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金曜 松崎美子の英国発!すこしFX☆なが〜くFX ロンドン在住の女性トレーダーによる為替&経済コラム

イエレン・ダッシュボードから利上げの可能性を探る

更新日:2015年9月11日

金融政策の変更に動く時の判断基準として、米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長が重視している複数の雇用関連指標のことを、「イエレン・ダッシュボード」と呼びます。来週の連邦公開市場委員会(FOMC)に先駆けて、このダッシュボード内容をチェックし、利上げの準備が整っているのかについて、考えてみたいと思います。

イエレン・ダッシュボードとは?

FRBの金融政策を占う羅針盤として市場関係者に注目されているダッシュボードの中身を調べてみると、ありとあらゆる雇用関連指標がずらりと並んでいました。

  • 失業率
  • 非農業部門雇用者数増減数
  • 労働参加率(生産年齢人口に占める就業者と求職者の割合)
  • 長期失業率(失業が半年以上継続している人の割合)
  • 広義の失業率(U6失業者:フルタイム就業希望者がパートタイム労働の場合を含む)
  • 求人率(雇用人数と求人数の合計に占める求人数の割合)
  • 退職率
  • 解雇率
  • 採用率

以上、9つの指標があります。最初の5つは、毎週第一金曜日に発表される雇用統計時に、残りの4つはその翌週に発表されるJOLTS(月次求人労働異動調査)でそれぞれ発表されます。

ダッシュボードが注目される理由

この9つの指標が注目を集める理由ですが、これらの指標がリセッション(景気後退)前の水準を回復するまで、FRBは利上げに踏み切らないとイエレン議長が表明したことがあったそうです。そのため、これらの指標すべての発表が終わると、「今月は、X対Yで利上げは無理です「というような報道がロイターやブルーンバーグに流れます。

2015年9月4日現在のイエレン・ダッシュボード

それでは具体的に9つの指標を見てみましょう。この数字の見方ですが、最初が最新の数字(2015年9月4日現在)、その隣のカッコ内の数字は2007年12月にリセッションが始まる時のもので、イエレン議長はすべての数字がリセッション前の基準より改善していれば、利上げに踏み切ると言われていました。

 改善/合格点 (リセッション前の基準より、現在の数字が良いもの)

・求人率 3.6% (3%)
リセッション前は3%だった求人率が、今は3.6%まで改善しています。

・解雇率 1.3% (1.4%)
リセッション前は1.4%だった解雇率が、今は1.3%まで改善しています

・非農業部門雇用者数増減数 22万1,000人 (16万1,800人)
この数字は毎月の雇用統計発表時に、世界中が注目するので、私たちにも馴染みが深いですね。

注:
これらのチャートのY軸は、非農業部門雇用者数を除きすべて%です。非農業部門は1,000人単位となっています。

 悪化/不合格点 (リセッション前の基準より、現在の数字が悪いままのもの)

・失業率 5.1% (5%)
あと少しで、リセッション前のレベルに戻れますが、あと少しの改善が欲しいところ。

・採用率 3.7% (3.8%)
これも失業率と同じで、あと少しの努力です。

・広義の失業率 10.3% (8.8%)
これは、リセッション前の基準に戻るまで、まだまだ改善が必要ですね。

・退職率 1.9% (2.1%)
この数字の内容を理解するのに、時間がかかりました。退職するということは、よくない意味もあるので、数字が少ないほうが良いのではないか?と思ってしまいました。労働省労働統計局(BLS)の解説を読んでみると、「労働者が自発的に退職する自信があるということは、労働市場が改善している証拠である」とのことでした。そのため、退職率が高いほうが、労働市場は改善しているという意味だそうです。う〜ん、そう言われるとそうですが、パッと数字だけみると、混乱してしまいます。

・長期失業率 27.7% (19.1%)
正直に話しますと、長期失業率がここまで高いことを、はじめて知りました。

・労働参加率 62.6% (66.1%)
私は、この数字には注目していました。というのは、FRBや英国の英中銀などが非常に気にしている「労働市場の緩み(slack)」がなかなか解消しない理由として、イエレン議長は2007年12月からのリセッションが一段落し、景気が回復してくる段階でも、労働参加率が低下していることを挙げています。一部のエコノミストは、この理由を人口動態の変化という構造的な要因が大きいとしています。他の意見では、リセッションで求職活動を止めてしまった人たちが、そのまま労働市場から退出したままであるからだとも言われているようです。

