価格スケールはチャートの縦軸のことで、シンボルの価格などの目盛りを表示します。価格スケールは直感的に拡大/縮小したり、表示する情報を細かくカスタマイズすることができます。
ご自身の用途に合わせて、価格スケールを調整して、分析しやすい環境を整えるようにしましょう。
価格スケールを調整する上で、最初に押さえておきたい5つの簡単操作を紹介します。
操作 | チャートの動作 |
---|---|
「自動」ボタン | メインシンボルがチャートに収まるように、価格スケールを自動調整するか切り替えるボタンです。青字が自動調整する状態(ON)、白字が自動調整はされない状態(OFF)です。 |
「ログスケール」ボタン | メインシンボルの価格スケールを、対数表示に切り替えるボタンです。青字が対数表示の状態(ON)、白字が対数表示ではない状態(OFF)を示します。 |
「%」ボタン | メインシンボルの価格スケールを、%表示に切り替えるボタンです。青字が%表示の状態、白字が%表示ではない状態を示します。 |
価格スケールを上下に ドラッグ |
価格スケールが拡大/縮小します。この操作をすると、自動調整されない状態になります。なお、価格スケールが「%表示/100基準表示」の設定(後述)の場合は、ドラッグできません。 |
価格スケールをダブル クリック |
価格スケールが自動調整しない状態の場合、価格スケールが自動調整される状態に戻ります。 |
価格スケールにカーソルを合わせると、下部に「A/L」の2つのボタンが表示されます。このボタンは、複数の価格スケールがある場合には、各価格スケール毎に表示されます。
基本的には、「A」ボタンが「自動」ボタン、「L」ボタンが「ログスケール」ボタンと同じ機能です。ただし、「A/L」ボタンが各価格スケール毎に設定できるのに対し、「自動/ログスケール」ボタンは、メインシンボルを表示する価格スケールのみに対応しています。
メインシンボルの価格スケールにおける「A/L」ボタンのON/OFFを切り替えると、「自動/ログスケール」ボタンのON/OFFも連動して切り替わります。(なお、メインシンボル以外の価格スケールにおける「A/L」ボタンと、「自動/ログスケール」ボタンは連動しません。)
▼豆知識
「A/L」ボタンは、チャート設定の「スケール」タブから、「常に表示/常に非表示」に切り替えることができます。
価格スケールをより細かく調整できる詳細メニューは、以下の手順で表示できます。
この詳細メニューの各項目について、それぞれ紹介していきます。なお、「スケールの移動/設定」以外の項目は、クリックすることでチェックの有無が切り替わるタイプの項目です。
「自動(データを画面に合わせる)」は、デフォルトでチェックが入っている項目です。
この項目にチェックが入った状態では、表示しているメインシンボル/比較シンボル/インジケーターがチャートに収まるように、価格スケールが自動調整されます。この場合は、チャートのドラッグでは左/右の移動は可能ですが、上/下の移動はできません。
一方、この項目のチェックが外れた状態では、価格スケールが自動調整されない状態になります。この場合は、チャートをドラッグすると、左/右だけでなく上/下にも移動できます。
「自動(データを画面に合わせる)」のチェックを外すと、詳細メニューに「価格スケールをリセット」という項目が加わります。この「価格スケールをリセット」をクリックすると、自動調節される状態(「自動(データを画面に合わせる)」にチェックが入った状態)に戻ります。
「価格とバーの比率をロック」は、メインシンボルを表示する価格スケールのみで表示される項目です。デフォルトでは、チェックが外れています。
この項目にチェックを入れると、チャートの価格スケール/時間軸の比率が固定されます。この状態で価格スケールや時間軸を拡大/縮小すると、価格スケール/時間軸が同じ比率になるように、価格スケール方向にも時間軸方向にも、チャートが拡大/縮小します。
「価格のみでスケール」は、デフォルトではチェックが外れている項目です。
この項目にチェックを入れると、メインシンボルのみを基準に、価格スケールの自動調整が行われるようになります。この場合、比較シンボル/インジケーターは自動調整において考慮されないので、チャート外に飛び出すことがあります。
▼豆知識
