上の画像の四角で囲んだ部分(チャート表示エリア)では、選択したシンボル(通貨ペア)の値動きをグラフ化して視覚的に確認することができます。トレードやチャート分析において、最もよく触れることになるとても重要なエリアです。
TradingViewチャートのチャート表示エリアはカスタマイズ性が高く、直感的に操作することができます。チャート表示エリアの基本的な仕組みを理解して、自分の好みに合った取引環境を構築できるようになりましょう。
チャート表示エリアの主要部分について、TradingViewチャートにおける呼び方や主な機能を紹介します。
TradingViewチャートでは、上の画像の四角で囲んだ部分を「チャート」と呼びます。通貨ペアの値動きが表示される部分です。
ちなみにひとつのチャートにつき、選択できる(メインの)シンボルはひとつです。なお、チャートにはこのシンボルのほか、インジケーターや比較シンボルなどを追加することが可能です。
上の画像のように、インジケーターや比較シンボルを追加した際、メインで表示しているシンボルとは分けて表示されることがあります。このそれぞれの表示部分のことを「ペイン」と呼びます。
ひとつのチャートの中に、複数のペインが存在するという構造です。なお、全てのペインは同じ横軸(時間軸)で表示されるので、ペイン毎に異なる時間軸のデータを表示することはできません。
上の画像の四角で囲んだ部分は「ステータスライン」と呼ばれます。チャート内/ペイン内に表示しているシンボルやインジケーター、比較シンボルに関する情報が表示されます。
また、ステータスラインの各表示にマウスオーバーすると、これらのオブジェクトの表示/非表示や削除、各種設定を行うことが可能です。
「スケール」とは、チャートの縦軸/横軸のことです。縦軸は「価格スケール」と呼び、シンボルの価格などの目盛りを表示します。横軸は「時間軸」と呼び、日付や時間の目盛りを表示します。
これらの軸は、直感的にドラッグするだけで拡大/縮小といった調整が可能です。また、価格スケールには通常の価格だけでなくパーセント/対数で表示する機能、時間軸にはワンクリックで表示期間を変更できる便利機能などがあります。
シンボルが表示されるベースは「キャンバス」と呼ばれ、背景色や罫線、目盛りの文字などを細かくカスタマイズできます。例えば背景色の変更、罫線の表示/非表示の切り替え、文字サイズの調整など、見やすさを重視した設定が可能です。
チャート表示エリアをカスタマイズする方法としては、大きく以下の3パターンを押さえておくといいでしょう。
操作の流れを、それぞれ具体的に見ていきます。
チャート表示エリアのカスタマイズは、チャートの右上の歯車ボタンからチャート設定を開いて行うのが基本です。このボタン以外にも、各部分で「右クリック>設定」と操作することで、チャート設定を開くこともできます。
チャート設定は4つにカテゴリ分けされているので、カスタマイズしたいタブを選択して設定を行うといいでしょう。
カテゴリ | 設定内容 |
---|---|
シンボル | チャートに表示するシンボルに関する設定ができる。 |
ステータスライン | ステータスラインに表示する項目を設定できる。 |
スケール | 価格スケールや時間軸の表示に関する設定ができる。 |
キャンバス | チャート背景やグリッドラインなど、キャンバスの各種設定ができる。 |
上の動画は、ステータスラインにおけるOHLC値(始値/高値/安値/終値)の表示/非表示を、右クリックで切り替えているところです。
このように、チャート表示エリアの各部分で右クリックをすると、その部分に関連する調整を素早く行うことができます。右クリックから調整できるチャート表示エリアは、以下の2つです。
チャート設定からしか調整できない項目も一部ありますが、多くの設定を右クリックから行うことができます。
▼豆知識
チャート表示エリア上にあるシンボル/インジケーター/比較シンボル/描画オブジェクトについても、右クリックで表示の調整を行うことができます。また、これらをダブルクリックすれば、対応する設定を開くことも可能です。
このように、TradingViewチャートは基本的に、気になるところを右クリックやダブルクリックすれば、関連する設定を調整できます。直感的に操作できるところは、TradingViewチャートの大きなメリットのひとつです。
上の動画は、手動で拡大しすぎた価格スケールをワンクリックで自動調節した後に、ペインを最大化しているところです。
このように、TradingViewチャートのチャート表示エリアには、ワンクリックで簡単に調整できる便利なボタンが数多く用意されています。以下はボタンの主な例です。
ワンクリックで各種調整ができるボタンを使いこなせば、トレードやチャート分析を効率化できるはず。直感的に操作できるように配置されているので、気になるボタンはぜひ積極的に試してみてください。