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マーケットビュー

金曜 松崎美子の英国発!すこしFX☆なが〜くFX ロンドン在住の女性トレーダーによる為替&経済コラム

勢いづいたマーケット

更新日:2013年7月12日

今週はマーケットの動きについていけず、イライラされた方も多いと思います。今年は年初からボラティリティーの高いマーケットとなりましたが、さすがに今週の乱高下には、私も苦戦を強いられました。今週のコラムでは、この乱高下相場の動きを振り返ってみたいと思います。

7月8日(月)

ユーロ圏財務相会合

事前に報道された協議内容は

1) ギリシャ支援とその条件内容
2) スペインの銀行への資本注入
3) ポルトガル政府危機について
4) キプロス問題

特に時間を割いたのはギリシャ支援条件についてでした。昨年からずっと支援条件にあげられていた「公務員解雇」が遅々としてすすまないことに業を煮やしたIMF(国際通貨基金)は、月曜日の会合で追加支援金の支払い実施に対し即答を避け、決定は月末まで遅らせる意志を表明。

今回の支援金の総額は68億ユーロとなっていますが、内訳は

  • ユーロ圏からの支払い ⇒ 7月 25億ユーロ/10月 5億ユーロ 
    ⇒ 計: 30億ユーロ
  • 欧州中銀(ECB)からの支払い ⇒ 7月 15億ユーロ/10月 5億ユーロ 
    ⇒ 計:20億ユーロ
  • IMFからの支払い ⇒ 7月末までに合意すれば、18億ユーロ

となっており、8月中旬に予定されている22億ユーロ規模の国債償還分の手当ては、とりあえず確保出来ました。

ここからの予定としては、来週中にも、今回の合意内容をギリシャ議会で協議し、採決に持ち込まれるようです。ここで可決されなければ、支援金は受け取れず、8月の国債償還に問題が起きるのは確実。その意味からも、可決は間違いなし!と言われていますが、既に緊縮財政策や公務員解雇に反対した民主左派党が連立から抜けてしまっているだけに、予断は許しません。

ドラギECB総裁、欧州議会・経済金融委員会で証言

先週木曜日、ECBははじめて「フォワードガイダンス」を導入し、‘’政策金利は事前コミットしない‘’という方針を変更しました。ドラギ総裁にとっては、この発言以来はじめての公の場での証言となるだけに市場の注目度は高くなりました。特にフォワードガイダンスに関する証言としては

・ Higher interest rates are not warranted at this point in time
 現時点における金利上昇は、正当化されない

・ Higher interest rates in weak economy would destabilise the economy
 景気回復が弱い国にとって、金利上昇は、経済基盤を不安定にすることになる

特に最初の証言で ‘not warranted’ と発言していますが、これは英中銀(BOE)が先週木曜日に発表した声明文の中の文章と全く同じ*です。

*BOEの声明文からの抜粋
「the implied rise in the expected future path of Bank Rate was not warranted by the recent developments in the domestic economy.
現在の英国の経済状態を踏まえると、長期金利(国債利回り)の上昇に示される将来の金利上昇予測を見込むことは、正当化されない」

6月19日の米バーナンキ議長の記者会見で、具体的な時間軸を伴った出口戦略を発表して以来、米国債の売りが加速し国債利回りが上昇。米国は景気改善が確認されていますので、長期金利上昇はさほど問題がないのかもしれませんが、リセッションで悩む欧州や、まだ景気回復が確認されていない英国では、長期金利の上昇は是が非でも避けたい現象。

