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マーケットビュー

金曜 松崎美子の英国発!すこしFX☆なが〜くFX ロンドン在住の女性トレーダーによる為替&経済コラム

盛りだくさんの9月相場

更新日:2013年9月6日

今週月曜日、アメリカはレイバー・デーの祝日でした。例年、このレイバー・デーが終ると、米財政年度の締め(9月末)に向けたフローが断続的に出されるため、夏枯れしていたマーケットが一気に活況を呈します。今年も例外ではなく、これらのフローに、シリア情勢を巡る憶測や噂も混じり、かなり難しい相場展開となっています。

本日のコラムでは、木曜日に実施された英中銀金融政策理事会(MPC)と欧州中銀政策会合後に行われたドラギ総裁の記者会見にスポットライトを当ててみたいと思います。

英中銀金融政策理事会(MPC)からの発表

事前予想

8月7日、四半期インフレーション・レポートで、フォワードガイダンス内容を発表したため、今月のMPCは最初から【ノン・イベント】と市場では見ていました。つまり、最近の経済指標の改善は認めるものの、特に金融政策変更を強いるほどの内容となっていなかったためです。

しかし、一点だけ市場参加者が注目していたのは、「果たして、今月のMPCでも、声明文を発表するのか?」についてです。

このコラム記事でも何度か書いておりますが、伝統的に英中銀は『金融政策変更が大きく変わった時』や、『非常に重要な伝達事項が生じた場合』に限り、声明文を発表しておりました。しかし、今年7月にカーニー新総裁が就任された最初の理事会では、異例の声明文が発表されたため、マーケットでは「新総裁後の英中銀金融政策理事会では、ECBやFRBと同じように、金融政策発表時に声明文も併せて公表するのか?」という疑問がずっと残っておりました。その意味からも、もし今月の理事会で声明文を発表しなければ、『7月の声明文はあくまでも異例のもので、今後は以前からの伝統的な英中銀のやり方に戻る』というのが、コンセンサスとなっていました。

実際の発表

MPCからの発表では、「政策金利(0.5%)、資産買取プログラム規模(3,750億ポンド)ともに、据え置き」となっており、期待された【長期金利上昇を懸念する内容の声明文】発表は、ありませんでした。

これを受け、金利先物市場では金利先高感が一気に台頭し、それがポンド上昇に拍車をかけたのです。ポンド/ドルは、声明文が出ない!とわかるやいなや、一気に30pips上げています。

ここからの見方

英国の政策金利は54ヶ月連続で0.5%据え置きとなっています。

たまたま、この前、うちの斜め前に住むお母さんと立ち話していた時に、お嬢さんが来週から学校に行くという話になり、「うちの娘が生後1週間の時に、英中銀が政策金利を0.5%に下げたのよ。よく覚えてるわ!」と話してくれました。ついこの前、乳母車を押しながら散歩していたあの子が、もう学校?と驚いたと同時に、英中銀の0.5%という政策金利が自分の中では『当たり前の事実』となってしまったことを、痛感しつつ反省もしました。

ここにきて、英国の第3四半期GDPは、1%台になるのでは?という予想が出てきており、一体いつまで0.5%という歴史的に低い政策金利を継続出来るのか?疑問視する声も出てきています。その意味からも、金利先行き予想からは目が離せません。

最後に付け加えとなりますが、先週ノッティンガムで開催された経営者のためのコンファレンスでスピーチを行ったカーニー総裁は、追加緩和策とも受け取れる【銀行の規制緩和(融資拡大策)】を発表しています。これは、新たな世界規模の金融危機に備え、英国内の銀行は過去ずっと、現金や国債保有による流動性の積み増しを通して、資本増強を義務付けられていました。しかし、先日のカーニー総裁の発表によると、7%以上のコア資本基準を達成している金融機関に対し、流動性規則を緩和し、その緩和部分を使って与信能力拡大に動いたのです。この基準を達成している金融機関は英国に8行あり、この計画が動き出せば8行合計で900億ポンド規模の企業・一般世帯向け融資の拡大が可能となります。

