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マーケットビュー

金曜 松崎美子の英国発!すこしFX☆なが〜くFX ロンドン在住の女性トレーダーによる為替&経済コラム

イベント満載の1週間

更新日:2013年8月2日

今週のマーケットは、先週とは打って変わり、連日大きなイベントが続きました。 本日は、その中でも私が特に注目していた3つの中央銀行の金融政策理事会での決定と、その後のマーケットの反応、ここからの相場観などをご紹介したいと思います。

1.米連邦公開市場委員会(FOMC)

米連邦準備制度理事会(FRB)は7月30〜31日に連邦公開市場委員会(FOMC)を開催し、その結果を31日に発表しました。今回はバーナンキ議長の記者会見がなかったため、声明文のみの発表となりました。その主な内容は

1) インフレ率

「The Committee recognizes that inflation persistently below its 2 percent objective could pose risks to economic performance, but it anticipates that inflation will move back toward its objective over the medium term. インフレ率が長期に渡り(ターゲットの)2%を下回る水準で推移すれば、景気のパフォーマンスに悪影響を与えるかもしれない」

今回の声明文の中で、私が一番気を使ったのが、この部分でした。米欧英の各中央銀行が一番恐れているのは、日本が過去に経験した『デフレによる《失われた15年》の二の舞を踏むリスク』です。単月でターゲットの2%より下に下がってしまうだけなら問題ありませんが、長期に渡りターゲットを下回っていたり、どんどん1%に近くなるという【ディスインフレ】となった場合、それがデフレにならないよう細心の注意が払われます。

この声明文の文言を読む限り、米経済が直面している経済環境の中で、FRBが特に注視しているのが、このディスインフレ圧力であることがはっきりしましたが、金融政策変更の余地が限られているため、果たしてこの問題にどう対処していくのか、今後の対応が注目されます。

2) 景気判断

景気判断に関しては、今までずっと使われてきた「緩やかな(moderate)」という言葉から、「控えめな(modest)」に変更となり、若干の下方修正がなされました。

この景気判断見通しの変更を受け、QE3規模縮小開始時期についての見方が分かれています。強気組は、この変更だけを材料に、FRBが規模縮小計画を白紙撤回することは考えられないため、今まで通りに9月からの開始を予想。弱気組は、出口戦略が視野に入ってない時期でのFOMCであれば問題ないが、規模縮小が秒読み段階となっている現在の状況下では、この下方修正はかなり重要になるのではないか?とみているようです。最悪の場合は、コンセンサスとなっている「9月からの規模縮小」の時期がずれ込む可能性が高まるという意見も出ているようです。

総合すると、今年5〜6月から準備が始まっていた規模縮小に関して、9〜12月の間に開始されるという見方自体を変更する必要はなさそうですが、「9月に間違いなし」というコンセンサスが、「若干の遅延もあり、12月からとなるかもしれない」というニュアンスに変わったとみる向きもあり、それがドル安を誘発することになりました。

3) 住宅ローン金利

声明文の中で、「住宅セクターの現状には満足しているものの、住宅ローン金利はやや上昇し、財政政策が経済成長を抑制しつつある」と指摘し、長期金利の上昇が住宅市場に及ぼすであろうリスクについて、FOMC理事達が神経を尖らせていることがわかりました。

米国は、住宅市場の力強い改善を牽引役として、英欧より一足お先に景気回復を成し遂げた事実があります。その住宅セクターの下向きリスクとも取れるローン金利に触れたことは、かなり警戒していると受け取ってよいでしょう。

一部のエコノミストの間では、万が一QE3の規模が拡大するようなことにでもなれば、住宅ローン金利上昇を抑制するために、モーゲージ担保証券(MBS)の買い増しに動くこともあり得るとしています。

2.英中央銀行(BOE)金融政策理事会(MPC)

今週開催される米英欧それぞれの中央銀行の金融政策理事会の中で、私自身はイベント・リスクの高い順として、BOE > ECB > FOMC とみていました。後ほど、ECBについては書きますが、実際の順序は、BOE > FOMC > ECB だったのかもしれません。

