家族3人でのセミリタイア生活についてインタビュー
子どもとの時間はどう過ごす?

家族3人でのセミリタイア生活についてインタビュー 子どもとの時間はどう過ごす?

会社員といえば定年まで働くものだ、という考えを持っている方も多いでしょう。そんな中、会社を早期退職し、生活の中に自由時間を多く取り入れながら必要な時に必要な分だけ働く、「セミリタイア」という選択肢を取る人が増えています。

セミリタイアの目的は人によってさまざまです。家族と一緒に過ごす時間を増やす、というのがその目的ということもあります。

本記事では、新卒から商社に勤め、44歳でセミリタイアを成功させた「りゅうさん」にインタビューを行いました。セミリタイア後の家族との充実した時間についてご紹介します。

▼ この記事を書いた人

りゅうさん

りゅうさん

40代前半で1億円を超える資産形成を達成し、財閥系商社を退社してセミリタイアの道へ。妻と5歳の息子と暮らし、子育てをしながら自由な生活を謳歌中。高配当株・インデックス・短期トレードなどで資産運用を行う。

Twitter: https://twitter.com/ryu_breakfree?s=11

セミリタイア後の生活―「お金はモノでなく経験や自己投資に使う」

Q:セミリタイア後の普段の生活について教えてください。

退職して1年ほどですので、今はまだゆっくりのんびりしたいと思っていて、やりたくないことを一切やらなくていい自由を満喫しています。そのうち何かやりたい仕事が出てくればやっていこうかなと考えています。今後どういった形で仕事として関わっていくかなどはまだ決めていませんが、教育関連などは興味のある分野の一つです。

現在は、平日は株式の短期トレードや散歩、読書に映画鑑賞、それと息子の相手などをして過ごしています。

Q:お金の使い方で意識していることはありますか?

私や妻は物欲があまり無いので、その分、子育てにはお金を惜しまないようにしています。いま息子は幼児学習教室と体操教室に通っており、息子が望めば時期を見て算数などの学習塾も始める予定です。

あとは、夫婦の趣味でもあるのですが、コロナが落ち着いてくれば思い出作りのためにも、息子を海外含めて色んな場所に連れていきたいと思っています。基本的に、我が家ではお金はモノでなく「経験や自己投資」に使うという考え方ですね。

セミリタイアを目指したきっかけ―「仕事にワクワクできない自分がいた」

りゅうさんのFIREに対するツイート

りゅうさんのFIREに対するツイート

https://twitter.com/ryu_breakfree/status/1476718781426966529?s=12

Q:具体的にセミリタイアを意識されたタイミングや、資産形成を始めたきっかけは何ですか?

会社をやめたのは44歳の時で、約1年前ですが、セミリタイア自体は30代前半くらいに意識しはじめました。もともと働いていた会社では、50歳を過ぎての退職は早期退職扱いになり、退職金が数千万円程度上乗せして支給される制度がありました。なので、早期退職も視野に入れてみようかなと。実際には50歳を迎える前に退職してしまったのですが(笑)。

あとは単純に、その時の仕事の内容にワクワクしない自分がいたというのも、セミリタイアに踏み切った大きなきっかけです。

セミリタイア後の家族との過ごし方―「土日は息子を連れていきたい場所へ」

Q:家事などの配分はセミリタイア前後で変化はありましたか?

家事育児に関して、セミリタイア後は、以前と比較して私の家事の配分が大きくなりました。そうは言っても、大学時代から社会人になってもしばらく1人暮らしで、家事全般は自分で行っていたので、家事が増えたことに対しては特にハードルがあるようには感じていません。

私の親の世代は「家事は女性がやるものだ」という空気がありましたが、そういった価値観の中で育ったので、彼らを反面教師として、自分は家族の中でも家事をしっかりやっていこうという心持ちになっていることも大きいと思います。

私の周りでも、仕事で優秀な方は家事も上手だったりするので。こういう風に家事をやることも、経験の1つとしていいかな、なんて思っています。

Q:お子様との過ごし方はセミリタイア前と変わりましたか?

