ファイナンシャルプランナー1級・AFP・日商簿記2級・年金アドバイザー3級
木内 菜穂子 氏
金融機関、税理士事務所、救急医療系財団法人を経て、結婚を機に退職。現在は、金融・保険ライターとして4年半ほど執筆活動中。
「1,000万円を貯めるのは大変」というイメージがありますが、実際に1,000万円以上を貯めている人の話を聞くと「自分も貯めることができるのでは?」という気持ちに少しなりますよね。
1,000万円を貯めるには、コツコツと貯金をしていくほかに、「節約して支出を減らす」こともポイントになります。
そこで、実際に1,000万円以上の貯金を達成した人はどのような節約術や貯金術を使っているのか、当サイトが独自にアンケートをとってみました。
今日からでも実践できる節約術や貯金術のヒントがたくさんありますので、早速チェックしましょう。
アンケート調査で、1,000万円以上貯金した人が実際にやっていた節約術を紹介します。
【アンケート概要】
1,000万円以上貯めた人は、常日頃から「無駄な支出を減らそう」と気を付けている方がほとんどでした。スマートフォンのプランやインターネットのプロバイダーを見直す、クーポンを利用する、といった工夫をしているようです。
また、先取り貯金や勤務先の財形貯蓄制度の利用、持株制度での運用、住宅ローンの繰上げ返済を心がけている人もいました。
「節約」というと特別なコツが必要というイメージがありますが、まずは「無駄遣いをしない」という心がけから始めることが大切だといえます。
次に、1,000万円以上の貯金を実現した人が、節約をするうえでやめたことを紹介します。
節約のためにムダな出費は抑えつつも、健康が第一であることから、極端な節電や切りつめはやめた人が多いようです。
また、趣味や自己投資にかけるお金や、子どもの養育費、レジャー費などはケチらず使うという人もいます。
「節約」は、切りつめすぎるとストレスが溜まり、爆発的に浪費してしまうこともあります。本当に必要なことにはお金を使うといったように「メリハリを持たせること」も大事だといえます。
ここからは、節約して1,000万円以上を貯めた人から、これから節約し貯蓄をしていく人に向けてのアドバイスを紹介していきます。
固定費の見直しは欠かせないという人が多く見られました。そのうえで、住宅ローンの繰上げ返済や、積立貯金などで強制的に貯金するといった工夫をしています。
ただし、節約に熱中するあまり、健康を害してしまっては本末転倒です。まずは健康第一、そして、無理のない範囲で節約することが大切だといえます。
また、節約する一方で投資によって増やすということも、タイミングを見て始めると良いでしょう。
ここまで、節約や貯金をする方法などについて紹介してきましたが、ムダな出費を省く一方で貯めたお金を増やすということも検討してみてはいかがでしょうか。
お金を増やす方法として、「投資信託」や「株式投資」、「FX」といったものがありますので、それぞれ紹介していきます。
投資信託は、不特定多数の投資家から集めたお金をひとつの大きな資金を運用する仕組みの金融商品のことをいいます。運用の専門家であるファンドマネージャーが株式や債券などに投資・運用し、運用によって得られた利益を各投資家の投資額に応じて分配します。
運用成績は市場環境などさまざまな要因によって変動するため、運用がうまくいけば利益を受け取ることができますが、運用がうまくいかない場合は損失が出る可能性もあります。
このように、元本が保証されない点が預貯金と大きく異なる点です。
株式投資は、企業が発行する株式を売買することで利益を得る投資方法で、大きく3つのメリットがあります。
1つ目は「値上がり益を得られること(キャピタルゲイン)」で、購入した株価が値上がりしたタイミングで売却することで利益が得られるものです。
2つ目は「配当金が得られること(インカムゲイン)」で、企業が出した利益の一部を投資家に還元されるものです。
3つ目は「株主優待」で、株主優待制度のある企業の場合、自社製品やサービスなどの特典を受け取ることができるものです。
ただし、株式投資はまとまった資金が必要で、初心者には銘柄の見極めが難しい部分もあります。また、投資先企業の業績悪化により、株価が値下がりし元本割れになったり、株主優待の廃止・縮小がおきたりする可能性もあるので、これらのリスクを十分に理解しておくことも重要です。
FXは、外国為替証拠金取引のことを指し、外国為替取引を「証拠金」を利用して行う投資方法のことをいいます。たとえば「日本円→米ドル」など、通貨を売買したときに発生する為替差益によって利益をねらいます。
FXを始めるにあたり、FX業者に証拠金を預け入れる必要がありますが、その証拠金を担保に何倍もの金額の取引ができるため(レバレッジを効かせることができるため)、株式投資のようにまとまった資金がない人でも手軽に取引をすることができます。ただし、無理なレバレッジをかけてしまうと、為替相場が予想通りに動かなかった時の損失も大きくなります。余裕資金の範囲で取引することが重要です。
では、FXはどのような人に向いているのか、詳しく見ていきましょう。
FXは、特に「少額で投資をスタートしたい人」や「平日忙しい人」などに向いている投資方法です。
投資をしたくてもあまり資金に余裕がなくあきらめている人もいるかもしれませんが、FXは証拠金を預け入れることでレバレッジを効かせ何倍もの取引ができます。したがって、少額から投資を始めたい人にもおすすめです。
日本では、最高25倍のレバレッジを効かせることができるので、手持ちの資金が1万円でも最高25万円までの取引が可能になるのです。
また、投資には「最低投資金額」が設定されていることがあり、たとえば株式投資では数十万円といった資金が必要になることが多いですが、FXは数千円から始めることができるのも大きなメリットです。
会社員の場合は、平日の日中は忙しく投資に時間をかけられないという人が多いですが、FXには「自動売買」というシステムがあり、あらかじめ登録しておくことで決められた時間にシステムが自動的に売買を行ってくれます。
そのため、日中は仕事で売買ができないときでもシステムに登録をしておけば、希望する時間に自動的に取引を行ってくれるので本業に差し支えるという心配がありません。
また、FXでは「買いたい人」と「売りたい人」それぞれが個々に取引を成立させる「相対取引」という取引形態が主流です。日本の市場は9時から15時までとなっていますが、それ以外の時間も世界のどこかでは市場が開かれているので、平日であればほぼ24時間FXの取引が可能です。
そのため、仕事終わりでも夜間に自宅でゆっくりと取引をすることができます。
FX以外の投資商品の内容についてのお問合わせは受け付けていませんので、あらかじめご了承ください。