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マーケットビュー

金曜 松崎美子の英国発!すこしFX☆なが〜くFX ロンドン在住の女性トレーダーによる為替&経済コラム

2013年の英国とポンド

更新日:2013年1月18日

今年の為替マーケットは、いい意味でも悪い意味でもボラティリティーの高いマーケットとなっています。まだ2週間しか経っていませんので、これから「まったり」としたマーケットが待ち受けている可能性はなきにしもあらずですが、私自身は「2013年は、とにかくよく動くマーケットになると予想しているので、中途半端なポジションだけは持たないように気をつけよう。」と自分に言い聞かせています。

このボラティリティーの高さは、3年に及んだユーロ圏債務危機が小康状態となり、アメリカの財政の崖問題は歳出部分以外、合意に達したことを受け、市場参加者は年明け早々、一気にリスクを取り始めたということでしょう。

2月から3月にかけては、欧州ではイタリアの前倒し総選挙、アメリカでは財政の崖第二弾、そして債務上限引き上げ問題が待ち受けているため、相場展開のスピードやパターンは変わっていくとは思います。しかし欧州が安泰でいる限り、投資家達はリスクを積極的に取りにいく1年になるだろうと私は覚悟しています。いい意味では、まったりマーケットの時よりも収益チャンスが頻繁に訪れるということになるでしょう。しかし見方を変えれば、損をするチャンスも増えてしまうため、ポジションを持ったら自分に都合のいい思い込みを捨て、損切オーダーを入れることを徹底したいですね。

2013年の英国を取り巻く環境

為替マーケット同様、今年の英国を取り巻く環境もめまぐるしく変化しています。

ファンダメンタルズ

・GDP

年明け早々、企業倒産や人員解雇のニュースが連日報道されている英国ですが、今年の景気動向見通しはかなり厳しいものとなっています。2007年夏に米国でサブプライム問題が発覚してからというもの、英国は1970年代以来はじめて2度のリセッション(ダブル・リセッション)を経験しました。

昨年12月、オズボーン財務相が秋季財政報告をした際、大幅なGDPの下方修正がなされたことを受け、連立相手である自民党のケーブル経済ビジネス相は「英国はトリプル・リセッション(3度目のリセッション)に陥る危険性が高まった。」と発言し、連立相手の保守党との不仲説が一瞬高まる気配がありました。

ケーブル氏の発言に驚いた自民党は、同党のアレキサンダー副財務相をBBCニュースのインタビューに出し「トリプル・リセッションの心配はない。」と発言させた経緯があります。

ちなみに最後に英国がトリプル・リセッションに陥ったのは、1950年代となっています。 来週金曜日(1月25日)には待ちに待った2012年第4四半期GDP速報値の発表があります。未だにコンセンサスは固まっていませんが、ここでマイナス成長が確認されてしまうと、一気にトリプル・リセッション入りを懸念する声が高まり、ポンドは大きく下落すると私は思っています。

・雇用市場

今年最初の倒産報道は老舗カメラチェーン『ジェソップス(Jessops)』、全英187店舗全てを閉鎖し、1,370人の従業員が職を失いました。今週に入ってからは、レコード販売大手・HMVが資金繰りに行き詰まり、経営破綻。その2日後には、DVDレンタルチェーン最大手のブロックバスター(UK)が倒産。4,200人の従業員解雇。

先週出たニュースで私の記憶に一番残っているのは、英国ホンダが800人の解雇を決定したという報道でした。欧州自動車市場の縮小により、やむを得ない決定とのことですが、工場で働いている人達へのインタビューでは、人員削減に関して何も知らされていなかったそうです。

年明け2週間で既に1万人近い失業者が出ることになってしまった英国。今年の雇用関連指標からは目が離せません。

金融政策

年初からの暗いニュースのせいで、年内の追加緩和措置導入(QE2枠の増額)の噂が絶えません。これもポンドが売られている要因と言えるでしょう。

今年は6月末で英国中央銀行キング総裁の任期が切れ、7月よりカナダ中銀・カーニー総裁が新総裁として就任されます。市場での見方としては、伝統的なキング総裁とは違い、カーニー氏は過去に英中銀が導入したことがないあらゆる手段を使って景気浮揚を確実なものとするのではないか?と見ています。

