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金曜 松崎美子の英国発!すこしFX☆なが〜くFX ロンドン在住の女性トレーダーによる為替&経済コラム

ロンドンのクリスマス商戦についても言及いただくため、12月25日(金)分は30日(水)に振り替えて掲載します。

利上げに踏み切ったアメリカ

更新日:2015年12月18日

今年最後のメイン・イベントとなった米連邦公開市場委員会(FOMC)が12月16日に開催されました。2008年12月にFOMCが政策金利を0〜0.25%へ引き下げて以来、7年に及ぶゼロ金利政策の終焉となる記念すべき会合ですので、今まで以上に注目度が高まったことは、あらためて繰り返すまでもありません。

リーマン・ショック以降、為替取引を始められた方にとっては、主要国初の利上げです。今週のコラムでは、そんな記念に残る今年最後のFOMCについて、まるごと解説したいと思います。

利上げの種類

「利上げに種類なんてあるんですか?」非常に突っ込みたくなる質問です。しかし、今回は25bps利上げすることについてはほぼ全会一致のコンセンサスとなっていましたが、来年以降の利上げパターンに関しては、意見は分かれていました。それを占う上で、声明文の変化に市場は注目していたのです。

1) Dovish(ハト派)な利上げ: キーワード 「gradual」

25bpsの利上げは実施されるが、同時に発表される声明文には、「今後の利上げは、穏やかな(gradual)なもの となる」という明記がなされる。

意味:
「今回の利上げ後、しばらく様子を見て、徐々にゆるいペースで利上げします」 と理解されるため、Dovishな意味あいが含まれる。株式市場にとっては追い風になるだろうが、為替ではドルが売られる可能性もあり。

2) Neutral(ニュートラル)な利上げ: キーワード 「data dependent」

25bpsの利上げが実施され、同時に発表される声明文には「今後の利上げは、経済指標次第(data dependent) となる」 という明記がなされる。

意味:
「今後発表される経済指標次第では、またすぐに利上げに動くかもしれないし、逆にしばらく動かないかもしれない。」というニュートラルな内容。

3) Hawkish(タカ派)は利上げ: キーワード 「normalization」

25bpsの利上げが実施され、同時に発表される声明文には「政策金利の正常化(normalization) に向け、今後も利上げを続ける」という明記がなされる。

意味:
「今まで続いたゼロ金利は現在のアメリカ経済にとって低すぎるため、ここからは正常なレベルまで利上げを繰り返すことになりますよ!」 という意味合いが含まれるため、来年の利上げの回数は3〜4回以上になると考えられる。もし、発表後の株式市場が大きく急落してしまうと、債券・株・ドルのトリプル安にもなりかねない。

FOMCへ向けたコンセンサス

事前予想をいくつかご紹介しましょう。

WSJ紙の調査結果が群を抜いて強気でしたが、それ以外のところも8割以上が「利上げ」予想となっていました。

FOMCからの発表

待ちに待ったFOMCからの発表です。

 政策金利

政策金利(フェデラルファンド・レート FF金利)を、0〜0.25%から25bps上げて、0.25〜0.50%としました。これをもって、ZIRP(Zero interest rate policy ゼロ金利政策)が幕を閉じたことになります。

そして、今回の利上げは全会一致での決定だったと発表され、マーケットを驚かせました。と言うのも、ブレイナード理事やタルーロ理事、エバンス・シカゴ連銀総裁などは、利上げに対してあまり乗り気でない発言を会合の前にしていたからです。

 声明文

文頭の「利上げの種類」のところで説明しましたように、声明文の中でどの単語が使われているのかが、次のチェックポイントです。

実際の声明文の中で「将来の政策金利動向」に触れている部分を書き出してみると、

The Committee currently expects that, with gradual adjustments in the stance of monetary policy, economic activity will continue to expand at a moderate pace and labor market indicators will continue to strengthen.

The Committee expects that economic conditions will evolve in a manner that will warrant only gradual increases in the federal funds rate; the federal funds rate is likely to remain, for some time, below levels that are expected to prevail in the longer run.