1) イベント・リスク

「BOEの理事会って、そんなにイベントリスク高かったんですか?」と不思議に思われる方もいらっしゃると思いますので、説明します。

  • 金融政策変更のリスクは、ほぼゼロ
  • 声明文を出すのか?出さないのか?が重要
  • 声明文を出すのであれば、来週(8月7日)発表のインフレーション・レポートの中に組み込まれる予定である「フォワードガイダンス」の内容について、声明文の中で何らかのヒントが与えられるのか?
  • 声明文の中に、利上げ時期後退を示唆する文言**が入るのか?理事会の前の週に発表された2QGDP速報値が大きく改善したため、この文言が削られるのではないか?という見方も出ていた。

    **the implied rise in the expected future path of Bank Rate was not warranted by the recent developments in the domestic economy.
    現在の英国の経済状態を踏まえると、長期金利(国債利回り)の上昇に示される将来の金利上昇予測を見込むことは、正当化されない

  • ある大手米系投資銀行が、追加緩和策の導入として、「準備預金制度の金利をカットする」という予想を出していたため、そのサプライズがあるかどうか、マーケットは神経質になっていた。

2) 声明文

結果としては、今月は声明文の発表がありませんでした。BOEからの発表によると、来週の四半期インフレーション・レポートの中で、フォワード・ガイダンスも含め、全て説明するそうです。

声明文発表がないため、利上げ時期後退を示唆する文言**が確認出来なかったため、これがポンド上昇要因となり、ポンドは急騰。

今後の問題点としては、声明文発表は定例化するのか?それとも、カーニー総裁就任後、初の7月の理事会後に声明文を発表したのは、異例のケースだったのか?それをはっきりさせる必要があるのではないでしょうか?今月は、たまたま来週にインフレ・レポートが発表されるので、わざわざ声明文を出すのを止めたのかもしれません。しかし、別の見方をすれば、7月が特例で、今後は声明文を発表しない「BOEの伝統的なパターン」に戻るのかもしれません。これは9月の理事会まで待たないと答えは出なさそうです。

3.欧州中央銀行(ECB)金融政策会合

政策金利は全て据え置き、追加緩和策の発表もありませんでした。注目は、ドラギ総裁の記者会見へと移ります。

1) 記者会見の冒頭で読み上げた声明文の主旨

・景気回復は、未だに本格的でない。今年後半も同様であろう。
(「Tentative」 という単語を使っているので、「仮の景気回復」という感じになります。)

・ユーロ圏の先行きに不安を与えると思われる要因

1)金融市場のボラティリティー
2)予想以上に弱い加盟各国の国内需要
3)加盟各国での、構造改革推進の遅延
4)欧州の雇用市場は未だに弱い。今まで以上に、雇用市場改革を推し進めていかなければならない
5)欧州のクレジット市場はまだまだ脆弱である。そのため、ユーロ圏の銀行同盟の設立を確実なものとし、クレジット市場を強化していかなければならない。
6)加盟各国政府は、赤字削減に対する努力を怠ってはいけない。ただし、景気回復の腰を折るような政策は避けるべきである。

2) フォワードガイダンス

声明文の中には、先月新たに加えらえたフォワードガイダンス部分が、残っていました。 「The Governing Council expects the key ECB interest rates to remain at present or lower levels for an extended period of time.
ECB理事会では、長期間にわたり、主要金利は現行水準もしくはそれを下回る水準で推移することになるであろうと予想する」

ただし、質疑応答のところで同総裁は、「フォワードガイダンス部分については、毎回毎回繰り返し同じことを述べるとは限らない」と釘を刺しただけでなく、「繰り返さないということは、フォワードガイダンスを止めるという変更を意味する訳ではない。変更があれば、その時はきちんと説明する。」と付け加え、ますます判断が複雑になってきました。

3) 金融政策変更について

これについての質問が、何度も何度も記者会見の質疑応答の時間に出たのですが、ドラギ総裁は、最後まで答えませんでした。記者がこれについて質問すると、決まってドラギ総裁の口からは

「We have basically unanimously confirmed the forward guidance from last time. The statement was unanimously supported, by the governing council, and the decision to leave rates unchanged is part of the statement.