果たしてカーニー氏はどんな手段を使うのか?それは成功するのか?成功した場合、その効果が出るのに、どれくらいの時間がかかるのか?など、全く判らないことだらけです。その意味でも、7月の新総裁就任から少なくとも数ヶ月間は、カーニー氏と市場との対話に注意深く耳を傾けないといけないな…と思っています。

財政・経済対策

通常3月末に財務省はその年の予算案を発表します。オズボーン財務相は2010年の連立政権発足以来、緊縮財政策の手綱を一切緩めていません。その結果といっては残酷かもしれませんが、英国はトリプル・リセッションの可能性という景気後退の深刻化が懸念材料となってしまいました。今年は今までの財政規律優先から成長重視の現実的な路線への転換をはかるのか?そこに注目しています。

格下げ懸念

昨年後半くらいから、英景気回復がなかなか実を結ばないことに懸念を示した格付け大手3社全てが、「遅くても2013年前半には、英国の格付け見通し変更を検討することになるであろう。」と語っていました。

その言葉通り、今年に入りトリプル・リセッションの可能性が出てきてからというもの、市場は一足お先に英国のトリプルA格剥奪に備えはじめたように思います。個人的には、3月末に行われる2013年予算案発表を待ち、その内容を確認してから必要であれば格下げに動くところが出てくると思っています。

英国のEU離脱について

本日1月18日にキャメロン首相は「英国とEUとの関係」という内容のスピーチをする予定になっています。それに先駆けて、今週月曜日にBBCラジオのインタビューに答えたキャメロン首相。そこで同首相は

  • 英国はEUに残留すべきである。
  • 現在の英国とEUの関係は正しいものとは言えないため、一部の変更が必要。
  • 英国のEU離脱・残留という二者択一式の国民投票実施は支持しない。
  • 国民投票というもの自体には反対しない。
  • 万が一英国がEUから離脱したとしても、生き残っていける自信がある。
  • 英国だけでなく、他の一部の加盟国もEUとの関係見直しを支持している。
  • アメリカはEU内での強い英国を支持している。だがEUと英国の関係を決定するのは、最終的には我々英国自身である。

昨年秋から一気に高まってきた「EU離脱」そしてそれに伴う「国民投票の実施」の可能性ですが、どうしてここにきてこの話題が英国で熱を帯びてきたのかについて説明します。理由は大きく分けて2つあると思います。

1)EU予算案に関する採決

昨年10月31日、「2014〜2020年の7年間に及ぶEU予算案の内容について、EUは歳出増を計画しているが、英国は歳出削減を要求。その結果、英国からEU予算への支払額の減少を要求する」という動議が出され、採決が行われました。キャメロン首相は「支払額の増加は好ましくないが、インフレ率に見合った上昇はやむを得ない。」という姿勢を貫いていました。

結果は、歳出削減支持 307票に対し、キャメロン支持のインフレ率分の増加を認めるが294票となり、首相の支持案が取り入れられなかっただけでなく、キャメロン首相率いる保守党から51名の造反議員が出たことが判明しました。

負けを認めたキャメロン首相は「EU予算案内容が英国の利益とならない限り、英国は拒否権発動も辞さない。」と発言し、英国は一気に反欧州ムードで包まれました。

2)有権者による支持率の変化

ちょうど昨年秋くらいから2014年に予定されている欧州議会選挙についての報道が出始めてきました。それに伴い、『EU脱退』を選挙公約に挙げている「UKIP党」の支持率が、保守党と連立を組んでいる自民党と並んだだけでなく、とうとう追い抜いてしまったのです。連立内閣の支持率を回復するためにも、国民の支持率を急速に高めたUKIPに、キャメロン首相が目線を合わせ始めたという印象を私は持ちました。

