セントラル短資FXのTradingViewチャートの「キャンバス」は、シンボルやインジケーターを表示するベース部分であり、チャート分析の中心となる重要な要素です。このキャンバスは、背景色や罫線、目盛りなどを自由にカスタマイズできるため、自分の分析スタイルに合わせた見やすいチャート環境を作ることができます。
また、キャンバス上ではオブジェクトの選択や設定変更、ナビゲーションボタンの操作など、多様な機能を活用できます。キャンバスの使い方を理解して、本ツールを使いこなせるようになりましょう。
キャンバスは、チャート上でシンボルやインジケーターを表示する土台となる部分です。ここでは、キャンバス上で行える基本操作について解説します。
キャンバスにマウスを移動させると、カーソルが表示されます。カーソルには、縦/横のカーソルラインが引かれ、価格スケール/時間軸に価格/日時がラベル表示されます。
▼豆知識
カーソルの形状は描画ツールから、カーソルラインの表示はチャート設定ウインドウの「キャンバス」タブ(詳細は後述)から、切り替えることができます。
キャンバスをドラッグすることで、チャートを左/右に移動できます。デフォルトでは価格スケールが自動調整される設定になっているため上/下には動かせませんが、この設定を解除すると上/下にも移動可能です。
ドラッグ操作を活用することで、自分が見たいチャートエリアを直感的に表示することができます。
キャンバス下部にカーソルを移動させると、ナビゲーションボタンが表示されます。これらのボタンを使うことで、チャートの表示範囲や時間軸を簡単に調整できます。
「+/-」ボタン:チャートを拡大/縮小
「</>」ボタン:チャートを左/右に移動
「リロード矢印」ボタン:チャートをデフォルト状態に戻す
「≫」ボタン:最新のチャート位置に移動
▼豆知識
ナビゲーションボタンの表示については、チャート設定ウインドウの「キャンバス」タブ(詳細は後述)から調整することができます。
キャンバス上には、以下の4種類のオブジェクトが表示されます。
以下は、これらのオブジェクトに対する基本操作と動作内容です。
なお、設定ウインドウ/詳細メニューは、オブジェクトによって内容が異なります。詳細については、関連記事をご覧ください。
インジケーターや比較シンボルを追加すると、複数のペインが表示される場合があります。複数のペインは時間軸が共通しており、ひとつのペインを左/右に移動すると、全てのペインが連動します。
ここでは、複数のペインを管理する方法について紹介します。
各ペインの右上には、以下のボタンが表示されます。
機能 | 概要 |
---|---|
「↑/↓」 ボタン |
ペインを上/下に移動します。 |
「×」ボタン | ペインを削除します。ペイン内に表示されている比較シンボル/インジケーターも削除されます。なお、メインシンボルが表示されているペインでは、このボタンは表示されません。 |
「折りたたむ」 ボタン |
ペインを折りたたむことができます。折りたたんだ状態ではボタンが青く表示され、もう一度クリックすると元に戻ります。 |
「最大化」 ボタン |
ひとつのペインを最大化して、チャート全体に表示します。最大化した状態ではボタンが青く表示され、もう一度クリックすると元に戻ります。 |
メインシンボル/比較シンボル/インジケーター(描画オブジェクト以外のオブジェクト)を他のペインにドラッグすると、表示するペインを移動させることができます。
▼豆知識
ペイン右上のボタン/ドラッグは、いずれも既存のペインにおける移動です。新たにペインを作って、そこにオブジェクトを移動させたい場合は、ステータスラインの「移動する」の機能を使用してください。
ペインの境界はドラッグ可能で、各ペインの大きさを自由に調整することができます。
複数のペインがある場合、ペインをダブルクリックすることで、以下のように操作することができます。
操作 | 概要 |
---|---|
ダブルクリック | ペインが最大化されます。もう一度同じ操作をすると、元のサイズに戻ります。 |
Ctrl + ダブルクリック | ペインが折りたたまれます。折りたたまれたペイン上でもう一度同じ操作をすると、元のサイズに戻ります。 |
キャンバス上(背景部分)で右クリックすると、キャンバス用の詳細メニューが表示されます。詳細メニューの項目について、それぞれ紹介していきます。
チャートの拡大/縮小/移動をリセットして、デフォルト状態に戻します。
右クリックした位置の価格をコピーします。
▼豆知識
コピーした価格データは、描画オブジェクトを配置する座標を指定する際に活用できます。また、発注ツールに価格を貼り付ける場合にも便利です。
コピーしたインジケーター/比較シンボル/描画オブジェクトを、チャート上に貼り付けることができます。
縦方向のカーソルラインを、右クリックした位置の日時に固定します。固定した状態でもう一度この項目を選択すると、固定が解除されます。
キャンバス上に表示されている全ての描画オブジェクトを一括で削除します。
キャンバス上に表示されている全てのインジケーター/比較シンボルを一括で削除します。
▼豆知識
比較シンボルも削除されるので注意しましょう。
この項目をクリックすると、チャート設定ウインドウが開きます。「キャンバス」タブを開くと、キャンバスに関する各種設定(詳細は後述)が行えます。
キャンバス上の表示については、チャート設定ウインドウの「キャンバス」タブから設定できます。このタブは、主に以下の方法で開くことができます。
キャンバスに関する設定項目は以下の通りです。
①~⑧の項目の内容について、それぞれ説明していきます。
背景色を設定する項目です。以下の2種類を選択できます。
表示するグリッドラインについて、以下から選択できます。デフォルトは、「垂直線と水平線」を表示する設定です。
また、右隣のカラーパレットからは、グリッドラインの色/不透明度を変更できます。
左側のチェックボックスからは、セッション区切りの垂直ラインを表示するか切り替えられます。日中足のみが対象で、垂直ラインが引かれるのは日本時間の午前0時(日付が変わるタイミング)です。なお、デフォルトではチェックが外れており、表示されません。
右側では、セッション区切りを表示する場合の、垂直ラインの色/不透明度/線種/太さを設定します。
複数のペインがある場合のペイン間の境界線の色/不透明度を設定する項目です。
カーソルから縦/横に伸びるカーソルラインの色/不透明度/線種/太さを設定する項目です。
メインシンボルを表示しているペインの背景に、通貨ペア/時間足の透かしを入れるか切り替える項目です。デフォルトではチェックが外れており、透かしは入りません。
価格スケール/時間軸のフォント色/不透明度/サイズを設定する項目です。
価格スケール/時間軸のラインの色/不透明度を設定する項目です。
ナビゲーションボタンの表示設定を、以下から選択します。デフォルトは「マウスの移動時に表示」で、カーソルがチャート下部に移動すると表示されます。
ペイン右上のボタンの表示設定を、以下から選択します。デフォルトは「マウスの移動時に表示」で、複数のペインが表示されている場合に、カーソルがあるペインにボタンが表示されます。
チャートがデフォルト状態の場合の、上/下/右の余白の大きさを設定します。価格スケールの自動調整も、この値を基準に行われます。