TradingView操作ガイド
チャート設定-Zig Zag(ジグザグ)|
インジケーターの紹介⑯

Zig Zag(ジグザグ)とは?

TradingView操作ガイド b35 Zig Zag(ジグザグ)とは?

Zig Zag(ジグザグ)は、価格の大きな動きを視覚的に把握するためのインジケーターです。一定以上の変動があった高値/安値をラインで結ぶことで、相場の大きなトレンドや転換点をわかりやすく表示します。

セントラル短資FXのTradingViewチャートでは、「一定以上の変動」の判定を、以下の2つのパラメーターで調整できるようになっています。

  1. Deviation:変動率
  2. Depth:幅

Zig Zagは、小さな値動きを無視して価格のノイズを取り除き、相場の大きな流れや主要なトレンドを把握する際に役立ちます。特に、トレンドラインやチャートパターンの確認、サポート/レジスタンスラインの特定など、テクニカル分析を補助するツールとして広く活用されています。

▼豆知識

例えば「ダウ理論」に基づいてトレンドの方向性を確認したり、「エリオット波動」を分析して相場サイクルを特定したりする際に、多くのトレーダーがZig Zagを活用しています。

基本的な仕組み

ここでは、ZigZagがラインを描画する際の基本的な仕組みについて説明します。ユーザーがZig Zagを使用するにあたって押さえておきたいのは、以下の3つのステップです。

  1. 頂点候補の判定
  2. 頂点の確定
  3. 頂点/頂点候補の更新

まずはじめに、頂点としてラインを引く候補を洗い出します。その後、一定の条件を満たすと、その頂点候補が確定して実際にラインが引かれるという流れです。また、一度判定/確定された頂点は、その後の価格推移に応じて更新されることもあります。

各ステップにおける主要な条件は、以下の通りです。

  1. 頂点候補の判定条件(AND条件)
    1. 前回の頂点(高値/安値)から逆方向にN%以上変動している
    2. 直近M期間において最高値/最安値である
  2. 頂点の確定条件(OR条件)
    1. 直近の頂点候補と逆方向に新しい頂点候補が発生した
    2. M期間経過しても同方向/逆方向に頂点候補が発生しなかった
  3. 頂点候補/確定頂点の更新条件
    1. 直近の頂点候補/確定頂点と同方向の最高値/最安値を更新した

※ N:Deviationの設定値(%)
※ M:Depthの設定値

このように、Deviationの設定値(N)は変動率(縦軸)をベースに、Depthの設定値(M)は、期間(横軸)をベースに、それぞれラインを引く頂点(高値/安値)の判定に影響する仕組みになっています。

Zig Zagをチャートに表示/削除する方法

TradingView操作ガイド b35 Zig Zagをチャートに表示/削除する方法

Zig Zagをチャートに表示する基本的な流れは以下の通りです。

  1. 上部メニューの「インジケーター」をクリック
  2. 検索ボックスに「z」と入力
  3. リストの「Zig Zag(ジグザグ)」をクリック
  4. 右上の「×」をクリック

表示したインジケーターは、主に以下の方法で削除することができます。

  1. ステータスラインにマウスオーバーで表示される「×」をクリック
  2. 表示されているインジケーターを選択して「右クリック>削除」

▼豆知識

チャート上で以下のようにキーボードを入力すると、マウスなしで素早くZig Zagをチャートに表示することができます。

/ ⇒ Z ⇒ ↓ ⇒ Enter
※インジケーターのウインドウは「Esc」を2回押下で閉じます

Zig Zagのパラメーター

TradingView操作ガイド b35 Zig Zagのパラメーター

Zig Zagの設定ウインドウの「パラメーター」タブについて、①〜②の項目で調整できる内容を紹介していきます。

① Deviation

高値/安値を判定する際の変動率の閾値(計算式のN)を設定します。デフォルトは「5」です。

▼豆知識

デフォルトの設定の場合、高値/安値の判定に価格に対して5%以上の変動が必要となります。この点、短い時間足を表示していると変動幅が小さくなるため、高値/安値を認識しづらくなる傾向があります。特に短い時間足でZig Zagがチャートに描画されない場合は、まずはDeviationの設定値を小さくしてみるといいでしょう。

② Depth

高値/安値を判定する際の期間の閾値(計算式のM)を設定します。デフォルトは「10」です。

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