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金曜 松崎美子の英国発!すこしFX☆なが〜くFX ロンドン在住の女性トレーダーによる為替&経済コラム

松崎美子さんを囲んで楽しく交流 美子トーーク

アメリカは3月利上げに動くのか?

更新日:2017年2月17日

アメリカに限らず、世界主要国の中央銀行総裁には、金融政策やマクロ経済内容について議会で証言をする義務があります。私が住む英国では、2・5・8・11月に発表される四半期インフレーション・レポートの数週間後、総裁と理事達が財務省金融特別委員会で議会証言をします。お隣ヨーロッパも同様で、3・6・9・12月に発表されるマクロ経済「スタッフ予想」発表後、しばらくすると、欧州議会の経済金融問題委員会で総裁は金融政策に関する証言を行います。

アメリカの場合は、1978年に制定されたハンフリー・ホーキンズ法により、 FRB議長が上下両院銀行委員会で半年毎に証言するよう定められていました。その後、同法は2000年5月に期限切れとなっていて、現在行われている議会証言は、Federal Reserve Act 2Bに基づくものです。

今週のコラムでは、2月14/15日に亘り行われたイエレンFRB議長の半期に一度の議会証言を振り返り、マーケットの反応と次の利上げ時期を考えてみたいと思います。

イエレンFRB議長、半期に一度の議会証言

毎年2月と7月に行われる半期に一度の議会証言が、今週火曜日に上院、水曜日に下院でそれぞれ行われました。そこでのイエレン議長の主な発言内容は以下の通りです。

  •  雇用市場とインフレ率が予想通りに上がってくれば、今後のFOMCで利上げに踏み切ることになるだろう
  •  今年3回の利上げは、可能
  •  利上げが3月なのか、6月なのかについては、言えない
  •  利上げを躊躇してしまい長く待つことは、賢い選択とは言えない
  •  バランスシートへの再投資は、緩やかに秩序ある方法で停止される方向
  •  FOMCはバランスシート戦略について、今後数ヶ月以内に協議へ
  •  FEDは、バランスシート調整よりも、短期金利の誘導により、金融政策の運営をしたい
  •  長期的には、バランスシート残高は、現在よりも相当縮小するだろう
  •  資産購入(QE)は、異例の措置であった
  •  財政政策に一貫性があるとは言えない
  •  アメリカ経済を軌道に乗せるような一貫性のある財政政策の導入が望ましい
  •  いくつかの財政政策内容は、赤字を増大させる懸念がある
  •  ここ数年、賃金上昇率は大きく伸びている訳ではない

これらの発言を総合すると、マーケット予想よりタカ派的内容となっているため、3月利上げの可能性をマーケットが織り込みに入りました。結果として、証言初日の14日は長期金利上昇・ドル高となっています。

イエレン議長の発言内容から読み取れること

イエレン議長による発言のキー・ポイントは以下の5点に絞られると私は考えています。

  •  イエレン議長は自身の任期を全うする(2018年1月末まで)
  •  具体的な時期に関する言及は避けたが、現状のペースで景気改善が続くのであれば、年内の数回にわたる利上げは正当化される
  •  全てのFOMCは、ライブである(記者会見が予定されていない会合でも、利上げの可能性はある・・・という意味)
  •  バランスシートの調整よりも、短期金利の誘導により、金融政策の運営をしたい
  •  長期的には、バランスシート残高は、現在よりも相当縮小するだろう

これだけ読んでもあまり臨場感が伝わってきませんが、火曜日の上院銀行委員会での証言が終わった時点で、一部の米系銀行は、「2017年利上げ回数 4回」と予想を変更したようです。この背景には、トランプ大統領が進めようとしている【驚異的な税制改革】をはじめとする景気刺激策により、企業も個人も恩恵を蒙ることが期待され、結果として今年のGDPは予想を大きく上回り、税収も伸びるため、財政赤字は自然と改善するという理屈のようでした。

ただし、イエレン議長の証言を聞く限り、マクロ経済面では今後も順調な改善が見込まれると自信満々であるのに対し、財政面の話になると、選ぶ言葉が慎重になったのが印象的でした。

初日はドル高で反応、2日目はドル安

火曜日の上院での証言では、ドルは大きく買われ、アメリカの長期金利も大きく跳ね上がりました。しかし、水曜日の下院では、最初に読み上げる声明文の内容が前日と同じということもあり、マーケットは無反応。最終的に火曜日の上昇を打ち消す形で終わっています。

気になる米日・2年物国債利回り格差(イールド・スプレッド)とドル円の関係を調べてみると、金利差拡大が続き、ドル円上昇という結果となっています。

若干話題が逸れますが、今週のドル円相場で私が一番驚いた出来事は、日本の麻生副総理兼財務大臣が、120円というレベルを「円安の1つの目安にしている」とも受け取れる発言をしたという報道でした。

