TradingView操作ガイド
描画ツール

チャート上に自由自在に描画ができる

TradingView操作ガイド c1 チャート上に自由自在に描画ができる

上の画像の四角で囲んだ部分には、描画ツールを中心に便利な機能が格納されています。描画ツールはチャート上に様々なオブジェクトを描画する機能で、チャート分析において重要な役割を果たします。

セントラル短資FXのTradingViewチャートの描画ツールは種類が豊富で、多彩な分析を行うことが可能です。ライン/チャネル/ノートといった基本的なものから、エリオット波動/フィボナッチ/ピッチフォークといった高度な分析ツールまで、幅広く対応しています。

▼豆知識

描画ツールはチャート分析を効率化するための強力な武器です。上手に活用することで、より効果的にチャート分析を行うことが可能になります。例えば、ラインツールでトレンドラインを引いたり、価格ラベルで重要な価格帯をマークするなど、自分だけの分析スタイルを確立しましょう。

描画ツールのリスト

本ツールで使用できる描画ツールは、以下の通りです。

カテゴリ 描画ツール
カーソル 十字/ドット/矢印/消しゴム
ライン トレンドライン/レイ/インフォライン/延長線/トレンド角度/水平線/水平レイ/垂直線/十字線
チャネル 平行チャネル/回帰トレンド/フラットトップ/ボトム/非平行チャネル
ピッチフォーク ピッチフォーク/シフ・ピッチフォーク/変形シフ・ピッチフォーク/インサイド・ピッチフォーク
フィボナッチ フィボナッチ・リトレースメントフィボナッチ・エクステンション/フィボナッチ・チャネル/フィボナッチ・タイムゾーン/フィボナッチ・ファン/フィボナッチ・タイムエクステンション/フィボナッチ・サークル/フィボナッチ・スパイラル/フィボナッチ・アーク/フィボナッチ・ウェッジ/ピッチファン
ギャン ギャン・ボックス/固定ギャン・スクエア/ギャン・スクエア/ギャン・ファン
パターン XABCDパターン/サイファーパターン/ヘッドアンドショルダーABCDパターントライアングルパターン/スリードライブパターン
エリオット波動 エリオット推進波(12345)/エリオット修正波(ABC)/エリオット波動トライアングル(ABCDE)/エリオット波動ダブルコンボ(WXY)/エリオット波動トリプルコンボ(WXYXZ)
サイクル サイクルライン/時間サイクル/正弦波
プロジェクション ロングポジション/ショートポジション/予測/バーのパターン/ゴーストフィード/プロジェクション
測定 価格範囲/日付範囲/日付と価格範囲
ブラシ ブラシ/マーカー
矢印 矢印マーカー/矢印/上矢印/下矢印/左矢印/右矢印
図形 長方形/回転長方形/パス/正円/楕円/折れ線/三角形/円弧/曲線/二重曲線
テキスト&ノート テキスト/固定テキスト/ノート/固定ノート/吹き出し/コメント/価格ラベル/価格ノート/道しるべ/旗マーク
その他 各種絵文字/各種ステッカー/各種アイコン

描画ツールの基本操作

TradingView操作ガイド c1 描画ツールの基本操作

チャート上に描画する基本的な流れは、以下の通りです。

  1. 描画ツール上の各アイコンの右隣の「>」をクリック
  2. 表示されたリストから使用する描画ツールを選択
  3. チャート上でクリック(必要な回数)

なお、描画ツールのアイコンは、この操作で選択した描画ツールに切り替わります。使用したい描画ツールのアイコンが表示されている場合は、「>」をクリックしてリストを表示することなく、アイコンを直接クリックするだけで、描画ツールを使用可能です。

TradingView操作ガイド c1 描画ツールの基本操作

▼豆知識

描画ツールには、ショートカットが設定されているものもあります。例えばトレンドラインは「Alt + T」で、呼び出すことができます。ショートカットキーは、各描画ツールのアイコンを開いた際に表示されるリストの右側に表示されているので、よく使う描画ツールはチェックしておくことをおすすめします。

