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マーケットビュー

金曜 松崎美子の英国発!すこしFX☆なが〜くFX ロンドン在住の女性トレーダーによる為替&経済コラム

ギア・チェンジに明け暮れた1週間

更新日:2014年4月18日

最近のマーケットを運転に例えると、何度もギア・チェンジをさせられ、疲れるだけのドライブとなっています。

昨年前半は、アベノミクス相場で賑わい、後半は、アメリカのテーパリング(量的緩和の縮小)を絡んだ思惑相場となりました。今年に入ると、アルゼンチンやトルコなどの新興国不安が発覚する中、ウクライナ危機が同時進行しました。一時は、「第3次世界大戦か?」と西側に緊張を走らせた米露の対立でしたが、移り気なマーケットは、もう何か新しい材料を探しているようです。

次の主要テーマが決まるまでは、ギア・チェンジ相場に付き合うことになりますので、臨機応変にマーケットと付き合って行きたいと心がけている今日この頃です。

今週のマーケット

今週は特に「これ!」という材料がない中、神経質な相場展開となりました。
本日は、月曜日からの‘’それぞれのテーマ‘’に沿って、話をすすめて行きたいと思います。

4月14日(月曜日)

・ドラギECB総裁発言で、ユーロ窓明けでスタート

週末に開催されたIMF(国際通貨基金)春季総会で講演を行なったドラギ総裁。そこで、総裁は今までにない強い口調で、最近のユーロ高について発言しました。

「 A strengthening of the exchange rate requires further monetary stimulus. That is an important dimension for our price stability
為替レートの上昇は、一段の金融刺激措置(追加緩和策)の導入を必要としてくる。(為替相場は政策目標ではないと常に伝えてきたが)物価安定の維持にとって重要な側面だ。」

この発言を受け、月曜日のアジア時間で、ユーロ/ドルは先週終値の1.3880台から30ポイントほど窓を開けてオープンし、そこから更に下落。

ユーロ高けん制発言は、特にフランスとイタリアのECB/政府関係者が何度か繰り返していますが、ECB総裁自身が為替レベルに言及することは非常に異例です。当然と言ってしまえば当然ですが、ドラギ総裁は【ECBが何らかの行動に移す可能性が高まる具体的な為替レベル】には触れておりません。しかし、先週金曜日のマーケットを振り返ると、ユーロは対ドルで1.39台に近づいておりましたので、「1.40台に近づけば、ますます口先介入が増える。1.45台を超えるようであれば、なんらかの行動に出る可能性が高まる」という見方を私はしています。

ここでいう‘’何らかの行動‘’の中には、為替の実弾介入は今のところ、含まれておりません。経験則から申し上げますと、ヨーロッパの中央銀行(欧州中銀や英中銀)は日本銀行とは違い、国の運命が左右されるような緊急事態にでもならない限り、実弾介入は極力避けるという印象が非常に強いです。唯一の例外としては、ECBが追加緩和導入を何ヶ月も見送った結果、インフレ率がマイナス(デフレ)となってしまい、ユーロ高がその最大要因である!という結論となった場合は、実弾介入の可能性が出てくるでしょう。

・ショイブレ独財務相発言

インフレ・ファイターとして有名であるドイツは、通貨高には比較的鷹揚な態度を取ってきました。しかし、今週に入り、ドイツのラジオ・インタビューでショイブレ財務相は、こう語っています。

「of course the exchange rate is strong and if it were to continue to rise then it could negatively impact economic development in Europe, which has improved but needs to improve further.
もちろん、ユーロの為替レベルは、高くなってきている。もしこのまま上昇が続くようであれば、欧州全体の経済回復にマイナスの影響を与える可能性が出てくる。欧州景気はだいぶ回復したが、今後ますます回復すべきことが期待される。」

閣僚レベルが通貨に関する発言をすること自体珍しいため、それだけでもかなり驚きましたが、それがあのドイツから出たということで、欧州全般におけるデフレ懸念の根深さが実感できた瞬間でした。

4月15日(火曜日)

