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金曜 松崎美子の英国発!すこしFX☆なが〜くFX ロンドン在住の女性トレーダーによる為替&経済コラム

スペイン・カタルーニャ州議会選挙

更新日:2015年9月25日

2014年9月18日、英国連合王国のひとつであるスコットランドで独立をかけた住民投票が行われました。事前に発表された世論調査では、51%のスコットランド人が独立賛成に廻ったことが判り、英国政府や王室も危機感を強める局面もありました。最終的に、独立反対派が55.3%の得票率を得たため独立は避けられましたが、公式判定がはっきりするまでのドキドキした気持ちは、今でも鮮明に記憶に残っています。

そのスコットランドと並び独立気運が高いことで知られるスペインのカタルーニャ州で、9月27日(日曜日)に州議会選挙が実施されます。本日のコラムでは、もしかしたら今後のスペインが大きく変わることになるかもしれない、この選挙にスポットライトを当ててみたいと思います。

2014年住民投票実施

スコットランドが英国連合王国から独立を希望するのと同様に、スペインのカタルーニャ州とバスク地方は、スペインからの独立をずっと願ってきました。この地域は同国の中でもかなり豊かな州であるため、独立しても経済的には全く問題ないという認識が強いと言われています。そして、この地方にはスペイン人ではなく、「カタルーニャ人」が多いこともあり、独立の気運は常に高いままとなっていました。

日本で報道されたかわかりませんが、2014年11月9日に、カタルーニャ独立の是非を問う住民投票を実施するという計画が持ち上がりました。しかし、同州の独立に強く反対しているスペイン政府が、憲法裁判所に提訴し、独立に向けた投票の指し止めを命じたのです。
この判決を受け、同州は「一切法的効力を持たない」と約束した上で、住民投票の実施に踏み切りました。そして、なんと80.6%の人が独立に賛成するという驚くべき結果となったのです。

この時の住民投票結果には法的効力がないということで、現在でもカタルーニャ州はスペインに属したままです。しかし今回の州議会選挙結果は、「カタルーニャ州独立」を問う住民投票と同じ意味合いを持つ(Proxy)ことになるため、注目度は相当高くならざるを得ません。

9月27日の州議会選挙予想

2012年11月25日に実施された最後の州議会選挙では、民主集中(CDC)・共産主義左翼(ERC)、そして民主同盟(UDC)が3党連立を組みました。その後、CDCとUDCが統合し、集中と統一(CiU)という新党結成となりました。しかし、この新党も長つづきせず、今年6月にまた2つに分かれてしまったのです。

ここから話がややこしくなるのですが、CiUは分裂後、CDCとUDCに分かれました。つまりそれぞれが元の鞘に収まったわけです。ここまでは良かったのですが、その直後にCDCは、ERC党の「独立賛成派」、そして他の政党の独立希望議員達と新党を結成することに決めました。マス自治州首相は、この新党を 「英語名: Together for Yes / スペイン名:JxSi / 日本語名:独立賛成党(←私が勝手に命名しました…)」と名付け、今度の選挙に臨むことを発表したのです。そして、JxSi党単独で最低でも過半数の68議席を勝ち取りたいと、同首相は述べています。万が一この予想通りに単独過半数を達成した場合には、一気に独立への動きが加速されることが考えられます。

世論調査結果

それでは最近の世論調査結果をお伝えしましょう。ちなみに、カタルーニャ州の有権者数は540万人おり、そのうち60万人(9人に1人)がまだ誰に投票するか決めていないようです。

・スペイン エル・ムンド紙
JxSi党の支持率は40.5%となっており、これを議席数に直すと65〜66議席ですので、わずかに過半数には届かない予想となっています。ただし、CUP党もJxSi党と同じく独立賛成派であるため、ここと連立を組めば過半数達成は可能。

・米ABC/スペイン エル・パイス紙
JxSi党の支持率は41%で、これを議席数に直すと63〜67議席となり、わずかに過半数には届かない予想となっています。上と同様で、CUP党との連立が決まれば、過半数達成は可能。

英国のスコットランド独立に関する住民投票のときを思い出すと、事前の世論調査では独立賛成派が51%となり、反対派を上回る場面がありました。しかし、結果は独立賛成派は44.7%に留まったことを考えると、カタルーニャ選挙でも思わぬ番狂わせがあるかもしれません。

独立賛成派の政権が誕生した場合

いくつかの「問題点」が浮上してきます。

 1)スペイン経済の縮小

文頭でも書きましたが、カタルーニャ州はかなり豊かな州で、経済協力開発機構(OECD)によると、スペイン全体のGDPの20%を占めているそうです。それに対し、スコットランドは英国全体の10%でしたので、万が一独立しても英国連合王国への打撃は、収拾可能だと言われていました。しかしカタルーニャ州の場合は話が違い、もし独立が決定すると、スペインの経済規模がいきなり現在の80%にまで縮小することになってしまいます。

※クリックで拡大できます

 2)使用通貨とEU残留の是非

スコットランドの住民投票の時にも、一体どの通貨を使うのか?EUに残留するのか?この2点については、さまざまな意見が飛び交いました。カタルーニャ州も同様ですが、この問題についてきちんとした見解がまだ出来ていないようです。