描画オブジェクトの修正/移動

TradingView操作ガイド c1 描画オブジェクトの修正/移動

チャート上に描画したオブジェクトを選択すると、オブジェクト上には描画に必要な各ポイントが、チャート上部には細かい設定や操作を行うことができるツールバー(詳細は後述)が表示されます。

一度描画した後でも、オブジェクト上に表示される各ポイントをドラッグすると、描画オブジェクトを修正することが可能です。ポイント以外の部分をドラッグすると、描画オブジェクトが移動します。

▼豆知識

表示期間を移動するためにチャート上をドラッグすると、描画ツールを誤って修正/移動してしまうことがあるかもしれません。その場合は、チャート上部メニューバーの「戻る」アイコン(もしくは「Ctrl/Cmd + Z」)を使って、誤操作を元に戻すと良いでしょう。また、描画オブジェクトをツールバーの鍵アイコンからロックしておくと、ドラッグによる誤操作がなくなるので便利です。

描画オブジェクトの削除

描画オブジェクトは、主に以下の方法で削除することができます。

  1. 描画オブジェクトをクリックすると表示されるツールバーのゴミ箱アイコンをクリック
  2. 描画オブジェクト上で「右クリック>削除」
  3. 描画オブジェクトをクリックして「Delete/BackSpace」を押下

描画ツールの操作メニュー

描画オブジェクトは、以下の操作で調整することができます。

  1. チャートの描画オブジェクトをクリック
  2. チャートの描画オブジェクトをダブルクリック
  3. チャートの描画オブジェクト上で右クリック

チャート上の描画オブジェクトをクリックすると、チャート上部にツールバーが表示され、よく使う機能に素早くアクセス可能です。

また、チャート上の描画オブジェクトをダブルクリックすると描画オブジェクトの設定ウインドウが開き、右クリックすると詳細メニューが表示されます。

ツールバー

TradingView操作ガイド c1 ツールバー

チャート上の描画オブジェクトをクリックして表示されるツールバーの機能は、以下の通りです。

機能 概要
表示設定
(スタイル)

ツールバー左側には、色/線種/太さなど、描画オブジェクトの表示に関するボタンが表示されます。

表示されるボタンの種類/数は、描画オブジェクトによって異なります。描画オブジェクト毎に、設定ウインドウの「スタイル」タブ(詳細は後述)から、使用頻度の高いボタンがピックアップされています。

設定 歯車アイコンをクリックすると、描画オブジェクトの設定ウインドウが開きます。
ロック/ロック解除 鍵アイコンをクリックすると、描画オブジェクトがロックされ、修正/移動ができなくなります。
削除 「×」をクリックすると、描画オブジェクトが削除されます。
詳細メニュー 「・・・」をクリックすると、以下の5つの機能が表示されます。
表示の順序 メインシンボルや他の描画オブジェクト、インジケーターが重なったときに、優先して表示される順序を調整できます。
時間足の可視性 描画オブジェクトを表示する時間足を指定できます。
複製 描画オブジェクトを複製します。
コピー 描画オブジェクトをコピーします。コピーすると、チャート上で貼り付けができるようになります。
表示/非表示 描画オブジェクトの表示/非表示を切り替えます。

右クリックのコンテキストメニュー

描画オブジェクトの右クリックで表示される詳細メニューの機能は、以下の通りです。ツールバーの詳細メニューとは少し異なります。

機能 概要
複製 描画オブジェクトを複製します。
コピー 描画オブジェクトをコピーします。コピーすると、チャート上で貼り付けができるようになります。
ロック/ロック解除 描画オブジェクトがロックされ、修正/移動ができなくなります。
表示/非表示 描画オブジェクトの表示/非表示を切り替えます。
削除 描画オブジェクトを削除します。
設定 描画オブジェクトの設定ウインドウが開きます。

