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金曜 松崎美子の英国発!すこしFX☆なが〜くFX ロンドン在住の女性トレーダーによる為替&経済コラム

ポンド検証

更新日:2014年7月25日

今年に入ってからというもの、何度もリスク・オフ相場を経験しました。最初はアルゼンチン危機、そのあとに続いたのが、ウクライナ問題。先月は、新たなアルゼンチン・テクニカルデフォルト危機が起き、間髪の間もなくポルトガルの銀行の株取引停止措置が発表されました。

そして、先週は民間人が搭乗していたマレーシア機がウクライナで墜落し、その犯人捜しの過程でロシアとウクライナだけでなく、ロシアへの制裁強化を断行した西側諸国との関係がこじれてきています。一番危なそうな地政学リスクは、先月から続いているイスラエルのガザ地域での紛争かもしれません。そしてなんと今週に入ってからは、台湾で旅客機が緊急着陸に失敗し、墜落。アルジェリアの飛行機も墜落しています。

私はアストロに詳しくありませんが、今年はそういう星の巡りなのでしょうか?過去のマーケットを振り返ってみても、これだけ頻繁に問題が発生するのは、久しぶりな気がします。

先週と比較すると、今週のマーケットはリスク・オフ度が穏やかでした。そんな中で特に目立ったのは、英国中銀金融政策理事会(MPC)の議事録。時々トチ狂った動きを見せるポンドですので、値幅だけを見るとあまり目立った動きはありませんが、議事録内容を見ると、いくつか考えさせられる部分がありました。

本日のコラムでは、議事録内容をチェックしながら、ここからのポンドについて考えてみたいと思います。

7月金融政策理事会(MPC)議事録公開

議事録要旨

少し長くなりますが、今回の議事録は非常に内容が濃いため、お伝えしたい箇所を書き並べてみます。

  • 政策金利(0.5%)、資産買い入れプログラム(QE策)3,750億ポンドともに、据え置き決定。理事会での投票結果は、全会一致の9対0
  • 1年物スワップ金利を見ると、12ヵ月後の政策金利水準は1.50%を少し超えるレベルとなっており、過去1ヶ月で25bps上昇
  • 金利先物では、2015年第1四半期までに75bpsの利上げが完全に織り込み済みとなっている
  • ポンド実効レートは、1ヶ月で2%上昇し、2008年10月以来の高さ
  • ロイター社が行なった調査では、最初の利上げ時期として、2015年2月が最有力。年内に利上げが実施される確率は、40%
  • 最初の利上げ実施後の1年間は、四半期ごとに20bps程度の利上げが繰り返される。それ以降、利上げのペースはもう少し穏やかになるとマーケットでは予想
  • 世界経済の回復ペースが、ここにきて若干緩やかになったため、マーケットのリスク許容度が低下しているようだ
  • 英国経済は、長期的平均値よりを上回る回復が現在も継続中。今年下半期に、景気回復速度が弱まるかは、不透明である
  • 企業投資は第1四半期に5%の伸びを示し、企業向けクレジット許容度も改善している。今年5月までの1年間における非金融部門民間企業への融資実績は、過去5年ではじめてポジティブに転換した
  • 賃金上昇率の鈍化により、世帯消費は弱いまま。今年下半期の個人消費は、不動産価格動向に左右される
  • 不動産市場は、著しい上昇から現在は安定期に入っており、住宅ローン承認件数は今年5月まで4ヶ月連続の低下。今年1月の数字と比較した場合、19%の落ち込み
  • 6月の消費者物価指数(CPI)は+1.9%となり、英中銀予想の+1.5%を0.4%も上回った。この点については、更なる分析が必要。もしかしたら、夏のバーゲンセール時期が、2013年よりずれたことが原因かもしれない
  • 雇用市場は、ますます強くなっており、4月までの3ヶ月の間に、35万人の人が職を得た。この数字は、統計開始以来の高さとなっている
  • それに反して、賃金上昇率は下落を続けている
  • 雇用市場は確実に改善しているのにもかかわらず、賃金上昇率が弱くなっていることに対し、2つの可能性が考えられる。
    1)雇用市場の強さが賃金上昇に反映されるには、時間的なラグがあるという考え方
     ⇒ もうそろそろ賃金上昇が確認される時期に来ている可能性が高い
    2)英国で職を求める人達の質が向上したため、専門職でも手軽に求職者が見つかる。 そのため、わざわざ特別に高い給与を払う必要がない。又は、求職者は少しくらい所得が低くなっても、正社員になることを希望するケースが増えている可能性がある
  • 金融市場は、3年後の英国の政策金利水準として【2.50%程度】を予想しており、2008年の金融危機前の平均金利水準である5%より、はるかに低いレベルとなる
  • 理事会では、今年下半期の不動産市場をはじめとする経済活動は、若干低下傾向になる可能性を考慮
  • 理事会では、今月は利上げに票を入れる環境では無い点で一致した。しかし、メンバーの中には、据え置きから利上げに移行してもよいと感じるほど、英経済は年初と比較して最近は特にバランスが取れてきはじめたと感じる者もいた

