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マーケットビュー

金曜 松崎美子の英国発!すこしFX☆なが〜くFX ロンドン在住の女性トレーダーによる為替&経済コラム

FOMC議事録を見て

更新日:2013年10月11日

米国では、2014年度予算案の内容を巡り与野党の交渉が決裂し、新年度入りした10月1日より、政府機関の窓口の一部が閉鎖されました。それを受け、各省庁が発表する経済指標の発表も見送られる状態が続いています。

そんな中、今週水曜日には、9月17/18日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録が公表されましたが、【指標飢え】していたマーケット関係者は、この議事録内容に飛びつきました。特にこのFOMCでは、私達の予想を裏切り、Tapering(QE3規模縮小)が見送られたこともあり、関心が高まっていたことは容易に予想がつきます。

議事録の見所

9月のFOMC後に行われた記者会見の席で、バーナンキ議長はTapering見送りに関して、「雇用市場はFOMC理事達が期待したほど、改善していない。経済指標は資産買い入れの縮小を正当化しない。成長に関して、われわれはこれまで余りに楽観的だった。財政の逆風が成長を押し下げる可能性がある。」などと、かなりハト派的な発言を繰り返しました。

バーナンキ議長の発言は、それなりに理解出来ますが、あれだけ「やるよ!やるよ!」と言われていたTaperingが、どうして土壇場で見送られたのか?が非常に気になっていました。そして自分なり考えたのですが、唯一の理由として、『予算審議や債務上限引き上げ問題など、10月に入ると財政面での不安材料が山積みとなることを考慮したことによる、安全確保のための決断』と信じていました。ですので、

  • 債務上限問題と予算交渉、つまり財政政策が混沌としているから、とりあえずやめただけなのか? 
  • もっと根の深い理由があったのか?
  • バーナンキ議長が挙げていた経済面での不安材料について、他の理事達が更に踏み込んだ発言をしているのか?
  • 今回の見送り決定に関して、【どの経済指標(雇用、GDPなど)】が一番影響を与えたのか?
  • 今後は、どの経済指標や情報に注意すべきなのか?

など、FOMC理事達が注目している内容にも興味がありました。それがわかれば、今後、どの情報や数字にFOMCが注目せざるを得ないのか?もわかるからです。そして、もし議事録内容が予想していたよりも、‘’見送り決定に傾いている‘’ようであれば、更なるドル安も期待していました。

FOMC議事録公表

議事録を読んだあとの最初の感想は、『過去の議事録と違い、理事達の意見がてんでばらばらだ ...』ということでした。過去のものは、some や many という単語を使い、数名/複数の理事達が...という形で書かれることが多かったため、「この意見が多数であり、こっちの意見は少数派なのかもしれない。」と確認できたのですが、今回発表分は、someやmanyという言葉があまり使われておらず、‘’理事達は‘’という形の一般論で書かれていたのが印象的でした。

「The various considerations made the decision to maintain an unchanged pace of asset purchases at this meeting a relatively close call 今回のFOMCでは、多数の意見や見解が出たため、QE3の資産購入ペースを維持するという決定は、比較的際どい判断となった」

議事録でも書かれているように、Tapering見送りはギリギリの瀬戸際での決断ではあったことがわかりますが、例えば同じ経済指標をみても、各理事の判断/見解がかなり違っており、それぞれが自分の意見を述べあっており、これと言った一致した見解が出てこなかった理事会だったのではないか?と私は思っています。

議事録からの抜粋

議事録を読んでいて特に気になった箇所が2つありました。

1)
all members but one judged that it would be appropriate for the Committee to await more evidence that progress would be sustained before adjusting the pace of asset purchases. In the view of one member, the progress to date in labor markets and in broader economic conditions amply supported a reduction in purchases.
1名を除く全ての理事達は、Taperingを開始するまでに、経済成長の持続性を確認出来る、より多くの証拠をそろえることが妥当であると考えている。1名の理事は、雇用市場や米国を取り巻く経済環境は、Tapering開始(QE3規模縮小)をするには十分であると判断

この文章を読む限り、1名以外全ての理事がTapering開始の見送り決定は妥当なものであると考えているようです。ただし、議事録では同時に、バーナンキFRB議長が提示した【年内にTaperingを開始し、2014年半ばで終了する】というロードマップを未だに支持していることもわかりました。

もし今回のTapering見送りが、政府機関の閉鎖や債務上限引き上げ問題という特殊要因が控えている ⇒ それによってアメリカの成長が押し下げられる可能性があると判断 ⇒ 財政協議の膠着による特殊要因が解決され次第、経済成長の持続性の確認が一気に可能となるのか? 私はこれについて非常に知りたいなと思いました。

そして財政政策を巡る多大なリスクを念頭に、9月は見送り決定しましたが、【年内にTaperingを開始し、2014年半ばで終了する】というロードマップを依然として支持しているという事は、もし12月のFOMCで最初のTaperingが開始された場合、来年の半ばまでには、1) 2013年12月17/18日(記者会見あり) 2) 2014年1月28/29日 3) 3月18/19日(記者会見ある) 4) 4月29/30日 5) 6月17/18日(記者会見あり) 6) 7月29/30日と、全部で6回のFOMCが開催されます。

市場では、記者会見があるFOMCで規模縮小が行われるという事がコンセンサスとなっておりますが、そうなるとわずか3回のFOMCで850億ドル規模のQE3を完全に終了することになってしまいます。さすがにそれは少し乱暴すぎると思いますので、最初の縮小は記者会見があるFOMCで発表し、そこできちんと説明をしてから、それ以降の縮小は記者会見がないFOMCでも可能であると説明するのかな?と思いました。

