WEEKLY レポート
11月5日(月)〜11月9日(金)
11月5日(月)〜11月9日(金)の週は序盤、ドル売り円買いの流れとなった。米国大手銀行の決算に振り回されドルは単体が乱高下、サブプライム問題でのリスク回避の動きが加速する事となった。ユーロドルは1.4750付近まで上昇し、ユーロ円を中心に対円通貨も底堅い展開となった。後半は今まで反応が限定的だったドル円が米系・短期筋に売り込まれ急落。この動きに伴い対円通貨全体が売り込まれ、ドル円につられて急落する展開となった。NYダウの続落、原油先物価格、金価格が上昇した事が背景に存在。経済指数は国内・景気先行指数、機械受注、景気ウォッチャー、コウコウギョウ生産、米国・消費者信用残高、新規失業保険申請件数、貿易収支、M大消費者信頼感指数、ユーロ圏・小売売上高、PPI、ECB、英・鉱工業生産、BOE、貿易収支、独・製造業受注、鉱工業生産、経常収支、貿易収支、豪・RBA、住宅ローン、失業率、南ア・製造業生産の発表があった。
先週末の米国・雇用統計が市場予想を上回る好結果となったが、ドルの上値は重い展開となった。円の値動き自体は円売り優勢となり、ユーロ円は167円台のせ、ポンド円は241円70銭付近まで上昇することとなった。しかしながら、ドル円はレンジ内取引となり114円台で揉み合い一進一退の動き。米国シティグループの損失拡大により、クロズナーFRB理事が『サブプライム問題は更に悪化の恐れ』とコメントし国内の渡辺金融担当相も『サブプライム問題が相当やっかいな問題と改めて認識』とコメントしたが、これらのコメントが直接マーケットに影響したわけではないが、ジリジリとドルが売り込まれる事となった。
週中はドル売りの展開となった。きっかけは中国の全人代で『ドルは世界通貨としての地位を失いつつある』『ドルの下落が原油と金の価格を押し上げた』とし外貨シフトについてのコメントが発せられた。このニュースでユーロドルが上昇し1.47を上抜け揉み合う展開となった。このユーロドルの上昇により、ユーロ円、他の対円通貨も上昇、しかしながら中国外為管理局サイドが外貨シフトの噂話を否定、この否定のニュースでユーロ売りドル買いの動き、また対円通貨がストップロスを誘発し急落する展開となった。ドル円は113円20銭でもみ合うものNY勢参入後は112円台に突入、サブプライム問題による米大手証券会社の損失拡大のニュースもドル売り円買いを後押しする事となった。RBAでは政策金利を市場予想とおり0.25%の利上げで6.75%とした事や原油価格の上昇に伴いAUDが買いこまれ23年ぶりの高値を付ける事となった。
週後半は波乱の展開となった。来週の月曜日米国が祝日の為、ポジション調整のみでの動きとの見方が多かったが、米系銀行のサブプライム問題による追加損失報道に加え、テクニカルでの動きや短期筋の投機的なドル売りにより対円通貨が円全面高の展開となった。ドル円は110円50銭付近まで売り込まれる展開となり、他の対円通貨を牽引。またNYダウが下落して始まった事や、M大消費者信頼感指数が予想を下回った事でリスク回避の動きのドル売りの動きとなった。BOE、ECBで政策金利は市場予想通り据え置きとなった。米国貿易収支は前回、予想を上回る好結果となったが市場反応は限定的。
ドル売り円買いに警戒。ドル円への余波はなかったが、NY時間に110円の半ばまで急落した事により、テクニカル的に110円割れを狙う事が想定される。また円キャリー・トレード手仕舞いにも警戒。 |