「子どもは幼いころに、一生分の恩返しをしている」という言葉があると思うのですが、私はその言葉が好きです。なので、息子が小さいうちに、しっかり可愛がってあげたいなという気持ちがあります。会社員時代は毎日が仕事で忙しく、なかなか子供とゆっくり過ごす時間が取れませんでした。しかし、セミリタイアしてからは自分の中の70~80%の気持ちを息子に使ってあげたいと思って過ごしています。

土日も息子と時間を過ごすようにしていて、息子が行ったことのないワクワクできるような場所に連れて行ってあげるようにしています。そういった時間を十分に取るのは会社員をしながらでは決してできなかったことなので、セミリタイアしてよかったなと思っています。

セミリタイア生活に協力的な妻―「妻が働いていることで選択肢が広がった」

りゅうさんの結婚とFIREに対する考え

りゅうさんの結婚とFIREに対する考え

https://twitter.com/ryu_breakfree/status/1435868050960510977

Q:セミリタイアするにあたって奥様とはどのように話し合われましたか?

少し会社員を辞めるには早いかなという気持ちも自分の中にはありましたが、その気持ちも含め、率直に妻に相談しました。しかし、目標貯蓄である1億円を達成していたこともあり、妻からの反対も特段なかったです。

子どもがいる中でのセミリタイアは、これから学費や生活費などの養育費がかかってくるという点で不安もありましたが、その点は妻も収入は少ないながらもフリーランスで働いているのでそこまで心配いらないねと。

また、資産が厳しい状況になったら、再度仕事をするというのも選択肢として持っていました。話し合ってみて、状況に応じて柔軟に対応することで、カバーしていくので良いかな、という意見にまとまりました。

Q:セミリタイアについて奥様と決められたことはありますか?

現状は資産形成が好調なので問題ないですが、先ほどお話ししたように、資産が減ってきたらまた働いても良いのかなと思っています。妻にも、状況に応じて柔軟に対応するという形でセミリタイアを了承してもらいました。

また、妻も自分自身の好きな仕事をしたいという気持ちがあって、現在フリーランスとして働いています。5歳の子どもがいるので、私が家にいることで働いている妻も安心できる部分もあり、それも賛成するきっかけになったと思います。

先ほどお話ししたように、最近は減ってきましたけど、夫が稼いで妻が家事をする、いわゆる専業主婦になるというのが昔は一般的だったと思います。そんな世の中において夫が仕事を辞めてしまう、というのは普通に考えれば現実的ではないですよね。ただ、私と妻は特にそういった考えに固執するタイプではなかったので、スムーズにセミリタイア出来たのだと思います。

セミリタイアを目指すにあたっては、時間をかけてパートナーに自分の気持ちを伝えていくことも大切だと思います。まだ結婚していない人には、そういう資産形成やセミリタイアに対しての考え方がどうか、などの相性も大切だと伝えたいですね。

Q:奥様と資産形成についての話しはされますか?

結婚して以降、資産運用全般に関しては妻と二人三脚でやってきており、朝一で前日の米国市場の動向などについて会話を交わすことが日課になっています。

妻はもともとすごく堅実なタイプで。私と結婚した時、私は知らなかったのですが、1,000万円以上資産形成していました。投資信託などもその時すでにやっていたようです。

妻自身もコツコツと株式投資をやってきたこともあり、資産を蓄えていくことに対して話が通じやすかったりするのはとてもありがたく感じています。妻が投資などについて全く知識がなかったら、今のような状況は実現できていなかったなと思います。

FIREは十年来の親友からの影響も―「3,000万円を超える資産形成を成し遂げていた親友に刺激を受けて」

Q:セミリタイアしたことでどのような良い変化がありましたか?

会社員として仕事をしていると、平日・土日など関係なく仕事のことを考えてしまっている自分がいました。私自身、切り替えがうまくないタイプだったのかもしれません。基本的に「仕事には手を抜かない」という姿勢でいつもいたので、土日など休みの日でも、どこか頭の中に仕事のことがあるような感覚で、なかなか気が休まらない状態でした。

でも、セミリタイアをしてからは、よくサザエさん症候群なんて言いますけど、日曜日の夜に気分が沈んでしまうようなこともなくなりました。むしろ今は、月曜日に市場がオープンするのが少し楽しみなほどです(笑)。

