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マーケットビュー

金曜 松崎美子の英国発!すこしFX☆なが〜くFX ロンドン在住の女性トレーダーによる為替&経済コラム

ゴールデンウィーク期間中の「マーケットビュー」掲載予定について
4月末から5月上旬のゴールデンウィーク中、誠に勝手ながら『マーケットビュー』は以下のスケジュールで掲載させていただきます。 何卒よろしくお願いいたします。

日付

掲載

ご執筆者

4月26日(金)

松崎美子氏

4月29日(月)

×

4月30日(火)

野村雅道氏、和田仁志氏

5月1日(水)

山中康司氏

5月2日(木)

津田穣氏、松崎美子氏

5月3日(金)

×

5月6日(月)

×

5月7日(火)

野村雅道氏、和田仁志氏

※「○」は掲載日、「×」は掲載をしない日となります。

今週のマーケット

更新日:2013年4月19日

以前のコラム記事でも書いたと思いますが、今年は‘本当に良く動くマーケット’ですね。これだけ動くということは収益チャンスが多いという利点もありますが、欠点としては慢性的な寝不足に悩むことです。最近私は逢う人ごとに、「非常に疲れた顔をしている。具合悪いの?」と指摘され続けています。あまりにも悔しいので、高いクリームを買って顔に塗ってみましたが、全く効果なく、もっと疲れてしまいました。

今週もご多分に漏れず、とにかくマーケットは大きく変動していますので、本日のコラムでは、特に気になった2つのマーケット動向について、書いてみたいと思います。

商品価格の大幅下落

今週はボストン・マラソンでの爆破事件、G20会合開催など、数々の出来事がありましたが、私の中での一番大きな相場変動要因は『商品価格、特に金や銀などの急落』でした。

話をすすめる前に、1980年から現在までの金価格(ドル建て)推移を見てみましょう。

今世紀に入ってから既に7倍以上価格が高騰しており、数年前から既に「もうそろそろ、大きな調整が入って当然なのではないか?」といわれ続けていました。しかし高値圏だと言われている割には、出てくる話しは「中銀が金保有を増やす」「中国やインドでの需要が高まる」など、買いに結びつきやすいものばかりであったことが特徴だったのかもしれません。

今回の下落幅

先週金曜日、「キプロス中央銀行がベイル・インの資金確保の手段として、外貨準備で保有している金の7割を売却する」という噂が流れました。それがきっかけとなりドンドン値を下げ始めた金ですが、とりあえず先週金曜日からの下落幅は現物で約13%となっており、これは1983年2月につけた9.6%という下落幅を簡単に追い抜きました。先物市場では1980年3月来の最大の下落率を記録しています。

私も今回の急落があるまで知らなかったのですが、金市場では価格が20%以上下落した場合、『弱気(ベア)相場』と呼ぶ習慣があるそうです。ちなみに1975年以降、金市場は13回の弱気相場を経験しており、その場合の平均下落率は約31%。今回の相場は2011年8月につけた最高値から計算すると30%下落しているので、ある意味‘’過去の弱気相場の下落率は、ほぼ達成した‘’とも言えます。

他のマーケットへの影響

金価格の大幅下落は、他のマーケットへも影響を与えたことは見逃せません。特に金のポジションを持っているトレイダー達や上場投資信託(ETF)で金を保有している投資家達は、金の急落で資金を引き揚げたり、マージンコール(追い証)にひっかかってしまい、泣く泣くポジションを閉めたはずです。そしてその分の損失をカバーするために、利益が乗っている他の投資を手仕舞いして、とりあえず急場をしのいだとも思われます。

この「利益が乗っているポジションを閉める」益出しですが、昨年からの円安相場に乗っかり大きな収益を挙げている投資家は、金の損失を埋めるためにも、円売りポジションを閉めて利益確定に急いだと私は思っています。

それを調べるために、金価格とユーロ円との関係を見てみましょう。
これは、英中銀が毎日公表するドル建て金価格とユーロ円それぞれの日足チャートで、金価格を青い線(左軸)、ユーロ円をピンクの線(右軸)でそれぞれ描いてみました。

実は、金と一番相関性が高い豪ドルと円の掛け合わせである豪ドル/円との関係をご紹介したかったのですが、豪ドル/ドルも豪ドル/円も英中銀のデータにはありませんので、ユーロ円を選択したことを付け加えておきます。

次に、金が最高値をつけた2011年から現在までの間に絞り、金が大きく下落した時のユーロ円の動きをチェックしてみたいと思います。

金価格(青線)が急落した時を選び、チャート上に黄緑の枠で囲んでみました。果たして、金価格急落 ⇒ 投資家などがマージン・コール(追い証)を受け取る ⇒ 益出しに動きやすい ⇒ 円高相場に突入しやすい地合いとなっているのでしょうか?

