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金曜 松崎美子の英国発!すこしFX☆なが〜くFX ロンドン在住の女性トレーダーによる為替&経済コラム

先週起きたイベント

更新日:2014年6月16日

欧州中央銀行(ECB)が、主要国の中央銀行としてははじめて、マイナス金利を導入したことを受け、先週のマーケットではユーロ下落の動きが目立ちました。

しかし、こういう想定内の動き以外で私の目を引いたのが、カーニー英中銀総裁のマンション・ハウスでのスピーチです。

カーニー英中銀総裁のマンションハウス・スピーチ

マンションハウス・スピーチとは?

イギリスの財務相と中央銀行総裁は、年に一度英国の代表的な政治・経済・金融関係者に対し、英国経済や金融状況を説明する機会が与えられ、これを《マンションハウス・スピーチ》と呼びます。このスピーチでは、財務相と中銀総裁が一時だけでも政治的しがらみから離れ、<自分の言葉で自由に英国について語る>ことが趣旨とされています。このマンションハウス・スピーチが始まった年は正確にはわかりませんが、1911年のスピーチ原稿が存在するところを見ると、かなり古い習慣のようです。この日はまず財務相がスピーチをし、それを受けてロンドン特別区長が、そして最後に英国中央銀行総裁へと続きます。

私がまだ現役で働いていた当時は、マンションハウス・スピーチがある夕方は、ディーラーは全員夜中まで残らされました。財務相や中銀総裁が結構きわどい発言をすることがあるため、ポンドが大きく動くことが多かったからです。私は当時イギリスの3大銀行のひとつで働いていたので、その銀行の会長は当然マンション・ハウスのディナーに招待されていました。翌日の朝になると、会長がその時に耳にした<ここだけの話し>をベースにし、今後の金融政策や金利・通貨動向を話し合ったものでした。

マンションハウス・スピーチの名称の由来ですが、マンション・ハウスとは、公式にはロンドン特別区の区長公邸の事なのです。ロンドンには33自治区あり、ロンドン金融界・シティーはロンドン特別区内に存在します。ロンドンに観光・商用目的で来られた方でしたら、バンク駅と聞けば「アッ!行った事あります。」という方も多いことでしょう。バンク駅で電車を降り階段を登って地上に上がると、目の前のやや右手にあるのが英国中央銀行、通りを渡って目の前に建っているのがロンドン国際金融先物取引所、英中銀を背に右手にあるのが、マンションハウスです。

私が現役時代に経験したマンションハウス・スピーチで一番記憶に残っているものを挙げますと、1997年総選挙で労働党が大勝利を収めブレアー首相が誕生した時に、当時の財務相に就任したブラウン氏が行った《英中央銀行の独立宣言》です。この独立に伴い、英中銀は物価安定維持を目的としたインフレ・ターゲット制を導入し、その達成を可能とする政策金利の設定義務を負うことや、月に一度金融政策理事会(MPC)を実施することも、このスピーチで発表されました。このように特に新財務相や新中銀総裁が就任した直後のマンションハウス・スピーチは、彼らにとって絶好の「政策方針表明」の機会となる為、特に眼が離せません。

カーニー総裁のスピーチ

昨年7月に英中銀総裁に就任したカーニーさんにとって、今年のマンションハウス・スピーチは最初のものとなりました。ですので、私は自分のブログでも、「カーニー総裁がどのような発言をするのかに注目しています。利上げ時期のヒントをくれるのであれば、ポンドはそれに反応する可能性大」と書きました。そして、実際にその通りの動きとなったのです。

同総裁のスピーチ内容は、中銀ウェブサイトに全文が掲載されておりますが、特に大事な部分は以下の箇所だと考えています。

抜粋:
>>>The need for internal balance ‘to use up wasteful spare capacity while achieving the inflation target ’will likely require gradual and limited interest rate increases as the expansion progresses. The start of that journey is coming  nearer
経済のゆがみ(余剰生産能力)を使いきりながら、(英中銀の責務である)物価の安定 −インフレ2%− を達成するという2つのことをバランスを取りながら達成するためには、 経済の拡大と足並みを揃えて、穏やかでゆっくりとしたペースの金融引き締めを実行することが必要となる。(金融引き締めに向けた)一連の動きが開始される時期はもうすぐだろう。

