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金曜 松崎美子の英国発!すこしFX☆なが〜くFX ロンドン在住の女性トレーダーによる為替&経済コラム

ドイツ連邦議会選挙

更新日:2013年8月16日

今年のユーロ圏を取り巻くイベントの中でも、一番注目度が高いのが【ドイツ連邦議会選挙(総選挙)】です。今年6月に私が日本へ一時帰国した際に、セントラル短資FX(株)さんのご好意で、WEBセミナーをした時にも、これに関してお話しさせて頂きました。

投票日まであと6週間を切ったため、こちらでも関連報道が少しづつですが出始めてきました。本日のコラムでは、一番最新の世論調査結果をご紹介しながら、ドイツ総選挙についてもう一度復習してみたいと思います。

2013年ドイツ連邦議会選挙

投票日 :  2013年9月22日(日) 
投票時間 : 現地時間 午前8時〜午後6時

ドイツの連邦議会(下院)の任期は4年となっており、前回の連邦議会選挙は2009年9月27日に実施されました。

過去の連立与党の移り変わり

ユーロが誕生する1999年の前年〜最近の2009年までの総選挙を調べたところ、4回の総選挙が実施されました。そのうち、3度に渡り、中道左派の社会民主党(SPD)が与党として政権を握っておりましたが、2009年に野党落ちしました。2005年の総選挙と2009年の時とでは、得票率に11.2%もの差がありますが、1回の総選挙でここまで大きく支持率を失った例は過去に存在しません。その結果、SPD党は1998年以来、11年ぶりに野党に転落。このSPD党の大敗の原因は、中道左派であるにもかかわらず、年金受給開始年齢の67歳への引き上げをはじめとする社会制度改革に協力してしまったため、従来の左派支持層が他に寝返りを打ったからと言われています。

資料: ウィキペディア

ドイツは伝統的に、いくつかの党がまとまり連立政権を運営します。1998年と2002年の総選挙では、SPD党と同盟90/緑の党という中道左派連合が政策を運営。そして2005年には、中道右派のCDU/CSUと中道左派のSPD党という右派・左派による大連立政権が誕生。しかし、2009年には中道右派同志のCDU/CSUとFDP党が連立を組みました。

支持率の移り変わり

資料: ウィキペディア

※クリックで拡大できます

こちらでの報道を見る限り、今年の選挙でも、メルケル首相率いるCDU/CSUがFDP党と連立を組んで、与党となるという予想がコンセンサスとなっています。しかし、世論調査におけるFDP党の支持率が、今年に入ってからずっと4〜5%の間で揺れ動いており、それが今後大きな問題となる可能性が出てきました。それと言うのも、ドイツ連邦議会では選挙時の得票率が5%以下の党には、議席配分が認められないため、選挙当日のFDP党の得票率が5%以下となってしまった場合、メルケル首相は他の連立相手を選ばなければならなくなるからです。

選挙戦が加熱してくる時期

2009年の総選挙で、選挙運動が熱戦の局面を迎えるきっかけとなったのが、投票日の2週間前に行われた2大政党の党首によるテレビ討論会でした。ドイツには約3,800万人の有権者がおりますが、その半数を超える2,000万人以上が、このテレビ討論会に釘付けとなったと言われています。今年もテレビ討論会が実施されるようですが、いろいろ調べているのですが、どこも公式日程を出していないようです。唯一、ドイツのある新聞が「メルケル首相と対抗馬のSPD党:シュタインブリュック氏のテレビ討論会、9月1日に実施」と書いておりました。もしこの記事が事実であれば、あと2週間ちょっとですね!

