ預け入れておくお金のことです。FXでは、預け入れた証拠金をもとに、最大25倍のレバレッジでの取引が可能です。
必要証拠金の具体的な金額は、FX会社や取引通貨ごとに異なります。
レバレッジを最大の25倍にする場合、取引額の25分の1(4%)の資金があれば取引ができます。たとえば、1米ドル=150円のときに10,000通貨(1,500,000円分)の取引をする場合、4%にあたる60,000円が必要証拠金となります。
FXを始めたばかりの人は、後述のとおり、取引のスタイル(トレードスタイル)によってレバレッジの倍率を変えると、比較的低いリスクで取引を行えます。慣れてきたら、少しずつレバレッジを上げていくのもよいでしょう。ただし、 レバレッジを上げると同じ相場の動きであっても損益が大きくなることを忘れずに、無理のない取引を行うことを意識しましょう。
デイトレードとは、数十分~1日の間で取引し損益を確定するスタイルです。基本的に建玉(ポジション)を翌営業日以降に持ち越しません。 スイングトレードとは、数日~1週間程度の期間で取引をするスタイルです。 長期保有を行う取引はポジショントレード(長期トレード)といい、数週間~数か月の中長期間にわたって建玉(ポジション)を保有します。
上記のレバレッジの例は、あくまで目安です。相場が激しく動いている状況では、さらにレバレッジを低く抑えて余裕を持った取引をする必要がありますので注意してください。 必要最低限の証拠金しか入金していない状態で取引をしていると、相場が少し動いただけで強制ロスカットが発生する可能性が高まるため、必ず余裕のある資金を用意することが大切です。強制ロスカットについては、以下の記事も参考にしてください。
「FXダイレクトプラス」では、1,000通貨(ハンガリーフォリント/円は10,000通貨)から取引できます。計算しやすくするために、ここでは1メキシコペソ=8円とします。メキシコペソ/円で1,000通貨分の取引をするときは、 最低でも320円あれば取引できるということになります。
しかしながら、320円で余裕を持った取引をすることは現実には難しいため、まずは数千円を目安に入金して、取引を始めるとよいでしょう。
また、米ドル/円で1,000通貨を取引する場合、1米ドル/円=150円の場合の必要証拠金は、トレードスタイルごとに以下の金額が目安となります。
トレードスタイル | レバレッジ の目安 |
必要証拠金 の目安 |
---|---|---|
デイトレード | 5倍 | 150円×1,000通貨÷ 5= 30,000円 |
スイングトレード | 3倍 | 150円× 1,000通貨÷ 3= 50,000円 |
長期保有 | 2倍 | 150円×1,000通貨÷ 2= 75,000円 |
「FXダイレクトプラス」における必要証拠金の金額は、以下のページで確認できます。
必要証拠金の入金ができれば、いよいよFX取引を開始できます。取引のおおまかな手順は以下のとおりです。
Substep01
通貨ペアを
決める
Substep02
新規注文を
発注する
Substep03
建玉
(ポジション)
を保有する
Substep04
建玉
(ポジション)
を決済する
順を追って確認していきましょう。
まずは、通貨ペアを決めることから始めます。FXにおける通貨ペアとは、米ドルと日本円など、取引する2つの通貨の組み合わせのことです。 FXは異なる通貨の売買により損益が生じる仕組みなので、通貨ペアの選択はとても重要です。
初心者が取引しやすい通貨ペアとして、米ドル/円が挙げられます。米ドル/円の通貨ペアが取引しやすいとされている主な理由は、以下の3つです。
FX取引に慣れるまでは、米ドル/円の通貨ペアで取引するとよいでしょう。
通貨ペアが決まったら、新規注文を発注します。FX取引には、以下のようなさまざまな注文方法があります。
それぞれの注文方法の詳細については以下の記事をご覧ください。
なお、「FXダイレクトプラス」での成行注文の注文方法については、以下のページからご確認ください。
建玉(ポジション)とは、新規の買い注文・売り注文が約定(取引成立)した後、決済せずに保有している状態をいいます。買った後でまだ売る決済注文をしていない建玉(ポジション)を「買い建玉(ロングポジション)」、売った後でまだ買う決済注文をしていない建玉(ポジション)を 「売り建玉(ショートポジション)」といいます。
新規注文が約定すると、建玉(ポジション)を保有している状態になります。FXの建玉(ポジション)には保有期間が定められておらず、 保有している間はスワップポイントによる損益が生じます。
金利の低い通貨を売って金利の高い通貨を買うと、建玉(ポジション)を保有している日数に応じて金利差分の利益が得られます。現在の日本円よりも高い通貨を買うことで、 スワップポイントを受け取れる場合が多いです。
通貨ペアや相場の動向によっては、これまで受け取っていたスワップポイントがマイナス(支払い)に転じるケースがある点に注意しておきましょう。
新規注文をして建玉(ポジション)を保有した後には、損益を確定させるために、新規注文時と反対の売買を行う決済注文をします。買い建玉(ポジション)を保有している場合は、 売り注文、売り建玉(ポジション)を保有している場合は買い注文で決済します。
FXでの決済取引は、差金決済となっています。差金決済とは、通貨の現物売買を行わずに、売りと買いの差額の金額の授受によって決済を行う仕組みのことです。決済注文によって利益または損失の額が確定し、口座に反映されます。 決済前の建玉(ポジション)の状態での利益を評価益または含み益、損失を評価損または含み損といいます。
利益を確定させたいときに決済することはもちろんですが、評価損が小さいうちに決済する「損切り」を意識しておくことも大切です。「損切り」は新規注文をするときから、 注文の方法であらかじめ決めておくこともできますので、うまく活用しましょう。
今回の講座では、FXの始め方・取引の方法についてステップごとに解説しました。
FXを始めるのであれば、まずは自分に合ったFX会社を選ぶことが重要です。FX会社を選ぶ際には、会社の信頼性やスプレッド、取引ツールの使い勝手など、さまざまな点から比較する必要があります。
FXは少額資金からの取引が可能ですが、レバレッジを大きくすると利益と損失のどちらも大きくなります。とくに初心者のうちは、レバレッジを低くおさえた取引でリスク管理をするよう心がけることが大切です。
次回は、FXの実質的な手数料である「スプレッド」について解説していきます。取引の際に必ず発生するコストなので、きちんと理解しておきましょう。