・メタル相場下落、資源国通貨安

この日は、米株式市場終了後に発表されるナスダック上場銘柄:ヤフーとインテルの企業収益に市場の関心は集中していました。

しかし、ロンドン時間午後になり突如と動き出したのが、金・銀・銅などのメタル、そして豪ドルやカナダドルなどの資源国通貨でした。

ナスダックのメルトダウンの危険性に関しては、「いつ起きてもおかしくない」としっかりインプットされておりましたが、メタル価格の急落は想定外だったため、「メタルの下落?何、それ?」と原因を突き止めるまで右往左往してしまいました。もしかしたら、この下落そのものに気がついていない市場参加者の方も多いと思います。

最終的に、この日の終値ベースでは、金は2%、銀は3%の下落となりましたが、特にロンドン時間13時20分からの10分間に取引が集中し、一日の取引総額の20%を記録しています。テクニカル的には、200日線があった1300ドル付近を下抜けたため、損切りが誘発されたといわれていますが、下落のきっかけとなったのが、ワールド・ゴールドカウンシル(WGC)が公表した報告書の内容だったようです。

その報告書によると、「中国が輸入する金の大部分は、消費の需要に対応するものではなく、資金調達手段として利用されている。金1,000トンを資金調達手段として利用している可能性がある」とされていました。

私もこのコラムの過去記事でご紹介しましたが、

中国では、シャドーバンキングの資金調達の担保として、銅やIron Ore(鉄鉱石)を使用する頻度が多く、特に銅に関しては、中国が輸入する60〜80%が担保として使用されているそうです。WGCの報告書を見る限り、それら担保の裾野が広がっており、とうとう金まで対象となったということでしょうか?

その場合、万が一、中国政府が担保基準の統一化などの規制乗り出し、銅や金の輸入に影響が出れば、メタル価格全体が急落するということにもなりかねず、為替市場では資源国通貨の豪ドルやカナダドル、南アランドなどへの影響も気になります。

・対米証券投資(TICs)

2月分TICsの数字は、同月に起きたウクライナ危機の影響を受け、安全資産の代表とも言える米国債への投資が増えたため、2011年9月以来の高水準である924億ドルの買い越しとなりました。

ただし、個別国の動向をチェックすると、あいかわらず買い越しが続く日本に対し、中国・ロシアともに、減少していました。特に中国は昨年末から売り越しが続いているのが、非常に気になります。


・ナスダック、プラスで終了

マーケット終了後に収益発表を控えていたのが、ナスダック上場企業の「ヤフー」と「インテル」でした。気になる結果ですが、両社とも、予想を上回りました。それを好感し、この日の主要株価指数の終値は、

  • ダウジョーンズ 16262.5 (前日比 +0.5% +89.3ポイント)
    ⇒ 日中、110ポイントの下げを記録したが、全戻しして、なおかつプラスで終了
  • S&P500 1842.9 (+0.6% +12.3)
  • ナスダック 4034.1 (+0.2% +11.4)
    ⇒ 日中、前日比−2.1%まで下げたが、全戻しして、なおかつプラスで終了

米株上昇と歩調をあわせて、日経平均先物も1万4000円台を回復したことを受け、ドル円も102円台へ突入。

4月16日(水曜日)

・英雇用統計

英国に住む私たちにとって「待ってました!」の雇用統計発表となりました。通常ですと、失業率や雇用者数が気になりますが、今回注目を集めたのは、週平均賃金上昇率でした。

2008年秋のリーマン・ショック以降、【インフレ率>賃金上昇率】の関係が続いており、いつまで経っても個人消費が回復するきっかけがつかめずにおりました。しかし今回発表された数字を見ると、5年以上の時間をかけて、【賃金上昇率>インフレ率】への逆転に成功したことが確認されたのです!この逆転関係が継続すれば、個人消費主導で経済が安定的に成長出来る土台が整うこととなり、第2四半期以降のGDPの上方修正に繋がる可能性が高まります。