予想される連立相手の組み合わせ

ドイツでは伝統的に党のカラーを使って、連立名称としています。例えば、メルケル首相率いるCDU/CSUは『Black(黒)』、現在の連立相手であるFDP党は『Yellow(黄)』となるため、【Black-Yellow連立】と呼ばれています。

1) Black-Yellow連立

現在の第二次メルケル政権は、Black(CDU/CSU)とYellow(FDP党)となっており、今年の選挙でも全く同じ結果となるというのが、現在のコンセンサスとなっているようです。

メルケル首相ご自身も、一番好ましい連立相手として、FDP党を挙げていますが、問題は先ほども書いたように、果たしてこの党の得票率が5%台に届くか?です。

2009年総選挙時と比較して、最近のFDP党は支持率が大きく落ち込んでいます。これに関しては諸説ありますが、同党が原子力推進派である点が最大の理由と言われています。欧州では1986年のチェルノブイリ原発事故がきっかけとなり、脱原発の機運が高まりました。しかし、2009年総選挙で原発推進派のFDP党と連立を組んだメルケル政権は、脱原発政策の一部見直しに迫られました。その翌年、同首相は原発稼動期間の延長を決定しますが、それから数ヶ月後に日本で福島原発事故が発生。この事件を重く受け止めたメルケル首相は、国内の原発の一部を停止し、2022年までに原発全廃を決定しました。

当然この動きに反対したのは、他でもない連立相手のFDP党でしたが、結果としては、脱原発支持の緑の党の支持率が急上昇するかたわら、FDP党の人気はがた落ちとなりました。

この連立政権が誕生した場合:

現在の連立政権がそのまま継続するのであれば、経済・財政政策において大きな変化は期待すべきではない。もし今後の景気回復基調が大きく改善すれば、所得税カットなどの実現に向け、動きだす可能性が高まる。しかし、連立政府にとっての最優先事項は、2016年に構造的赤字をゼロにし、完全なる財政の均衡を図ることである。

対欧州政策については、緊縮財政策に代表される財政規律優先から、成長重視路線への変更をスムーズにすることが筆頭に上がるであろう。特に銀行同盟だけでなく、財政同盟の進化にも着手していくと考えられる。

2) Black-Red連立

Black(CDU/CSU)とRed(社会民主党 SPD)との大連立政権となる予想。2005〜2009年の第一次メルケル政権が、まさにBlack-Redの大連立でした。

中道右派と中道左派との組み合わせなので、なにかと問題が多いのは事実ですが、伝統的な2大政党であるだけに、政策運営は上手いと見られています。そして驚いたことに、有権者の間ではこの2大政党による大連立を支持する声が、ここにきて6割を超えてきたと報道されています。

ただし、SPD党内部では、メルケル首相率いるCDU/CSUと連立を組むことには大反対であり、SPD党:シュタインブリュック氏は、「メルケルさんが首相にならないのであれば、連立相手になることを考えてもよい。」とまで発言しています。現在のところ、もし大連立となる場合は、SPD党内で【連立相手になることに対する採決】が行われるという予想が立っています。

どうしてSPD党がここまでメルケル首相やCDU/CSUを嫌うのか?については、2005年に大連立を組んだ後、2009年の総選挙でSPD党は大敗を喫したため、CDU/CSUとの大連立は縁起が悪いと思い込んでいる党員が多いからと言われています。

この連立政権が誕生した場合:

SPD党がCDU/CSUとの連合に合意した場合でも、メルケル氏が引き続き首相となると予想される。そうなると、SPD党のシュタインブリュック氏は以前財務相を勤めた経験があるだけに、『財務相はSPD党から選出する』という交換条件をつけてくるであろう。もしかしたら、それに加えて、今回も外務相と労働相もSPD党から選出すると条件を付け加えるかもしれない。2009年の総選挙で野党落ちしたSPD党は、それ以来、若干左寄りの思想に傾いてきているため、税制改革などでは、連立政権内で多少の意見の相違が出てくることが考えられる。しかし、2大政党同志の政権運営をなるだけに、安定した政策運営が期待出来る。

3) Red-Green連立

たぶんあり得ないと思いますが、現在の連立政権:Black(CDU/CSU)とYellow(FDP党)がともに得票率を大きく落としてしまい、最大野党であるRed(SPD)とGreen(同盟90/緑の党)が連立を組むという予想。1998〜2005年までの連立相手であるだけに、お互いをベスト・パートナーと思っており、政策運営はかなりスムーズに行くと予想されます。

この連立政権が誕生した場合:

