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マーケットビュー

金曜 松崎美子の英国発!すこしFX☆なが〜くFX ロンドン在住の女性トレーダーによる為替&経済コラム

ロイヤル・ベビー誕生とマーケット

更新日:2013年7月26日

先週までのマーケットは、バーナンキ議長の議会証言などのイベント続きでよく動きましたが、今週は一転してボラティリティーの低い相場となっています。そんな中、私が住む英国では、待ちかねていた朗報が届きました。

それはロイヤル・ベビーの誕生です。予定日であった7月13日を過ぎたころから、「ロイヤル・ベビー誕生は秒読み段階へ!」という報道が盛んとなり、それから1週間過ぎると、「母体に負担にならないのは、予定日から何日後までなのか?」という議論がいたるところで繰り広げられていました。今週月曜日になり、キャサリン妃が産気づいて入院されたとの報道を受け、英国だけでなく世界中のメディアが入院先の病院前に詰めかけ、その瞬間を待っていました。

ロイヤル・ベビー誕生後の驚き

私は英国在住25年目ですが、ロイヤル・ベビー誕生は初めての経験です。やはりこの国での祝い方や対処の仕方は日本と随分違うようですので、いくつか例をご紹介しましょう。

  • 7月22日に男子誕生が発表され、その翌日には王立騎馬砲兵がバッキンガム宮殿からグリーン・パークへ向かい、同公園の敷地内で、そしてロンドン塔でそれぞれ祝砲が放たれました。
  • 2011年に行われたウィリアム王子とキャサリン妃の結婚式会場であるウェストミンスター寺院でも、3時間にわたり鐘を鳴り響かせました。
  • 一般の国民が、わざわざプレゼントを買い、キャサリン妃が入院されている病院へ続々と出向いて渡していました。当然、中身は警察官の手で厳重にチェックされますが、こういう光景は日本では見たことがないので、驚きました。
  • バッキンガム宮殿には、お祝いの意味を込めて、何千人という群衆が昼夜を問わず、詰め掛けていました。
  • イギリス連邦加盟国のカナダなどでも、大規模な祝賀イベントが繰り広げられました。
  • キャサリン妃は、普通の妊婦さんと同じく、出産の翌日くらいには退院されました。
  • キャサリン妃が退院し、31年前ダイアナ元妃が第1子のウィリアム王子を披露したのと同じ場所でインタビューをされました。ここからが私が一番驚いたことなのですが、いざ住まい(ケンジントン宮殿)にお帰りになる時に、ウィリアム王子は自分の車に妻子を乗せ、自分で運転して帰られました。特に護衛の人が彼らを取り巻いていた訳でもなく、ごく自然に当然のごとくチャイルドシートを後部席に取り付け、自分が運転席に乗って帰宅する。こういう当たり前のことが自然とされていたことに、驚くと同時に感動しました。将来の王様でありながら、ある意味、一般人と同じ感覚も身につけていらっしゃるということでしょうか?
  • ウィリアム王子は現在、国防省の英空軍の飛行士として勤務しており、第一子誕生後、2週間の育児休暇を取ったそうです。英国でも2003年から父親の育児休暇が法令で定められて以来、ほとんどの父親がこれを使っており、その意味からもウィリアム王子は『21世紀の父親像』と言えるかもしれません。最初のおむつ交換はウィリアム王子が行ったとも報道されていました。ちなみに、ウィリアム王子の祖父に当たるフィリップ殿下(エリザベス女王の旦那様)は、第一子であり王位継承1位となるチャールズ皇太子の誕生時には、テニスだかスカッシュをしていて、誕生の瞬間に同席しなかったと伝えられています。
  • 退院後の短い会見でも、ウィリアム王子は、「赤ちゃんの顔は妻に似ているので、ありがたいことだ。」と語っており、取材陣を笑わせていました。

ロイヤル・ベビーと経済効果

ここ英国では祝賀ムードに沸くなか、赤ちゃん製品やシャンペンメーカーは早くもロイヤルベビー商戦に乗り出しています。グッズをみると、やはり一番目に付くのは幼児用の洋服、パジャマなどですね。

調べていて「面白いな〜」と思ったのは、キャサリン妃がこれから使われるであろう乳母車と同じものを、現在子育て中の母親達が買い換えるであろうという予想も出ており、意外なところからも消費増大が見込めるようです。同妃はウィリアム王子との婚約時代から既に、「ケイト効果」(英国ではキャサリンという名前を短くして‘ケイトさん’と呼ばれています)を生み出しており、同妃が着た洋服や靴は今でも即日完売が当たり前となっています。当然、ロイヤル・ベビーにおける「ケイト効果」も顕在で、第一子誕生の報道がなされた当日の午後だけで、マタニティー&ベビーブランドで有名な英国の老舗:マザーケアーは、売り上げが3%近く上昇。

そして、気になる経済効果についてですが、経済専門家達の予想では、7月1日〜8月31日の2ヶ月間の間だけでも、2億4300万ポンド(内訳: 6,200万ポンドが食品やアルコール、2,500万ポンドがパーティー関連、8,000万ポンドが記念グッズの販売、7,600万ポンドがDVD・本・雑誌・新聞などの特集)の経済効果が期待されるそうです。そもそも英王室は英国で最も価値のあるブランドとして認識されておりますので、この経済効果は2013年中ずっと継続し、年末くらいまでには15〜19億ポンド規模の経済効果を生み出し、それがリセッションから抜け出す原動力になると予想するエコノミストもいるようです。

