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マーケットビュー

金曜 松崎美子の英国発!すこしFX☆なが〜くFX ロンドン在住の女性トレーダーによる為替&経済コラム

番狂わせのドル相場

更新日:2014年4月11日

第1四半期を終え、過去3ヶ月の相場を振り返ると、今年に入って大手銀行が一斉に推奨した《ドル高》相場とは、大きくかけ離れた展開となっています。

2013年のマーケットのテーマは【アベノミクス=円売り】と非常にわかりやすかったのに比べ、2014年のテーマは、一体何になるのだろう?と興味津々でした。そして今年に入ると、世界の主要大手銀行は「米国の金利先高感をベースとした【ドル高】予想」という共通の相場観を披露し、特にカナダドルやユーロに対するドル高予想が一番人気を集めていたのが特徴でした。

第1四半期も終わり振り返ってみると、予想に反してユーロ高となっていますが、驚いたことに第2四半期に突入した今も、大手銀行の《ドル高/ユーロ安》予想は一切変更されていません!

私自身もイエレンFRB議長の発言が混乱に満ちているため、考え方が二転三転してしまいましたが、先週からの新たなドル安相場は根が深そうに見えて仕方ありません。

米株急落の謎

ここ数日のドル安相場を語る上で、先週金曜日に発表された米雇用統計直後に起きた米・ナスダック株価指数の急落抜きでは、話がはじまりません。この急落は金曜日にいきなり起きたことではなく、まず前日木曜日に1%下落し、翌日の雇用統計直後から2.6%という2ヶ月ぶりの大幅な下落を記録しました。最終的に3月5日につけた高値から5%以上の下げとなり、個別株では、フェイスブックが4.61%、グーグルが4.59%など、インターネットやソフトウェア関連銘柄が大きく下落しています。

私はナスダックを取引していないこともあり、「どうして、ナスダックの下落なのか?」という疑問に対する答えは定かではありませんが、今週から始まった第1四半期の企業収益シーズンに先駆けた益出しという報道が、多く目に付きました。

ロイターによると、ナスダックと並ぶ代表的株価指数:S&P500採用企業500社のうち、第1四半期の1株利益が悪化または市場見通しを下回る予測を示した企業は112社にのぼり、予想を上回る予測を公表した18社を大きく上回っています。もしS&P500がこの状態であれば、ナスダックやダウジョーンズ採用企業が同様の収益見通しを発表することは十分にあり得るでしょう。

試しに過去1年間の値動きを比較してみたのですが、ナスダックの上昇率は断トツ1番となっており、最下位のダウジョーンズの3倍近い上昇率を誇っているんですね。これなら、収益発表前の利食いということは、十分にありかな?と思いました。

米長期金利の行方

3月18/19日のFOMC(米連邦公開市場委員会)後の記者会見でイエレン議長は、「量的緩和終了から利上げまでの期間は、6か月くらい」と口を滑らせました。失言なのか、意図的なのかは定かでありませんが、これを受け「米国の利上げ開始時期は早ければ2015年3月頃」へと前倒しされ、マーケットは一気に【長期金利高→ドル高】へと動きはじめました。

その後、3月31日に行なわれた講演で同議長は、自身が行なった《6ヶ月発言》の火消し役的な発言内容に終始し金融引き締めに慎重なスタンスを取ったため、これを好感した株が新高値を目指して上昇するきっかけとなったことは、皆様のご記憶にも新しいことでしょう。

そして今週水曜日(4月9日)、3月18/19日分FOMC議事録が公開され、「最初の利上げ時期予想の変化の度合いを誇張しているのではないか?このままでは、市場に金融引き締めが早まると誤解される恐れがある」と一部の理事が懸念を表明したことがマーケットに伝わり、アメリカの金融引き締め時期の先送りと理解され、再び長期金利低下に拍車がかかりました。

ドルと長期金利との相関性は非常に高いため、上下に振らされた長期金利の動きと同じく、ドル円も101円台から104円台の間を往復しています。

今年は Sell in April ?

マーケットの格言で有名なものに、「Sell in May (5月に売り抜けろ)」というものがあり、株価は5月にピークを打ち、その後調整局面に入る傾向があります。しかしナスダック指数の急落を受け、今年は5月を待たずに一足お先に、米株は一旦ピークを打ったという意見が出てきました。

もしこの仮説が正しいという前提で考えた場合、米株価ピーク → 資金が米国債にシフトしやすくなる → 米長期金利は低下傾向 → ドル安になりやすい → ドル円の上値も当然重くなる → 米株価ピークの影響を受け、日経平均株価も調整の下落 というシナリオが出来上がります。

もしこのシナリオを少し変更し、米株価ピーク → そこから流出した資金が、日経平均に向かう → 日経平均株価上昇 → ドル高/円安 という形になれば、相場もやりやすいのですが、今週の黒田総裁記者会見を聞いた限りでは、ここからの円安はすぐに望めそうにありません。唯一の希望は、機関投資家が新年度の運用方針を発表し、日本株や外債投資などに積極的になるという確証が出てきた場合ですが、それを確認できるのは早くて今月末から5月のゴールデンウィーク後となるでしょう。

VIXを見ると...

