ローソク足は、一定期間の相場動向をローソクのような形をしたグラフで表現するチャートタイプです。相場の上昇を示す「陽線」と下降を示す「陰線」に分かれており、1本のローソク足でOHLC値(始値/高値/安値/終値)を把握できます。
シンプルな構造で多くの情報を伝えることができ、相場心理やトレンドを直感的に把握できる点が特徴です。日本生まれのチャートタイプで、現在では世界中の投資家にも広く使われています。
以下は、ローソク足の図解です。
ローソク足の中央の四角い部分は「実体」、上下に伸びるラインは「ヒゲ」という名称です。実体の上側のヒゲは「上ヒゲ」、下側のヒゲは「下ヒゲ」と呼ばれます。
上昇/下降は、始値と終値の位置で判断するのが基本です。また、始値よりも終値が高い場合に形成されるローソク足を「陽線」、始値が終値よりも低い場合は「陰線」と呼びます。
ローソク足の各部からは、以下のようにOHLC値を読み取ることができます。
OHLC値 | 陽線 | 陰線 |
---|---|---|
始値 | 実体の下端 | 実体の上端 |
高値 | 上ヒゲの上端 | 上ヒゲの上端 |
安値 | 下ヒゲの下端 | 下ヒゲの下端 |
終値 | 実体の上端 | 実体の下端 |
陽線/陰線の色は、デフォルトで上の図解のように設定されています。セントラル短資FXの TradingViewチャートでは、各部の色や陽線/陰線の判定方法などを、設定で細かくカスタマイズすることが可能です。
▼豆知識
ローソク足の形状(実体の大きさやヒゲの長さなど)から相場の強弱や転換点を読み取る、「ローソク足分析」という手法があります。
例えば、実体が大きくヒゲ/が小さい陽線を「大陽線」と呼び、買い圧力が強いと判断します。また、長い上ヒゲと小さな実体を持つ陰線を「上影陰線」と呼び、上値の重さやトレンド転換の可能性を読み取ります。
チャートタイプのローソク足への変更は、以下の手順で行います。
ローソク足の表示設定は、「チャート設定」ウインドウの「シンボル」タブにある「ローソク足」区分で調整できます。このタブは、以下3つの方法で開くことが可能です。
ローソク足に関する①〜②の設定項目について、それぞれ詳細に紹介していきます。
この項目にチェックを入れるかどうかで、上昇/下降の判定方法を以下のように調整可能です。なお、デフォルトではチェックが外れています。
ローソク足の各部(実体/枠/ヒゲ)にチェックを入れるかどうかで、表示/非表示を切り替えることができます。デフォルトでは、全てにチェックが入っています。
項目の右隣にある2つのカラーパレットからは、ローソク足各部の陽線/陰線における色や不透明度を調整できます。左側のカラーパレットが陽線、右側のカラーパレットが陰線に関する設定です。