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マーケットビュー

金曜 松崎美子の英国発!すこしFX☆なが〜くFX ロンドン在住の女性トレーダーによる為替&経済コラム

FOMCでの決定

更新日:2015年9月18日

私は長い間為替業務に携わってまいりましたが、米連邦公開市場委員会(FOMC )での利上げの有無に関する見方が、これだけ分かれたことはありませんでした。今回の会合に向けて利上げを支持する人達は、米国の雇用市場の健全さや景気回復のしっかりさなど、「国内要因を重視」しているようです。それに対し利上げ見送り派は、インフレ率が低水準であることに加え、中国の株価下落に端を発した世界的な金融市場の動揺など「国内だけでなく国外の要因」にも注目しています。

果たして9月17日のFOMCでの決定はどうだったのでしょうか?そして、同時に発表される経済予想やイエレン議長の記者会見を見て感じたこともあわせて、書いてみたいと思います。

FOMC事前予想

各行のエコノミスト達は、それぞれ工夫した「事前予想」を出しておりました。それらを読み比べて、私なりにまとめてみたので、ご覧ください。

まず最初は、17日のFOMCでの要点・見所に関して挙げてみると、

1) 政策金利引き上げの有無
2) 3ヶ月に一度発表されるマクロ経済予想の内容
3) 将来の金利見通しを知るためのドット・チャートの変化
4) イエレン議長の記者会見内容

以上4点となります。これらを組み合わせた結果、こんな予想が出来上がりました。

事前予想のシナリオ4つ

 シナリオ1: ハト派+ハト派

政策金利は据え置き。イエレン議長の記者会見では、最近の市場の引き締め度が高いことと、インフレ率が低いことが強調され、年内利上げの可能性がほぼなくなり、2016年上半期まで利上げ時期が後退する。

→→ マーケットの反応

少なくとも今後4ヶ月以上にわたり利上げがなくなると予想されるため、相当ショッキングなイベントとなりそうです。株価は急上昇するでしょうが、ドルは大きく下げ、ドル円は117〜118円台まで下がることも考えられます。

 シナリオ2: ハト派+タカ派

政策金利は据え置き。ただし、10月か12月には利上げすることを示唆する記者会見内容となる。 

→→ マーケットの反応

読者の方々もお気づきでしょうが、イエレン議長は既に2ヶ月にわたり、公の場で発言をしておりません。8月末のジャクソンホール経済シンポジウムも、先日トルコで開催されたG20会合にも欠席です。そのため、17日の記者会見でどんな発言をなさるのか、非常に不透明感が高いのも事実です。

事前のマーケットでは、5割を少し超えるくらいの参加者が、利上げは10月か12月になると予想していました。このシナリオとなった場合、今回は利上げがなかったが、次の利上げへの期待が高まり、欧州や日本などの主要国との金利差に目が行くようになるため、ドル高が継続すると考えられます。

そのため、利上げなしで一旦ドルが下がったところは絶好の買い場になると見ています。

 シナリオ3: タカ派+ハト派

9月17日にFF金利を上げる(0〜0.25%を、0.25〜0.50%へ利上げ)。しかし、インフレ率がまったく追いついていないことを挙げ、ここからの利上げは穏やかなものとなることを、やけに強調する。ドット・チャートに注意。

→→ マーケットの反応

利上げに反応し、ドルは一旦上昇するでしょうが、その動きは短期的なもので終わる可能性が高いと思います。

特に注意すべき点として、イエレン議長の記者会見内容に加え、経済予想の中に出てくるドット・チャートについて、① 長期金利水準のレベルが、前回6月の3.75%より下がっているのか?(ピンクの丸の部分)、② 2015年の金利水準がどのように変化しているのか?(赤い丸の部分)が挙げられるでしょう。

チャート:連邦準備制度理事会(FRB) 2015年6月 経済見通し

※クリックで拡大できます

特にピンクの丸の部分、つまり3.75%が3.50%まで下がっていれば、9月利上げに踏み切ったが、今後の利上げベースが非常に穏やかなものになると理解されるため、ドルの先高観がやや押さえられるでしょう。そのため、初動でドルが上がっても、しばらくすると息切れする可能性には気をつけたいと思います。

ドット・チャートでは各年の金利水準を数値化していませんが、6月時点の数値と9月の事前予想を比較すると、以下のようになっており、全般的に9月予想の金利水準の方が低くなっています。

 シナリオ4: タカ派+タカ派

9月17日にFF金利を上げる(0〜0.25%を、0.25〜0.50%へ利上げ)。ドット・チャートの長期金利水準も変更しないし、イエレン議長の記者会見も予想以上に強気路線。

