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金曜 松崎美子の英国発!すこしFX☆なが〜くFX ロンドン在住の女性トレーダーによる為替&経済コラム

解散総選挙の噂が立ちこめるトルコ情勢

更新日:2015年7月24日

今年4月にこちらのコラムに、「トルコ徹底解明」という記事を載せてから、早3ヶ月が経ちました。正直申し上げて、私はトルコについてそんな豊富な知識を持ち合わせておりませんが、4月のコラムでも書きましたように、学生時代にわざわざトルコ語を習って3ヶ月も旅行をしたほど、この国が大好きなので、ついつい気になってしまいます。

ギリシャに関する報道が鳴りを潜めたと思った瞬間から、今度はお隣りトルコで「再総選挙の噂」が出てきました。6月7日に総選挙を終えたばかりなのに、どうして既に次の選挙の話が出てくるのか?そして、今後この政治劇がどのようにトルコ・リラに影響を与えるのか、私なりに考えてみたいと思います。

2002年からのトルコ総選挙結果

2002年の政権交代以来、エルドアン大統領が属する公正発展党(AKP)政権が続いています。しかし、先月実施された総選挙では、13年ぶりにAKPは過半数議席の獲得に失敗し、焦りが見えています。

これは2002年から2015年までに実施された4回の総選挙での議席数配分 (定数 550) を表わしたものです。

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2002年には総議席の66%にも及ぶ363議席を獲得したAKPですが、先月の総選挙では過半数議席である276にも満たない258議席に留まりました。

どうして再総選挙の話が出てくるのか?

トルコは共和制をとっており、大統領と首相がおりますが、今までずっと大統領は議会による選出となっておりました。しかし2007年の憲法改正により、選出方法が国民による直接選挙に変更されたのです。選出方法の変更と同時に、大統領の任期も変わり、今までの7年(再選禁止)から、5年に短縮、しかし今度は2期まで務めることが認められたのです。

エルドアン大統領は、2002年から3期続けて首相を務めましたが、党の規定で首相は最長3期までと決まっているため、2015年の総選挙以降は首相に留まることが出来ません。そのため、2014年8月にトルコの歴史上初の直接選挙による大統領選が実施され、エルドアン氏が大統領に選出されたのです。

現在の「大統領職」は、一部の行政権を除き、実質的には儀礼的存在に留る名誉職という色合いが強いのですが、トルコ建国100周年にあたる2023年まで自分自身の影響力と権限を出来るだけ強化させたいようです。そのため、一日も早く名実ともに大統領に権限を集中させる本格的な大統領制を認める憲法に変更するため、改正を目指していると伝えらえています。

憲法改正に要する議席数を調べてみると、議会の2/3(3分の2)である367議席以上獲得すれば、議会での採決により憲法改正が可能となることがわかりました。しかし、今のAKPでは、2/3の議席獲得は無理ですので、次の選択肢として浮上してきたのが国民投票実施に向けた動きです。その場合は、3/5(5分の3)である330議席以上獲得すれば、憲法改正の是非を問う国民投票の実施が可能になるそうです。

先月実施された総選挙で、AKPは258議席に留まってしまったため、エルドアン大統領としては、国民投票が実施出来る330議席の獲得に向け、もう一度近いうちに総選挙を行う意欲が満々のようですので、再総選挙の話がずっとくすぶり続けてきたのでしょう。

2015年6月の総選挙結果が意味するもの

国民投票実施に必要な330議席どころか、過半数割れという結果しか出せなかったAKPですが、これに関しては、エルドアン大統領の独裁に、国民が「NO」を突きつけたという意見が強いです。それに加え、今回の選挙で初当選したクルド系市民が支持基盤となっている国民民主主義党(HDP)の台頭も、AKPから随分票を奪ったようですね。

HDPは2012年10月に結成されたばかりの新党で、国政選挙で戦うのは今回がはじめてでした。トルコの選挙では得票率が10%以下の政党は議席が確保出来ませんが、HDPは見事13.12%の得票率を得たのです。

