本業のほかに在宅で副業をして「5万円プラスで収入を増やしたい」と考えたことはありませんか?
あと5万円あれば、欲しいものが買えたりおいしいものが食べられたり、とあれこれ夢が膨らみますね。
とはいえ、副業は本業の空き時間を利用して行う以上、できるだけ効率的に行う工夫が必要です。
今回は、在宅で月5万円稼ぐためのおすすめの副業を9つ紹介し、効率的に稼ぐ方法として、投資信託やFXなどの「投資」の魅力を解説していきます。
2級ファイナンシャル・プランニング技能士、一種証券外務員資格
北川 真大(きたがわ まさひろ) 氏
元証券会社勤務。現在は副業でライターとして金融系を専門に100記事以上の執筆、リライト、監修実績あり。
在宅で副業を始める時は、まず自分の会社等で禁じられている可能性がある「副業」に該当しないかどうかを確認する必要があります。
該当しないことが分かれば、次に1カ月にどのくらい稼ぎたいかの目標を決めましょう。
最近はテレワーク(リモートワーク)をする人も増えて、通勤にかかっていた時間を副業にあてられるなど、総じて以前よりも副業に取り組みやすい状況といえるでしょう。
まずは月5万円の副業収入を目指すのはいかがでしょうか。
「もっと稼ぎたい」という気持ちもあるかもしれませんが、副業は本業に影響が出ないように取り組まなくてはならないため、まずは月5万円の収入アップを目指すのが現実的でしょう。
在宅で副業するメリットを4つ紹介します。
特定の場所に移動せず仕事ができるのは、大きなメリットです。移動に時間を費やすことなく、家にいながら本業や家事のすきま時間を使って収入を得ることができます。
スマホやパソコンのようなデバイスと、インターネットが使える環境があれば、様々な副業が始められます。
始めるために大きな設備投資をする必要がないため、多額の資金も不要です。
スマホしか持っていない人でも、10万円程度の出費でパソコンは買えます。そのため、パソコンで副業を始める場合でも、比較的ローリスクで収入が得られるのが魅力です。
副業によっては本業では得られないスキルアップが期待できるものもあります。
たとえば、金融機関に勤めている人が金融の知識を利用してブログを書きながら知識を習得していくことで、WebライティングやWebデザインの知識を得られます。
ブログを書くには金融関連の知識をさらに深める必要もあるでしょう。そのため、本業との相乗効果も期待できるかもしれません。
月5万円収入が増えれば、生活にゆとりができます。趣味や旅行、外食などにお金をかけられるようになり、生活の満足度が高まります。
ここからは、月5万円を稼ぐためのおすすめの副業をジャンル別に9つ紹介します。
クラウドソーシングとは、インターネット上で仕事を受注し、パソコンなどで作業した成果物をクライアントに納品するという仕事です。
クラウドソーシングの仕事は、資格なしや未経験で始められるものも多く、時間や場所も選ばないので、主婦や初心者にも始めやすいメリットがあります。
おすすめのクラウドソーシングでの仕事を2つ挙げます。
データ入力は、人気がある在宅ワークの1つです。成果報酬制であることが多く、納品した分量によって収入が決まります。
作業量を増やせば増やすほど収入は増えますが、1文字あたりの単価は0.3〜0.5円程度とそこまで高くはありません。
税金を考慮しない単純計算でも、月5万円稼ぐには最低でも10万文字は入力する必要があります。速く正確にタイピングできるスキルがあれば、月5万円程度の報酬を稼ぐことは可能でしょう。
英語が得意な人は翻訳の仕事をすることも可能です。TOEIC®︎や英検などで基準が定められている仕事は多いものの、資格要件のない仕事もあります。
英語のレベルによっては難しい仕事もあるため、自分のレベルに合った仕事を受けるようにしましょう。
英語学習により力を入れ、TOEIC®︎や英検などのレベルをアップすることによって、収入増加も可能になります。
ネットビジネス系は、インターネット上でのビジネス全般を指します。仕事は多岐にわたるので、自分のライフスタイルや特性に合った仕事を見つけることが大切です。
「アフィリエイト」とは、その人が運営・管理するWebサイトに掲載した広告リンクから商品やサービスが購入された場合に、その成果に応じた報酬を得られる仕組みです。楽天やAmazonなど多くの企業が提供しています。
また、同じように広告収入を得るものに「Googleアドセンス」があります。こちらはGoogleが提供する広告配信サービスで、ウェブサイトを見た人が商品やサービスを購入しなくても、広告をクリックしただけで報酬が得られるものです。
アフィリエイトやGoogleアドセンスは、広告を貼り付けておくだけで自動的に収益が発生する可能性があり、初心者にも始めやすく、本業とバッティングする可能性も低いといえるでしょう。
ただし、十分な収益が発生するぐらいの人数にサイトを訪問してもらえるようにするには、魅力的な記事を多く書き、ある程度の高頻度で更新することが求められます。