この2箇所に gradual という単語が使用されていました。
ですので、1)Dovish(ハト派)な利上げ: キーワード「gradual」 が当てはまります。

つまり、「利上げはしましたが、内容はハト派」 となっていたため、発表後の株高・ドル安を誘発したようです。今後のFOMC声明文のキーワードとして、「gradual」 に注目ですね。

蛇足になりますが、英FT紙によると、グリーンスパン前議長時代はゆっくり穏やかな金融政策の変更時には、「Measured pace (一定の速度でゆっくりと)」というフレーズを使用していましたが、その結果資産バブルとなってしまったため、イエレン議長は新しい gradual を好んで使うようです。

経済予測とドット・チャート

次は、3ヶ月に一度発表されるマクロ経済予測(Economic Projections)を見てみましょう。ここでは、アメリカのGDPやインフレ率、失業率の予想などが並んでいますが、私達が一番注目しているのは、将来の金利水準を示すドット・チャートです。

マーケット関係者は、各年の金利水準の「平均値」と「中央値」が、3ヶ月前とどのように変化したのかを見極め、今後の政策金利変更(=利上げ)の回数やタイミングを占い、自分たちの投資方針を決定します。

これを見ると、FOMC理事会では2016年の利上げ回数を4回と予想しているようです。これは、市場のコンセンサスである3回よりも多く、Hawkish(タカ派)な内容となっており、マーケットを驚かせました。

チャート:
FOMC経済予測 2015年9月
FOMC経済予測 2015年12月

※クリックで拡大できます

9月のドット・チャートの上にピンクの枠で囲んだ部分がありますが、その当時はFOMC理事の一人が2015年と16年ともに政策金利のマイナス化を予想していたことを示しています。しかし、12月にはマイナス化を予想した理事はいません。

イエレン議長の記者会見

金融政策の発表から30分後に、イエレン議長の記者会見が行われました。同議長の会見を見るたびに思うのは、FOMC後の記者会見の席では割と自信に満ちた発言を続けるのに対して、議会証言で発言するとなった途端、波長が合わないというか、しどろもどろになることが多いのが気になります。いずれにしても、今回のFOMC後のイエレン議長はスムーズに質問に答えており、安心して見ていられました。

同議長の発言で気になったものを挙げますと、

  • 利上げは、アメリカの景気回復が継続するという自信を反映している。
  • インフレ率が低いのにもかかわらず、利上げに動いた理由は、現在の低インフレは一時的要因によるもので、これらは次第に後退していくと予想しているからである。
  • 労働市場が回復しており、スラック(需要のゆるみ)が縮小するにつれて、インフレにも上昇圧力がかかると予想している。
  • 政策金利の正常化を待ちすぎてしまうと、インフレ率がオーバーシュートしたり、景気が不必要な過熱をしてしまうことが考えられる。なので、利上げをするのに、インフレ率が2%になるのを待つ必要はない。待ちすぎてしまうと、政策金利を何度も何度も続けて上げることになってしまう。
  • 政策金利の正常化は、穏やかな過程となる。
  • 国外要因がアメリカ経済の安定を脅かすことは、未だあり得る。ただし、今年8月のような影響はアメリカ経済には及ぼさないと思う。米経済はそれに対応できる強さを持っている。

将来の政策金利予想

それでは、私がいつもチェックしているシカゴ・マーカンタイル取引所のFED Watch(米国の政策金利を予 想する指数)を見てみましょう。これは毎日数字が変わりますが、マーケットが将来のFEDの金利水準をどうみているのかを知るためには、絶対に欠かせない指数です。

ここでは、FOMC前日と翌日の数字を比較してみました。特に翌日の表に黄色くハイライトを入れましたが、それは次の利上げ期待値が50%を超えた月という意味です。もちろん、今後もっともっと利上げ期待が高まるのか、逆に冷えてくるのかにより、数字は毎日変わります。

FOMC翌日の時点では、次の利上げは2016年4月、その次が11月となっており、FOMC理事達が4回利上げすると予想しているのと比べると、随分差がありますね。

まとめ

今年最後の大イベントが終り、ここからのマーケットは今年の残務処理となるでしょう。今年はイギリスでは12月28日(月曜日)まで振り替え休日となりますので、本格的に動き始めるのは、早くて12月29日。遅ければ、来年1月4日からとなります。

12月11日に発表された8日現在のシカゴIMM通貨先物ポジションを見ると、まだまだユーロのショート(ユーロの売り玉)が多く残っているようです。ですので、本来であれば、ユーロ売りの巻き返しという意味で、ユーロ高/ドル安を予想するのですが、執拗なまでの原油安、そしてポンド/ドルの下落が邪魔をしているように見えて仕方ありません。

皆さんもご存知だと思いますが、原油とドルは逆相関(片方が上昇すれば、片方は下落)の関係にあるため、原油価格が戻らない限り、ドル高へのバイアスがかかってしまいます。

最終的にはここからの原油価格動向次第ですが、目先のユーロ/ドルのレンジとして、1.07Low〜1.11ミドルの間での推移となると予想します。

 

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