もしかしたら、カーニー総裁とドラギ総裁は、ここからは共同戦線をはりながら、フォワードガイダンスをうまく取り入れて長期金利上昇を阻止するつもりなのかもしれません。

これは私の飛躍した考え方かもしれませんが、ドラギ総裁とカーニー総裁の共通点は、ともに銀行で働いた経験があることです。私の中の『中央銀行の総裁』のイメージは、‘経済・金融の学識が高い学者肌’というものでしたが、最近になってからは、学識が高いのは当たり前ですが、それプラス、‘コーポレート経験者つまり民間部門の銀行での勤務経験があり、マーケットの動きをきちんと把握し、市場参加者と同じ目線で話しが出来る人’という部分が求められるようになってきたと感じています。カーニー氏が英国中銀の新総裁になると決まった時に一番喜んだのは、他でもない金融街シティーで働く銀行関係者でした。つまりカーニーさんも以前は銀行員だったので、市場を理解し、自分達の言い分を分かってくれる人がやっと総裁になってくれた!ということのようです。

長くなってしまいましたが、これからもドラギ総裁やカーニー総裁は、市場との対話を重視しながら、必要なメッセージを投げかけるものと思われます。

7月9日(火)

アジア・欧州時間は、神経質な割りには、あまり動意のないマーケットでした。しかしNY勢が参入した辺りから、状況は一変。一気に対ドルでユーロとポンドの下落が始まったのです。

このチャートに主な出来事を書きましたが、全ての動きはロンドン午後14時30分から始まりました。まず、IMFが『世界景気見通し』を発表し、英国や日本のGDPは改善されたにもかかわらず、ユーロ圏だけは下方修正され、それがユーロを重くしました。

アスムセンECB理事発言

IMFからの発表直後に、アスムセンECB理事からフォワードガイダンスに関する見解が発表されましたが、発言内容が『緩和期間の長期化を予想』するものであったため、ユーロ/ドルは1.2850のサポートを割れ、急落。その後、同理事は、追加の3年物LTROの可能性を肯定したため、思いっきり下落が加速してしまいました。

しばらくして、欧州中銀が、フォワードガイダンスの期間に関する言及について否定発言をしましたが、後の祭りと言ったところ。この一連の動きで、ユーロ円も130円台から128円70銭まで急落しています。

7月10日(水)

FOMC議事録公開 

6月18・19日に開催されたFOMCの議事録が公開されました。

6月19日のFOMC後の記者会見で、バーナンキ議長は、「経済見通しが予想通りに改善すれば、月間850億ドルの債券購入(QE3)の規模の縮小を年内に開始し、来年半ば頃にはQE3を停止する可能性が高い」ことを明らかにしました。その結果、先ほども書きましたように、米国債の売りが加速し、国債利回りが上昇し、現在に至っています。

国債利回り上昇のからくりを説明しますと、過去ずっとFEDが毎月米国債を購入していたので、長期金利は意図的に低く押さえられていた ⇒ FEDは年内にも購入額の縮小に動き、来年中には停止するようだ ⇒ 国債の買い手が不在となる懸念を先取りし、米国債の売りが加速 ⇒ 長期金利上昇 ということです。そしてこの長期金利上昇は、大西洋を越え、英国と欧州にも押し寄せ、ユーロ加盟国や英国の長期金利上昇のきっかけともなったのです。米国は景気改善が確認されていますので、長期金利上昇はさほど問題にならないかもしれませんが、リセッションで悩む欧州や、まだ景気回復が確認されていない英国では、長期金利の上昇は是が非でも避けたい現象です。

さて、水曜日に公開されたFOMCの議事録は、かなり分かり難い内容でした。と言うのは、

  • 多くのFOMC理事達は、QE3規模縮小に着手するには、雇用数が確実に増えていることが必要と考えている
  • 何名かの理事達は、規模縮小はもうすぐ正当化されると考えている

と、全く正反対のコメントが飛び出してきたからです。議事録を見る限り、FOMCの半分くらいの理事達は、‘’規模縮小の開始時期として 『今年の年末くらい』‘’ としていますが、6月19日のバーナンキ議長の記者会見では ‘’規模縮小停止時期は、来年中盤になる可能性がある‘’と語っており、かなり意見の食い違いがみられました。

