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マーケットビュー

金曜 松崎美子の英国発!すこしFX☆なが〜くFX ロンドン在住の女性トレーダーによる為替&経済コラム

ポンド徹底検証

更新日:2013年9月13日

2020年、東京オリンピック開催決定、おめでとうございます!

昨年は、私が住むロンドンでオリンピックが開催され、私も観戦する機会に恵まれました。出来れば、2020年は東京へ行き、東京オリンピックも観戦出来れば嬉しいな!と思っております。

今週の相場は、週の中盤くらいまで、オリンピックと日本の第2四半期GDP・第2速報値の影響で円が主体の相場展開となりました。しかしそんなマーケットの中で、地味に頑張っていたのが、私が住む英国の通貨:ポンドです。

本日はひさしぶりに、ポンドについて、じっくり書いてみたいと思います。

ファンダメンタルズ

GDP

2008年秋のリーマン・ショック後、厳しいリセッションにおちいり、大きくマイナスに傾いた英経済 (チャート上の赤い丸の部分)。しかし昨年のオリンピックが終ったころから、景況感が少しずつではあるものの改善しはじめ、最近ではプラス成長継続の地合いが整ってきたように思います。

これは英統計局のデータを使い、私が作成した1988年〜2013年Q2までの四半期ごとのGDPチャートです。現在の予想では、Q3のGDPは前期比で1%台に乗るのではないか?という楽観的な見方も出てきているようです。

英国GDPの77%を占めているのが、サービス部門。その中でもやはり個人消費の動向は、今後のGDP改善に大きなウェイトを占めると信じています。その意味もあり、今週発表された雇用統計の中で、特に私の眼を引いたのは、平均賃金上昇率でした。

資料:英統計局 雇用統計・2013年9月

※クリックで拡大できます

このチャートは、英統計局が発表した雇用関連指標の解説書類に載っていたもので、平均賃金上昇率とインフレ率を比較したもの。

青線 ⇒ ボーナス込みの給与
水色線 ⇒ ボーナス抜きの給与
黄色線 ⇒ インフレ率  となっています。

これを見る限り、世帯所得は伸びているどころか、減っていることが判ります。しかし、インフレ率はなかなか落ちてくれません。つまり賃金上昇率はインフレよりも低いため、ここから個人消費が大幅に伸びるには、極端な話しですが、預金を崩すとか、借金する以外ないということになります。唯一残っているのは、昔から何度か繰り返した不動産バブルが発生し、資産効果がどんどん高まり、消費熱が再び盛り返すことですが、これはあまりにも危険すぎます。

英景気改善期待がドンドン高まっているだけに、この平均賃金上昇率の低下が非常に気になりました。

雇用関連

今週水曜日に発表された雇用統計の数字は、予想を上回る良い結果になり、ポンドは特に対ユーロで大きく上昇しました。

いままで、英国の雇用関連指標は注目度があまり高くなかったのですが、英中銀が8月7日の四半期インフレーション・レポート発表にあわせて、【フォワードガイダンス制】を公表、そこでは『政策金利見通しに失業率を数値基準として適用』、具体的な数値基準として、【失業率 7%】という条件を加えました。その発表以来、英国の雇用統計、特に失業率が注目を集めています。

資料:英統計局 雇用統計・2013年9月

※クリックで拡大できます

今週発表された‘7月までの3ヶ月の失業率’は、予想 7.8%に対し、7.7%となり、2011年秋から継続している雇用市場の改善が確認されました。

先ほども書きましたように、英中銀は失業率のターゲットとして【7%】という数字を挙げていますが、英国より一足お先にフォワードガイダンス制を導入した米連邦公開市場委員会(FOMC)では、失業率のターゲットを【6.5%】で設定しています。

英国のターゲットが米国よりも0.5%も高めに設定されているということは、そもそも英国の失業率が米国と比較して、高い位置にあるからなのか?と思い調べてみると、結果は全く逆でした。

資料:英統計局 雇用統計・2013年9月

※クリックで拡大できます

これは英統計局の資料に載っていたチャートですが、青線⇒英国、黄色線⇒米国、水色線⇒欧州、それぞれの失業率を2008年夏(リーマン・ショックの2ヶ月前)から示したものです。これを見る限り、英国の失業率はアメリカよりも2%近く低い水準でずっと推移しており、米国の景気回復が確認されはじめた2011年夏くらいから、米英の失業率がほぼ同じレベルに並び、現在に至っていることが判りました。

もし、米英両国の失業率の改善が同じスピードで進行するのであれば、米国が失業率ターゲット 6.5%に届くより、英国が7%のターゲットを達成する時期の方が早いということになります。たぶんそれも、英金利先高感の台頭につながり、最近のポンド・サポート要因になっていると思われます。

失業率が7%に達する時期予想

報道各社がいろいろなアンケートを取っていますが、そのいくつかを紹介します。

まずロイター社が実施した45人のエコノミストを対象とした調査では、ほとんどの人が、英中銀が予想している2016年後半よりも前に、7%達成可能 ⇒ 利上げ開始とみているようです。

もう少し細かい数字をあげますと、45人中、5人が、2016年11月かそれ以降となると予想。残りのほとんどの人達は、2015年第4四半期に7%達成。ほんの数名ですが、2014年後半に達成し、英中銀は利上げに動くと予想するエコノミストもいたそうです。

それに対して、英予算責任局の予想では、失業率が7%に達するのは、2017年の初め頃としています。かなり悲観的ですね。 いずれにしても、緊縮財政策の継続の影響で、公的部門での解雇は依然として続きますので、失業率7%を達成するためには、民間部門で100万人の新規雇用が必要となる点は強調したいと思います。

