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マーケットビュー

金曜 松崎美子の英国発!すこしFX☆なが〜くFX ロンドン在住の女性トレーダーによる為替&経済コラム

ヘッドラインに振り回された一週間

更新日:2013年2月15日

金曜日から開催される20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議では、最近の円の独歩安を受け、「通貨戦争」について協議されることが決まっているようです。特に今週に入ってからというもの、G20を意識してか、各国の中銀関係者や政府筋が匿名を名乗って次から次へと自分勝手な発言を繰り返しており、私自身も1分前までは利益が上がっていたポジションが、コーヒーを入れている間に高値で損切りされることが何度か続き、久しぶりにエモーショナルになっている自分を感じました。

果たしてG20会合での協議がどのような結果を生むのか判りませんが、今週月曜日からの主な発言と為替の動きを振り返ってみたいと思います。

2月11日 (月曜日)

・ 黒田アジア開発銀行総裁

次期日銀総裁候補として名前が挙がっている黒田氏。この日に行われたインタビューでは

1) 日本のインフレターゲット2%設定を支持し、達成までに2年間程度必要とした
2) デフレ脱却に向け、日銀が追加緩和を行う余地はまだ十分にあると強調。
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これを受け、円が売られました。

・ 甘利経済財政・再生相

この日行った講演の中で、「2013年財政年度末(2014年3月)までに日経平均は13,000円を目指すよう、次々と手を打っていきたい」と語りました。この発言を受け、日経平均は一気に11,300円台へ上昇。経済閣僚が‘’株価の具体的な目標水準‘’に言及するのは異例

・ 米WSJ紙の報道

特定レベルを目指しての円安誘導に対し、週末のG20会合を待たずにG7が何らかの緊急共同声明を出す可能性があると報道。この背景には、G7加盟国である日本が(G7が合意した)『為替政策に関する参考項目』に反した行動を取ったと思われるため。

・ ドイツ連銀:バイトマン総裁

「ユーロは過大評価されていない。政治的に誘導された通貨安が持続的な競争力の向上に通常つながらないことは、過去の経験が示している」
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この発言を受け、ユーロは対ドルで1.3370台から1.3420の手前まで上昇、ユーロ円も126円台に突入。

2月12日 (火曜日)

・ G7緊急共同声明発表

"We, the G7 Ministers and Governors, reaffirm our longstanding commitment to market determined exchange rates and to consult closely in regard to actions in foreign exchange markets. We reaffirm that our fiscal and monetary policies have been and will remain oriented towards meeting our respective domestic objectives using domestic instruments, and that we will not target exchange rates. We are agreed that excessive volatility and disorderly movements in exchange rates can have adverse implications for economic and financial stability. We will continue to consult closely on exchange markets and cooperate as appropriate."

大まかな内容は
「為替レベルは市場にゆだねるものであり、FXマーケットで起こっていることに関しては常に協議していく。加盟各国はそれぞれの国内政策を考慮しながら、財政・金融政策を遂行する。加盟各国は自国の為替レベルに対し特定のレベルをターゲットとしない。外国為替市場における乱暴で不明瞭な動きは、経済や金融システムの安定に寄与しないことに関して合意している。我々は為替マーケットの動きに対して、必要に応じ協力しながら話し合いを継続する。」
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『特定のレベルをターゲットとしない』の部分を見て、私は‘’これは日本のことを指しているな…‘’と思い、すぐドル円を売ったのですが、市場の解釈は『声明文の中に日本という国名を名指しで挙げなかった』ことを好感し、ドル円・クロス円ともに上昇しました。

・ スイス中央銀行:ジョーダン総裁

スイスの対ユーロ上限設定(1.2000)は重要な政策であることに、なんら変化がないとしながら、 上限設定は制限なく継続することを約束し、さらに必要であれば、追加措置を取る準備もあると語りました。
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この発言を受け、ユーロ買い/スイス売りが大きく出て、ユーロ・クロス全体が上昇。ユーロ円も127円直前まで高騰