政局の不安定によるリラ売り推奨

6月7日の投票から6週間経ったトルコですが、未だに新政権が誕生しておらず、前政権の与党:AKPが引き続き暫定政権を継続しています。トルコでは、総選挙後にまず議会の議長を決定し、その日から45日以内に新政権を発足させなければならないルールがあります。この「45日」の期限が、8月中旬となるのです。

エルドアン大統領は、議長が決定してから約10日後の7月9日に正式にダウトオール首相に組閣を命じましたので、首相は先週から野党の党首たちと次々会談を持ち連立交渉を始めました。この連立交渉の過程で、全ての野党が連立政権を組むことの条件として挙げたのが、「大統領権限の軽減」であるためか、なかなか組閣交渉がうまく進みません。

今週に入っても、組閣に向けた協力が野党から得られないこともあり、ダウトオール首相はAKP幹部に対して、「連立政権樹立に向けて最大の努力はしているが、最悪の事態として再選挙がいつ実施されてもよいように、各自準備をするよう。」と語ったという報道が出てきて、一気にトルコ・リラは売られました。

そして、「いつでも再選挙実施の可能性」という観測記事が出たのと前後して、ある米系投資銀行が、トルコ・リラ売りの推奨レポートを出したため、リラの下げが加速しました。この銀行の予想によると、もし本当に再総選挙が実施されてしまうと、トルコ・リラは対ドルで2.85までリラが弱くなる可能性について書いているようです。

ここからのリラ

最近トルコ・リラについて勉強しはじめたばかりですが、この通貨の動きには、いくつかの特徴があることに気がつきました。

 トルコ・リラが強くなるとき

原油価格が下落するとき ⇒ トルコの貿易赤字縮小期待
政治リスクが一時的にせよ、後退したとき

 トルコ・リラが弱くなるとき

ドル高の影響
ギリシャからの影響
シリアからの地政学的リスク
政治リスクが台頭するとき

まだまだ通貨に影響を与える要因はたくさんあると思いますが、トルコ・リラを勉強して数日しか経っていないため、もう少しじっくり勉強してから、追加があれば書き加えさせてください!

それでは実際にリラ円のチャートを見てみたいと思います。最初は週足から。これを見ると、52/53円〜43/44円の約10円のレンジの中にしばらく収まりそうな感じがします。

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次は日足に移りましょう。ここでは2つのレンジが目に入ってきました。最初は黄色い線で表示した「43円ミドル〜47円Low」、そして2つ目は黄緑色の線で表示した「46円Low〜49円Low」です。現在は「43円ミドル〜47円Low」にすっぽり収まっておりますが、もし今後政局に異変などが置き、通貨の下落を余儀なくされたりすると、43円台が下抜けしてしまい、40円に向けて下落が加速することもあるでしょう。逆に、ここから43円台を固めていくような動きになれば、しばらく43〜47円のレンジになるように見えます。

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そして、4時間足です。このチャートを見て気がついたことは、黄色の枠で囲んだ44円80銭くらいから45円80銭あたりまでの値動きです。ここでは、動きの方向性が定まると、一直線でそちらの方向に動くことです。

つまり、下落トレンドの時に45円80銭が下抜けしたら、そこは売ってみる (当然損切りは徹底してください)。逆に44円80銭辺りで下落が止まり、反転の兆しが見えたら、買ってみる。相場ですので、絶対はありませんが、損切りさえしっかり設定すれば、この1円の動きは面白いかもしれません。

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最後は6月の総選挙以降の動きです。いくつかのイベントを書き込んでみました。大雑把にいって、45〜47円のレンジ内での動きに終始しているものの、イベントがあるたびに大きく買われたり売られたりして、ボラティリティーが非常に高いのが、この通貨の特徴ですね。

※クリックで拡大できます

今週木曜日に開催されたトルコ中銀金融政策理事会では、政策金利は事前予想通り、7.5%据え置き決定されましたので、あとは今月末に発表されるトルコ中銀インフレーション・レポートまで待って、もう一度マクロ経済から考えてみようと思います。

 

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