@
最初のリアクションで、7円の円高 
⇒ その後も円高が継続し、最終的には約14円の円高

A
最初のリアクションで、4円の円高 
⇒ その後も円高が継続し、最終的には約8円の円高

B
最初のリアクションで、4円の円高 
⇒ その直後に円が売られ円安となったが、最終的にはそこから円高となり、最終的には約14円の円高

つまり2011年以降に起きた3度の金急落時には、最終過程に移行するまでに一時的な円安局面を迎えたこともありましたが、最終的には円高で終ったことがわかりました。

それでは、過去3回の動きと今回とを比較してみましょう。まず先週、金の急落が始まる前日・4月11日の高値から、その後の安値まで、ユーロ円は7円の円高となっています。ここまでは@〜Bの最初のリアクションと全く同じですね。そうなると、もし歴史が繰り返すのであれば、今回の金急落に伴う達成可能な円高ターゲットは、高値の131円台から14円の円高となる117円台となります。

そうは言いつつ、単純に過去の値動きと現在を比較することには、多少無理があるのかもしれません。その理由は、最近のマーケットは黒田日銀総裁による『異次元緩和策』の影響で、円安に傾きやすい地合いであるため、市場参加者は勇気を出して円買いに動く動機に欠けるからです。つまり、「円安基調変らず」という前提に基いた場合、少しくらい円高がすすんだとしても、「最終的には円安なんだから、下がったところは買い(ユーロやドル買い/円売り)でよし!」というストラテジーを維持する投資家が増えるということになります。しかし見方を変えると、それだけ円売りのポジションが溜まりやすい相場であるため、いざ何かのきっかけで相場が地崩れした場合、反対方向(円高)の動きに拍車がかかる恐れもあります。

ここまでの相場動向を見る限り、95円〜100円という大雑把なレンジが、97円〜102円に移行したのかな?と思っておりましたが、先日の2度に渡る100円乗せ失敗を経て、また95円〜100円というレンジに逆戻りした印象を受けます。

何度も繰り返して恐縮ですが、2年とか3年という長期的スパンでは円売り方向で見ておりますが、目先の短期的な期間に絞っていえば、もう一度99円台に乗った時に相場がどのように動くのか?それを見てから、今後の方針を固めようと思っています。現在の時点では、私はドル円の買いオーダーを96円ミドルから下に並べておりますが、もし99円台に乗りスルスルと100円台に乗るようであれば、ドル円のロングを持っていない苦しみを味わうことになる覚悟は出来ています。

通貨安戦争、再開か?

2月のこのコラムで「通貨戦争とユーロ」という記事を書きました。

そこで私は「欧米では、為替レベルは‘市場が決定すること’という考え方が浸透しており、ユーロ圏関係者が、現在のレベルでユーロ高懸念発言を市場へ流すとは、あまり考えていない。しかしユーロ実効レートが110に近づくタイミングで、口先介入などのシグナルが送られてくる可能性に私は注意したいと思っている。」と書きました。

この記事から2ヶ月経ち、その間に日本は『異次元緩和』を発表、米国では850億ドル規模の国債とMBS購入を含む緩和政策:QE3が今でも継続されています。これに対し、欧州中銀(ECB)は、OMT(国債購入計画)を昨年9月に打ち出しましたが、これは加盟国の国債利回りが急騰(=国債価格急落)し、財政運営に支障が生じるような場合に限り、ECBとESM(欧州安定メカニズム)が当該国の国債を買い支えるという内容になっており、OMT要請に動いた国には赤字削減に向け厳しい条件が課せられます。

つまり日米が実施する/しているような‘無条件に自国の国債を毎月定額購入する緩和策’と同様の策を、ECBは持っておりません。やはり17ヶ国それぞれの国債利回りが違うため、いっせ〜のせっ!と全ての加盟国の国債を一律に購入することは不可能ですし、そんなことをしたら一部の加盟国にとっては逆効果を招きかねません。

しかし今週に入り、国際通貨基金(IMF)が発表した「世界経済見通し」によると、2013年の経済成長率は、米国+1.9%・日本+1.6%に対し、ユーロ圏は−0.3%となっており、GDPの数字だけを比較した場合、景気浮揚のきっかけとなるのであれば、緩和策を一番必要としているのはユーロ圏であるとも言えます。

