WEEKLY レポート
9月3日(月)〜9月7日(金)
9月3日(月)〜9月7日(金)の序盤は月曜日の米国が休日だったと言うこともあり、取引が低調で小幅レンジ取引となった。先週末に米国ブッシュ大統領とバーナンキFRB議長がサブプライム問題への対策を表明したが、市場では目新しい反応とは受け止められず、また各国の政策金利の発表待ちでポジション調整が中心となった。政策金利はECBのトリシェ総裁が利上げの余地ある事を示唆した為、ユーロドルは底堅い展開となった。週末は米国・雇用統計の発表を受け波乱の展開となり、ドル全面安の展開となった。経済指数は国内・工作機械受注、景気先行指数、米国・ISM。建設支出、ADP雇用統計、ベージュブック、新規失業保険申請件数、雇用統計、ユーロ圏・PPI。小売売上高、ECB、トリシェ会見、GDP、英・ネーションワイド消費者信頼感、鉱工業生産、製造業生産、BOE、独・製造業受注、加・BOC、住宅許可件数、豪・住宅許可件数、RBA、GDP、失業率の発表があった。
週明けは米国がレイバーデーで休日となり、でだしは比較的閑散小動きとなった。日経平均の下げ幅が縮小した事や投信設定に伴う外貨需要要因の思惑から対円通貨が底堅い展開となった。ドル円もジリジリ、実需の売りを呑みこみ116円付近まで上昇する事となった。買い手は主に国内機関投資家と輸入、しかしながら、マーケットは全体的薄く、流動性に乏しく米系短期筋等の売りで反落した。また、サブプライム問題で欧州通貨が揃って下落、英系、独系の金融機関のサブプライム投資損失問題が再燃し、ユーロ、ポンド、スイスが対ドルで下落する事となった。米国8月ISM製造業景況指数、建設支出共に市場予想を下回ったがドルは比較的堅調な展開となった。
週中もレンジ内取引となったがドル円はショートカバー、短期筋等の買いで116円乗せとなった。特に目立った買いは見受けられなかったが115円前半にソブリン系の買いが存在、これを嫌気し買いが先行。売りサイドは116円50銭付近から売りオーダーが存在した。また豪ドルが底堅い展開となった。背景にはGDPが前期比0.9%増と市場予想を上回った事や失業率が市場予想を下回った事を好感し、豪ドルが買い込まれる事となった。また豪ドルの上昇に伴い豪ドル円も上昇した。RBA、BOE、ECB政策金利の発表があったが、全て現状維持、据置となった。ECBトリシェ総裁は『将来においてインフレに対して強い警戒との文言WP使用する可能性がある』と発言し利上げの余地が有る事示唆したため底堅い展開となった。サブプライム問題には特に言及はなかった。
週後半は波乱の展開となった。米国・雇用統計の非農業者部門雇用者数が市場予想10万人に対してマイナス4000人と2003年8月以来の約4年振りの結果に対してドル全面安の展開となった。ドル円は下げ幅を拡大し113円15銭付近まで急落、他の対円通貨も急落、米株も1万3122ドル付近まで急落し、その後は揉み合いとなった。ドル円も113円付近から底堅く推移、FRBが緊急アナウンスを行い『FF金利を下げる』との噂も流れた事によりドルは一時反発する事となり、株売りに一応歯止めがかかった。しかしながら、サブプライム問題からくる米国経済失速懸念、雇用形態の崩壊に懸念、見通しの甘さが指摘される事となった。
先週末の米国・雇用統計の悪化によりドル急落・円ショートの流れに歯止めが、かかるか?転換点を探る展開、テクニカル的にはドル円が111円50銭付近を下抜けるかが焦点。また、今後の米国FRBの動向も注意、場合によっては緊急利下げも考えられ警戒。 |