FXなら安心と信頼のFX|セントラル短資FX

  • 法人のお客さま
  • サイトマップ
  • よくあるご質問
  • お問合わせ
  • 推奨環境
  1. セントラル短資FXホーム
  2. マーケット情報
  3. マーケットビュー
  4. 松崎美子の英国発!すこしFX☆なが〜くFX

マーケットビュー

金曜 松崎美子の英国発!すこしFX☆なが〜くFX ロンドン在住の女性トレーダーによる為替&経済コラム

英中銀インフレーション・レポートに関する議会証言

更新日:2016年11月18日

英国中央銀行は、マクロ経済や金融政策内容について、四半期に一度「インフレーション・レポート」(以下、QIR:Quarterly Inflation Report)を発表しています。そして、そのレポート発表の2〜3週間後には、財務省特別委員会で、総裁や理事たちが議会証言を行う義務があります。

11月15日、カーニー総裁をはじめとする英中銀金融政策理事会(MPC)理事4名は、11月3日に発表されたQIR内容についての議会証言を行いました。MPCは、最新のレポートで「政策金利の変更については、利下げ/利上げ、どちらも可能」と判断していることがわかり、「Brexit後の景気浮揚目的の追加利下げ間違いなし!」というマーケットのコンセンサスが一転しただけに、15日の議会証言はマーケットの関心を集めました。

議会証言中のポンドの動き

時と場合によっては、ポンドが乱高下する議会証言。しかし今回は、対ドルで1.2400台割れから1.2440台の間を行って来いとなりました。値動き自体は40ポイント程度ですが、発言内容については、おや?っと思うものも出てきています。

カーニー総裁の議会証言

今週の議会証言には、カーニー総裁・シャフィク副総裁・マカファーティー理事、そして今年の夏に新しくMPCのメンバーとなったソーンダーズ理事の4名が出席されました。ただし、発言の機会はカーニー総裁が断トツに多かったです。

最初に、同総裁の主な発言を挙げてみます。かなりたくさんありますが、ポンドを取引する方々にとっては、どれも重要な内容に思えましたので、書くことにしました。

  •  英中銀総裁任期は8年と決められているが、総裁に就任する際の条件として、自分は5年間に短縮してもらった。その後、英国のEU離脱(Brexit)が起きたため、特別に12ヶ月延長し、任期は6年間(2019年6月30日まで)となった。
  • もし、Brexit交渉が自分の任期中に終了しなかった場合でも、任期延長は受け付けず、2019年6月末でカナダに帰る。
  •  Brexit交渉途中での総裁辞任は問題になるという意見もあるが、英国には私自身の任期以上に深刻な問題がある。
  •  最近の中央銀行は、役割分担がどんどん大きくなってきている。
  •  Brexitやトランプ候補の大統領当選で、ポピュリズムや反グローバリズムが心配されている。その理由のひとつに「不平等」が挙げられており、世界中の中央銀行の低金利がその槍玉に挙げられているが、これ(不平等)は中央銀行が創り出した問題では、ない。
  •  英国の企業は、予想よりもスムーズにBrexitに向けて調整をしている。具体的な数字を挙げれば、半数弱の企業は、Brexitにより、今のところ何も問題が生じていない。45%の企業は、若干ネガティブな影響を経験している。そして、45%の企業の内の約半数は、雇用や投資の制限などに動いている。
  •  金融街シティの銀行や生保などは、「万が一の場合の対策」を準備している。しかし、きちんとしたBrexit案がわかるまで、それを実行に移すには時期尚早であろう。
  •  もし、シティの銀行などが、政府が発表したBrexit案に失望した場合、2年間の交渉期間が18ヶ月ほど残っている2017年秋に、「万が一の場合の対策」を実行に移す時期と捉えてよいだろう。
  •  10月分の消費者物価指数(CPI)が予想を下回ったことは、一時的な現象である。
  •  Brexit以降のポンド安が、実際の「値上げ」に結びつくには時差があるが、ポンドが20%下落した影響は、必ず現れる。早ければ今年の年末くらいからインフレ率がジワジワと上昇し、2017年中盤くらいまでには(英中銀のターゲットである)2%に達するだろう。ポンド安の6割くらいが6〜9ヶ月の時差をもって、生産者物価指数(PPI)に影響を与える。消費者物価指数(CPI)への影響は、さらに後になる。
  •  Brexit後、ポンドが下落している最中に、英国の小売業者たちは6〜12ヶ月分の為替ヘッジをかけているはずだ。しかし、小売業者の何%がヘッジを終えているかという具体的な数字は不明である。
  •  ポンドが20%近く下落したことは、膨らみ続ける経常赤字にとって、必要なことであった。下落の速度やマグニチュードそのものが経済に与える影響については、今後より明らかになるだろう。
  •  低金利により、年金運用者たちが苦労しているという苦情を受けるが、実際に低金利について苦情を申し立てているのは、年金運用者全体の4%にすぎない。
  •  政治家たちが構造改革などに積極的に取り組まない限り、低金利政策は今後も継続することになるだろう。

