これまで説明したトレンド系とは異なり、現在の価格が買われ過ぎか、売られ過ぎかを判断するための分析手法です。
一般に、トレンドが発生しているときよりも、揉み合いが続いているときのほうが、有効に機能します。
代表的な指標は、ストキャスティクス、RSI、MACD、ボリンジャーバンドなどです。
RSI
ボリンジャーバンド
ストキャスティクスの基本となるラインは「%K」「%D」と呼ばれます。%Kが%Dを下から上に抜けたときが買い、上から下に抜けたときが売りのシグナルで、%Kも%Dも80%以上だと買われ過ぎ、20%以下だと売られ過ぎなので、80%以上で売りシグナルのときに売り、20%以下で買いシグナルのときに買うと、相場がそのサインと逆の方向に動いていく、いわゆる「ダマシ」に引っかかる恐れが少ないと考えられます。
RSIも買われ過ぎ、売られ過ぎを判断するための指標で、70を上回ると買われ過ぎ、30を下回ると売られ過ぎとされます。計算日数は9日~15日が基本で、日数が少ないほど70%を上回る、または30%を下回ることが多くなります。それだけ短期の動きに追随しやすくなりますが、一方で「ダマシ」も多くなるので、判断を間違ったと思ったらすぐに損切りができることが求められます。
「Moving Average Convergence Divergence」の略で、移動平均線を応用したテクニカルチャートとして開発されました。MACDラインとシグナルラインの2本のラインを用いて相場を読む手法です。
長短2つの移動平均値の差分を1本のラインで表したMACDラインと、MACDラインの値をさらにある期間で平均したシグナルラインを組み合わせて売買のタイミングを見極めます。
MACDチャートは、2本の線だけで示されるため、売買のサインが見やすく、使いやすいチャートのひとつです。