相場状況や環境によっては、インジケーターが上下に広がるなどして、価格スケールの自動調整でメインシンボルの表示が極端に小さくなることがあります。この項目にチェックを入れておくと、自動調整の設定をしていても、メインシンボルの価格推移を大きな表示のままキープすることが可能です。
「スケールの反転」は、デフォルトではチェックが外れている項目です。この項目にチェックを入れると、価格スケールの上下が逆になり、上の方が数字が小さく、下の方が数字が大きい状態になります。
「通常/パーセント/100基準/対数」は、価格スケールの表示方法を切り替えるための項目で、この中のひとつにチェックが入るようになっています。
それぞれ、以下のような表示方法で、デフォルトでチェックが入っているのは「通常」です。
▼豆知識
比較シンボルを追加した場合は、自動で%表示に切り替わるようになっています。そのため、価格水準が異なるシンボルでも、設定変更することなく、視認性を維持したまま同じチャート上に表示することが可能です。
価格スケールが表示されている場所を調整するための項目です。
価格スケールが左/右に1本だけ存在している場合は、この項目から価格スケールを反対側に移動させることができます。
価格スケールが2本以上に分かれている場合は、価格スケールを左/右どちらか一方に1本にまとめることができます。
価格スケールに表示するラベルを、以下の項目毎に設定できます。デフォルトでは、「シンボル現在値ラベル/インジケーターの値ラベル」にチェックが入っています。
また、「ラベルを重ねない」の項目では、値が近い場合にラベルが重ならないよう自動調整する設定が可能です。この項目はデフォルトでチェックが入っており、自動調整される設定になっています。
チャート上に点線の水平ラインを引くかどうかを、以下の項目毎に設定できます。デフォルトでは、「価格ライン」にチェックが入っています。
▼豆知識
チャート設定ウインドウの「シンボル」カテゴリの「価格ライン」区分からは、価格ライン/高値・安値価格ラインの表示/非表示だけでなく、色/不透明度/太さの変更が可能です。
バーが確定するまでの時間を、価格スケールに表示するか切り替えるための項目です。デフォルトではチェックが外れており、時間表示はされていません。
この項目をクリックすると、チャート設定ウインドウの「スケール」タブが開きます。
価格スケールの設定は、チャート設定ウインドウの「スケール」タブ内の「価格スケールのラベル/価格スケール」区分から行えます。このタブは、以下の方法で開くことができます。
価格スケールに関する設定項目は、以下の通りです。
①~⑤の項目の内容について、それぞれ説明していきます。
▼豆知識
複数の価格スケールがある場合でも、チャート設定ウインドウの設定は全ての価格スケールに共通して適用されます。
価格スケールに表示するラベルを、以下の項目毎に設定できます。デフォルトでは、「シンボル現在値ラベル/インジケーターの値ラベル」にチェックが入っています。
「シンボルの現在値」については、ラベルの表示内容を以下から選択できます。
また、「ラベルを重ねない」の項目では、値が近い場合にラベルが重ならないよう自動調整する設定が可能です。この項目はデフォルトでチェックが入っており、自動調整される設定になっています。
バーが確定するまでの時間を、価格スケールに表示するか切り替えるための項目です。デフォルトではチェックが外れており、時間表示はされていません。
価格スケールの「A/L」ボタンの表示設定を、以下から選択できます。
左側のチェックボックスは、メインシンボルに表示する価格スケールの価格スケール/時間軸の比率を固定するか切り替える項目です。デフォルトではチェックが外れており、固定されていません。
価格スケール/時間軸の比率が固定された状態で価格スケールや時間軸を拡大/縮小すると、価格スケール/時間軸が同じ比率になるように、価格スケール方向にも時間軸方向にも、チャートが拡大/縮小します。
右側のボックスでは、価格スケール/時間軸の比率を数字で指定することが可能です。デフォルトでは現時点の比率が表示されています。この数字を大きくすると、同じ期間に対して表示される価格スケールの幅が広くなり、小さくすると、同じ期間に対して表示される価格スケールの幅が狭くなります。
価格スケールが表示されている場所を調整するための項目です。以下から選択することができます。