WEEKLY レポート
12月10日(月)〜12月14日(金)
週前半は、米国FOMCの発表待ちとなりポジション調整中心の動きとなった。中東勢の米銀救済のニュースによりドルは堅調な動きとなった。FOMCの25ベーシスは織り込み済みとなり50ベーシスか否かに焦点が集まった。週後半は5中銀による流動性供給によりサブプライム問題の悪化懸念が後退、ドル全面高の展開となった。国内日銀短観結果が市場予想を下回った事もドル堅調さを後押し、ドル円はストップロスを巻き込み上昇し113円台、ユーロドルも短期筋、中東筋を中心に売り込まれ1.44前半まで急落、ユーロが売り込まれる事となった。経済指数は国内・マネーサプライ、機会受注、景気ウォッチャー、経常収支、国内企業物価指数、貿易収支、工作機械受注、鉱工業生産、日銀短観、米国・中古住宅販売、FOMC、貿易収支、PPI、小売売上高、企業在庫、CPI、鉱工業生産、ユーロ圏・ZEW景況感調査、鉱工業生産、CPI、英・PPI、一致指数、先行指数、貿易収支、失業率、独・経常収支、貿易収支、ZEW景況感調査、CPI、NZ・小売売上高、製造業売上高、豪・失業率、加・国際商品貿易、労働生産率、設備稼働率、スイス・SNBの発表があった。
米国FOMC前のポジション調整、11月決算の金融機関の決算報告待ちとなり神経質な相場展開となった。金融信用不安絡みのニュースにより依然マーケは乱高下サブプライム資産で評価損の計上を決定したとの噂等にマーケットは翻弄、ドル円はストップロスや実需の売りをこなし111円80銭付近まで上昇、日経平均の動きは限定的。欧州通貨は欧州通貨買いが先行、特にポンド、ユーロ買いが他の通貨を牽引することとなった。スイス系銀行が100億ドルの評価損を計上する見通しを発表、またその後に中東系がシティグループと同様に救済の手を差し伸べた事を好感されたことが要因。またこの動きにより、欧州株、米株が上昇、ユーロ円を中心に対円通貨が上昇することとなった。ビーニ・スマギECB理事は『信用市場を注視する必要がある』とコメントしたが限定的。国内経常収支は市場予想を上回る2兆2291億となった。ポールソン米財務長官は人民元の柔軟性へ言及を行ったのに対し中国商務省高官は強い人民元より弱いドルを懸念した発言を行った。
マーケットは米国FOMCに注目が集まった。市場予想は先週末の米雇用統計結果により政策金利の25ベーシスか50ベーシスの利下げかが焦点となったが結果は25ベーシスの利下げで政策金利を4.25%公定歩合は4.75%とした。声明文は『住宅市場における調整の拡大や企業及び消費の支出鈍化を反映し経済成長が弱くなっている』としインフレに不透明性を強めているという内容となった。このFOMCの結果によりドルは対円で110円50銭付近まで急落、対円通貨も売り込まれる展開となった。政策金利は25ベーシスの織り込みとなったが、公定歩合の25ベーシスの引き下げに対しての失望売りでNYダウは200ドル下げとなった。しかしながら翌日、5中央銀行(BOC、BOE、ECB、FRB、SNB)が流動性の供給で協調するとのニュースによりドル全面高の展開となり、ドル円は112円台のせとなり、対円通貨はドル円につられ急伸しAUD円は、99円半ばユーロ円は165円台となった。
週後半もドル全面高の流れとなった。5中銀による協調緊急流動性供給策、FRBによる追加利下げの実施に伴いサブプライム問題の悪化懸念が後退したことが主な理由。日本銀行もこれらの措置を歓迎、市場参加者が少なく、マーケットが薄くなる中で短期筋がかき乱す形となり日経平均の下げは拡大、原油も大幅反落することとなった。またユーロドルでもドルは買い込まれ1.45を割り込む展開となった。一方国内は日銀短観の発表があり大企業業況判断DIは+19となり市場予想の+21より弱い結果となった。この結果によりドル円は円売りで推移するが112円半ばで揉み合い、その後ドル買戻しの背景に一部レパトリの動きも見受けられたが、NY連銀が4日物で50億ドルの資金供給を実施、ドル円は113円台、ユーロドルは1.44の前半まで値を下げる展開となった。
ドルストレートでのドル買戻しがどこまで持続するかが焦点。ユーロドルが下値を試す展開となっており1.4割れを狙うとの見方もでており警戒。ドル円は114円台がターゲットでストップロス、オプションも存在しており、底堅い展開が想定される。 |