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金曜 松崎美子の英国発!すこしFX☆なが〜くFX ロンドン在住の女性トレーダーによる為替&経済コラム

実効レートを使って取引してみよう!

更新日:2015年2月27日

ギリシャ支援延長問題が、ひとつの山場を迎えました。4ヶ月延長の期日となる6月末までには、今月末・4月末など、いくつかのハードルを越えなければならず、絶対に安泰とは言い切れません。しかし、毎週このコラムでギリシャ問題について書いてきたので、今週は少し話題を変えてみようと思いました。そこで思いついたのが、≪為替の実効レートを使った実際の取引例をもとに、実効レートに馴染んでいただくこと≫でした。過去のコラムでも、実効レートのご紹介をしたことがございますが、今回は取引への応用編となります。

たぶんこの記事は、中・上級者向けになってしまうかもしれませんが、最近為替を始めたばかりの読者の方も、こういう取引判断材料もあるということを理解してもらい、もう少し相場に慣れて来たら、是非使っていただけたら嬉しいなぁと思っています。 

実効レートって何?

為替取引は、株や債券と違い、何かひとつの通貨を買おうと決めた場合、相手方の売り通貨を選択しなければ取引が成立しません。そのため、為替の動きは、2つの通貨の強弱の具合によって、決定されます。

例えを挙げれば、ドル円が上昇した場合、2通りの解釈が成り立ちます。つまり、
 1)ドルが円に対して強くなった (ドル高)
 2)円がドルに対して弱くなった (円安) 

のいずれかです。自分がドル円を買う時には、1)ドル高だと思いポジションを取ってはみたものの、ユーロ/ドルを見ると、ほとんど動いておらず、特にドルが強くなった訳でもないな… と感じたことがありませんか?

こういう場合、「本当にドルが強くなっているのか知りたい」と考えたら、何を見ればよいのでしょうか?

通貨の強弱を知るためには、各通貨の実効レートを見るのが正解です。つまり、実効レートとは、特定の2通貨間の為替レートをみているだけでは捉えられない、相対的な通貨の実力/価値を総合的に測るための指数なのです。

私が最初に実効レートの存在を知ったのは、ロンドンのバークレイズ銀行本店に勤務してからでした。たしか、その時は英中銀が政策金利を下げたのですが、それを説明する時に、「ポンド実効レートが、どうのこうの」という理由をつけていて、「実効レートって、何?」と疑問に思い、銀行にいるエコノミストに教えてもらいに行った記憶があります。

その時に受けた説明は、実効レートとは、各国の主要貿易相手国とのインボイス上の為替レートを、貿易取引高(輸出入の合計額)に応じて加重平均したものを指数化したものだということでした。なんだかわかったようなわからないような説明でしたが、やはり10年20年と時間が経つに伴い、貿易相手国も変化するため、5年とか10年に一度、見直しをする必要があるそうです。

主要国の中央銀行のウェブサイトを見ると、自国通貨の実効レートを毎日更新していますが、残念なことに、日銀は国際通貨基金(BIS)が毎月一度更新する月間実効レートを利用するに留まっており、毎日の正確なレートは入手不可能となっています。

ユーロ実効レートを知る!

ユーロ実効レート入手方法

私が一番頻繁にチェックしているのが、ポンド、ユーロそしてドルの実効レートです。全ての通貨のレートは、中銀のウェブサイトで毎日の終値がチェック出来ます。

欧州中銀(ECB)の場合は特に、ページにチャートが表示されているので、使いやすくて助かっています。

チャートは日足ですが、より詳しいデータが欲しい場合は、過去のデータの日足・週足・月足などが、ここから取得できます。

本日はユーロ実効レートを例に挙げて、話しをすすめて行きましょう。

ユーロ実効レートの比重推移

まず最初に、ユーロ圏の主要貿易相手国の推移をチェックしてみたいと思います。先ほども申し上げたましたが、貿易相手国は変化しますので、ECBは1995〜1997年(薄緑のグラフ)・1998〜2000年(緑)・2001〜2003年(黄緑)・2004〜2006年(若草色)、そして一番最新の2007〜2009年(赤いグラフ)と頻繁に比重を見直しており、現在も赤いグラフの比重を元に実効レートを算出しています。

