掲載日:2023年7月21日

メキシコペソ/円ならセントラル短資FX

メキシコペソ/円が8年振りに高値を更新し、投資家の注目度が一層高まっています。
比較的レートが低いことから、少ない資金で建玉を保有できるので、効率的かつ長期的にスワップポイントで利益を狙うことができます。

FX投資を始める前に、メキシコ経済や通貨の特徴をしっかりと押さえておきましょう!!

メキシコペソ/円

1.メキシコの国勢基礎データ

国名 メキシコ合衆国
通貨 メキシコペソ
面積 196万平方キロメートル
人口 約1億2,601万人
言語 スペイン語
主要産業 製造業、鋼鉄業、商業
主要輸出品 原油、自動車・部品、家電製品
主要輸入品 電気・電子機器、産業用機械機器、自動車・部品
主な貿易相手先 米国 金額ベースで輸出全体の約81%、輸入全体の約44%を占める(2022年上半期)
実質GDP成長率 3.00%(2022年通年)
インフレ率 7.90%(2022年)
政策金利 11.00%(2024年3月)
信用格付け BBB(S&P、2022年6月)

出典:外務省、国土交通省、2020年国立統計地理情報院、JETRO、IMF

2.メキシコペソの特徴

原油などの資源価格相場に影響されやすい

メキシコでは金、銀、銅、亜鉛などの豊富な鉱物資源に加え、石油や天然ガスが産出されます。カリブ海沿岸に国営油田があり、メキシコペソは、豪ドルやカナダドルなどと同じ資源国通貨に位置付けられます。

米国の景気動向に影響されやすい

主要産業(自動車および同部品、コンピュータなどの電子製品)は、アジアから中間財を輸入して最終財を米国に輸出するという産業構造となっています。
米国とメキシコの製造業の連動性は極めて高く、米実質GDP成長率の変化が相場予測の重要なポイントとなります。

3.メキシコの経済

2022年GDPランキング世界14位~新興国の中ではトップクラスの経済規模

近年メキシコは、堅調な米国経済に牽引され大きく経済成長を遂げています。実質GDP成長率、インフレ率はともに良好です。メキシコの人口は日本と同じくらいですが、若年層の比率が高く、今後も持続的な経済成長が期待されます。

下稼ぎ労働者の母国への送金が経済を下支え

メキシコ人の主な出稼ぎ先の米国で、新型コロナウイルス感染拡大を契機に早期退職が増加し、人手不足がより深刻化していること、移民希望者に対する政府(民主党)の姿勢が前政権(共和党)より寛容になっていることなどから、出稼ぎ労働者にとって仕事を見つけやすい状況が続いています。賃金増加により、メキシコへの送金額が増加しており、低所得者層の家計を下支えしています。
ただその一方で、直近、労働需給の逼迫が緩和しつつあるとの見方もあり、今後の米国の雇用情勢は、メキシコ経済・メキシコペソの相場を展望するうえで重要なポイントとなるでしょう。

米国が感じるメキシコへの不満

比較的人件費が安いメキシコは地の利を活かし、以前より米国企業の誘致、最終財の輸出、出稼ぎなどで外貨を獲得してきました。その反面、米国ではメキシコとの貿易赤字や移民に対する不満が日々高まっていき、これを受け前政権時にはメキシコ製品に対して追加関税を課すという強硬姿勢が示されました(現在は凍結)。
米国との経済的な結びつきが高い分、米国の対メキシコ政策(姿勢)にも警戒が必要です。

4.メキシコの金融政策

インフレ目標を大きく超え金利は高水準で推移

メキシコ中銀はインフレ率が3%となることを目標にしていますが、他の国と同様に、コロナ禍で物価が高騰し、目標値を大きく超えたことを背景に、政策金利がトルコや南アフリカといった他の新興国よりも高い水準に引き上げられました。
直近メキシコペソの取引で、より多くのスワップポイントの受け取りが期待できる状況となっている他、こうした利上げの動き(利上げ観測の高まり)は、相場の上昇要因になり得ます。