この発表を受け、対象となっている8行から国債の売却などが加速するとの見方が広がり、英国債が売られ長期金利が上昇してしまうという弊害が出ていますが、景気回復基調を確実なものとする融資拡大に対しては、期待が高まっています。

欧州中銀(ECB)金融政策会合とドラギ総裁記者会見

政策金利は、いずれも据え置き。ECBはBOEとは違い、追加緩和策の導入がある場合、政策金利と一緒に発表せず、総裁の定例記者会見での声明文の中に記されるため、ドラギ総裁の記者会見待ちとなりました。

ドラギ総裁記者会見

1)スタッフ予想内容

6月に続き、今月はスタッフ予想が発表されました。6期連続のマイナス成長から晴れてプラスに転じたことを受け、GDP予想がどの程度改善されるのか?それに伴って、インフレ予想も若干上方修正されるのか?に注意していました。

最終的には、2013年のGDPは若干改善方向に修正されたものの、結果的にはECBは今年はマイナス成長から抜け出せないと予想しているだけでなく、2014年の予想をわずかながら下方修正していることがわかりました。

それに加え、以前からずっと疑問に思っている点も、そのままとなりました。それは、インフレ率(CPI)の数字です。スタッフ予想を見る限り、GDPの数字は「2013年<2014年」となっており、景気回復が期待されるにもかかわらず、インフレ率は「2013年>2014年」のまま。常識的に考えれば、景況感が改善され、景気回復が基調に乗れば、それに平行してインフレ期待値も上がっていくと理解されています。しかし、この予想を見る限り、GDPは上がっても、インフレ期待は逆に縮小しているため、この関係が変わらない限り、追加緩和導入の可能性がずっと残ったままになるでしょう。

2)フォワードガイダンスの継続

先ほども書きましたが、6期連続のマイナス成長(リセッション)から抜け出したユーロ圏。そのため、木曜日の声明文でも、マイナス金利の可能性も含んだ従来のフォワードガイダンスの文言がそのまま継続されるか?に注目が集まっていました。声明文内のフォワードガイダンスに関する具体的な文言は、

‘’our monetary policy stance will remain accommodative for as long as necessary. The Governing Council expects the key ECB interest rates to remain at present or lower levels for an extended period of time.

ECBの金融政策は、必要な限りずっと緩和スタンスを継続する。ECB理事会では、長期間にわたり、主要金利は現行水準もしくはそれを下回る水準で推移することになるであろうと予想する ‘’

特に青くハイライトを入れた箇所ですが、ここでは【現状水準もしくはそれを下回る水準で】と明記されており、将来においてマイナス金利を導入するかもしれないよ!という可能性を示唆しています。私自身は、最近の景況感の改善を受け、【それを下回る水準】という文言が削除され、【現行水準】のみに絞るのかな?とも思っていたのですが、結果として、全ての文言が繰り返し使用されていました。

ドラギ総裁は、記者会見の冒頭でこの文言を読み上げたため、開始早々、ユーロは急落。本来であれば、米国の長期金利と足並みを揃えて上昇しているユーロ加盟各国の長期金利の金利先高感をけん制する目的で導入されたフォワードガイダンスですが、意に反して長期金利は2年ぶりの高さとなっている中、ユーロは売られるというぎくしゃくした結果になってしまいました。

最近のユーロ

先週のマーケットでは、対ドルで一番下落したのが豪ドル。その次はユーロとなっています。今週は、豪ドルは戻していますが、ユーロは未だに下落中。

先週はシリア問題が悪化し、有事のドル買いに反応し、主要通貨が(対ドルで)売られたと理解していましたが、冷静にみてみると、ユーロ圏の経済指標で強い数字が出ても、ユーロ買いになかなか繋がらない。しかし、悪い数字やニュースが出ると、素直に売りに反応しているのが現状です。