為替市場では、議事録内容は予想以上にハト派的内容と判断し、最初はドルが大きく売られ、ドル・インデックスは、議事録公開から最初の15分で0.7%の下げを記録。同時に米国債も買われ、長期金利は低下。

しかし公開後30分くらいすると、その動きは止まり、今度はドル買い方向へ。その理由として挙げられていたのは、6月19日に発表されたFED景気見通しの中で、

About half of these participants indicated that it likely would be appropriate to end asset purchases late this year.
半数くらいの理事達は、今年末くらいまでに、QE3を完全に停止するのが望ましいと思っている

と書かれていたからでした。

バーナンキ議長 講演

6月19日の記者会見の時とは打って変わり、かなりハト派的な内容の講演をされました。

このチャートに書き込んだように、『QE3規模縮小が早期に実現することは、ない』というメッセージを述べられただけでなく、『今の米国には、かなりの緩和策がとても必要である』という意味の発言を何度も何度も繰り返されたため、マーケット参加者は、「あれ?この前の話と、だいぶ内容が違っているじゃない?雇用市場は改善され景気回復が確認されたから、縮小に向かうんじゃないの?」と驚きながら、ドルのロングを投げざるを得ない相場展開となりました。

私自身もずっとユーロやポンドを売る相場に慣れてしまったせいか、売っては切らされ、また売っては切らされを繰り返し、前日の収益をすべて飛ばしてしまい、悔しい思いをしました。バーナンキ議長の講演が終わった頃には、完全に打ちのめされた敗北感だけが残る空しい一日となったことは言うまでもありません。

7月11日 (木)

この日の欧州市場は、オープンから株式市場が堅調に推移。水曜日のバーナンキ議長の 『早期縮小観測の後退』発言を受け、アジア時間には米ダウジョーンズ先物が150ポイント程度上昇したのを好感し、日経平均株価も当然上昇しました。

為替市場は、水曜日の流れを引き継ぎ、ドル安の動きが多く見られました。

ここで私はあることに気がつきました。それは『過去の日経平均株価の動きと、円の動きが変わってきた』ことです。

4月の黒田バズーカ砲以降の定番は
異次元緩和 ⇒ 日経平均上昇 ⇒ ドル円も上昇 ⇒ 円安・株高   でしたが、

水曜日のバーナンキ講演後は、
早期縮小観測の後退 ⇒ 株高(日経平均上昇) ⇒ 早期縮小観測の後退を受け、
ドル安 ⇒ 円高・株高  に変化しています。

そしてバーナンキ講演後は、主要国の長期金利が下がっている(国債価格上昇)ため、木曜日の東京市場では、『株高・円高・債券高のトリプル高』という非常に珍しい現象がおきました。

今年の夏の相場予想

7月21日の参院選投票日までは日経平均株価、円相場ともに大きく崩れることはないと予想していましたが、バーナンキ議長の講演をきっかけに、円高への調整が開始されたと思っています。

私は、今月中には前回の103.74円という高値更新はないと予想し、この講演前にドル円を101.20で、ユーロ円を130.15で売りました。そのポジションは、FOMC議事録公開直前に一旦閉じています。

ここからの目安としては、7〜8月中に、ドル円は93〜95円、ユーロ円は120〜125円くらいを目指し、大きな調整が入るように思います。

ただし、長期的にはドル高は継続するという考え方は全く変化していないため、下がったところは丁寧にロングを積み上げたいですね。

ドルの買いという意味では、夏の間はドル買い/スイス売りが一番安心感があるのではないでしょうか?今回の調整の下げを見る限り、目先は0.9470/80を買いゾーンとしてとらえていますが、たぶんまだドルの調整は終っていないと思うので、深い調整が入った場合、最大0.92台までの下落にも耐えられるように、ポジションを小さくしながらロングにしています。目標は年末までに1.0000を見ています。

 

松崎美子

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