このグラフを見ていて面白いなぁ〜と感じたところは、1995年からずっとユーロ圏との貿易量でトップと2位を占めていた米国と英国が、2007年以降は中国にトップの座を譲っていることでした。そして上位5位までの国のうち、トップの中国以外は、比重の見直し/変更があるたびに、貿易量が減少していることも確認出来ます。中国、恐ろしや!ですね。

チャート:ECBウェブサイト

※クリックで拡大できます

ユーロ実効レート、誕生から現在まで

それでは、気になる実際のユーロ実効レート値動きを見てみましょう。1999年に誕生してからすぐに、通貨としての歴史が全くないため、信用度ゼロのユーロは、ボコボコに叩かれ大きく売り込まれました。通貨の価値が下がりますので、実効レートも下がりに下がり、翌年2000年には、ECBがユーロ買い介入に踏み切りました。しかし、それでもユーロ実効レートの下落は止まらず、とうとう同じ年の10月に安値: 81.3164をつけました。その後、更にECBの介入が出てきて、ようやく単一通貨:ユーロは上昇に転じたのです。

高値をつけたのは、アメリカでリーマン・ショックが起きた2008年。あの時は、米国から一斉に資金が逃避し、第二の基軸通貨と呼ばれるにふさわしいほど「成長した」ユーロに、資金が流れこんできました。その翌年から、ギリシャ債務危機が発覚し、ユーロにとっては苦しい日々が続いたことは、ここで繰り返すまでもないでしょう。

ちなみに、実効レートの数字は、1999年を100として、そこから算出されています。ユーロ誕生以来の高値/安値の50%レベルは、97.85285となっており、現在のユーロ実効レートは、50%レベルよりも【ユーロ安】となっているのが判ります。

チャート:ECBウェブサイト

※クリックで拡大できます

実効レートを使った実際の取引例

それでは、実際に実効レートを使いながら、トレードに生かす方法を説明したいと思います。

まず最初は、最近大きく動いたユーロ実効レートをチェックしてみましょう。チャート上の赤い横線は、99レベルです。このレベルは、2014年後半に3回下抜けを試し、悉く失敗したところです。もう少し昔の値動きを見ると、2010年と2013年にもサポートされていることが判ります(チャート上の赤丸部分)。

そして、昨年最終取引日である12月31日に、実効レートは99を抜けました!私は年末年始お休みを取っていたので、実際に知ったのは、1月4日の日曜日夜でした。

99を抜けたら、落ちるのも早いです。というのは、2014年後半に3回試して全部失敗していたので、相当力が溜まっていたのでしょう。アッという間に、黄色い横線が入っている過去の重要なサポート/レジスタンスである98.00/20も呆気なく抜けてしまいました。

チャート:ECBウェブサイト

※クリックで拡大できます

それでは、99と98それぞれのサポート下抜けが、きちんとユーロ/ドルやユーロ・クロスに反映されていて、取引に応用出来るのかを調べてみたいと思います。

ユーロ円での取引例

まず最初は、皆さんにも馴染みが深いユーロ円です。

※クリックで拡大できます

99が下抜けた12月31日、そして98が下抜けた1月8日、ともに赤い線で引いた過去のサポートやレジスタンスを下抜けして、下げに弾みがついているのが確認出来ます。

12月31日の下抜けは、実効レートを全く見ていらっしゃらない方でも、過去のサポートが抜けたので、売りに参戦するのは簡単だったと思います。ただし、実効レートも自分のポジションの味方をしてくれていることを知っている人と、知らない人とでは、ポジションに対する安心感が違ってくると思います。

ユーロ/ドルでの取引例

次は世界の為替取引のうち、25%の取引量を占めるユーロ/ドルです。

12月31日の下抜けは、ユーロ円同様、実効レートを知らなくても、2012年安値が抜けるという重要なトレンド発生の瞬間でした。視方を変えれば、ユーロ/ドルで過去の安値を下抜けしたので、その影響を大きく受けて、実効レートも下げて終わったと解釈しても、間違っていないように思います。

1月8日の98下抜けの日は、その数日後まで大きな動きは、ありませんでした。しかし、もしこの日に実効レートが重要な98レベルを下抜けしたことを知っていれば、前日高値の上に損切りを置いて、追撃のユーロ売り/ドル買いを仕掛けるには、絶好の日だったと思います。