2)
But with financial markets appearing to expect a reduction in purchases at this meeting, concerns were raised about the effectiveness of FOMC communications if the Committee did not take that step. For several members, the various considerations made the decision to maintain an unchanged pace of asset purchases at this meeting a relatively close call.
金融市場では、今月のFOMCでTaperingを開始(QE3規模縮小決定)することを期待していたので、縮小決定を見送ったことにより、FOMCのコミュニケーション手段の有効性を損なうのではないか?という懸念が出ていた。複数の理事にとっては、いくつもの判断材料があったため、QE3の資産購入ペースを維持するという決定は、比較的際どい判断とならざるを得なかった。

私も海外で仕事をするようになってから、信用性(クレディビリティー)という言葉を何度も耳にするようになり、この単語には非常に敏感です。やはりその国を代表する中央銀行にとって、クレディビリティーを維持していくことは、非常に大切なことですよね。

FRB議長や理事達から、【9月のFOMCでTapering開始しますよ!】という内容のメッセージを繰り返し投げかけられ、マーケットはすっかりその気になっていたのに、いざ蓋を開けたら【Tapering見送り】という決定であったため、クレディビリティーを損ねたことが心配されていました。議事録をみると、やはり理事達はその点を気にしていたことがわかりました。

これは、単に「今回のFOMCでの決定が市場予想と違っていたからクレディビリティーを損ねた」という浅い問題ではなく、あれだけシグナルを送ったにもかかわらず土壇場で予想を裏切るという前歴を作ってしまったため、将来の金融政策決定に対する信頼性をも同時に損なってしまったということになると私は理解しています。

10月のFOMCでTapering開始は、あるのか?

9月の見送り決定を聞いた時、私はかなり高い確率で10月のFOMCでTaperingを開始するに違いないと考えていました。しかし、10月1日からの政府機関の閉鎖を受け、経済指標の発表が延期されてしまい、FRBは金融政策決定を行う判断材料を欠く状況となってしまったため、10月のTapering開始は、私としては諦めたところです。今月17日と言われている債務上限引き上げ問題の期限までに全ての財政問題が解決し、政府窓口が再開した場合には、今まで延期されていた経済指標が一斉に発表されるようですので、時間的に間に合えば、10月からのTapering開始は可能となるのかもしれません。

逆に、政府閉鎖が長期にわたって継続してしまった場合は、12月の今年最後のFOMCまでには解決していることを希望します。

ここからのマーケット

ドル円

※クリックで拡大できます

ドル円は、青い線で示したレジスタンスが、最近の相場ではサポートとなっていました。私自身は、米財政問題の悪化を受け、ドル売りが誘発され、このサポートラインを割り込んで下げると思っておりましたが、結果としては全く逆方向、つまりドル円の上昇となっています。

アメリカで問題が起き、リスク・オフ相場になったため、投資家は今までの投資を一旦引き上げ、問題は起きているものの、世界の基軸通貨であるドルのキャッシュ比率を高め、一時的に避難していると考えられます。

ここからのドル円ですが、黄色くハイライトを入れた96.75〜99円ちょうどくらいが、コアのレンジとなると考えており、現在は黄緑色の線で示した昔のサポートラインが、レジスタンスとなり頭を押さえているところ。

アメリカの財政問題が一気に片付いた場合、ご祝儀相場となりドルが上昇するかもしれませんが、それは短期的なものとなり、ドル円に関しては100円の壁は依然として厚いと考えています。

ユーロ

ユーロは、対ドル・クロス両方で堅調な動きとなっています。先ほどドルのところでも申しましたが、ドルに次ぐ2番目の基軸通貨という位置づけもあり、投資家は債務危機懸念が遠のいた欧州へ一時的に避難してきていると考えられます。

データ:欧州中央銀行HP

※クリックで拡大できます

これは欧州中銀が毎日公表している実効レートですが、一番最新の数字(10月9日)は、102.6077となっており、今年1月につけた最高値: 102.802まであと一息のレベルまで来ています。直近の高値である102.6783が抜け、年内高値である102.802が抜けるような展開となれば、ユーロの独歩高も十分にあり得ます。逆に高値更新に時間がかかってしまうと、一度大きな調整を余儀なくされることは、忘れてはいけませんね。

ポンド

データ:英中銀ウェブサイト

※クリックで拡大できます

最後はポンドです。これは英中銀が毎日公表しているポンド実効レートです。これを見るとわかりますが、昨年の高値である84台 (チャート上のピンク丸で囲んだ部分) を試しに行きましたが、84直前で息切れしてしまい、現在調整中。

そのため、ユーロ実効レートが高値トライ ⇒ ポンド実効レートは調整中となっているため、ユーロ/ポンドでもユーロ高の動きになっています。

英国のファンダメンタルズを考えると、英国を取り巻く環境 (特に政治) に問題が生じない限り、ここからの大暴落は想定していませんので、底固めの時期に入ってきたと考えていますが、実効レートの200日線(黄緑線)くらいまでの調整は覚悟しておこうと考えています。

最新の数字:10月9日の実効レートは、82.3016
200日線は、80.90近辺に控えています。もし実効レートが200日線までの調整をするのであれば、計算上のポンド/ドルは、1.57台までの下落が可能となります。1.5720/30には、200週移動平均線が通っておりますので、ターゲットとしてはいい基準になりそうです。

ポンド独歩高になるには、実効レートがチャート上で、ピンク丸で囲った2012年の高値を抜けることに加え、ポンド/ドルの月足で1.61ミドルを確実に上廻って終ることが条件となりそうです。

 

松崎美子

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