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マーケットビュー

水曜 山中康司の「わかる!」テクニカル分析 チャートから見たポジション分析

第127回:TDシーケンシャル(セットアップ)

更新日:2011年8月24日

先週末にドル円は史上最円高値を更新、一時75円台へと入り込みましたが、その後は短期的には達成感も出て比較的落ち着いた値動きとなっています。しかし、相変わらずドルの上値は重たく、80円はおろか、78円あたりが既に距離を感じる水準となっています。介入警戒感は残るものの、引き続き中長期的な円高トレンドは続いており、注意すべき状況に変化は無いようです。日柄的には今週末26日前後に再び円高に振れる可能性があります。念のため、気を付けておきましょう。

前回のレビュー

前回は3本の移動平均線(10, 20, 40)とドンチャンブレークアウト(10)を組み合わせて、「ポンド円でのポンド買い」をおすすめ通貨ペアとしました。いつも通り、その後の動きを見てみます。

※チャートはクリックで拡大できます

条件が整い買いシグナルが出た4時間足(17日0時の足)がグレーの縦カーソルのあわせてある足、前回執筆時点の4時間足(17日12時の足)がピンクで囲ってある足です。執筆時点で126円を割り込み125円台で推移していたポンド円は、直後に125円台前半へと押しが入りましたが、その後126円台半ばを中心としたもみあいとなりました、そうした中、今週初には127円台前半に達する場面もありましたので、今回の評価も〇でよいでしょう。

TDシーケンシャル(セットアップ)

今回は、モメンタムとバーの本数経過について考えてみます。これまでもテクニカル指標とバーの本数経過は、「第124回:DMIとCCIのバーの本数」でも扱いましたが、今回は同じようにバーの本数経過を逆張りで使うことを考えてみます。

QCTにもトム・デマーク(TD)のテクニカル指標として、デマークROC、デマークMAが入っていますが、TDという名前の付くテクニカル指標で特徴的なものにTDシーケンシャルがあります。

TDシーケンシャルは、n期間前と現在の終値を比較するだけではありますが、2つの段階があり、セットアップ(1つ目の段階)は4期間前と現在の終値を比較して、それが9本「連続して」高いか安いかで、短期の行き過ぎを定義します。また、カウントダウン(2つ目の段階)は2期間前と現在の終値を比較して「連続する必要はありませんが」セットアップと同じ方向(高いか安いか)13回目で長期の行き過ぎ(=転換点)を定義します。

後者のカウントダウンは、連続しない点がかえって数えることを面倒にしていますが、前者のセットアップは、4期間のモメンタムが連続してプラスかマイナスにあるという指標に置き換えることが出来ます。次のチャートをご覧ください。ドル円8時間足に4期間のモメンタムを表示したものです。

※チャートはクリックで拡大できます

チャートの中ほどで、モメンタムがプラスからマイナスに転じ、9期間連続したローソク足に日柄カウンターで「9」という数字が表示されています。これが、TDシーケンシャルのセットアップです。

今回は、4期間モメンタムを代用してTDシーケンシャルのセットアップをカウントし、更に9期間RSIを組み合わせて、セットアップ終了後の最初のゾーン・エグジット(買われ過ぎ=75、売られ過ぎ=25から出て行く動き)を売買シグナルとします。

先ほどのチャートに9期間RSIを追加したチャートをご覧ください。

※チャートはクリックで拡大できます

縦カーソルの位置で、RSIが25からのゾーン・エグジットとなっているために、ここで買いシグナルです。まとめると以下のようになります。

  • 買い:4期間モメンタムが9本連続でマイナス、その後の25ゾーン・エグジット
    売り:4期間モメンタムが9本連続でプラス、その後の75ゾーン・エグジット

今回はこの方法を使って、8時間足で直近に売買シグナルが出ているものを探そうとしましたが、残念ながらありませんでした。そこで、今回も4時間足チャートで見てみることにします。なんと、4時間足でもありません・・ただ、本日午前の動きを見ている限り、間もなく売りシグナルが出る可能性が高い通貨ペアがあります。NZドルです。チャートをご覧ください。24日0時の段階でセットアップが完了、まもなく75からのゾーン・エグジットとなる可能性が高そうです。

今週のおすすめ通貨ペア

ドル円

 

ユーロ円

 

ユーロドル

 

ポンド円

 

ポンドドル

 

スイス円

 

ドルスイス

 

シグナルが出る前という掟破りではありますが、今回は、「NZドル・ドルでのNZドル売り」をおすすめ通貨ペアとすることにしましょう。

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