ちなみに過去1週間の間に実施された「2014年欧州議会選挙」における政党別支持率に関する世論調査の結果は

  • YouGov世論調査
    ・保守党 27%
    ・労働党 38%
    ・自民党 12%
    ・UKIP党 17%
  • ComRes世論調査
    ・保守党 22%
    ・労働党 35%
    ・自民党 8%
    ・UKIP党 23%

昨年秋には自民党をやっと追い抜いた程度であったUKIP党の支持率は、ここにきて更に飛躍しているのが判ります。恐ろしいことに、ComResでの世論調査では、UKIP党の支持率は与党第一党である保守党より1%だけ高いという結果になっています。

2013年はポンド下落の年?

日本市場が閉まっていた1月2日、ポンドは対ドルで2012年にダブル・トップをつけた1.6308を超え1.6381まで上昇しました(チャート上の緑の丸部分)。結局終値ベースでは2012年高値より下で終わりましたので、ローソク足の長い上髭はフェイクの動きとなりましたが、チャートを眺めるたびにこの上髭が気になって仕方がありません。

※クリックで拡大できます

日本ではお屠蘇気分がさめない頃、「2013年はポンド下落の年」という内容の英HSBC銀行のレポートがタイムス紙日曜版を飾り、それ以来ポンドの頭が思いっきり重くなったのも事実です。

それではまず、ポンドが売られやすい傾向にある理由を挙げてみます。

  • 避難通貨は必要ない
    ユーロ圏債務危機が小康状態となり、ユーロ崩壊の危険性がとりあえずなくなったことを受け、昨年まで避難通貨として買われていたポンドやスイス・フラン、金などが全て今年に入ってから売られている。
  • トリプル・リセッション懸念
    上でも書いた通り、1950年代以来はじめてのトリプル・リセッション懸念が台頭してきた。
  • 追加緩和の可能性
    来週発表される2012Q4GDP速報値で、マイナス成長が確認された場合、英中銀が一時的にお休みしている資産買取プログラム(QE2)が再開され、買取枠の増額が決定される可能性が出てくる。
  • 2013年予算案
    3月末に発表される2013年予算案で、GDP予想がどのくらい下方修正されるのか? 緊縮財政策の継続となるのか? はたまた、景気重視への方向転換となるのか?
  • 格下げリスク
    予算案の内容如何では、主要国でも残り少ないトリプルA格付けを失う可能性が高まってくる。
  • EU離脱の可能性?
    キャメロン首相のスピーチを聞くまではなんとも言えないが、英国がEUから離脱するかどうかはっきりしない限り、投資家は安心して英国へ投資出来ない。

200週線を巡る攻防

それでは少し長めのチャートを検証してみましょう。
このチャートはポンド/ドル週足に200週線を入れたものです。黄緑で囲んだ部分は1990年代の値動き。これを見る限り、当時は200週線を上/下抜けしても大きく値幅を伸ばさず、200週線の上下約1,000ポイントの間を神経質に動くに留まっているのが確認できます。

※クリックで拡大できます

しかしユーロ誕生後、21世紀に入ってからのポンドは、200週線を越えると抜けた方向へ力強く値を伸ばすという別の姿を見せ始めました。

具体的にみると、@で200週線を上抜けしたポンド/ドルは小幅上昇後すぐに下落 ⇒ 200週線でサポート ⇒ 弾みをつけて一気に1,400ポイント上昇 ⇒ その後小規模の調整を経て4,400ポイントの上昇を達成。

そこからは大きな調整相場となりますが、Aで再度200週線に支えら3,800ポイント上昇し2.0台へ突入。@で200週線を上抜けしてから天井に達するまでの5年間で、6,000ポイントに及ぶ大相場となりました。

しかし2.0台での滞空時間は短く、短期間の揉み合いを経て下落の一途を辿りました。途中、運悪くリーマン・ショックが起きた事も手伝い、ポンド/ドルはBで200週線を下抜けした途端、一気に5,500ポイントの急落を遂げています。