そんな中、ビニスマギ元ECB理事が、今週水曜日に爆弾発言をしました。ブルーンバーグ社のインタビューに答える形での発言となっていますが、同氏は「ドラギ総裁をはじめとするECB理事達は、ユーロ安政策に動くのではないか?日米欧の経済状態を比較すると、欧州が一番弱くなっており、本当であればユーロが弱くなっていても当然であったと言えるだろう。しかし最近の日銀の緩和策発表を受け、ユーロは逆に強くなっている。ギリシャ債務危機が発覚して以来、ユーロ圏は2度目のリセッションに苦しんでいる。ECBはこれ以上のユーロ高を避け、出来ればユーロ安になるような政策を考えださなければならないだろう。」と語りました。

この発言を聞いて、日本のアベノミクス・金融緩和期待で火がついた通貨安戦争の議論が盛んに行われた2月頃のマーケットを思い出してしまいました。あの頃は、私が住むヨーロッパでは、ドイツとフランスというユーロ圏の2大国が通貨安戦争に対し正反対の見解を示しました。フランスは景気浮揚の足がかりになるのであれば、是非とも通貨安競争に参加しようじゃないか?という姿勢を示したのに対し、ドイツは通貨安の弊害としてのインフレ率上昇を恐れ、バイトマン独連銀総裁は「政治的に誘導された通貨安が持続的な競争力の向上に通常つながらないことは、過去の経験が示している」 と主張したのです。

ビニスマギ氏の発言は、あくまでも‘ある一人の元理事’の意見であり、同じイタリア人であるドラギ総裁がこの意見を共有しているのかはわかりませんが、今月のECB理事会後の記者会見で同総裁は利下げ示唆とも取れる発言をしていただけに予断は許しません。そして、今週に入ってからは、バイトマン独連銀総裁ですら、「新たな情報(経済指標など)により正当化されるのであれば、ECBは利下げに踏み切る可能性がある。」と発言し、一気に利下げ観測が高まった形になりました。ただし、ECBの政策決定方法は、英中銀のような単純多数決ではなく、参加している理事達の意見を調整した‘コンセンサス’となっているだけでなく、議事録発表もないため、どの国が緩和策に票を入れたのか?それについて、どのような議論がなされたのか?については知る術がありません。しかし単なる利下げに留まらず、低成長・高失業率で喘ぐ南欧州加盟国がそれ以上の緩和策導入を叫び、通貨安誘導を呼び起こすのか?非常に興味があります。

日本の通貨安誘導とも取れる具体的な為替レベルにまで踏み込んだ発言や、アベノミクス効果、そして黒田日銀総裁の異次元緩和など、この約半年は日本の一人勝ちでした。たぶん今年7月に行われる参院選までは是が非でも円安・日経平均高を維持したい気持ちで一杯でしょう。

しかし遥か彼方のヨーロッパでも、ECBは「日本はお好きなように、してください!しかし、我々も適切な時期が来たら、必要に応じてやることはやらせて頂きます」という‘’通貨安競争‘’への宣戦布告にならないことを祈っています。

私自身のユーロの相場感は、このコラムでも何度か書いておりますが、1.30〜32台を丁寧に売り、最終的には1.27ミドルのサポートを抜け、1.22台くらいまでの急落を予想しております。

最後に...

今週木曜日から始まったG20財務相・中央銀行総裁会議では、先例のない金融緩和策の影響や、超低金利政策の終了に向けたアプローチについて協議される見通しとなっています。日本の『異次元緩和策』発表以来、初のG20会合となるだけに、黒田総裁が緩和策の目的などを明確に表明することが、今まで以上に重要となるでしょう。

G20加盟各国にしてみれば、日本の緩和策があくまでもデフレからの脱却や内需拡大を目的としている限り、G7/G20声明内容に合致しており、さらには世界経済全体の景気回復にとって支援要因となるため、理解を示すと思われます。しかし為替変動を目的とした競争的通貨切り下げのきっかけとなると理解された場合、問題は深刻になりかねません。

特にG20に参加している新興国の間では、主要国による過度の緩和策のおかげで資本の過剰流入が引き起こされ、自分達の経済が不安定となっていることに不満を抱いています。そのため、新興国の代表団は、G20開催中に主要国の過度の緩和策による景気刺激策を議題に取り上げさせようとしていると伝えられています。

果たして黒田総裁デビューは無事に終わり、参加国の理解が得られるのか?過度の緩和策に対する警戒が高まる中、ECBは近い将来、単なる利下げだけでなく、他の非伝統的緩和策導入に踏み切るのか?ますます熱いマーケットになることは間違いなさそうです。

 

松崎美子

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