日本での報道を読みますと、今週水曜日の衆議院財務金融委員会で、「(円相場は)まだ120円にいっていない。円安といわれる覚えはない」と述べていましたが、主要国の財務大臣級の人物が為替水準に言及するのは異例であり、G20の為替政策に関するルールから逸脱したと受け取られる可能性が高いでしょう。

最近は、トランプ米大統領が新設した国家通商会議の責任者であるナヴァロ氏が、ドイツを名指しで、「ユーロは暗黙のドイツ・マルク。ユーロの価値は過小評価が著しく、この通貨を使用しているドイツは、輸出国として競争上の優位性を得ている。」と指摘しました。そして、これに対しドイツのショイブレ財務相も、「仰るように、ユーロはドイツにとっては、安すぎる。ECBが緩和策を継続すれば、ユーロの価値が下がりドイツの貿易黒字を押し上げることになると、既にドラギ総裁に伝えてある。」とやり返したのです。ただし、この意見とは別に、メルケル独首相は、「ECBは独立した中央銀行であり、金融政策に関しても独立して運営するよう希望する。」と語り、ショイブレ財務相とは一線を画しました。

いつ、利上げがあるのか?

マーケットは、次の利上げ時期をいつ頃と見ているのか、シカゴ・マーカンタイル取引所が発表している「Fed Watch」で調べてみましょう。

データ:シカゴ・マーカンタイル取引所 Fed Watch

※クリックで拡大できます

1) 3月FOMC
現時点で、3月の利上げの可能性は、わずか22.1%となっています。今後発表される経済指標が驚くほど良かったとしても、次回の3月15日FOMCまでに50%を上回るのは、かなり厳しそうです。

2) 5月FOMC
ここにはチャートを載せていませんが、5月のFOMCを調べてみると、利上げの可能性は48.5%となっていて、かなり際どいところまで来ていました。

3) 6月FOMC
6月の利上げの可能性は、73.2%となり、完全に利上げが織り込まれている状態です。つまり、現在のマーケットでは、遅くても6月のFOMCまでには、少なくとも1度の利上げを見込んでいることになります。

「すべてのFOMCはライブである」というイエレン議長の言葉を信じるのであれば、今後特にインフレ率と週賃金が改善した場合、5月利上げの可能性が出てくるのも時間の問題かもしれません。

最新のインフレ指標をチェック!

今週水曜日、2017年1月分の消費者物価指数(CPI)が発表されました。

前年同月比
16年1月 +2.1%  → 17年1月予想 +2.4% → 結果 +2.5% 
2012年3月以来の高い数字

前月比
16年12月 +0.3%  → 17年1月予想 +0.3% → 結果 +0.6%
2013年2月以来の高い数字

コア・インフレ率 前年同月比
16年1月 +2.2%  → 17年1月結果 +2.3% 

コア・インフレ率 前月比
16年12月 +0.2%  → 17年1月結果 +0.3%

チャート:米労働統計局

このように、CPI、コア・インフレ率ともに、FRBのインフレ目標2%を超えています。

ちなみに、FRBはインフレ目標2%の達成具合を測るときに、【PCE(個人消費支出)コアデフレーター】を基準として考えています。気になるPCEコアデフレーターですが、1月30日に発表された16年12月分は、前年比+1.7%となり、こちらは2%の目標を超えていませんでした。

ここからのマーケット

この原稿を執筆している2月16日ロンドン夕方、ドルは下げています。米国から発表される経済指標は軒並み良好、株価は昨日まで6営業日続伸していて、主要国の株価指数は「史上最高値」を連日更新している状態です。しかし、ドルが伸びません。

あくまでも噂ですが、どこか大きなファンドがトランプ・トレード(トランプ大統領就任に向けたポジション)で株価指数の売りポジションを保有していたものの、損失が膨らんできたため、今週に入りポジションを閉める目的で株価指数買いを仕掛けていて、この買いが一巡したら、株式市場は大きな調整(売りサイド)が入るという観測が出ていて、ドルの頭を重くしているようです。

来週月曜日の米国市場は、2月第三週月曜日の「プレジデント・デー」で休場となっていて、ポジションの調整が出てもおかしくない地合いです。2月7日時点でのシカゴIMM通貨先物ポジションをチェックすると、かなり減少したとは言え、円売りポジションの残高が55,060コントラクト残っています。米国の3連休に向け、このポジションの解消に向けた円買いが出ても決しておかしくありません。

私はドル円・日足チャートを見る時に、75日移動平均線(SMA)を入れています。2月16日の75SMAのレベルは113.371となっていて、執筆時まさにそのレベルでの攻防となっています。

もし、本日これを下抜けて終わった場合、次のサポートとしては、ピンクの点線の通る112.50/60レベル、そして、そのすぐ下を通る黄緑の点線:111.413が意識されます。今までの動きを考えれば、噂にある特殊玉が本当に出ていない限り、ピンクの点線の112ミドルあたりが、せいぜいかもしれません。

※クリックで拡大できます

 

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