先週、スペイン中銀のリンデ総裁は、もし同州が独立することになれば、ユーロ圏から自動的に離脱することになると語りました。その場合は、同州の銀行は欧州中銀(ECB)からの支援が一切受けられなくなります。この問題はギリシャ危機の時にも語りつくされましたが、ユーロ圏からの離脱は、同時に欧州連合(EU)からの離脱と同じ意味を持つとも言われており、果たしてカタルーニャ州議会は、どういう計画を練っているのかが気になります。

 3)企業のカタルーニャ離れ

スコットランドでの住民投票の時にも同じ現象が起きましたが、ここでもカタルーニャ州に籍を置く企業は、業務の一部/全面的な移転を考えているという話が聞こえてきます。この場合、同州からスペインの他の地域に移る企業もあるようですが、これを機会に他のEU加盟国に移転する会社もあるため、同州だけでなくスペイン経済全体にとって、マイナスとなる可能性が出てきました。

やはり移転を考えている企業の共通した心配事は、ユーロの使用が出来ないことに加え、ECBからの支援が受けられないことを挙げています。最悪の場合は、スペイン中銀からの支援も受けられなくなる可能性もあり、カタルーニャ州の銀行が資産凍結に動かざるを得ない危険性も指摘されています。

 4)他の州の独立

スペイン北部、フランスの国境近くに位置する州は、特に独立希望が高いことで知られています。今回のカタルーニャ州に続き、バスク地方も独立に向けた動きを見せると、スペインには新たな不安要素が生まれてしまいます。

 5)マス自治州首相の計画

マス首相は、「もし独立賛成派の政権が誕生したら、18ヶ月の独立準備期間を設定し、その間に中央銀行・社会保障などの機関・税制制度の決定など、独立国家としての機能を設定する」 と語っています。そしてこれらが全部揃ったあとに、正式に独立するようです。

 6)スペイン政府の対応

カタルーニャ州議会選挙で独立賛成派が勝利を収めた場合、スペイン政府がそれを認めるかが確かではないとも言われています。私も調べているうちに知ったのですが、スペイン憲法155条には、「中央政府は、州が課された義務に従わない場合は、それに従うよう、必要な措置を講じて強制する力を有する」と定められているそうです。ただし、今までにこれが適用された事例がないため、政府としてもこれをどう解釈してよいのか、統一した見解がないそうです。

もしかしたら、中央政府はこの155条を持ち出して、カタルーニャ州の独立を認めない代わりに、なんらかの優遇策を提案し残留するよう説得にまわるかもしれません。スコットランドの住民投票前には、これと同じことが英国の中央政府とスコットランド自治政府との間で話し合いが行われました。

あいにく今年のスペインは、年末直前に総選挙が控えているため、この問題は総選挙でどの政党が政権を握るかによって、総選挙後に変化することも考えられます。いずれにしても、中央政府が独立を拒否し残留するよう説得にまわった場合、独立を信じて投票した同州の有権者が、「約束が違う!」と抗議デモなどを起こす可能性も考慮すべきでしょう。

まとめ

カタルーニャ州議会選挙の結果を見るまではなんとも言えませんが、これは簡単に解決出来る問題でないことは確かのようです。スコットランドにしても、2度目の住民投票実施の声が出てきていますので、延々と続くのかもしれません。

スペインに関して言える事は、中央政府は同州の独立に対し、頑なに憲法裁判所の判定を盾にとって抵抗していますし、カタルーニャ州議会も、いざ独立になった時にEUに残留するのか、どの通貨を使用するのかなど、肝心な問題に対して明確な答えを持っていません。もし独立後、あらたにEUに加盟しユーロ使用を希望した場合は、相当な時間がかかることは間違いありませんし、必ずその希望通りになる保証も、どこにもありません。

この不透明感を嫌気して、最近のスペイン国債は売られています。イタリアとの利回りの関係はずっと、イタリア>スペインとなっており、スペインの国債価格の方が魅力的だったのが、ここにきてスペイン>イタリアとなり、スペイン国債はアンダーパフォーム(国債価格がイタリアのほうが魅力的になり、国債利回りもスペインの方がイタリアより高い状態)に転じています

このこと自体は今のところ、特にユーロには影響しておりませんが、もし独立賛成派が過半数以上の議席を獲得した場合には、じわじわとスペインの政局不安・今後の不透明感が高まり、スペイン国債が売られ利回りが上昇、それを嫌気したユーロが売られるという動きになる可能性は残っています。

※クリックで拡大できます

これ以外の要因を考えてみたのですが、最近の欧州市場はVW(フォルクスワーゲン)スキャンダルの成り行きが一番の懸念材料となっており、ドイツの代表的株価指数:DAXの急落も想定しなければなりません。もしDAXがここから新たな急落をみせるのであれば、ユーロも無傷ではいられないでしょう。最近の相場は、米欧ともに株価の動きを睨みながら通貨の方向性を決めることも必要となっているので、FX取引を始めたばかりの個人投資家の方は、そのあたりも勉強してみると良いかもしれませんね。

VWスキャンダル、株価動向、そしてECBの追加緩和期待などを考慮すると、戻りは浅いかもしれません。自分のイメージとしては、チャート上の青いラインが通る(169EMA) 1.1322近辺がせいぜいかな…と考えております。下げの目安としては、フィボナッチ・エクスパンションの61.8%がある1.1070台、それが抜け、1.10台も抜けてしまうと、赤いサポートラインを引いた1.08338〜1.09814まで一気に落ちることも想定範囲としています。

 

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