すぐに収益に繋がるわけではない、放置しているだけで永続的に収益が発生するわけではないという点は認識しておきましょう。
私たちの生活に浸透しているフリマアプリも、今や副業のプラットフォームです。自宅で使わなくなった衣類や雑貨などを販売することで、収入を得ることができます。
すきま時間に出品作業などを行えるため、仕事や家事で忙しい人にもおすすめです。
YouTubeを見るのが好きでYouTuberに憧れている人は、趣味と実益を兼ねられる可能性があるため、YouTubeでの動画投稿にチャレンジしてみるのも1つの手です。
動画の製作は簡単ではありませんが、取り組むことで「論理的な思考力が養われる」「プレゼンのスキルが上達する」といった本業にも活かせるメリットがあります。
ただし、投稿する動画に視聴者の興味を引く工夫をしたり、自分のファンを作るなど、細かなリサーチやコミュニケーションが必要です。
また、一定の視聴回数や自分のチャンネルに登録してくれる人がいないと収益化しづらいので、安定的に月5万円を稼ぐにはそれなりに時間がかかることが多いです。
自宅で開業する場合の仕事を紹介します。
現在使われていない家や、マンションやアパートの空き部屋を宿泊施設として貸し出す民泊ビジネスが人気を集めています。
日本では法律の規制などにより登録手続きが複雑ですが、国内・海外問わず、人との交流に興味のある人におすすめの在宅ビジネスです。
ただし、外部環境の影響を直接受ける上に、貸し出す部屋がない場合は莫大な初期費用がかかる点に注意しましょう。また、建物の規約で民泊が禁止されている場合も多いので、事前の確認が必須です。
ホームサロンとは、自宅の一角や一部屋をネイルサロンやエステサロンとしてオープンすることを指します。
自宅の一部をサロンとして使用するため、少ない初期費用でも始められるメリットがあります。
自由に働ける時間が少ない人でも、ホームサロンならある程度自由に開業時間や休業日を決められるため、始めやすいことも一つの特徴です。
一般的に内職に分類される簡単な手作業や軽作業は、経験や資格がなくてもすぐに取り組めます。しかし、作業単価が低いことが多く、月5万円稼ぐには相当な作業時間が必要です。
主な内職として、シール貼りやハンドメイド販売が挙げられます。
シール貼りの内職には種類がたくさんあります。ダイレクトメールの宛先シールや値札のシール、出版物の誤字や脱字の訂正シールの貼付け作業などもあります。
在宅といっても店舗まで商品などを取りに行かなければいけない場合もあり、時給換算すると最低賃金以下になってしまう可能性もあるので、注意が必要です。
刺繍ポーチやプリザーブドフラワー、アクセサリーなどを自宅で制作し、ネット上で販売して利益を得ます。
材料費がかかるため利益率は高くありませんが、センスや腕次第では単価を上げることができるので、シール貼りと比べて効率よく稼げるでしょう。
ただし、きちんと品物が販売できなければ赤字になってしまうので、一定のリスクがあることは認識しておきましょう。
無理な目標を立て、途中でやめてしまったら、せっかく始めた副業が無駄になってしまいます。
月5万円を稼ぐためには、小さな目標を立て、少しずつ達成し、成功体験を積み重ねることが重要です。
まずは月1万円を目標として、月3万円、5万円とステップアップさせていきましょう。
副業に力を入れすぎて、本業への影響が出てしまっては本末転倒です。体調に気をつけながら、両立できるような時間管理を心がけましょう。
副業を始めても、すぐに稼げるようにはなりません。コツコツと毎日続けることで、月5万円の収入に近づきます。最初のうちは思うように稼げなくても、根気強く継続しましょう。
副業を始めるにあたって気をつけなければいけないポイントが2つあります。
時代の変化や雇用形態の多様化により、副業を認める企業が増加しています。
しかし、2022年現在でも副業禁止の企業は多く、公務員では一部の例外を除いて副業が禁止されています。
副業発覚後に問題が発生するリスクを抑えるため、勤め先企業の就業規則を必ず確認しましょう。
副業を認めている場合でも、報告制であったり、競合に値する業務を制限していたりする場合もあります。
ルールがあいまいな場合には、上司や人事部などに確認することをおすすめします。
会社員の収入しかない場合、企業が代わりに所得の報告や納税(源泉徴収)を行っています。しかし、副業で一定以上の所得があると、自分で確定申告をしなければいけません。
会社員の場合は、年間の所得が20万円を超えたら確定申告が必要になります。
所得は収入から必要経費を除いた金額で、収入が20万円超でも、経費を除いて所得が20万円以下になるなら、確定申告の義務はありません。
申告、納税を怠ると「無申告加算税」などのペナルティが科される可能性があるため、規定以上の収入があった場合にはきちんと確定申告をし、納税しましょう。
なお、副業の年間所得が20万円以下の場合でも住民税の申告は必要です。
