Zig Zag(ジグザグ)は、価格の大きな動きを視覚的に把握するためのインジケーターです。一定以上の変動があった高値/安値をラインで結ぶことで、相場の大きなトレンドや転換点をわかりやすく表示します。
セントラル短資FXのTradingViewチャートでは、「一定以上の変動」の判定を、以下の2つのパラメーターで調整できるようになっています。
Zig Zagは、小さな値動きを無視して価格のノイズを取り除き、相場の大きな流れや主要なトレンドを把握する際に役立ちます。特に、トレンドラインやチャートパターンの確認、サポート/レジスタンスラインの特定など、テクニカル分析を補助するツールとして広く活用されています。
▼豆知識
例えば「ダウ理論」に基づいてトレンドの方向性を確認したり、「エリオット波動」を分析して相場サイクルを特定したりする際に、多くのトレーダーがZig Zagを活用しています。
ここでは、ZigZagがラインを描画する際の基本的な仕組みについて説明します。ユーザーがZig Zagを使用するにあたって押さえておきたいのは、以下の3つのステップです。
まずはじめに、頂点としてラインを引く候補を洗い出します。その後、一定の条件を満たすと、その頂点候補が確定して実際にラインが引かれるという流れです。また、一度判定/確定された頂点は、その後の価格推移に応じて更新されることもあります。
各ステップにおける主要な条件は、以下の通りです。
※ N:Deviationの設定値(%)
※ M:Depthの設定値
このように、Deviationの設定値(N)は変動率(縦軸)をベースに、Depthの設定値(M)は、期間(横軸)をベースに、それぞれラインを引く頂点(高値/安値)の判定に影響する仕組みになっています。
Zig Zagをチャートに表示する基本的な流れは以下の通りです。
表示したインジケーターは、主に以下の方法で削除することができます。
▼豆知識
チャート上で以下のようにキーボードを入力すると、マウスなしで素早くZig Zagをチャートに表示することができます。
/ ⇒ Z ⇒ ↓ ⇒ Enter
※インジケーターのウインドウは「Esc」を2回押下で閉じます
Zig Zagの設定ウインドウの「パラメーター」タブについて、①〜②の項目で調整できる内容を紹介していきます。
高値/安値を判定する際の変動率の閾値(計算式のN)を設定します。デフォルトは「5」です。
▼豆知識
デフォルトの設定の場合、高値/安値の判定に価格に対して5%以上の変動が必要となります。この点、短い時間足を表示していると変動幅が小さくなるため、高値/安値を認識しづらくなる傾向があります。特に短い時間足でZig Zagがチャートに描画されない場合は、まずはDeviationの設定値を小さくしてみるといいでしょう。
高値/安値を判定する際の期間の閾値(計算式のM)を設定します。デフォルトは「10」です。