→→ マーケットの反応

いままでのイエレン議長の発言内容を見る限り、利上げをしたとしてもそのペースは穏やかなものとなるという意見を述べていました。しかし、もし今回の記者会見で労働市場の回復や国内景気の改善基調が強く、早くも次の利上げに対して前向きな発言をするようですと、マーケットはそれを織り込もうとドル高になることが考えられます。

その場合、ドット・チャートの長期金利水準が6月と同じく3.75%で据え置かれているのか?逆に、3.75%よりも上がっているのかに注意してください。

この場合は株価の反応が非常に気になりますが、米ダウ・ジョーンズが16000を割れるのか?そして、今月中にも前回安値である15370.33を下抜けるような急落を見せるのであれば、マーケットは一気にリスク・オフとなり、米国債へ資金が集まり、利上げしたのにもかかわらず、長期金利が低下するリスクが出てくるでしょう。

その度合いがひどいと、最初はドルが買われても、次第に頭が押さえられることが考えられます。

FOMCからの発表

さて、ここからは実際のFOMCからの発表内容をご紹介します。文頭で申し上げましたように、1)政策金利引き上げの有無、2)3ヶ月に一度発表されるマクロ経済予想の内容、3)将来の金利見通しを知るためのドット・チャートの変化、4)イエレン議長の記者会見内容、の4つに分けて書いてみます。

 1)政策金利

FOMCは、現状通りFF金利を0〜0.25%に据え置きを決定しました。これは、9対1での決定となっており、ラッカー・リッチモンド連銀総裁だけが利上げに票を入れました。

 2)マクロ経済予想の内容

何点か気がついたことを書いてみます。

まずGDP見通しは、予想通り2015年は上方修正していますが、2016年以降は若干下げています。長期的見通しの中間値を見ても、6月の2.15%から2%に下げています。これは、世界的景気減速懸念に加え、ドル高が影響しているのかもしれません。

失業率見通しでは、ピンクでハイライトを入れた長期的見通しを、今までの5.0〜5.2%から、4.9〜5.2%へ下げました。FEDには、「完全雇用の達成」と「物価安定の維持」の2つの責務(デュアル・マンデート)が課せられています。この「完全雇用の達成」を判断する際の物差しとして、ピンクでハイライトを入れた「長期的失業率」が使用されています。つまり、この数値を下げるということは、ターゲット達成までに更に時間が必要になり、それまで政策金利の変更を遅らせる「口実」にも使えます。

インフレ見通しに関しては、こんなところかな?というのが正直な感想です。

 3)ドット・チャートの変化

今回のFOMCで一番頭を痛めたのが、ドット・チャートでした。

将来の金利水準

チャート:
FOMC 2015年6月
FOMC 2015年9月

※クリックで拡大できます

まず最初の頭痛の種は、将来の金利水準の中心値です。冒頭のシナリオ3)のところに表をつけましたが、2016年は予想通り1.375%ですので問題なし。しかし、2017年、そして肝心の長期的金利水準は、両方とも予想よりも低くなっています。つまり、今後FOMCで利上げが実施されても、本当に穏やかな利上げになるということを、ここで証明した形になりました。

ピンクの枠で囲んだ部分

これは、2015年末までの金利水準が、0.25〜0.50%またはそれよりも高いと予想している理事の数です。6月は15人おりましたが、9月はピンクの枠で囲んだ13人に減っています。

ただし、私がここで申し上げたいのは、15人が13人に減っていることではなく、17人中13人の理事が、年内に少なくとも1度の利上げを予想している点です。言い方を変えれば、今月は据え置きとなりましたが、10月または12月の理事会では、利上げに票をいれよう!と思っている理事がこんなにいるということです。

茶色の枠で囲んだ部分

私たちは利上げの可能性を探っているのに、1名の理事は2015年と16年にわたり、マイナス金利の導入を希望していることが判りました。これが発表されてから、犯人探しが行われており(はっきりと確定した訳ではありませんが)、ミネアポリスのコチャラコタ総裁なのではないか?という話しが出ています。

その理由として、同総裁は「インフレ率がここまで低いのに、政策金利を上げるなんて本当に間違った考え方だ。」という発言を繰り返していることが挙げられていました。

 4)イエレン議長の記者会見と声明文内容

まず今回発表された声明文の中で、マーケット参加者の注目を浴びたのが、以下の文章でした。

「Recent global economic and financial developments may restrain economic activity somewhat and are likely to put further downward pressure on inflation in the near term.
最近の世界的経済・金融市場での出来事は、経済活動を抑え込むことに繋がっている可能性もある。それが直近のインフレ見通しの下押し要因となっている。」