議事録で一番大事だと思った点

議事録の31番と32番に書かれている政策金利上げに関する言及です。全文は書きませんが要点だけお伝えします。

31番)
経済の拡大が順調にすすんでいるため、英中銀が小規模な利上げを実施したとしても、景気回復の腰を折ったり、中期的にインフレ率を予想以上に押さえつけたりする危険性はなくなった。経済の緩みの大きさが定かでないことは認めるが、経済回復基調が確かになった時点で政策金利を穏やかなペースで上げることは、理にかなっている。

32番)
経済の拡大が順調にすすんでいるにもかかわらず、インフレ懸念があまり台頭してこない。それに加え、世界経済も踊り場局面にさしかかり、今後若干弱まる気配もある。そういう環境下で利上げを実施することは、資産価格の不必要な変動や、経済回復の腰を折ることに繋がるリスクもある

利上げの正当化について全く正反対の論調が繰り広げられておりますが、国内要因では利上げをすることへの正当性には自信があるものの、いざ世界に目を向けると、若干自信がなくなっているのが確認出来ます。

《可能性から必然性》へと変化した政策金利上げ

議事録が公開された水曜日午後、カーニーBOE総裁はスコットランドで開催されたコモンウェルスゲーム・ビジネス・コンフェレンスで講演を行ないました。

7月10日付けの議事録内容と比較して、水曜日(7月23日)の講演は、利上げに対して今まで以上に前向きな姿勢を示していたと私は理解しています。

特にそれを感じさせる部分は、今までは 「Bank Rate could start to rise 政策金利を上げる可能性がでてきた」と語っていた総裁ですが、水曜日のスピーチ原稿を読むと、「Bank Rate will need to start to rise 政策金利を上げる必要性がでてきた」へと変化していました。

‘可能性から必然性’へと変化した背景には、景気拡大基調が長期平均を上回る状態が続いていることに加え、2008年の金融危機以前の経済規模まで回復したため、【金融政策の正常化】に向けて動きだすタイミングを逃したくないという気持ちもあることでしょう。

ここまでのポンド

中央銀行総裁が金融政策の変更をマーケットに伝える手段について、各総裁はいろいろ工夫を凝らしてきました。ECBのトリシェ前総裁の≪コードワード≫は有名です。かと思えば、アメリカのグリーンスパン元FRB議長のように、正直何を仰っているのか理解に苦しむ総裁と、バラエティーに富んでいます。

それらのメンバーと比較すると、英中銀:カーニー総裁は、直球を投げるタイプ。「利上げの必要性」を回りくどい表現ではなく、誰でも理解出来る言葉でマーケットに語りかけてきました。そして、発言が出るたびに、ポンドは強くなってきたのです。

※クリックで拡大できます

これは今年1月から現在までのポンド通貨の動きですが、平均すると6%台の上昇となっています。

そして、通貨の《実力》を見るには欠かせないのが、実効レート。これは、1990年から現在までの動きを示したチャートです。

最近は88台での推移となっており、リーマン・ショック前の高値(106.8102)と安値(73.7679)の半値戻しまで、もう一息と言ったところ。長年、この実効レートを見てきた私にとっては、90〜95くらいがポンドにとって「ニュートラル」なレベルと感じています。しかし2008年の金融危機以降、金融市場においてはありとあらゆる分野で【新しいニューノーマル】が登場。たぶん実効レートのそれも変わってくるのでしょう。

まとめ

ドル・インデックスの日足チャートで、先週末久々に50日移動平均線と200日線がゴールデンクロスしたことを受け、ここからはジワジワとドルが買われる局面を想定しています。そうなると今までのポンド高/ドル安トレンドにも、ある程度の調整が入って当然ですし、同時にユーロ/ポンドでのポンド買いも、調整を強いられるかもしれません。

※クリックで拡大できます

中長期的には、ユーロ/ポンドは少なくとも0.77台まで下落するという考え方は変わっておりませんので、戻りを丁寧に売る方針は継続。

とりあえず自分的には、「0.8220が上に抜けたら世界が変わる」と考えていましたが、たぶんそこまでもう戻らないのかな?と思いはじめました。そうなると、戻り高値としては、0.8150辺りが強く意識されます。

出来れば、0.8020/30を超えて、限りなく0.8150に近づくタイミングでユーロ売り/ポンド買いのポジションを作ろうと待っているところです。

最後になりますが、ここからの《ポンドを取り巻く大イベント》は、
@ 英中銀四半期インフレーション・レポート発表と記者会見: 8月13日(水曜日) 
A 英中銀金融政策理事会(MPC)8月6/7日分の議事録公開: 8月20日(水曜日)
を挙げたいと思います。

 

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