最近では、本業の他に仕事をして資産形成やスキルアップに努める人が増えています。
しかし、副業で成功できる人は一握りなのでは?と思っている人も多いでしょう。
副業で稼いだり、うまくスキルアップしたりするためには、知っておきたいポイントがあります。
本記事では、大手企業で正社員として働きながら、さまざまな副業をかけ持ちする「ととのえさん」にインタビューを行いました。
ブログ副業のポイントや、副業のメリットは必見です。ぜひ最後までご覧ください。
ととのえさん
大手企業の人事として働きながら、教育系ベンチャーや大学の非常勤講師、ブログ運営など複数の副業を行っている。1歳の娘がおり、忙しい生活の中でも子どもとの時間を確保しつつ、日々副業を通してスキルアップに努めている。
Twitter: https://twitter.com/totonoe_san
ととのえさんのツイート。副業を認めない人事部署に関してツイートしている。
一部の企業を除き、多くの企業では、競争環境が厳しい中、将来への研究開発投資や設備投資が優先され、職員の処遇の改善に対して腰が非常に重い状況が見られます。
こうした中で、企業としては優秀な社員をしっかりとグリップするために、処遇のメリハリをどんどん強める流れにあります。
社内で上位のポジションに付けているか付けていないかによって、今後処遇の格差はどんどん広がっていくと私は考えております。
こうした向かい風の中では、闇雲に頑張るのではなく、少し発想を変えて、「収入アップは副業の役割」とするのも1つの優れた戦略だと思います。
ただし、副業も簡単に稼げるわけではないので、ある程度の努力は必要です。ただ、副業は会社員と違い、頑張った分だけの収入を得やすいという違いはあります。
今はVUCA(ブーカ)と呼ばれるような、将来の予測が難しい時代です。こうした時代においては、リスクヘッジの観点から稼ぎ口を複数構えておくことで、心の安定もかなり変わってきます。
今勤めている会社が突然なくなってもなんとかなる、という状態を作っておくことが大事だと思っています。
ブログ副業を選んだ理由は2つあります。
1つ目は、Webマーケティングを学ぶうえで、ブログが最も効果的だと思ったからです。ブログは、セグメンテーション・ターゲティング・ポジショニング、ブランディング、ライティング、SEOと、Webマーケティングに必要な要素がギュッと凝縮された副業だと思っています。
2つ目は、ブログは資産性が高く、労働集約的な働き方を卒業するうえで、非常に効果的な副業であるという理由です。ブログは記事を上げてしまえば、作業しない間でも収益を得られる可能性があるという点で、資産性が高い副業であると考えています。
このような資産性の高い副業を1つ作っておきたいという思いがあり、ブログを選びました。
ブログは最初のうちは収益化が難しいですが、勉強しながらコツコツと記事を積み上げていくことで、加速度的に収益が伸びていきやすい性質を持っています。
最初に5万円の収益を確保するのに500時間の投入が必要でしたが、15万円から20万円に収益を伸ばすために投入した時間は、わずか15時間でした。
投資の中で何を選ぶのが最適かは、人それぞれの考え方があると思いますが、資産を効率よく増やすうえで、投資は必要不可欠だと考えています。
特に、ある程度のまとまった資金がある場合には、投資収益の金額も大きくなるので、より投資をする意義があると思います。もちろん、損失が出た場合も金額が大きくなる点は注意が必要です。
逆に、手元に資金が少ない場合には、投資から始めるのではなく、ブログを始め、事業収益を上げることに重きを置いた方がよいと思っています。
でも、いざ投資を始めようと思っても、知識がゼロだとスタートにかなり戸惑うので、少額でも勉強を兼ねて長い目で投資に足を踏み入れておくのがよいと思っています。
私は株式投資と仮想通貨投資を行っていますが、今後、徐々に投資のウエイトを増やしていこうと考えています。
行動と学習をバランスよく行っていくことが大事です。よく「とにかく行動が大事」という言葉をTwitterとかでも目にします。
確かに行動をしなければ物事の習得は絶対にできません。ただし、よくある失敗例は、間違ったやり方でまっしぐらに進んでいるパターンです。
行動が大事という言葉の意味を盲信しているということです。間違った努力からは成長と成果はないと思っています。
今のやり方が間違っている可能性かもしれない、という疑問を常に持ちながら仮説の検証を繰り返していくことが大事かなと思います。
私の場合は、本を読み漁ること、その領域に関するメディアに一通り目を通すこと、有料noteを購入すること、第一人者のSNSをフォローすること、こうしたインプットをしながら、「おっ!」と思ったアイディアに対して自分なりの仮説を持って実験してみる。上手く結果が出なかった場合には、そのまま突き進むのではなく、その原因を調べる。そして仮説を進化させてまたトライする。
この繰り返しが正しい努力だと思っています。「スパイラルアップしているか?」を常に自分に問いかけながら、物事の習得に励んでいます。
「変化する必要のない人」以外は、全員副業に向いていると思います。言い換えると、副業をすることで、誰しもが職業生活を豊かにしていけると思います。
副業の魅力は、仕事の領域を広げていけるところにあり、いろいろな経験をすることで、それぞれの取り組みが相互に作用し合って、一つの仕事だけだと発想できないようなアプローチを思いついたりします。
そして、さらに収入が増えるとなると、基本的にはどんな人にとってもメリットがあると思っています。
一方で、新しい発想や進化が求められていない業界や仕事の人で、マルチタスクが好きでなく、1つのことをとにかく突き詰めていくという職人に近い仕事をしている人には、副業は必要ないかもしれません。
副業という働き方は絶対的な解ではなく、選択肢の1つです。副業といっても月に数時間だけ働くようなライトなものもあれば、本業を超える時間を投入する副業もあり、その種類は多岐にわたります。
「副業をするorしない」といった二者択一で考えるのではなく、一度何かにチャレンジしながら、自分に合った仕事の組み合わせを考えていくような感じで取り組むのがよいと思います。
イメージは学生時代にやっていた習い事のイメージです。水泳一本で突き詰めていた人もいたかもしれませんが、水泳だけでなく、ピアノもやりたい、英会話もやりたいと色々あったのではないでしょうか。
こうして色んなことを味見も含めて体験してきたからこそ、自己理解につながったし、経験したものの中から、自分の進む道を選んで来られたのだと思います。
仕事も同じように、1つだけしか経験しないなんてもったいないです。
未だ経験していない仕事の中に、ひょっとしたら自分にとってやりがいに溢れる仕事が隠れているかもしれません。本業があるから大丈夫。ぜひ気軽な気持ちでチャレンジしてみることをおすすめします。
今回は、会社員をしながら複数の副業にチャレンジしているととのえさんにインタビューをしてきました。
副業は収入アップの役割はもちろん、会社員として働く中では得られないスキルや経験を得ることができるかもしれません。
人生をより豊かにしたい、という方は副業を選択肢の一つにしてみるのはいかがでしょうか。