▼豆知識

メインシンボル/比較シンボル/インジケーター/描画オブジェクトの全ての表示の順序は、オブジェクトツリーでまとめて確認/調整することができます。

描画ツールの設定

TradingView操作ガイド c1 ツールバー

描画オブジェクトの設定ウインドウは、以下の方法で開くことができます。

  1. チャート上部に表示されるツールバーの歯車アイコンをクリック
  2. 描画オブジェクト上で「右クリック>設定」
  3. 描画オブジェクトをダブルクリック

設定ウインドウには、以下のタブがあります。表示されるタブは、描画ツールによって異なります。

  1. 「スタイル」タブ
  2. 「座標」タブ
  3. 「可視性」タブ
  4. 「テキスト」タブ
  5. 「パラメーター」タブ

それぞれのタブについて紹介していきます。

▼豆知識

「スタイル/テキスト/パラメーター/可視性」タブで変更した内容(一部を除く)は、次回同じ描画ツールを追加した際に自動的に適用されます。設定ウインドウの左下から「テンプ…>デフォルトを適用」を選択すると、デフォルトの設定に戻すことが可能です。

「スタイル」タブ

TradingView操作ガイド c1 「スタイル」タブ

「スタイル」タブでは、描画オブジェクトの色の変更など、表示に関する設定を行うことができます。一部の描画オブジェクトを除くほぼ全ての描画オブジェクトで表示されるタブです。

設定項目は描画ツールによって大きく異なります。各描画ツールの「スタイル」タブについては、関連記事をご覧ください。

「座標」タブ

TradingView操作ガイド c1 「座標」タブ

「座標」タブからは、描画オブジェクトの描画に必要な各ポイント毎に、座標を調整することができます。一部の描画ツールを除くほぼ全ての描画ツールで表示されるタブです。

左側のボックスには縦軸の値を入力します。入力値は価格を意味し、入力した価格スケールの位置にポイントが移動します。

右側のボックスには横軸の値を入力します。入力値は、ツールが読み込んでいる最も過去のデータを0として、何期間目かを意味します。値を大きくするとポイントは右に移動し、値を小さくするとポイントは左に移動する仕組みです。

「可視性」タブ

TradingView操作ガイド c1 「可視性」タブ

「可視性」タブでは、描画オブジェクトを表示する時間足を指定できます。全ての描画ツールで表示されるタブで、デフォルトでは全ての時間足で描画オブジェクトが表示される設定になっています。

「テキスト」タブ

TradingView操作ガイド c1 「テキスト」タブ

一部の描画ツールでは、所定の位置にテキストを表示することが可能です。「テキスト」タブからは、この描画オブジェクトの周りに表示するテキストに関する設定が行えます。

「テキスト」項目の左隣にあるチェックボックスにチェックを入れると、中央のボックスに入力した内容が表示される仕組みです。「テキストの配置」項目からは、テキストを配置する位置を調整することができます。

▼豆知識

デフォルトでは、基本的にテキストは表示されない設定です。ただし、テキストを表示することが主目的の「テキスト&ノート」カテゴリの描画ツールのみ、表示/非表示を切り替えるチェックボックスがなく、常にテキストが表示されるようになっています。

「パラメーター」タブ

TradingView操作ガイド c1 「パラメーター」タブ

一部の描画ツールでは、描画する際に自動計算を行うことがあります。「パラメーター」タブでは、この自動計算に必要なパラメーター項目の設定を行います。

描画ツールの「パラメーター」タブの詳細については、関連記事をご覧ください。

描画ツールの便利機能

TradingView操作ガイド c1 描画ツールの便利機能

描画ツールの下半分には、描画をサポートする機能を中心に様々な便利機能が用意されています。

  1. お気に入り
  2. ものさし
  3. ズームイン/ズームアウト
  4. マグネット
  5. 描画モードの維持
  6. ロック(一括)
  7. 表示/非表示の切り替え(一括)
  8. 削除(一括)