・ 匿名のG7関係者による発言

「G7声明は誤訳されている。先ほど発表された緊急共同声明は、過剰ともいえる日本円の動きに対し、懸念を示していることを意図している。G7各国の首脳達は、円の一方的な動きに対し懸念を持っており、G20会合ではそこにスポットライトが当たるだろう。」
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この匿名発言で、相場の流れが一気に変りました。ユーロ円は1円80銭下げ125円台へ、ドル円は1円程度の円高となり、93円ミドルを綺麗に下抜けしました。

この辺りから為替市場を取り巻く環境は非常に神経質になったと私は思っているのですが、少なくとも株式市場を見る限り‘’我関せず‘’の態度を貫いているのが印象的でした。

・ カナダ中銀:カーニー総裁

「日本の当局が為替相場の特定水準を目標としているとの懸念が一部出ている。G7はこれに関して討議した。G20財務相・中央銀行総裁会議でも課題として取り上げられる見通しだ。」と議会証言で発言。
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この発言を受け、ドル円は93円割れ直前まで下落。

2月13日 (水曜日)

朝起きた時に「疲れが溜まってるから、今日はいろいろな発言に振り回されたくない。」と心から祈ったのですが、私の儚い願望は一気に崩された一日となってしまいました。

・ 英中央銀行四半期インフレーション・レポート発表

英中銀が四半期ごとに発表している経済・インフレ見通しが発表され、キング英中銀総裁をはじめとする理事達が記者会見を行いました。このレポート発表に先駆け、マーケット関係者は 「トリプル・ディップ懸念に悩む英国だから、インフレ・レポートではGDPの下方修正がなされるに違いない」 というコンセンサスを持っており、発表前からどんどんポンドを売っていました。

しかし運の悪いことに、レポート発表と同時に行われた記者会見の席で、キング総裁は開口一番 「MPC stands ready to provide extra stimulus if warranted by growth and CPI outlook 景気成長・インフレ予想を踏まえ、条件がそろうのであれば、追加緩和を実施する準備は出来ている。」 と語り、ポンド/ドルは前日までギリギリでサポートされていた非常に大切なサポートである1.5575をすんなり抜け急落。

『追加緩和 (QE2の枠組み増額)』 に関して少し説明を加えますが、追加緩和期待は昨年末まで非常に高く、それがずっとポンドの頭を重くしていました。しかし今年1月の英中銀金融政策会合の席で「これ以上の追加緩和をしても、実体経済の改善には、あまり効果が期待出来ない。」と話し合ったことが議事録公開で明るみに出たため、私も含めた英国のトレーダーたちは追加緩和の可能性をほとんど排除したばかりでした。

しかし水曜日のキング総裁の言葉を聞く限り、追加緩和に対する英中銀理事達の見方は、先月と今月とでは180度転換してしまったようです。

・ 独Bilt紙の報道

「ECB WORRIED EURO STRENGTH WILL HURT RECOVERY - BBG  ECBは景気回復を損なうかもしれないユーロ高を懸念しているーブルーンバーグ」
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当然この報道を受け、ユーロ急落

2月14日 (木曜日)

・ 2012年第4四半期ユーロ圏GDP発表

最近のユーロ高を受け、貿易収支の不振を受け、ユーロ圏のコア国であるドイツ・フランスのGDPが軒並み悪化、イタリアも6期連続のマイナス成長を記録。ユーロ圏全体としては3期連続のマイナス成長を記録
  ↓
ユーロは続落し、ユーロ円は125円台を抜け、124円ミドル辺りまで下落。

・ コンスタチオECB副総裁

G7声明文に関しての発言が主なものでしたが、その途中で「ECBはいつでもマイナス金利導入をすることが、可能である」と語りました。皆さんの記憶にも新しいと思いますが、昨年12月のECB金融理事会でデポジット口座のマイナス金利導入の可能性について言及したドラギ総裁ですが、今年1月の会合では、手のひらを返したように「政策金利据え置きは全会一致である」と語り、マイナス金利導入の可能性が一瞬にして排除され、ユーロが高騰した経緯があります。しかし本日の副総裁の発言を聞く限り、未だにマイナス金利の可能性は捨て切れていないことが判明。
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当然ですが、これでユーロ下落に拍車がかかり、ユーロ円は一瞬123円台へ突入。

G20で日本は袋叩きにあうのか?