あれから約4年経った現在、ポンド/ドルはまた200週線を巡る攻防となっており、ここから大きな値幅が狙える相場環境が整ってきたとも言えるでしょう。

月間値幅を見ると

これは、私が使っているチャートを基に自分で作成したポンド/ドルの月間値幅(高値−安値)表です。

青字は各月の始値から終値までがプラスで推移した月(ローソク足の陽線)、赤字は始値から終値までがマイナスで推移した月(ローソク足の陰線)、緑字は始値から終値までの値幅が70ポイント以下で推移した月(十字線または下影/上影陽線・陰線)となっています。

※クリックで拡大できます

黄色でハイライトを入れた年(2004、2008、2009年)は年間で3回以上、月間値幅が1,000ポイントを越える大相場年。

ピンクの横ハイライトは、2001〜2012年の間に1,000ポイント以上の月間値幅を3回以上記録した月です。(注:9・10月については、950以上は四捨五入をし、1,000ポイントとして扱いました)

この表から読み取れる事実は

1)
ポンドという通貨は夏が終わると大きく動く傾向があると言える。

2)
英中銀が四半期に1度発表するインフレーション・レポートが発行される月、特に5月は政策金利変更が起こりやすく、それがポンド変動要因となる。

3)
9月を除き、各期末(3,6,12月)の値幅は特に大きくない。

2012年を通じポンド/ドル月間平均値幅は2002年に次ぐ狭さとなっています。その2002年にポンド/ドルは200週線を上抜けし、そこから5年かけて大きく上昇を遂げました。偶然かどうかは判りませんがポンド/ドルは現在も200週線をはさんで動いています。もし歴史が繰り返すのであれば、そろそろ200週線から大きく乖離し、上昇または下落という綺麗なトレンドを形成する年になるのかもしれません。

ポンド実効レートを見ると

最初のチャートは、英中銀が毎日発表しているポンドの実効レートを使って、私自身が作成したものです。期間は米サブプライム問題が発覚した2007年から現在までとなっています。

赤線で引いたレジスタンスを昨年上抜けして以来、85を目指して上昇したものの、そこでずっと頭を押さえられていました。結局85の手前でトリプル・トップを付けた後、最近になってジリジリと下がってきています。 昨日の終値は82.4344となっており、2012年安値である82.7112を下回り、次のサポートは80あたりとなりそうです。

2番目のチャートは最初のチャートの水色枠を拡大したものです。自分で移動平均線を入れてみましたが、赤線⇒21日、ピンク⇒50日、青線⇒100日、黄緑⇒200日線となっています。

昨年の夏の終わり頃までは100日線にかろうじてサポートされていましたが、その後85手前でトリプル・トップをつけて以来、あっさりと100日線を下抜けしました。そこからは200日線が支えていたのですが、年末近くにそれも下抜けしてしまいました。年明けからは下落スピードが早まっています。

このチャートでの次のサポートは79あたりとなっています。

計算上のポンドのターゲット

昨日の実効レートは82.4344
ポンド/ドルのレートは1.6000

実効レートが80になった時の‘’計算上‘’のポンド/ドルのレベルは、1.5527
実効レートが79になった時の‘’計算上‘’のポンド/ドルのレベルは、1.5333

つまり実効レートが79〜80へ下落した場合、ポンド/ドルは1.53〜1.55台あたりまで行く可能性があるということです。

あえてここでお断りしますが、ポンド実効レートの国別比重は ユーロ圏 48.1%、米国 16.5%、中国 8.4%、日本 3.8%、インド 2.0%となっています。

つまりポンドの対ドルレベルを計算した場合、ドルを使用する米国の比重は16.5%ですので、計算上のレベルは、あくまでも「ターゲット」であり決して正確なものではありません。しかし私は中長期のポジションを取る時の利食いレベルとして、必ず計算したレベルを頭に叩き込んでいます。

最後になりますが、米国の財政の崖2と債務上限引き上げ問題が完全に解決されるまでは、自分としては対ユーロでのポンド売りを継続するつもりです。目先のユーロ/ポンドのターゲットは0.85〜0.87台としています。

 

松崎美子

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