そういう風に、1週間の心持ちや見え方が変わったことが、セミリタイアの良いギャップだったかと思います。あとは、会社員となるとやりたくない仕事があったり、一緒に仕事をしたくないような人もいたりして、ストレスに感じてしまうことはどうしてもあると思います。セミリタイアしてからは、やりたくないことは一切しなくていい。そこはもう、180度心持ちが変わって、精神的な解放感みたいなのを手に入れられたのは大きいですね。

元々は、自分も40年くらい会社員として仕事をし続けるような働き方を想定していました。でも20年、30年、会社員として働くのは、とてつもなく長いような感覚があって。「セミリタイアをすればそこから抜け出して好きなこと出来るんだ」と考えているうちに、その生き方に惹かれていきました。そして実際にセミリタイアをすると、これから生きていくことをとてもプラスに受け止められました。これまでの会社員生活と比較して、今後の人生についての捉え方も大きく変化しました。

Q:反対に、セミリタイアしてみてネガティブなギャップはありましたか?

正直、私自身そこまでネガティブなギャップはないかなと……。平日仕事をしている友人とは、日中などはもちろん会いにくくなりましたが、一番仲の良い高校時代の親友とは頻繁に会っているので、よくある、友達と疎遠になったというネガティブなギャップもないですかね。実は彼も最近セミリタイアしたんです。今でもよく食事にも行きますし、同じような境遇で話も合います。

Q:セミリタイアについてご親友と情報交換などはありましたか?

先ほどお話しした親友とはセミリタイアについても含め、資産形成について長い間、情報交換をしてきました。

元々、私は30歳過ぎくらいまで全然貯金がなかったどころか、一時期、500万円くらい借金していたこともありました。当時商社に勤めていて、周りの空気感として、「借金してでもどんどんお金を使う!」のような雰囲気があって(笑)。

そんな中、例の親友の彼と話す機会があって、話を聞くと3,000万円くらい資産があったんですよね。その時の自分は、資産が1,000万円以上でも夢のような世界だったので衝撃的でした。

その時点での私の年収は1,000万円を超えていたので、当時日系メーカーに勤めていた親友との年収差は少なくとも300万円以上はあったはずです。それなのに、彼は3,000万円に迫る資産形成を成し遂げ、一方で私は100万円にすら達していなかった。この現実をどう受け止めればいいのだろうと。その日を転機として、自由の獲得に向けた資産形成の道へ一気に舵を切りました。

彼からは、どういう風に資産形成してきたかのような話も聞くようになりました。労力を大きくかけなくてもキャッシュフローを改善する方法はあるなど、資産形成については彼から学ぶことは多かったですね。

1人で資産形成していくって、結構道が見えなくなってしまうこともあると思うのですが、身近にそういう人がいたので、情報交換することでモチベーションを維持できましたね。

インタビューを終えて

お子さんとお出かけしている様子

お子さんとお出かけしている様子

https://twitter.com/ryu_breakfree/status/1398938641175433216

今回は、奥様と1人の息子さんと暮らしているりゅうさんに、セミリタイアについてのインタビューを行ってきました。

今回のインタビューのポイント

  1. 会社員時代は、休みの日も仕事のことを考えてしまう自分がいたが、セミリタイアしたことで心が休まり、多くのストレスから解放された。
  2. セミリタイアしたことで息子と過ごせる時間も増えた。
  3. 完全にリタイアしてしまうのではなく、また必要に応じて会社員として働くことも視野に入れている。
  4. 奥様がフリーランスとして働き続けて、収入が得られていることも、セミリタイアするうえで安心材料になった。
  5. パートナーとの人生プランについての意見のすり合わせは重要だと感じている。
  6. 高校の頃からの親友に刺激を受け、資産形成を計画的に行うようになった。近しい状況の人との情報交換は大切。

資産形成のきっかけは、親友が十分な資産形成を行っていることを知った時だと、りゅうさんは話していました。1億円を超える資産形成にまで至ったのは、りゅうさんの努力はもちろん、奥様や親友の存在が大きかったのではないかと思います。

なかなかお金のことについては話しにくいと思いますが、まずは身近な人に資産形成を行っているかについて話してみることも、大事な一歩かもしれませんね。

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