これは私も100%自信がないのですが、いろいろな報道やエコノミスト達の意見を見る限り、FOMCでの金融政策の決定は、国内要因を非常に重視して、アメリカ経済にとって政策金利の変更が必要であれば、国外要因を排除してでも、変更に動くそうです。(まぁ、100%無視する訳ではないと思いますが…) しかし、この声明文から読み取れることは、今回の据え置き決定に対し、中国発の株価下落や景気減速に代表される「国外要因」が非常に重く影響していることです。今後さらに中国の景気減速や金融市場の混乱が続くようであれば、完全なるシナリオ変更とまでは行かなくとも、アメリカの利上げ期待はますます後退することにもなりかねません。そして、それがきっかけで、新たなリスク・オフ相場がやってくることもないとは言えないでしょう。

次はイエレン議長の記者会見ですが、2ヶ月もの間、公の席で発言していなかったせいか、質問が多数出ました。その中で特に私の注意を引いたのが、「全てのFOMC理事会は、ライブである。」と語ったことです。

これだけ聞くと、「え?何のこと?」と思われるかもしれませんね。皆さんもご存知のようにFOMCは、3・6・9・12月の年に4回だけ経済見通しが発表され、議長による記者会見が実施されます。そのため、記者会見が実施される会合で、政策金利の変更をするに違いない!とマーケットでは考えられています。しかし、イエレン議長が仰るには、「理事会で必要と判断した場合には、10月のFOMCをライブ(記者会見付きの理事会)にすることも出来る。」と語りました。

果たして10月のFOMCがライブとなった場合、ライブ=利上げという単純な解釈で正しいのか?それとも、これだけ市場が米利上げのタイミングを探ることに必死になっているので、金利は据え置くけれど、誤解のないように決定内容について議長の口から説明するためのライブとなるのか?これについては、不透明感が高いままです。

まとめ

この原稿を書いているのは、日本時間金曜日午前6時30分頃です。FOMCの発表から3時間少し経過しておりますが、その間に一番わかりやすい動きを見せたのが、米国債でした。

※クリックで拡大できます

据え置き決定が発表されてから、債券は買われて価格が上昇し、利回りは低下しています。この動きを受け、米長期金利と相関性が高いことで知られているドルは、下げて当然ともいえます。

次に株式市場に目を移してみると、FOMCからの発表を受け一気に値を上げましたが、その後ダラダラと下げてきて、現時点のダウ・ジョーンズの日足は上ひげの長い陰線となっています。FOMCでの据え置き決定をしてでも、ダウが17000ドルを超えられなかったことは、非常に重要な意味を持つと私は考えています。

最後は為替ですが、長期金利の低下とともに下落しているドルが、このままズルズルと下げ続けるのかが鍵を握っていることは間違いないでしょう。このドル安の影響で、ユーロ/ドルは私が今週想定していた高値である1.1465近辺まで来てしまいました。

これを書いている時点で、ドル・インデックス先物は94.55となっていますが、ピンクのラインを引いた93.65/75近辺で跳ね返されるかどうかが重要になります。

チャート:インターコンチネンタル取引所ホームページ

※クリックで拡大できます

次にユーロ実効レートを見てみましょう。これは17日終値となっており、FOMCが始まる前の終値ですので、18日のマーケットでもユーロ/ドルが1.14台を維持しているのであれば、今週の終値は、94ミドルくらいまで行ってもおかしくありません。

チャート:ECBホームページ

先日のドラギ総裁の記者会見を思い出すと、ユーロ高はインフレを押さえこむことにも繋がるため、あまり歓迎しているようには見えませんでした。そのため、私は1.15台から直近高値の1.17台までは売りで参戦しようと考えていました。

現在もその考えに変わりありませんが、万が一ドル・インデックス先物が93.65/75のサポートを切ってしまうようであれば、ドル下落のスピードが速まることも想定しなければなりません。さきほども書きましたが、今月のFOMCでの据え置き決定の判断材料として、「国外要因」つまり中国を取り巻く問題が重視されていることが判ったのです。そうなると、もし今後も中国経済がもたつくのであれば、どんなに米国での雇用市場の改善が顕著であろうが、FOMCでの利上げ時期が後退することも考えられます

そのため、今の時点で言えることは、93.65/75が抜けてもドル安が大きく加速しないのであれば、直近の1.1710台の高値より少し上に損切りを置いて、売ってみようと考えています。あくまでも「下落したドルが、過去の重要レベルでサポートされている」のを確認した上で、相手通貨として追加緩和期待が高いユーロを選ぶ形です。

ドル円に関しては、今週末の米ダウ・ジョーンズの終値次第だと考えています。金曜日の終値が最近の安値である15370.33を下抜けするような事態にでもなれば、来週は一気にリスク・オフ相場となる可能性が出てきます。あいにく東京市場がお休みですので、いつもドル円が下がると買い出動してくる年金玉などが出にくい事情を考慮すると、円高に動くことも十分に考えられるでしょう。その場合、直近安値の116円10銭台がしっかりサポートされれば、買いで入っても面白いかもしれません。

 

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