※クリックで拡大できます

ユーロ/ポンドでの取引例

さて、最後は私の大好きなユーロ/ポンドです。

ユーロ円もユーロ/ドルも素直に下落していた12月31日、ユーロ/ポンドだけはユーロ高で終わっています(汗)。これには訳があり、この日のユーロ実効レートの下落率と、ポンド実効レートのそれを比較すると、ポンド実効レートの下げが絶対的に大きかったからです。

※クリックで拡大できます

欧州通貨同志の組み合わせは、時としては判断が難しいこともあります。でも、私は今でも、ユーロ/ポンドのポジションを取るときには、必ず両方の通貨の実効レートのチェックを怠りません。

1月8日の実効レート:98抜けは、かなり上手く行きました。

当時、私はユーロ/ポンドを取引する時に、黄色くハイライトを入れたレンジを重視しており、「上限ギリギリまでは、売り!下限が抜けたら追撃売り」と考えていました。ですので、1月8日の98下抜けの時には、ユーロ売り/ポンド買いのポジションを作り、損切りを黄色の上限:0.7900の少し上に置いてみました。最終的には、その後は実効レートが急落し、ユーロという通貨も大きく下げ幅を伸ばしていったのです。

ここからのユーロ実効レート検証

それでは最後に、一番気になる「ここからのユーロ実効レート」を検証してみましょう。

チャート:ECBウェブサイト

※クリックで拡大できます

一番最新の実効レートは、93.6446

戻しの目安

これはあくまでも私自身のフィーリングですが、黄色い横線を入れた50%レベル: 97.85285には、しばらく戻らないと考えています。そうなると、一度ショートカバーが出てユーロが買われる局面がきても、94.4906から、下がってくる途中に一度揉んだ95.10/30レベルがせいぜいかな?と考えています。

最大で95.30まで戻ったと仮定した場合、その時のユーロ/ドルのレベルは、計算上では、1.1448になります。偶然か判りませんが、この1.1448/49は、今月中旬以降の戻り高値とピッタリ!

下げの目安

次は下の目標です。これは、チャート上に黄緑の横線を引いた91台が重要だと考えます。

ここから、91まで実効レートが下がったと仮定した場合、その時のユーロ/ドルの計算上のレベルは、1.0932となります。

そこから更に下がって、実効レートが90を割れて下がった場合は、ECBがそれをどのように受け止めるのか、よく私にはわかりません。以前の過去記事でも書いたので繰り返しになってしまい恐縮ですが、ユーロが誕生した翌年の2000年、全く下げ止まらないユーロを防衛する目的で、ECBはユーロ買い介入を余儀なくされています。そこに至るまでにECBは、利上げなど出来る限りの対応策を取りましたが、通貨安は止まりません。そんなある日突然、ECBはユーロ買い介入に打ってでたのです。それも一度だけでなく、2000年11月には、1週間に3回もの実弾介入を実施し、マーケットを驚かせました。

その当時の実効レートは82〜85台、ユーロ/ドルは0.85〜0.90台だったと記憶しています。もちろん、現在のユーロ圏が置かれた状況とは全く違いますし、少なくともその当時はデフレ懸念は全くなく、米国も利上げサイクルに入っていたため、ECBが同様に利上げに動いても、違和感がありませんでした。

しかし、日本では考えられないことだと思いますが、こちらでは「強い通貨は、強い国家の象徴」という考えを持っている政治家や中銀関係者も多く、ユーロ誕生と同時にECB総裁に就任されたドイセンベルク氏は、「強いユーロは欧州の関心事である。ECBは強いユーロに関心を持っている。」と、当時のユーロ圏財務相会合で訴えました。

デフレ懸念、経済成長率の低迷、ギリシャ危機など、現在のユーロ圏を取り巻く環境は、別の意味で心配事が増えていますが、このままユーロ実効レートが91のサポートも抜け、グングン下がって行った場合、ECBだけでなく、加盟国、特にドイツ辺りがどんな反応を示すのか?非常に興味があります。

さしあたり、ギリシャ支援延長の最初のハードルとなる4月末までは、ユーロは(計算上の)1.09〜1.14ミドルのレンジでの推移となるイメージを、私は持っています。

 

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