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マーケットビュー

金曜 松崎美子の英国発!すこしFX☆なが〜くFX ロンドン在住の女性トレーダーによる為替&経済コラム

為替が動くタイミングを狙う!

更新日:2016年11月25日

「24時間戦い続けるには、FXマーケットに限る!」 こう考える投資家さんは、たくさんいらっしゃると思います。しかし冷静に考えると、24時間常に大きく動く訳ではなく、時として、ほとんど動かない日もあります。特に昼は会社勤め、夜は為替取引(FX)をしていらっしゃる兼業トレーダーは、効率的に時間を使い、収益に結びつけていきたいものです。そのためには、相場の動きそうな「イベント」をしっかり押さえる努力は怠ってはいけません。

そこで今回は、私が特に気にしている12月のイベントを紹介し、注意点を書いてみたいと思います。

12月から6ヶ月、特に気にすべきイベント

早速、2016年12月から2017年5月末までのイベント表を作ってみました。本当は12月13/14日、そして特に来年3月14/15日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)も書き加えたかったのですが、「意外性」という点で、12月8日に開催される欧州中銀(ECB)理事会の方に軍配が上がったため、ここでは敢えてFOMCを外しています。

私の12月イチオシ・イベントと注意点

それでは、次は私が特に気にしている12月のイベントを取り上げ、注意点を書いてみようと思います。

 12月4日 イタリア国民投票

今年は、英国のEU離脱(Brexit)、アメリカ大統領選でのトランプ候補勝利と、番狂わせが続きました。「番狂わせ」という意味で気になるのが、このイタリア国民投票です。当然ですが、番狂わせの結果となれば、マーケットも動きますので、要注意!

〜〜イタリア国民投票について〜〜

イタリア議会は、上院と下院が同等の権限をもつ「完全二院制」を取っているため、ねじれ国会は日常茶飯事で、戦後40人以上の首相が誕生しています。これと全く同じ期間、ドイツではわずか8名の首相しか誕生していませんので、いかにイタリアの政権交代が多く、いつまで経っても構造改革が進まないかが、容易に想像つきます。

このシステムを根本的に変えようとしているのが、現在のイタリア首相:レンツィ氏です。彼はこの国民投票で憲法改正が否決されれば、辞任すると公言しているだけに、政治生命を賭けた戦いとなりそうです。

〜〜国民投票に向けた国民の意識〜〜

ここで気になるのは、果たして国民は憲法改正を望んでいるのか?という点です。数々の報道を読んでみた結果、(憲法改正は置いておいて)ユーロ加盟の是非についての投票に置き換えている有権者が意外と多いイメージを受けました。

1999年にユーロが誕生して以来、イタリアでは物価高などを通じて国民の生活レベルが下がり、社会問題となりました。誕生から既に17年も経っているので、そういう意見は少数派になってきたに違いないと私は考えていたのですが、話はそう簡単ではないようです。

今回の国民投票で投票すると決めている有権者の割合は、62%程度と言われていて、通常の総選挙の投票率:80%台と比較するとだいぶ低いですが、NOに票を入れたい有権者が投票所に足を運ぶことが考えられ、予断を許しません。

〜〜最後の世論調査結果〜〜

イタリアでは、選挙や国民投票直前の世論調査結果は、投票日の15日前までと法律で決められています。つまり、最後の世論調査発表日は11月19日で、現在はブラックアウト期間となっています。

気になる「最後の世論調査」結果は、「わからない」を除くと「YES:45%、NO:55%」となっていて、国民は憲法改正にNOを示す可能性が高まってきました。その場合は、必然的にレンツィ首相は辞任します。

〜〜マッタレッラ大統領からの発言〜〜

たしか先々週だったと記憶していますが、マッタレッラ大統領が国民投票でNOが出た場合の対処法について発言しました。その内容は、以下の3通りに分けられます。

・ 国民投票結果がNOとなり、レンツィ首相が辞任を発表した場合

  • 1) レンツィ首相の辞任を認めない。その場合は、大統領はレンツィ首相に新しい政権を樹立することを命じることになる。
  • 2) レンツィ首相の辞任は認めるが、解散総選挙は行わず、即刻暫定政権を樹立させ、レンツィ首相をそのまま暫定政権首相として、2018年5月の総選挙まで乗り切る。
  • 3) レンツィ首相の辞任を認め、他の首相を任命し、新政権を発足させる。

ただし、上記いずれの策も失敗した場合は、議会を解散し、来年1月早々に総選挙となる危険性が高まります。

〜〜ターゲット2から見たイタリアからの資金流出〜〜

タイトルを見て、「ターゲット2」って何?と思われた方も多いでしょう。これは、ユーロ加盟国全ての中央銀行が相互に決済を行えるクロスボーダー決済システムのことで、ECBは加盟国全てのターゲット2の動きを月に一度発表しています。

ここでは、ユーロ圏の優等生であるドイツと、来月国民投票が行われるイタリアの2ヶ国を選び、比較対照してみました。チャートの期間は2016年9月末までで、青ラインがドイツ、オレンジがイタリアです。