私は今、ドル円のポジションを持っていませんが、下がったところでは買いたいと今でも思っています。しかしG20会合でどの程度「日本の最近の円安誘導」について協議されるのか?がはっきりするまでは、安易にポジションは持てません。それに加えて私がポジションを持たずに躊躇している理由としては、年初から先週まで、どんなニュースが出ても、円売りに繋がっていたマーケットですが、今週に入ってからというもの、明らかに円売りと思われる材料に対して、市場が反応しなくなってきているのが、非常に気になっているからです。

ある英国系銀行の調査部が書いたレポートに「通貨誘導をしている国」の表が載っているようで、誘導度合いの強い悪者順に国名が挙がっているそうです。誘導の度合いが強い「悪者No.1」はスイスと日本。No.5に韓国と米国が、No.7に中国と英国の名前が見えるそうです。この順位は一体何を基準に決定したのかは、レポートを読んでいないので判りませんが、自国通貨に上限を設けているスイスと日本を同列1位にするのも、いかがなものか?と思い、あまりにも悔しいので、各国の通貨の実効レートをチェックしてみることにしました。

※クリックで拡大できます

これはユーロが誕生してから2012年12月末までの各通貨の実効レートのデータをもとに私自身がエクセルで作ったチャートです。

2008年のリーマン・ショックくらいから、レートが中央部分に集中してきて見にくいので、2007年〜2012年12月末までの部分を拡大すると、こうなります。

※クリックで拡大できます

2011年にスイス・フラン(チャートでは紺色の線)の実効レートが、ピョコンと上に飛び出しているのが、わかりますか? 赤く矢印を入れたところです。これはスイス・フランが対ユーロで2ヶ月ちょっとの間に20%も強くなった時の実効レートの動きです。ユーロ圏債務危機問題の悪化でギリシャがユーロ圏を離脱し、ユーロそのものが崩壊する危機に面した時の動きですが、欧州の資本が一斉に安全を求め、お隣のスイスへ逃避した動きをまざまざと表しています。さすがにこれだけ短期間で実効レートが高騰してしまったことを受け、スイス当局はとうとう対ユーロで1.2000というフロアーを設定し、現在に至っています。

それと比較すると、昨年秋に対ドルで75円台突入という厳しいレベルまで高くなった円ですが、実効レートを見る限り、悲鳴を挙げざるを得ないスイスほど、急騰していないのが確認出来ます。

私も日本人ですから、長年ずっと円高に悩まされている日本にとって、最近の円安はあくまでも過度の円高の是正であり、決して円安誘導ではないという議論が出ることは理解しています。欧米だって通貨安誘導ともとれる量的緩和をガンガン実施したくせに、自分達のやったことを棚に挙げて、日本を非難するのは、あまりにも不公平じゃないか?という理屈も判ります。ただし、ひとつだけ日本が犯した過ちは、『為替の特定レベルを述べた点』ではないでしょうか?

例を挙げますと、まず昨年12月に自民党・石破幹事長が「1ドル=85円から90円が望ましい。」と発言、その翌月には浜田宏一内閣官房参与が「1ドル=100円でも問題ない。しかし110円まで行くと何かと問題となる。」と発言しました。これを『石破レンジ(85〜90円)』⇒『浜田レンジ(95〜100円)』そして『浜田シーリング 110円』とマーケットでは捉えました。

海外では、通貨レベルはマーケットが決定するものという共通したコンセンサスが出来上がっており、次から次へと閣僚レベルの方々から具体的なレベルが飛び出すのを見ると、さすがに私でさえも「まずいな…」と思ってしまいました。

最後に

現在の円相場は急激な円安に対する調整期間と割り切り、下がったところは躊躇なく買っていくつもりで私はいます。問題はどこまでが『調整』の範囲で、どこからが『トレンド変更』なのかが、未だに見極められないところかもしれません。

週足の形もよくないので、91〜92円台に置きっぱなしにしておいた買いオーダーは、一旦キャンセルしました。本当に大きな調整があったとしても、87円台くらいでは止まると思っていますので、2円やられても耐えられるサイズのポジション設定にして、88円・89円台にはドル円の買いオーダーを置いており、それはキャンセルするつもりは今のところありません。

ポンドは1.5575を下抜けしてしまったので、1.5575-1.5635辺りを背にひきつけて、売ることを繰り返そうと思っています。

 

松崎美子

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