ただし、ロイヤル・ウエディングの時と比較すると、かなり見劣りします。あの当時は、短期間の間に6億ポンドの経済効果という数字が出ていました。

家の近所では、ストリートパーティーも行われ、国を挙げて祝福しましたが、今回のロイヤル・ベビーはあの時ほどの盛大さはありません。

過去のロイヤル・ベビー誕生後のGDP推移

チャールズ皇太子が誕生したのは、1948年。英統計局の過去のGDPデータは、第二次世界大戦前後の部分が載っていなく、完全に揃っているのは1955年からとなっていました。ただし、その当時のGDPに関する資料を読む限り、「チャールズ皇太子が誕生した1948年は、その後25年続いた「長期経済成長」の始まりの年となった」と書かれています。

ウィリアム王子が誕生した1982年第2四半期(チャート上の赤い矢印)は、一気にGDPが伸びており、その後はチャールズ皇太子の時と同じく、約25年の景気拡大期に入っています(25年のうち、1年だけマイナス成長を記録)。

データ:英統計局


もし歴史が繰り返すのであれば、新しいロイヤル・ベビーの誕生を受け、2013年は四半世紀の景気拡大のはじまりとなる『成長元年』となる可能性が出てきたとも言えるでしょう。

英第2四半期GDP速報値発表

ロイヤル・ベビーで沸いた今週、偶然にも英国の第2四半期GDP速報値が発表されました。かなり強気の事前予想でしたが、嬉しいことに「前期比 +0.6%、前年比 +1.4%」と力強い数字が確認されました。


ポジティブなサプライズ

1)GDPの内訳をみると、4セクター全てで成長が確認

  • サービス業: Q2 +0.6% (Q1 +0.5%)
  • 製造/生産業: +0.6% (Q1 +0.3%)
  • 建築業: +0.9% (Q1 −1.8%)
  • 農業: +1.1% (Q1 −6.3%)

データ:英統計局

※クリックで拡大できます


今までずっと、景気成長の足を引っ張っていた建築業が、やっと回復の芽を見せ始めました。ちなみに、4セクター全てが拡大を示したのは、2010年第3四半期以来、はじめて。

2)民間企業のマインド改善
数字発表後、英商工会議所が出した声明によると、企業マインドもかなり改善が確認されており、この経済成長が持続性のあるものと思われる。

3)ダブル/トリプル・リセッション懸念の後退
今年の第1四半期まで英国で心配されていたリセッションへの逆戻りという心配が消えた。

4)消費者心理の改善
今回の強い数字を受け、冷え切っていた消費者心理が改善するきっかけとなり得る。

ネガティブな要因

1)昨年との比較
2012年Q2は、エリザベス女王即位60周年記念式典が行われ、その年だけ国民祝日が1日追加された。そのため、今年のQ2は昨年と比較して、労働日数が多いため、改善して当たり前とも言える。

2)2008年のピーク時との比較
2008年の景気ピーク時と比較すると、現在の英経済は3.3%縮小したままである。このペースで行けば、ピーク時に達するには、あと18ヶ月が必要。

3)速報値の数字
+0.6%という数字は過去のGDP値と比較すると、非常に強く見えるが、あくまでも予想通りの数字であり、予想を大幅に超えた訳ではない。

4)世帯所得
賃金上昇率がインフレ率より低く押さえられているため、世帯の実質所得は目減りしている。

5)速報値の特異性
速報値は、GDPの計算に必要なデータの44%のみを使用して弾き出されている。来月発表の改定値で、下方修正される可能性があるのではないか?

まとめ

※クリックで拡大できます


ロイヤル・ベビー誕生を祝して、キャサリン妃の予定日が過ぎた頃から強気で推移していたポンドですが、男児誕生の報道が出て以来、buy the rumour, sell the fact の言葉通り、1.53Highが抜けられずに落ちてくる局面がありました。ただし、米長期金利もジリジリと下げており、ポンドの急落には結びつかず。

そして、ポンドだけでなく、ユーロを含めた欧州通貨の底堅さをサポートするようなことが、今週に入ってから起きました。それは今までずっとユーロやポンドが対ドルで下落すると予想していた欧米の銀行達が一斉に ‘’しばらくはユーロ高・ポンド高/ドル安の動きとなるであろう‘’ と、相場観を180度ひっくり返してきたのです。
その背景には

(1) 先週のバーナンキ議長の半期に一度の議会証言では、思ったよりもハト派的内容だった
(2) 夏以降、米国の経済指標が伸び悩むのに対し、欧州の数字はジワジワと底固めをしてくるのではないか?

というのがメインのようです。ただしこれら欧米の銀行も無限大のユーロ高・ポンド高を想定している訳ではなく、ターゲットを『ユーロ/ドル1.35台、ポンド/ドル1.55台』くらいに設定しており、そこまで行けば絶好の売り場が提供されると現在は考えているようです。

いずれにせよ、今まであれだけ「ドル高/欧州通貨安」のシナリオを支持していた銀行が、一斉に「ドル安・欧州通貨高」予想へ寝返りを打ったからには、この相場はまだ始まったばかりなのかもしれません。私も木曜日の英GDPが発表されてすぐに、Sell the factでポンド売りをしましたが、あっけなく損切りにひっかかり、大きくやられてしまいました。

来週は米欧英それぞれの中央銀行の金融政策理事会が実施されます。相当神経質な展開が予想されますので、この週末はゆっくり体力を養いたいと思っています。

 

松崎美子

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