生産者物価(PPI)と消費者物価指数(CPI)

カーニー総裁の発言で気になったことのひとつが、ポンドの価値が変わった時のPPIとCPIに影響を与える「時差」の違いでした。

同総裁によると、生産者物価指数(PPI:Producer Price Index) がまず最初に反応し、その反応までの期間は6〜9ヶ月後。そして、消費者物価指数(CPI:Consumer Price Index)が反応するのは、それのもっと後だそうです。そこで実際にPPIとCPIのチャートを作り比較してみました。

まず左軸を共用しているのが、①赤線で描いた『PPI(生産者物価指数 出荷価格)』 ②青線の『消費者物価指数(CPI)』です。次に、右軸を使っているのが、黄緑線の『生産者物価指数 仕入れ価格』です。3本すべての数値は、前年比となっています。

繰り返しになって恐縮ですが、黄緑線の『生産者物価指数 仕入れ価格』の上昇率が、-15%台からいきなり+12%台に上昇したため、これだけ右軸を使用しました。ちなみに、一番最新の2016年10月分の数字は、前年比12.2%高となっており、ポンド安による影響が如実に表れました。そして、カーニー総裁のお言葉を借りれば、影響が出てくるのに6〜9ヶ月かかるそうですので、ポンド安による仕入れ価格の高騰は今後数ヶ月続くと考えられます。英国に住む人間として、空恐ろしい気分になってしまいました。

MPCメンバーについて

セントラル短資FXさんでの11月17日WEBセミナーでもお話ししましたが、英中銀MPCの9人の理事の入れ替えが今年の夏にありました。一番タカ派のウィール理事が任期満了で退任され、その代わりに元シティバンク欧州主席エコノミストであるマイケル・ソーンダーズ氏が後任となりました。

※クリックで拡大できます

しかし、その後シャフィク副総裁が英国のLondon School of Economics and Political Science (LSE大学)の学長に転身するため、任期途中で退任されることを発表されました。退任時期は来年2月ですので、遅くとも来年早々には後任人事が発表されることでしょう。

シャフィク副総裁を入れた9名の理事のハト派タカ派表を作ってみましたが、ご覧のように現在は若干「ハト派寄り」となっているようです。

これを作成するのに、新しく参加されたソーンダーズ理事の位置付けには苦労しました。と言うのも、今までに公式発言が2回くらいしかございませんので、あくまでもその時の発言で私が受けた印象を参考に作りました。ですので、私の受け取り方が間違っていたり、ご本人が今後の発言の趣旨を変えてこないとも限りませんので、まだまだ断定するのは早すぎるかもしれません。そして、来年早々、新たな副総裁の参加となりますので、この時点で「MPCはややハト派」と決めつけることだけは避けたいと思います。