SPD党と同盟90/緑の党との連立は、一番政策運営がスムーズに行く。SPD党から首相を出し、緑の党からは財務相が選出されると予想する。
税制改革については、今までの中道右派連立と比較すると、この連立はぐっと左派寄りとなるため、将来の増税幅は穏やかなものとなるであろう。財政均衡についても、達成可能となるであろう。
この連立における最大の問題点は、エコ問題に対するアプローチの違いや姿勢であろう。
対欧州政策については、SPD党は成長重視路線への変更を重視する傍ら、緑の党はユーロ圏の統合深化のスピードを速めるための努力をしてくるであろう。

4) Black-Green連立

Black(CDU/CSU)とGreen(同盟90/緑の党)との連立。これは最悪の組み合わせであり、長続きしないでしょう。その理由は、中道右派と左派との組み合わせとなるため、なにかにつけて衝突が絶えないと予想されるからです。

地方自治体では、Black-Greenの組み合わせが存在するようですが、国政レベルでは前例がありません。ただし、問題点として、最近人気を高めてきた同盟90/緑の党は、今まで以上に政治的権力を持ちたいと考えているので、意外とあり得るシナリオになるかもしれないというのが、最近の噂となっています。

この連立政権が誕生した場合:

この連立政権が誕生した場合、共通点は脱原発の部分だけとなってしまい、財政・外交問題などでの意見の相違がかなり目立ってくるであろう。根本的に全ての面において考え方が違う連立政権となってしまうため、メルケル首相は議会の採決の場では、他の党の協力を請わなければならない局面も想定される。

主要政党によるユーロ圏統一に関する考え方

・ 銀行同盟

1) 欧州中央銀行(ECB)による銀行監督の一元化
現在の連立政権であるCDU/CSU党・FDP党はともに、ECBによる銀行監督の一元化について賛成。
それに対し、最大野党:SPD党は、ECBは金融政策に専念すべきであるという意見。銀行監督に関しては、新しい監督機関を設立し、そこが責任を持つという意見。

2) 銀行破綻処理
最大野党:SPD党は、恒久的欧州安定基金であるESMによる銀行救済・破綻処理には、反対しています。その代わりに、金融機関が自分達の資金を負担して「救済メカニズム」を立ち上げ、納税者からの負担をゼロにする政策を支持しています。
それに対し、CDU/CSUは、銀行破綻処理だけでなく、他の加盟国の預金者保護のために自国の納税者に負担をかけることには反対です。キプロスがそのいい例だったと思います。

まとめ

昨年夏、欧州中銀(ECB)が加盟国の国債購入計画(OMT)を発表して以来、 ユーロ圏債務危機問題で市場が混乱に陥る頻度が極端に減ってきました。そして今年に入ってからというもの、ドイツの総選挙が無事終るまでは、なるべくユーロ加盟国から悪い材料を出さないよう、各国が神経質なくらい報道を控えていました。

その甲斐あってか、欧州の景況感の改善に対する期待が非常に高まっています。

今週、ある米銀が世界のファンドマネージャー達を対象にしたアンケート結果を発表したのですが、最近のユーロ圏から発表される経済指標が改善していることを好感し、9割近くのファンドマネージャー(以下、 FM)が、今後12ヶ月の間でユーロ圏の経済は改善すると見ていることが判りました。この数字は9年来の高さとなっています。

そして、ユーロ圏の景気回復が世界的景気回復の主役になるとも見られているため、欧州企業株への投資も増えており、既に2割近くのFMは、欧州株をオーバーウエイトしているそうです。4割近くのFMが、欧州株は未だにアンダーバリューしていると判断しており、更に2割のFMが今後1年以内に欧州株をオーバーウエイトする予定でいるそうです。

気になる日経平均株価についてですが、先月のアンケートでは、約3割のFMがオーバーウエイトしていると答えていましたが、8月は減少し、オーバーウエイトのままであるFMは2割を切りました。

通貨に関しては、7割以上のFMが、今後12ヶ月の間に一番強くなるであろうと思う通貨にドルを挙げています。

以上を総括しますと、対ドルではユーロの頭は押さえられるかもしれませんが、欧州の出遅れ株を拾っていくFMが多いとすると、クロスでのユーロは堅調かもしれません。 特にアベノミクスの材料で尽くし感から、日経平均を売り、欧州株を買うというような動きが出た場合には、ユーロ円の上昇というシナリオも考えられます。

 

松崎美子

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