未だに1.31〜1.33というレンジ内での動きであると言ってしまえば、それまでですが、ユーロ/ポンド・ユーロ/豪ドル・ユーロ/カナダなどのユーロ・クロスも調整局面に入っているため、しばらく上値は限定的かもしれません。

ECB金融政策理事会の日の動き

※クリックで拡大できます

今年に入ってからのユーロ/ドルの日足チャートに、ECB理事会の日に黄色い矢印を入れてみました。年初は、まだまだギリシャやポルトガルなどに対する不安が残っており、特にドラギ総裁の記者会見がある理事会の日のユーロ/ドルの変動幅は200ポイント以上が当たり前でした。しかし夏に入ってからというもの、ドラギ記者会見の日の変動幅は150ポイントを切っています。

毎月の理事会日での、具体的な高値/安値の差を書きますと、

  • 1月: 230ポイント(上昇)
  • 2月: 210ポイント(下落)
  • 3月: 150ポイント(上昇)
  • 4月: 200ポイント(上昇)
  • 5月: 180ポイント(下落)
  • 6月: 230ポイント(上昇)
  • 7月: 140ポイント(下落)
  • 8月: 120ポイント(下落)

そして9月は110ポイント(下落)となっています。

9月22日にドイツ連邦議会選挙がありますが、これが完全に終るまでは、過去3年に渡り私達が経験したユーロ/ドル通貨でのボラティリティーは、帰ってこないのかもしれません。

最後になりますが、ある通信社が行ったアンケートによると、ここからのユーロ予想として、下落を見ているFX関係者が多いという結果が出ています。具体的な数字を挙げて紹介しますと、54人のFX関係者のうち、39人がユーロの下落を予想しているというアンケート結果が出ました。この予想の背景には、現在はあまり表面に出てこないギリシャやポルトガルに対する追加金融支援の話が、ドイツ総選挙が終った後に出てくるため...と理由付けされていました。新興国危機が続く限り、同地域から流出した資金が、米国やユーロ圏に還流する動きそのものには変化ないとしながらも、ユーロは弱含みの展開を強いられるとの予想です。

54人のFX関係者のユーロ/ドルの中間予想は、
1ヵ月後 1.30/ 3ヵ月後 1.28/ 12ヵ月後 1.24 となっています。

まとめ

ここからの9月相場は、(シリア関連や新興国危機を除けば)米国での動きがメインテーマとなるでしょう。特に金曜日の8月分米雇用統計の数字を確認して、9月17/18日のFOMC(米連邦公開市場委員会)でのTapering(QE3規模縮小)の可能性を一気にマーケットに織り込みに行くはずです。ここ2週間におけるドル独歩高は、米長期金利上昇が最大の理由と言われていますが、私自身は、【主要国でいち早く超低金利政策の終了】に動くアメリカへの期待感からの賜物であると理解しています。

それもあり、ドル高を一番肌で感じやすいドル/円も、100円台に突入となっています。

ただし、ドル円に関しては、この週末に2020年オリンピック開催地の決定に続き、来週月曜日は日本のQ2GDP改定値の発表を控えています。私が住むロンドンでは、9月4日のBBCニュースではじめてオリンピック開催地に関する報道がなされましたが、そこではマドリッドで開催決定に先駆けて、8割方完成したオリンピック・スタジアムの風景を使って報道していました。このスタジアムですが、万が一マドリッドが開催地として選ばれなかった場合は、マドリッドのサッカーチームがホームグラウンドとして使用することが決定しているそうです。

市場予想としては、東京で開催とならなければ、失望による日経平均株価の下落と平行して、ドル円も利益確定の売りがかなり入ると予想しています。

ドル円は三角持合が上抜けして、順調に上昇しています。もし、オリンピック開催地がマドリッドになってしまい、失望によるドル円も利益確定の売りが入った場合、98円台ミドルから跳ね返されるかどうか?がここからの上昇力を試す分岐点となるでしょう。

 

松崎美子

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