ここからのマーケット

米大統領選挙でトランプ氏が当選して以来、ドル高が加速しています。これには、大きく分けて2つの理由があると私は考えています。

 景気浮揚を先取りしたドル高

トランプ新大統領の経済政策「Trumponomics:トランポノミクス」は、3本の柱(アベノミクスを引用するのであれば、3本の矢)で成り立っています。

  • 1) 減税
     所得税減税・法人税減税・資金還流促進特別税制など
  • 2) インフラ整備投資の推進
  • 3) 規制緩和

これら3本の柱(3本の矢)をテコにして、米国の景気を刺激していくようです。それがどのようにして、ドル高に結びつくかと申しますと、以下のようになります。

景気刺激策 → 景気浮揚 → インフレ懸念台頭 → 長期金利上昇 → ドル高

 財政赤字が増えることを先取りしたドル高

上で挙げましたトランポノミクスの3つの柱を実行に移すためには、資金が必要となります。しかし、トランプ氏は肝心の財源を明確にしていません。

そうなると、最悪の場合は「借金(国債の増発)」で補っていく可能性が出てこないとも限りません。それがどのようにして、ドル高に結びつくかというと、

米国の国債増発 → 国債量が増える → 投資魅力が薄くなる 
→ 国債価格下落懸念 → 長期金利上昇の可能性 → ドル高

このように2番目に挙げた財政赤字が増えることを先取りしたドル高は、いつ崩れるかわかりませんし、決して前向きな材料ではありません。また、最悪の場合、格下げにつながる危険性も孕んでいます。

しかし、とりあえずマーケットでは、初動のドル高が続いており、反動を受けた円やユーロ、ポンドなどが売られています。

ここまで値動きを見ていて、一番すんなりきたのがユーロ/ドルでした。この通貨ペアの中長期のターゲットに関しては、11月17日のセミナーでお話しさせていただきましたので、まだご覧になっていらっしゃらない方は、是非オンデマンドでチェックしてみてください!

※クリックで拡大できます

ここでは短期的な動きにフォーカスを当ててみました。まず、目先のマーケットは、ユーロ安/ドル高のトレンドが形成されています。ただし、ここ1週間のドル高はあまりに速度が早過ぎたため、近日中に調整が入ってもおかしくありません。

その調整の戻し目安として、1時間足チャートに引いた144/169EMA(ベガス・トンネル*)が通る1.0810〜1.0830台を意識しています。下値の目安としては、薄い黄色でハイライトを入れた下限の1.05ミドルを考えております。

* ベガス・トンネル
私が使っているトレード手法。どの時間帯のチャートでも構わないので、144と169EMA(Exponential Moving Average:指数平滑移動平均線)を引いて、利食いや損切りのターゲットとして使用。

 

メルマガ無料配信中!

メルマガの配信をご希望の方は右のボタンより登録ページへお進みください。

マーケットビュー メルマガ登録

セントラル短資FXで取引をはじめる 当社でお取引をご検討の方

無料セミナ―を受講する

セントラル短資FXが提供する無料セミナー

「マーケットビュー」執筆陣も出演中。外貨投資の基本からFXのトレードテクニックまで各種セミナーを開催しています。

取引をはじめる

オンラインでスピード口座開設 最短翌営業日で開設

口座開設

!
  • ※当社による情報サービスは、お客さまの投資判断に当たって参考となる情報の提供を唯一の目的としており、断定的な判断の提供や特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
    当社および情報提供者は、情報の正確性、完全性、適時性等を保証するものでは一切なく、情報の内容を予告なく変更する場合があります。また、当該情報の利用によって生じたいかなる損害についても、一切責任を負うものではありません。投資の最終判断は、お客さま自身で行ってくださいますようお願いします。
    当社が提供する情報の著作権は、セントラル短資FX株式会社または情報提供者に帰属します。当社の事前の承諾なく情報の全部または一部を引用、複製、転送などにより利用することを禁じます。
マイページログイン
口座開設
わからないことは
0120-30-8806 携帯電話・PHSからもご利用いただけます。
ご利用いただけない場合 03-6831-4526

受付時間:午前08:00〜午後05:00(平日)