この発表を受け、ポンドは対ドルで窓を空けながら、今年2月の高値:1.6823に向けて上昇を開始しましたが、3度目の正直で、この日もまたしても失敗に終わりました。

最近の景気改善を受け、主要国の中では最初に利上げに動くと期待されている英国ですが、【賃金上昇率>インフレ率】への逆転に成功したことを好感したマーケットでは、利上げ時期の前倒し予想が早々と出てきたのです。しかしそれにもかかわらず、ポンドは2月の高値目前で逡巡している状態。もし早々に1.6823が上抜ければ、2008年秋のリーマン・ショック以降の戻り高値である1.7040台が視野に入ってくると考えています。

ただし、1.70台では、ECB同様、BOEからも何らかのポンド高けん制発言が出てくることが考えられますので、注意が必要かもしれません。

4月17日(木曜日)

・時差をかけてのポンド高

木曜日のアジア時間に、ポンドが年初来の高値:1.6823を抜けて1.6840直前まで上昇しました。この時差を伴った上昇の要因として挙げられたのが、英テレグラフ紙の記事

タイトルは
「Interest rates 'to rise sharply next year' as wages grow
賃金上昇率の上昇を受け、来年は政策金利が急速に上昇する」

というもの。読み進んでいくと、4月16日に英財務省が公表した【Forecasts for the UK economy 英経済予想 April 2014】をベースにして話が進められていました。

この経済予想は、財務省が独自に行なった経済予想ではなく、金融街:シティーに籍を置く名だたる大手銀行やシンクタンク、英商工会議所など、合計38社の予想を並べ比較したものです。

記事のタイトルにもありますように、予想の中でも特に【2015年の予想】に注目が集まっており、一部の金融機関は、2015年末の政策金利水準を1.75%、あるシンクタンクは2%と予想しています。現在0.5%の政策金利が、今後20ヶ月のうちに、1.75〜2%まで引き上げられるとなれば、さすがのポンドも反応せざるを得ませんね。

ただし、これはあくまでも一部の機関であり、シティーの銀行だけに限れば、22行の平均値は、1.22%となっていました。

ちなみに、2014年末の政策金利に関してですが、22行の平均値は、0.53%となっており、年内に利上げに動くと予想する金融機関は、22行のうち、3行のみ。

気になるポンド実効レートの予想ですが、最新の4月16日の終値は、86.4738

2014年末の予想中央値は、85.3 ⇒ 22行の平均値は、85.6
2015年末の予想中央値は、86.0 ⇒ 22行の平均値は、85.9

となっており、現在のポンド実効レートよりも低くなっています。あれだけ過激な利上げ予想をする傍ら、ポンドの強弱を示す実効レートは、現在の水準よりも低めの予想、このあたりは、私でさえ理解するのが難しいところです。

まとめ

金曜日からイースター休暇がはじまり、私が住むイギリスでは昨年のクリスマス以来、はじめてのお休みとなります。そのため、マーケットの流動性は極端に薄くなりますので、中途半端なレベルに損切りオーダーをおいてしまうと、痛い思いをするかもしれません。私も今回はオーダーは置いておりません。

イースターが終わり、全員参加のマーケットになると、市場の関心は

  • 4月23日(水) 英中銀金融政策理事会議事録
  • 4月29日(火) 2014年第1四半期 英国GDP速報値
  • 4月29〜30日  FOMC(米連邦公開市場委員会)
  • 4月30日(水) ユーロ圏・4月分消費者物価指数(HICP)速報値
  • 4月30日(水) 2014年第1四半期 米国GDP速報値

へと移るでしょう。特に30日のユーロ圏HICPが予想より低い結果にでもなれば、一気にECBの追加緩和導入の可能性へとテーマが移ってくることが考えられます。

英国系のある銀行がユーロ売り推奨レポートを出したようで、《高海抜地の狼少年》というかなり笑えるタイトルのようです。ここでいう《高海抜地》というのは、1.40に近づいてきたユーロのことを指しているのは明白ですが、やはり洋の東西を問わず、ドラギ総裁の狼少年化は、誰もが感じていることなのだとわかり、妙に安心してしまいました。

 

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