ダッシュボード以外の要因

国際通貨基金は今年6月4日に公表した米国に関する年次審査報告書の中で、「賃金の伸びやインフレに加速の兆候が表れる2016年上期まで、FRBは利上げを先送りするよう提言」しました。その後もラガルド専務理事は機会があるごとに、早期利上げに対する警告を繰り返しており、どんどん強くなってきたドルがこれ以上強くなることへの警戒感、利上げの副産物としての長期金利の上昇と株価下落の可能性についても指摘しています。そして、最近トルコで開催されたG20会合後に発表された声明骨子では、具体的にアメリカの名前は出さないまでも、「いくつかの先進国で金融引き締めの可能性が高まっている。金融政策の決定では明確にコミュニケーションを行う」という文言が入り、慎重に実施するよう促しました。

チャート:コンチネンタル取引所ホームぺージ

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そして、最後の止めは、今週火曜日に英FT紙のインタビューに応じた世界銀行の首席エコノミストのバス氏が、中国経済の先行き懸念が高まる今、米国が今月利上げに踏み切れば、新興国に混乱をもたらす可能性があるため、できればもう少し世界経済が安定するまで利上げを先送りするほうが賢明だと警告したことでした。

米利上げの可能性

ある米銀がモニターしている「米国の最初乗り上げまで、あと何ヶ月?」という名称の指数があるそうですが、それによると、最初の利上げ時期は、今から5ヶ月半後となっており、年内利上げの可能性はないことになります。

それとは別に、米WSJ紙が行ったエコノミストを対象としたサーベイでは、なんと今でも82%の人が9月利上げを、13%の人は12月に予想しているようです。

そしてFF金利先物の水準をみると、9月の利上げ織込み度は36%、年内の利上げの織込み度は67%となっています。

振りかえってみると、昨年から米利上げ観測が強くなり、新興国の通貨や株価の調整が始まりました。そしてそれはまだ終わっていないようです。そのため、ここでアメリカが「えいや!」と利上げに動くと、新たな地崩れが起きないとも限りません。ただし、以前にも書いたと思いますが、現在マーケットで予想されているアメリカやイギリスの利上げは、インフレが高騰して止むに止まれず実施する暴力的とも言える利上げとは違い、6年以上続いたゼロ金利を少しずつ「正常に戻す」行為です。そう考えると、新興国の反応はやや過剰と言えるのかもしれません。ただし政策金利の変更は一度スタートしたらその後もずっと同じ方向への変更が続くので、新興国にしてみれば自国からの資金流出が止まらなくなることに対する恐れは強いことでしょう。実際に、今年に入ってからも世界の外貨準備高の総額が減少していることが、それを物語っています。

まとめ

来週のFOMCに向けてポジションの調整が進んで行くと思いますので、特に大きなイベントがなければ、主要通貨は狭いレンジでの動きに収束する可能性が高まります。

ただしひとつだけ私の頭を悩ませているのが、ユダヤ暦の7年サイクル最後の年であるシュミータです。ユダヤ暦では、6年働いたら、1年は安息の年(シュミータ)にするという風習があるようで、2014年9月25日から2015年9月13日がシュミータの一年となっています。調べてみると、シュミータと金融市場の関係には、目を見張るものがありました。

  • 1930〜31年  米株式市場 86%の下落 (大恐慌のときですね)
  • 1937〜38年  50%下落
  • 1944〜45年  終戦年
  • 1965〜66年  23%下落
  • 1972〜73年  48%下落
  • 1979〜80年  1979年から米国リセッションはじまる
  • 1986〜87年  ブラック・マンデー(Black Monday)
  • 1993〜94年  メキシコ通貨危機
  • 2000〜01年  株価は37%下落、アメリカ同時多発テロ
  • 2007〜08年  株価は50%下落、リーマン・ショック

特筆すべき点として、

  •  2001年9月11日の同時多発テロの影響を受け、米国は特に株安となりましたが、ダウジョーンズが684ポイントの大暴落を記録したのが9月17日で、この日はエルル29(ユダヤ暦の大晦日に値する日)でした。
  •  2008年9月15日にリーマン・ショックが起きましたが、ダウジョーンズが777ポイントの大暴落を記録したのが、9月29日で、この日もやはりエルル29(ユダヤ暦の大晦日に値する日)だったのです。

そして今回のシュミータ年のエルル29に当たる日が、今年の9月13日だそうです。ただし、その日は日曜日に当たるため、11日金曜日または14日月曜日のマーケットを警戒している市場関係者もいるようです。

最後にユーロ/ドルに関してですが、もしシュミータの影響が何もないのであれば、FOMCまでは1.10〜1.13のレンジで推移するイメージを持っています。ただし、1.14ミドルから上は今の所、売りで見ています。

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