メキシコは投資対象として信用力が高め

一般論として、金利が高い新興国は投資対象として安全性が懸念されますが、2022年6月の世界的格付け会社「S&Pグローバル・レーティング」の格付けによると、メキシコは投資適格級の「BBB」となっており、相場の暴落や国家の破綻リスクは他の新興国に比べ低いと考えられます。

5.メキシコペソ/円の魅力

少ない資金で取引できる

1メキシコペソ=約8円。セントラル短資FXなら1,000通貨から取引できるので400円程の資金があれば始められます(レバレッジ25倍で取引した場合)。

スワップポイントを多く受け取れる

現状、日本とメキシコの政策金利の差は大きく、メキシコペソ/円の買い建玉を保有し続けている間は、日々高いスワップポイントを受け取れます。セントラル短資FXなら1万通貨を買い建玉で保有すると1日当たり 26円 と、業界最高水準のスワップポイントを受け取れます(2024年3月25日実績より)。
米ドル/円のように、メキシコペソ/円よりも1万通貨当たりの買スワップポイントが高く設定されている通貨ペアはいくつかありますが、メキシコペソ/円は少ない資金で多くポジションを持つことが可能なため、結果的にスワップポイントを他より多く受け取ることができます。

10万円の証拠金で運用した場合

(1メキシコペソ=9円、1米ドル=150円で計算)

1万通貨あたりの
買いスワップポイント
保有可能な建玉
(レバレッジ25倍の場合)
1日当たりに受け取れる
買スワップポイント
メキシコ
ペソ/円

26

(10万通貨あたり260円)

27.7万 ペソ

720

米ドル/円

230

1.6万 ドル

368

  • スワップポイントは、当社の2024年3月25日実績です。
  • スワップポイントは、各国の政策金利などを反映した市場金利などを反映して日々連動し、プラス(受け取り)からマイナス(支払い)に転じる場合もあります。
  • 必要証拠金は取引に必要な最低限の金額です。必要証拠金ぎりぎりの金額を入金して取引するとロスカットされる可能性が高くなるため、資金に余裕をもってお取引ください。

6.メキシコペソ/円 取引の注意点

市場の建玉(ポジション)動向に注意

メキシコペソは金利が非常に高いこともあり、キャリートレード(低金利通貨で資金調達し、高金利通貨に投資する取引)の対象になりやすい通貨です。その分、市場では、ペソ買いに偏りがちになり、メキシコやペソについてネガティブな材料がでると、一気に建玉を解消する動きが強まります。細かく決済を繰り返しながら、取引することもリスクヘッジとして有効と考えられます。

シカゴIMM通貨先物ポジション推移

インフレ指数、特に消費者物価指数の動向に注意

政策金利の動向と決定に影響を与える物価動向、特にインフレ目標(3%)の対象である消費者物価指数(CPI)の動向に注意しましょう。2023年は、CPIの上昇幅が徐々に縮小していくと言われていますが、想定以上に縮小した場合は、メキシコペソ売りが進む可能性が高まるため警戒が必要です。

メキシコ消費者物価指数の推移

国際商品価格、特に原油価格の動向に注意

メキシコの原油生産量は世界第11位(2021年)、中南米では第2位の産油国です(出典:BP 資料:GLOBAL NOTE)。すでに主要産業が自動車やコンピュータ等に移行し、自国の輸出シェア(金額ベース)において自動車を含む工業品が9割近くなのに対し、原油輸出は6%(2022年上半期 出典:JETRO)と僅かであるものの、それでも国際価格の変化がメキシコ経済およびメキシコペソ相場に大きく影響します。 なお、国際商品価格の動向は資源大国ブラジル、世界最大の銅生産国チリ、産油国コロンビアなど中南米各国の通貨全般の相場にも影響します。

マーケット情報に関する注意点

当社による情報サービスは、お客さまの投資判断に当たって参考となる情報の提供を唯一の目的としており、断定的な判断の提供や特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
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メキシコペソ/円の取引の前に専門家のコラムを参考にしよう!
取引の前に専門家のコラムを参考にしよう!