トライアングルパターンは、価格が一定の範囲内で収束する際に形成されるチャートパターンで、ブレイクアウトの方向性を予測するために活用されます。セントラル短資FXのTradingViewチャートには、このパターンを視覚化するための専用の描画ツールが用意されています。
この描画ツールでは、4つの高値/安値を指定して、チャート上にトライアングル(三角形)を描画します。これにより価格の収束状況を視覚的に把握することができ、ブレイクアウトの確認が明確にできるようになります。
トライアングルパターンとは、価格が高値と安値の間で収束する際に形成される三角保ち合いのことです。高値を押さえる「レジスタンスライン」と、安値を支える「サポートライン」で構成されます。この2本のラインの角度によって、大きく3種類に分けられます。
種類 | 概要 |
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対称型トライアングル | サポートラインとレジスタンスラインが一点(先端)に収束する形状で、継続的なトレンドとして見るのが基本です。 |
上昇型トライアングル | フラットなレジスタンスラインと右肩上がりのサポートラインで形成される、強気のパターンです。価格は最終的に上方向へブレイクアウトしやすいとされています。 |
下降型トライアングル | フラットなサポートラインと右肩下がりのレジスタンスラインで形成される、弱気のパターンです。価格は最終的に下方向へブレイクアウトしやすいとされています。 |
▼豆知識
上記ではブレイクしやすいと考えられる方向を示していますが、これは絶対的なものではありません。逆方向にブレイクする可能性も十分にあるので、ブレイクアウトの状況をしっかり確認した上で、慎重に判断することが大切です。
トライアングルパターンを描画する際は、高値と安値を交互に指定して4つのポイント(A/B/C/D)を選択します。AC/BDをそれぞれ結ぶラインが自動で描画され、三角保ち合いの範囲が視覚化されます。
描画手順は以下の通りです。
「トライアングルパターン」の設定は、主に設定ウインドウの「スタイル」タブから調整できます。このタブの①~③の項目を説明していきます。
指定した4つのポイントに表示される文字(A/B/C/D)の大きさ/太さなどを設定する項目です。
ラインの色/不透明度/太さを設定する項目です。ここで設定した色は、ラベルの色にも反映されます。
左側のチェックボックスからは、トライアングルパターンの背景の表示/非表示を切り替えることができます。デフォルトではチェックが入っており、背景が表示される設定です。