MA Cross(移動平均線の交差)は、短期SMA(Simple Moving Average:単純移動平均線)と長期SMAの2本の移動平均線を用いて、相場のトレンドやエントリーポイントを視覚的に把握するためのインジケーターです。このインジケーターでは、短期SMAと長期SMAが交差したポイントに、シグナルが表示される仕組みになっています。
短期SMA/長期SMAの計算期間は、デフォルトでは以下の設定になっています。
基本的には、短期SMAが長期SMAを下から上に抜くポイントに表示されるシグナルは「買い」を意味します。一方で、短期SMAが長期SMAを上から下に抜くポイントに表示されるシグナルは「売り」を意味します。
SMAの計算方法の詳細については、以下の関連記事をご覧ください。
長短2本の移動平均線の交差は、一般的にトレンド発生を示唆する重要なシグナルとして、広く知られています。具体的には、以下の通りです。
シグナル | 条件 | 意味 |
---|---|---|
ゴールデンクロス | 短期移動平均線が長期移動平均線を下から上に抜くこと | 上昇トレンドの発生を示唆し、「買いシグナル」として活用されます。 |
デッドクロス | 短期移動平均線が長期移動平均線を上から下に抜くこと | 下降トレンドの発生を示唆し、「売りシグナル」として活用されます。 |
MA Crossは、長短2本のSMAにおけるゴールデンクロス/デッドクロスを、チャート上に表示したインジケーターです。
▼豆知識
MA Crossは便利なインジケーターですが、完全に将来を予測できるわけではありません。特にレンジ相場では誤ったシグナル(ダマシ)が続けて発生することもあり、取引の失敗につながる可能性があります。シグナルを過信せず、パラメーター項目の調整/他のインジケーターの併用など、精度を高める工夫を行うことが大切です。
MA Crossをチャートに表示する基本的な流れは以下の通りです。
表示したインジケーターは、主に以下の方法で削除することができます。
▼豆知識
チャート上で以下のようにキーボードを入力すると、マウスなしで素早くMA Crossをチャートに表示することができます。
/ ⇒ mc ⇒ ↓↓ ⇒ Enter
※インジケーターのウインドウは「Esc」を2回押下で閉じます
MA Crossの設定ウインドウの「パラメーター」タブについて、①〜②の項目で調整できる内容を紹介していきます。
短期SMAの計算対象とする期間を設定します。デフォルトは「9」です。
長期EMAの計算対象とする期間を設定します。デフォルトは「26」です。