フォワードガイダンスについてのみ、協議した。フォワードガイダンスに関する確認は、間接的に政策金利に関する決定をも意味する。ガイダンスの決定は全会一致だった。」

という答えが返ってくるだけ ... 先月の理事会で同総裁は、
「マイナス金利導入について技術的に可能。これは将来についてのわれわれの選択肢に基本的に含まれている。今回は据え置き決定となった政策金利に関しては、今回の理事会で利下げについて、かなり長い時間をかけて話し合った。」と語っていただけに、180度変わったなぁと驚きました。

さすがに記者の人達も、答えが返ってくるまで、「政策金利据え置き決定は、全会一致ですか?」という質問を繰り返しましたが、ドラギ総裁は最後まで答えませんでした。これは異例な出来事だったと思います。

とりあえず、金融政策変更についての言及がなかったことを受け、ユーロは上昇。

4) 議事録公開

今週に入ってから、突如と話題にのぼってきたのが、ECBの議事録公開の可能性でした。主要国の中央銀行の中でも、ECBは独自のスタンスを貫いてきており、米英の中銀とは一線を引き、議事録公開はしないが、その代わりに理事会後に必ず総裁が記者会見を開き、理事会での出来事を出来る限り市場に伝えるという姿勢を守り抜いておりました。

何がきっかけで、そしてどうしてこのタイミングで議事録公開という話題が突如出てきたのか、私にはわかりませんが、ドラギ総裁は「今年の秋から、議事録公開について、理事会で協議する機会を設ける」と語っています。

語り口を聞いた限りでは、かなりの可能性で議事録公開となるイメージを持ちました。その場合、ECBは理事会後の記者会見と議事録公開、両方を継続するのでしょうか?

もしそうなった場合、米英の中央銀行も同様のスタンスに変更するのかが気になります。記者会見にせよ、議事録公開にせよ、もとはと言えば市場との対話を通して正確に金融政策の今後を伝えたいということから始まったものです。英中銀が毎月記者会見を持たないのは、(1)理事会の2週間後に議事録が公開される (2)3ヶ月に一度、四半期インフレーション・レポート発表時に、記者会見を実施するため というのが、主な理由でした。米FOMCは、3ヶ月に一度、記者会見を開催しています。

もしECBが毎月の記者会見と議事録公開という方式を採用するのであれば、米英の中央銀行も政策内容の透明性を保つためにも、同じ選択を迫られるのかもしれません。

まとめ

3つの主要国の中央銀行が、それぞれ違う結果を出し、非常に迷いが生じるマーケットだったと思います。私自身は、週前半はポンド売りで攻めていましたが、FOMCが終わった翌日、BOEとECB両方のリスクを取るのは危険だと判断し、全く関係ないドル円の取引に集中していました。

金曜日は米雇用統計の発表がありますので、またドルを中心に動く可能性が高まります。基本的には、欧州通貨(ユーロ、ポンド)は戻ったところを対ドルで売るというスタンスを続けており、今のところ変更する予定はありません。ただし、ユーロに関しては、対AUDで1週間に700ポイント近く上昇(ユーロ高/豪ドル安)しているだけに、なかなか売る勇気が出ないのも事実です。今回も1.33台の上抜けに失敗するようであれば、それを背景に売ることも考えています。

ドル円に関しては、雇用統計の数字によりますが、結果がよければ意外と100円を目指す動きになるのではないか?と思っております。

もし数字が悪くてドルが急落するような局面があれば、ずっと買いたかったドル/スイスのポジションを入れてみようかな?と思っています。

いずれにしても、8月は大相場になる予感がしますので、損切りをしっかり入れて、頑張っていきましょう!

 

松崎美子

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