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DC(ドンチャンチャネル(HLバンド))|
インジケーターの紹介⑬

DC(ドンチャンチャネル(HLバンド)) とは?

TradingView操作ガイド b32 DC(ドンチャンチャネル(HLバンド)) とは?

DC(ドンチャンチャネル(HLバンド)) とは、一定期間の最高値と最安値を基準に、相場の動きやトレンドを把握するためのインジケーターです。英語表記は「Donchian Channel」ですが、高値(High)と安値(Low)を基準にしていることから、日本では「HLバンド」という名称でも知られています。

DCの構成要素は、以下の3つのラインです。

  1. アッパーバンド:一定期間内の最高値のライン
  2. ロワーバンド:一定期間内の最安値のライン
  3. ミドルライン:アッパーバンド/ロワーバンドの平均ライン

これらのラインからは、価格が一定期間内でどの位置にあるかを読み取ることができ、トレンドフォロー戦略やブレイクアウト戦略に活用できます。

▼豆知識

DCは、著名トレーダーのリチャード・ドンチャン氏によって考案されたインジケーターです。ドンチャン氏は「トレンドフォローの父」とも呼ばれており、このインジケーターもトレンドフォロー手法に活用するのが一般的です。

計算方法

DCの構成要素の計算式は、以下の通りです。

アッパーバンド = 直近N期間の最高値
ロワーバンド = 直近N期間の最安値
ミドルライン = ( アッパーバンド + ロワーバンド ) ÷ 2

※ N:対象期間

アッパーバンドは、設定した期間(N)における最高値を結んだラインです。ロワーバンドはこの反対で、設定した期間における最安値を結んだラインとなります。ミドルラインは、アッパーバンドとロワーバンドの平均値を示します。

例えば、以下のように価格が推移した場合、アッパーバンド/ロワーバンド/ミドルラインの値は次のように計算されます。なお、設定期間(N)は5とします。

期間 1 2 3 4 5
高値 101 103 102 105 107
安値 99 101 100 104 106

アッパーバンド:直近5期間の最高値 = 107
ロワーバンド:直近5期間の最安値 = 99
ミドルライン:( 107 + 99 ) ÷ 2 = 103

▼豆知識

DCの設定期間(N)は、一般的に20が使われます。これは考案者のドンチャン氏が提唱した「4週間ルール」に由来しています。4週間ルールとは、相場が4週間(20営業日)の高値を更新したら買い、4週間の安値を更新したら売るというシンプルな法則で、当時のトレーダーたちに大きな影響を与えました。

DCをチャートに表示/削除する方法

TradingView操作ガイド b32 DCをチャートに表示/削除する方法

DCをチャートに表示する基本的な流れは以下の通りです。

  1. 上部メニューの「インジケーター」をクリック
  2. 検索ボックスに「dc」などと入力
  3. リストの「DC(ドンチャンチャネル(HLバンド))」をクリック
  4. 右上の「×」をクリック

表示したインジケーターは、主に以下の方法で削除することができます。

  1. ステータスラインのインジケーター名にカーソルを合わせて表示される「×」をクリック
  2. 表示されているインジケーター上で「右クリック>削除」

▼豆知識

チャート上で以下のようにキーボードを入力すると、マウスなしで素早くDCをチャートに表示することができます。

/ ⇒ dc⇒ ↓ ⇒ Enter
※インジケーターのウインドウは「Esc」を2回押下で閉じます

DCのパラメーター

TradingView操作ガイド b32 DCのパラメーター

DCの設定ウインドウの「パラメーター」タブについて、①~②の項目で調整できる内容を紹介していきます。

① 期間

DCの計算対象とする期間(計算式のN)を設定します。デフォルトは「20」です。

② オフセット

DCを表示する位置を左右に移動させる期間を入力します。

デフォルトは「0」で、左右に移動させない状態です。プラスの値を入力すると右に、マイナスの値を入力すると左に移動します。

TradingView操作ガイド b32 CCIのパラメーター

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