ここまで紹介した副業は、いずれも取り組みやすいものですが、収益を得られるまでに時間がかかるものが多いです。
そのため、「もっと手早く収入を増やしたい!」と思う人も多いでしょう。
そのような人には、効率的に稼げる可能性がある「投資」がおすすめです。
投資を行うには、クラウドソーシングやアフィリエイト、Googleアドセンスなどのように、利益が出るまで実績を積んだりサイト作りに時間をかけたりする必要がありません。
売買チャンスが見つかれば、数分程度で取引ができます。
あらかじめ自分に代わって売買をしてくれるシステムに指示を出しておくことで、条件を満たせば自動的に売買をしてくれるサービスもあります。それを使えば、常に画面に注目している必要もありません。
「副業禁止」の会社でも、投資は副業に当たらないとされることも多い傾向にあり、比較的取り組みやすいといえます。
株式取引の場合は、譲渡益や値上がり益のほか、配当金、株主優待といったメリットもあります。
ブログやYouTubeで失敗した場合は、準備に費やした時間やコストが無駄になってしまうリスクを抱えていますが、投資も同様のリスクがあります。
投資の場合は、利益も損失も、比較的早いタイミングで顕在化しやすい面があるので、仮に投資した資金が大きく目減りしても生活に支障が出ない範囲で行うことが重要です。
「投資」と一言でいっても、その種類は投資信託、株式取引、FX、外貨預金、国債、REIT(不動産投資信託)など様々なものがあります。
その中でも、在宅で月5万円の収入を目指す投資としておすすめなのが「投資信託」「株式取引」「FX」の3つです。
それぞれの特徴について確認していきましょう。
投資信託とは、資産運用の専門家「ファンドマネージャー」が、投資家から集めたお金を1つにまとめて運用し、そこから得た利益を投資家に分配するという金融商品です。
少額で投資でき、実際の運用は経済や金融などの知識や経験が豊富な専門家が行うため、自分に知識がなくても取引できます。
投資信託とは異なり、自分で好きな企業の株式を購入します。値上がり益(キャピタルゲイン)、配当金(インカムゲイン)、株主優待が受け取れます。
投資には数万~数十万円といったまとまった資金が必要です。
元手がない人は、他の方法で資金を貯めてから始めるといいでしょう。
FXは、証拠金を預託して外貨を売買する取引で、「レバレッジ」を使うことで、元手の何倍もの額を取引できるという特徴があります。
FXのレバレッジは個人の場合、最大25倍です。証拠金を1万円預けた場合は、25万円分の外貨の取引ができることになります。
少ない元手で大きな利益を得られるチャンスがあるFXは、日本で根強い人気を誇っています。
前章でFXについて紹介しましたが、FXに向いているのは、次のような人です。
自分があてはまるかどうか、1つずつ確認していきましょう。
FXはハイリターンが期待できる面がある一方、リスクも伴います。
商品性、自己の資産状況、人生設計等に照らして、計画的に取り組むことが大切です。
「1カ月あたりの収益はいくらか? 1年ではいくらを目標にするか?」「あといくら損失が出ても大丈夫か?」などを明確にし、長期的な視点で考えられる人がFXに向いています。
損失が出続けると、「何とかしなければ」という気持ちが勝って一発逆転を狙った取引をしてしまう人がいます。
しかし、損失が出た時には「取り返そう」と意気込むのではなく、「どうして損失が出たのか」を冷静に分析する力が求められます。
市場動向の分析はもちろんですが、自分が取引を決断するに至った流れなどを含めて分析すると、自分の癖や傾向が分かってきます。
「自分はこういう状況ではつい理性を失いがちだ」ということが分かれば、将来の取引に活かすことができます。
FXで継続的に利益を出すには、冷静に判断できることが重要です。
FXで利益を出すには、市場を分析する力が高いほど有利です。これは必ずしも専門的な理論を持っているから良いということではありません。
市場は常に変動するので、変動要因を理解するために積極的に情報を集め、FX取引の新しい知識を勉強することなどが大切です。多くの情報や新しい知識を用いて分析をする必要があるため、分析が好きな人は向いているといえるでしょう。
分析をせずに、他人の考えや意見に流されてなんとなく取引をしても、効率的に利益を出すことは難しいでしょう。
在宅で月5万円の収入アップができると、生活にゆとりができ、楽しみを増やすことができます。
副業には、クラウドソーシングやアフィリエイト、YouTubeへの動画投稿などがありますが、いずれも利益が出るまでに時間がかかることが多いです。
もっと効率的に利益を求めるなら、FXなどの投資を始めてみてはいかがでしょうか。
少ない資金で大きな利益が得られるチャンスがあるので、興味のある人はぜひチャレンジしてみましょう。
FX以外の投資商品の内容についてのお問合わせは受け付けていませんので、あらかじめご了承ください。