英中銀金融政策理事会での動き

フォワードガイダンスと失業率ターゲットについては、上の「雇用関連」のところで、説明いたしましたので、ここではインフレ面を中心に書いてみたいと思います。

・フォワードガイダンスのノックアウト条件

英中銀のフォワードガイダンスは、『政策金利見通しに失業率を数値基準として適用』し、具体的な数値基準として、【失業率 7%】という条件を加えたことは、先ほど説明しました。しかし、このフォワードガイダンスには、ノックアウトという追加条件が3つも明記されており、このいずれかの追加条件がヒットした際には、失業率が7%を上回る水準であっても、金融引き締めの可能性が出てくると理解されています。

そのノックアウト条件の中で一番市場が気にしているのが、将来のインフレ予想(見通し)について言及された部分です。具体的には、

「in the MPC’s view, it is more likely than not, that CPI inflation 18 to 24 months ahead will be 0.5 percentage points or more above the 2% target; 18〜24ヵ月後のインフレ見通しが、インフレ・ターゲットである2%より0.5%かそれ以上(2.5%以上)のレベルで推移すると、MPCが判断した時」

・インフレ見通し

気になる英中銀の理事達のインフレ見通しは、どんなものなのか? を調べるために、8月に発表された英中銀四半期インフレーション・レポートで明記された「インフレ率予想」を見てみましょう。

(最初の数字は8月のレポートでの予想、カッコ内の数字は前回5月に発表されたレポートでの予想)

資料:英中銀四半期インフレーション・レポート

つまり18〜24ヵ月後の2014年末〜2015年夏くらいにかけてのインフレ予想は、「ノックアウト条件である2.5%を上廻らない」という考えでいるため、英国の超低金利政策はそれまで継続すると考えられます。

しかし、マーケット参加者は、そうは理解していません。米国のTapering(QE3規模縮小)開始を先取りし、米国では短期金利だけでなく、長期金利も上昇していますが、この金利上昇は全く関係ない英国やドイツなどの先進国にも影響を与えています。そのため、BOEやECBは声明文や記者会見などを通じて、金利先高感の払拭にやっきになっています。特に慢性的にインフレが高水準で推移する英国では、ノックアウト条件の「インフレ見通し 2.5%」がヒットし、緩和政策が終ってしまうのも時間の問題と見ている人は多いようです。

これは過去10年間のインフレ率の推移を表したチャートです。BOEのインフレ・ターゲット2%に赤線、糊代として認められている±1%のレベルには黄緑の線を引いてみました。2008年秋からの世界規模の金融危機が発覚した時は別として、英国のインフレ率は、2008年4月〜2012年4月までほぼずっと3%を越える水準で推移していました。特に2008年9月と2011年9・10月は、5%をも越えてしまうほどの極端なインフレがこの国を悩ませましたが、当時発表された四半期インフレーション・レポートでも、18〜24ヵ月後のインフレ見通しは「限りなく2%に近いものとなる」と書かれていたため、私個人としてはあまりこの「インフレ見通し」の数字を信じていません。

テクニカル

それでは、ファンダメンタルズから、テクニカルへと移ります。

・ポンド実効レート

最初は、英中銀が毎日発表しているポンド実効レートを見てみましょう。

データ:英中銀ウェブサイト 

※クリックで拡大できます

最近のポンド高を素直に反映し、赤いチャネルの上を抜けてきているのが確認出来ます (チャートの右に示されている赤いチャネル・ライン)。ただし、まだやっと抜けた... という程度で力強さは感じられません。とりあえず、黄緑で描かれた200日移動平均線や、チャネルのサポートラインより上で推移する限り、ポンドは上昇トレンドを描いていると考えています。

最新の数字は、9月11日 82.64 ⇒ 次の目標は、昨年何度やっても、とうとう上に抜けなかった84ミドルとなります。

これはリーマン・ショックがあった2008年から現在までのチャートですが、チャート上に赤線で示した84ミドル〜85というレベルが、いかに重要か?が判っていただけたと思います。逆に言えば、そこさえ抜けて、サポートになれば、ポンド実効レートは、90を目指して上昇する環境が整います。

当面は、昨年どうしても抜けなかった厚い壁となっている84ミドルが抜けるのか?そこに注意したいと思っています。

・ユーロ/ポンド

※クリックで拡大できます

私は最近のポンド相場は、ほとんどユーロ/ポンドを通して見ることにしています。日本にお住まいの方でしたら、ポンド/円でもよいですね。

これはユーロ/ポンドの週足・ラインチャート。これを見ると、いくつかの点に気がつきます。

1) 大きなトレンドは、下落 (ユーロ安・ポンド高)
2) 0.8400には、大切なサポートがある
3) 最近、このサポート付近でのプライスアクションとなっている

もし、ポンド実効レートがこのまま上昇し、ポンド高となるのであれば、0.8400が下に抜け、黄緑の太線で描いた0.81ミドルをターゲットとした相場展開になると予想しています。週足の終値で0.8400、できれば0.8390を下廻って終ると、かなり可能性が出てくると予想しています。

・ポンド/ドル

※クリックで拡大できます

私はポンド/ドルを取引する時に注目しているのは、週足チャートでは、200週移動平均線(SMA)。月足では、62月指数平滑移動平均線(EMA)です。

このチャートは、ポンド/ドルの月足チャートに62EMAを入れたものです。今月の62EMAのレベルは、1.61ミドル近辺。もしポンド実効レートの上昇基調が継続するのであれば、ポンド/ドルの上値目標は、1.61台となります。

ただし、特に来週は、米国のTaperingの結果次第で、ドル高やドル安が加速することも考えられるため、私はポンド/ドルよりも、ユーロ/ポンドで取引するほうが安全であると思っています。

 

松崎美子

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