シカゴ・オプション取引所が算出しているVIX(Volatility Index 恐怖指数)をみていたら、面白いことに気がつきました。これは過去1年分のチャートですが、VIXは約4ヶ月(1四半期)に一度の割合で、20を超えていることを発見(赤丸部分)。そして、ミニ上昇(黄緑丸部分)は、20を超える2ヶ月前くらいに起きているのがわかります。もし歴史が繰り返すのであれば、VIXが次に20を超えるほどボラティリティーが上がるのは、5月から6月の間という計算になります。


それでは、4月末から6月末までの気になるイベントを調べてみると、

これらのイベントのどれかが、VIXを20まで押し上げ、マーケットにボラティリティーを供給してくれることになるのか、期待が高まります。

主要大手銀行の相場見通し

文頭でもご紹介致しましたが、主要各行は現在も、【ドル高】の相場見通しを変更しておりません。ここでは、米英欧それぞれに拠点を置く大手銀行5行を選びましたが、銀行によっては、昨年10月の予想しか入手出来ないところもございましたので、予想内容が古くなってしまう点をお詫びいたします。

これを見る限り、米系・欧州系など関係なく、ここに挙げた全ての銀行が頑なに【ドル高】予想をしているだけでなく、ここでご紹介しきれなかった銀行も全く同様でした。

・米銀A

Q2のユーロ予想をこの1ヶ月の間に、1.31から1.41へ大幅修正 ポンドの予想についても、年初から現在までの3ヶ月の間に、各期500〜600ポイント程度、ドル安方向へ修正。それでもまだ、今後【ドル高】予想していることに変化なし。

・米銀C

ここは唯一【ドル安】予想をしていた銀行。しかし、今月に入ってから、一転して【ドル高】へ変更。Q4のユーロ/ドル予想を、当初の1.40から一気に1.30へ変更した根拠は、ECBによる追加緩和期待ではなく、あくまでも米景気回復基調の継続による、ドル先高期待であると説明しています。

・欧州銀A

この銀行も全く懲りていません。今週に入ってから、この銀行の為替ストラテジスト氏は、「過去3ヶ月の間に、ドル高を予想していた人達は、失望に追い込まれたであろう。もしかしたら、【ドル高予想】そのものを諦めてしまった人がいるのかもしれない。他のマーケット(株や債券)と比較した場合、為替市場は逆張りが優位性を保つことが多々ある。しかしそろそろ機は熟してきたようだ。年末までにユーロ/ドルが1.25まで落ちるという予想を変更することは、ない」と語っています。

まとめ

大手銀行がドル高予想なので、私もドル高です!というほど単純な理由ではありませんが、今週に入ってからの相場展開は非常に違和感を持って眺めています。先日、対ポンドでドル買いをし、痛い思いをしましたが、たいていの場合は私の相場観の間違いや思い込みであり、反省材料が明確でした。

しかし今回の相場は、私には見えない水面下でのうねりのようなものが感じられ、どうもおかしいな...と感じざるを得ません。中央銀行の外貨準備高の調節によるドル売り/ユーロ・円・豪ドル買いという話も聞こえてきましたが、それだけだとは到底思えない不気味な感触があります。

過去のコラム記事でご紹介しましたが、中国は2013年12月に478億ドルの米国債を売り越したことがわかりました。

そして、米系カストディアン銀行が毎週発表している「委託保管残高の増減」によると、3月中旬にどこかの中銀が米国債を投売りし、中銀保有分の米国債残高が、一気に1,045億ドル減少するという事件がありました。時期がちょうど米露制裁合戦の真っ只中だったこともあり、犯人はロシアと言われていますが、真相が判明するのは5月15日に発表される3月分の対米証券投資(Tics)の数字を待つ以外、手段がありません。

世界中の中央銀行が保有する外貨準備金の通貨構成比率は、国際通貨基金(IMF)が四半期に一度発表している《政府外貨準備の通貨構成(COFER)》を調べれば、すぐにわかります。

最新の数字は、2013Q4となっていますが、その時のドルとユーロの比率は、外貨準備高全体の、ドル: 61.20%に対し、ユーロ: 24.40% → この数字は、1年前の2013Q4のドル: 60.32%、ユーロ:24.42%と、著しい変化はありません。3月中旬の1,045億ドルの米国債投売りは非常に気になりますが、2013Q4時点でのドルの外貨準備高は、3兆8057億ドルとなっており、1,045億ドルが果たしてどれほどのインパクトを与えるのか、正直よくわかりません。

いずれにしても、【ドル高】予想に全く変化がないこのマーケット、果たして最初にタオルを投げるのは、大手銀行のストラテジストなのか?それとも、ドルそのものであるのか?この1〜2ヶ月の間に答えが出るように思います。

とりあえずドル円は、101円〜101.55/60のレンジから上離れしたとしても、当面は102.50/60で頭を押えられるイメージを持っています。もしそのような動きになれば、今度は100円Lowを目指す展開となる可能性が出てくるため、かなり日経平均株価の下落がきつくなるかもしれませんね。

松崎美子

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