それぞれについて、詳しく紹介していきます。

お気に入り

TradingView操作ガイド c1 お気に入り

描画ツールは、以下の手順でお気に入りに追加することができます。

  1. 描画ツール上の各アイコンの右隣の「>」をクリック
  2. 表示されたリスト内の各描画ツール名の右隣の星アイコンをクリック

描画ツールをお気に入りに追加すると、描画ツールの下端に星アイコンが追加されます、星アイコンをONにすると、お気に入りに追加した描画ツールのアイコンが、チャート上にツールバー形式で表示されます。

このお気に入りツールバーのアイコンをクリックすると、すぐにその描画ツールを使ってチャート上に描画することが可能です。

▼豆知識

お気に入りは、スムーズに描画ツールを使用する上で便利な機能です。特に様々な描画ツールを使い分けている場合は、お気に入りに追加しておくことをおすすめします。

ものさし

TradingView操作ガイド c1 ものさし

ものさしは、クリックした2点間について、以下の情報をスムーズに表示してくれるツールです。オブジェクトとしてチャート上に残ることはなく、使う毎に表示はリセットされます。

  1. 値幅
  2. 変動割合
  3. Pipsベースの値幅
  4. バーの本数
  5. 時間(単位は適用している時間足により異なります)

ズームイン/ズームアウト

TradingView操作ガイド c1 ズームイン/ズームアウト

「+」の虫眼鏡アイコンを選択して2点をクリックすると、その範囲を拡大表示します。拡大表示は繰り返し行うことができます。

拡大表示すると出現する「-」の虫眼鏡アイコンをクリックすると、ひとつ前の拡大表示の状態に戻ります。

マグネット

TradingView操作ガイド c1 マグネット

マグネットアイコンをクリックすると、マグネットモードのON/OFFが切り替わります。デフォルトでは、マグネットモードはOFFの設定です。

マグネットモードをONにすると、描画時に指定するポイントがシンボルの重要価格に吸着するようになり、使用したい価格に基づく正確な描画が可能となります。

マグネットは吸着の強さを、以下の2段階から選択することができます。

  1. 弱いマグネット
  2. 強いマグネット

なお、マグネットのON状態は、描画を行ってもリセットされません。そのため、解除の操作を行うまで、マグネットを使用しながら連続での描画が可能です。

描画モードの維持

TradingView操作ガイド c1 描画モードの維持

鉛筆&鍵のアイコンをクリックすると、「描画モードの維持」のON/OFFが切り替わります。デフォルトでは、「描画モードの維持」はOFFの設定です。

基本的に描画ツールは使用するたびに選択状態が解除されますが、「描画モードの維持」をONにすると、選択状態が解除されなくなり、連続での描画が可能となります。

▼豆知識

「描画モードの維持」がONの状態でも、「Esc」を2回押下すると描画ツールの選択状態を解除できます。

ロック(一括)

鍵アイコンをクリックすると、「全ての描画ツールのロック」のON/OFFが切り替わります。「全ての描画ツールのロック」がONの状態では、描画ツールの修正/移動ができなくなります。

表示/非表示の切り替え(一括)

目アイコンをクリックすると、チャート上のオブジェクトの表示/非表示をまとめて切り替えることができます。切り替えられる対象は、以下の3つから選択可能です。

  1. 描画を非表示
  2. インジケーターを非表示
  3. すべてを非表示

▼豆知識

表示/非表示の切り替え(一括)の対象となるのは、描画オブジェクト/インジケーターです。メインシンボル/比較シンボルは非表示の対象とはなりません。

削除(一括)

ゴミ箱アイコンをクリックすると、チャート上のオブジェクトをまとめて削除することができます。削除する対象は、以下の3つから選択可能です。

  1. 描画を削除
  2. インジケーターを削除
  3. すべてを削除

▼豆知識

削除(一括)では、「インジケーター」に比較シンボルが含まれます。そのため、「インジケーターを削除」を選択すると表示中のインジケーター/比較シンボルが、「すべてを削除」を選択すると表示中の描画ツール/インジケーター/比較シンボルが削除されます。

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