There’s already great speculation about the exact timing of the first rate hike and this decision is becoming more balanced.
(マーケットでは)英中銀が最初の引き締めに動くタイミングがいつになるのか、数々の憶測が出てきているが、(引き締めに向けた)バランスの均衡が徐々に整ってきたようだ。

It could happen sooner than markets currently expect.
(最初の利上げ時期は)現在マーケットが予想しているよりも、早い時期になるかもしれない。<<<


このスピーチを聞いた時、真っ先に私の頭に浮かんできたのは、「わずか1ヶ月前に行われた英中銀四半期インフレーション・レポート発表時のカーニー総裁の記者会見時のトーンと、今回は著しく変わっている」という点です。

わずか1ヶ月の間に、これだけUrgency(やらなければいけないという必要性)を 同総裁が感じたのは、労働市場が大きく改善したからなのか?それとも、住宅バブルが 予想以上に膨らんでいるのか?その点については、同総裁は特にヒントを与えてはくれませんでした。

英中銀はポンド高を容認しているのか?

ブログ読者の方から頂いた質問で一番多かったのが、「カーニー総裁だって、今回のスピーチでポンドが急上昇することくらい理解しているに違いない。と言う事は、英中銀は(他の中央銀行とは違い)自国通貨高を容認しているのでしょうか?」というものでした。

結論から申し上げますと、過去18ヶ月くらいの間に、英中銀MPC理事達から、ポンド高けん制発言は何度か出ています。

※クリックで拡大できます

データ: 英中銀ウェブサイト

2つのチャートをご紹介しますが、左側は世界規模の金融危機が発覚した2008年から先週金曜日までのポンド実効レート(水色部分)と、ポンド/ドル(赤ライン)の推移を表わしたもの、右側は(左側のチャートの緑枠部分を格大した)2012年以降のものです。

右側の格大版チャート上に@からDまでの番号をつけましたが、英中銀理事や議事録で《ポンド高けん制発言》またはそれに類似する発言が出た時です。

@ 2012年12月

2012年12月英中銀MPC議事録が公開された時、議事録内で最近のポンド高について、懸念を表明している理事がいたことが明らかになっています。

A 2013年6月

これも@同様、同月の英中銀MPC議事録が公開された時、議事録内で最近のポンド高について、懸念を表明している理事がいたことが明らかになっています。

B 2013年11月

この月には、2度に渡りMPC理事からポンド高について言及がありました。

・11月15日
ウィール外部理事(最もタカ派)が、ポンドは強すぎると発言

・11月22日
デール英中銀主席エコノミスト(タカ派)が、最近のポンド高は、少々やりすぎであると発言

C 2014年3月

ビーン副総裁(中立/ハト派寄り)が、「これ以上ポンドが強くなると、輸出が打撃を受ける。そうなると、英経済のバランスが崩れてしまう。」と発言

D 2014年5月

カーニー総裁は、「ポンド高には2つの側面がある。ひとつは、インフレを押さえる効果、そしてもうひとつは輸出に打撃を与える面である。」と述べ、ポンド高について自分の考えを披露。


最後のDはポンド高けん制とは言いづらい内容となっており、@〜Cまでの内容とは一線を課しています。

6月の英中銀金融政策理事会(MPC)議事録発表に注目!

6月18日(水)に今月のMPC議事録が公開されます。コンセンサスとしては、政策金利:0.5%、QE枠(資産買い入れプログラム):3,750億ポンドともに、9名の理事全員が据え置きに票をいれた全会一致での決定と考えられています。

しかし、先週のカーニー総裁の【利上げ前倒し観測】や、既に先月(5月)の議事録で、利上げ 対 据え置きの議論に若干の変化が見られていたことを考慮すると、もしかしたら今月の理事会では、9名の理事のうち、1〜2名が利上げに票を入れたと考えても、あまり不思議ではありません。

英中銀の最初の利上げ時期予想は、2015年第2四半期でしたが、マンションハウス・スピーチを受けて、2014年11月に前倒しされ、それがポンド高に結びつきました。もし議事録で、利上げに票を入れた理事が一人でもいた場合、新たなポンド買いに結びつく可能性が高いと私は考えています。

 

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