わかりやすいように矢印をつけましたが、ドイツへの資金流入は増加。それに対して、イタリアからは資金がどんどん逃げています。特に、イタリアからの資金流出が夏以降加速しているのが気になりました。これはたぶん、12月の国民投票リスクを反映した結果、イタリア国内から投資を含めた資金が逃げている証拠でしょう。実際、最近になりイタリア国債の価格は下落し、利回りが上昇に転じています。

〜〜株価動向〜〜

イタリアから資金が流出しているのであれば、株価も下がっているのかな?と思い、調べてみました。ここでは、アメリカ・日本・フランス・イタリアそれぞれの株価指数を比較しています。

大統領選が行われたアメリカや日本では株価は上昇中。それに対し、来年春に大統領選を控えるフランスや、イタリアの株価はともに、横ばいか下落中となっていて、将来の政治リスクが株価にしっかりと反映されていることがわかります。

〜〜イタリア発ユーロ危機は起きるのか?〜〜

気になる「イタリア発ユーロ危機」ですが、起きるリスクがあるという意見、起きないという意見さまざまです。ただし、最近よく言われているのは、Brexitが起きた結果、EU加盟国間の結束が今まで以上に強化されたため、イタリア発の危機は起きない可能性が高いという意見です。

どうして「イタリア危機」がここまで注目されるのか?それは、欧州の銀行株の最悪パフォーマンス6行すべてが、イタリアの銀行であることからも分かるように、銀行の不良債権額が大きいこと。そして、銀行だけでなく、国の債務残高がべらぼうに高いことが指摘されています。

具体的な数字ですが、イタリアの公的債務残高は、2兆3,000億ユーロくらい、GDP比132%程度です。ユーロ圏最大の経済規模を持つドイツのGDPサイズは、3兆2,000億ユーロ程度。つまり、イタリアの債務残高はドイツの経済規模の8割弱という巨大な額であり、万が一イタリアに何かあった場合、ドイツでさえ救済できません。

私たちの記憶に新しいギリシャ危機は、あれだけマーケットにインパクトを与えました。もし、これがイタリア危機となってしまうと、危機そのもののマグニチュードが全く違ってきます。

イタリア国民投票結果とユーロ取引

それでは最後に、国民投票の結果により、ユーロはどんな動きをするのか?それについて、一緒に考えてみましょう。現在のところ、具体的な結果の発表時間は不明ですが、投票翌日12月5日のユーロ/ドルの動きを念頭に置き、お話ししたいと思います。

 (case1)
国民投票結果がYES  レンツィ首相続投

今のところ、マーケットはYESを織り込んでいないため、若干のユーロ・ショートカバーが出てくることが予想されます。ただし、50〜100ポイントの上昇がせいぜいか?

 (case2)
国民投票結果がNO  大統領はレンツィ首相辞任を認めない

この場合、レンツィ首相がそのまま続投し、新政権が誕生することになります。ここで問題となるのは、野党がレンツィ首相続投を認めるかにかかっていると思います。
大統領命令なので、尊重されるでしょうが、投票結果がNOとなり、首相自身も辞任すると公言しているのにもかかわらず、続投を認める大統領に反対の声が高まるかもしれません。
野党が騒ぎ出せば、解散総選挙の可能性を織り込む形でユーロの売りが出てくることが考えられます。しかし、初動で50ポイント程度下げたとしても、その後の経過を見極める必要があるため、動きづらい展開になるかもしれません。

 (case3)
国民投票結果がNO  レンツィ首相辞任、しかし暫定政権首相として続投

大統領はレンツィ首相の辞任は認めるが、暫定政権の首相として続投する。果たして、野党がこれを認めるのか疑問ですが、少なくとも年明け早々の解散総選挙は避けられます。ここで問題となるのは、暫定政権が1年以上続くので、予算案や法案などの通過の遅れや、通過そのものができなくなるリスクが出ます。
私は、この選択は将来的に非常にマズイと考えていて、長い目でみてユーロ・ネガティブと捉えています。

 (case4)
国民投票結果がNO  レンツィ首相辞任、新首相誕生

この場合は、新首相が誰になるかがわからないため、予想つかず。

 (case5)
国民投票結果がNO  年明け早々解散総選挙決定

大統領は「議会の解散を認めない!」と発言しているため、これが実現する可能性は低くなってきました。しかし、もし実現した場合、ユーロ圏の混乱は高まり、統合そのものに疑問符がつきます。
ユーロは初動で100ポイントほど下落するでしょう。このシナリオの怖いところは、解散総選挙の結果、右派ポピュリズム:5つ星運動が政権を取る場合です。この政党は最近おとなしくしていますが、アンチ・エスタブリッシュメント/欧州懐疑派の思想を持っているため、新たな「イタリア危機」を引き起こすきっかけにもなりかねません。
つまり、解散総選挙の結果、この政党が第1党になれば、イタリアのEU離脱という新しいテーマが誕生するかもしれない、最悪のシナリオです。
個人的には、このシナリオが起きた場合のユーロ/ドルは、1.0000 (パリティー)あるいはそれをも下回る勢いになることも覚悟しています。

最後に

冒頭でも書きましたが、同じ時間を使うのであれば、マーケットが動く可能性が高いイベントを狙って取引をするのが、効率が良いでしょう。

このような重要イベントや要人発言で、相場が動く機会を、今後も積極的にみなさんと共有したいと考えています。こちらのコラムでも随時ご紹介していくつもりですので、楽しみにしてください!

 

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