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金曜 松崎美子の英国発!すこしFX☆なが〜くFX ロンドン在住の女性トレーダーによる為替&経済コラム

今月の注目材料

更新日:2013年1月11日

新年早々、為替相場では一方的に円安が加速し、昨年までの『市場の嫌われ者』であったユーロ圏債務危機問題は鳴りを潜めています。4ヶ月で10円の円安となる大相場となりましたが、今年は海外勢も『円安』を相場の軸に捉えているため、調整を繰り返しながらも、まだ円安の余地は残っていると私は思っています。

1月最初の1週間はユーロと円が共に売られていますが、ここから月末までの間に私が一番注目しているのは、1)米連邦公開市場委員会 (FOMC Federal Open Market Committee,)における投票権の変化 2)ガイトナー財務長官の辞任と後任人事についてです。

FOMCにおける投票権の変化

FOMCは連邦準備制度理事会(FRB)の理事7人と地区連邦準備銀行総裁12人から構成されています。金融政策に関する議論には全員参加が認められますが、金融政策決定に関する『投票権』を持つのは、7人のFRB理事全員・ニューヨーク連銀総裁・4人の地区連銀準備銀行総裁の合計12人のみ。これら4人の地区連銀準備銀行総裁は持ちまわりで選ばれ、毎年変更されます。

この12人の投票権を持つメンバーの金融政策スタンスに関しては意見が分かれるところです。私もこの記事を書くにあたり、気が遠くなるほどたくさんの報道を読み、FOMCメンバーのハト派・タカ派表を自分なりに作ってみました。

私が住む英国の中央銀行とは違い、FOMCメンバーは単純に「ハト派・タカ派」に分けることが難しいため、中立よりタカ派的要素が強いメンバーを『ややタカ派』、その反対を『ややハト派』と区別しただけでなく、今年のメンバーには『超』がつくほどのハト派メンバーが追加されたため、それもきちんと区別してみました。

一点だけお断りしたいのですが、『ややタカ派』としたブラード・セントルイス連銀総裁は、限りなく中立に近いややタカ派のようで、報道によっては完璧な『中立』としているところもありました。ですので、この人の扱いは『中立/ややタカ派』と思ってください。ちなみにこの方が投票権を保有していた2010年には、全てのFOMCでの投票でコンセンサスを支持していたという事実があるため、今年のFOMCでも予想外の投票をするとは市場では予想していません。

この表を眺めて気がついたのですが、2013年は『超ハト派』が2人加わったため、昨年と比較して金融政策決定過程においてハト派的スタンスが色濃くなる可能性が出てきました。昨年12月に行われたFOMCの議事録によれば、複数の委員達は早ければ2013年中にも量的緩和第3弾(QE3)を停止することが適当と考えていることが判明し、米国債利回りが急騰(国債価格下落)しましたが、果たして『超ハト派』が増えた1月のFOMCでは、ここからのQE3や緩和政策についてどのような話し合いがなされるのでしょうか?非常に興味があります。12月とは一転して、追加緩和への支持が強まるようなことがあれば、相場はリスク・オフとなり、急騰した国債利回りが急落(国債価格急騰)へ転じることも考えられるでしょう。

ガイトナー財務長官の辞任と後任人事

2011年8月に米債務上限切り上げ問題が解決した時に、ガイトナー財務長官はオバマ大統領に辞任の意向を伝えていました。しかし同大統領が同長官の残留を強く希望したため、辞任は空振りに終わりました。

昨年の大統領選が終わった時点で、ガイトナー氏は2期目のオバマ政権から退く意向をあらためて表明、同大統領もしぶしぶ、「財政の崖問題が回避された時点で返事をする」と答えたと言われています。その財政の崖問題も部分的に回避されたため、ガイトナー財務長官は1月21日の大統領就任式が終了したら、辞任するようだと報道されていましたが、昨日のワシントンポスト紙によると、1月25日に正式に辞任するようです。

ここで気になる後任人事ですが、オバマ大統領は1月10日に、ジャック・ルー大統領主席補佐官(57)を指名しました。私もテレビでライブ中継を見ましたが、オバマ大統領を中心に、向かって左側にガイトナー財務長官、右側にジャック・ルー次期財務長官が立ち、大統領の演説を聞いていた姿が印象的でした。指名演説を聞きながらも、私はずっとマーケットを見ていましたが、株・債券・為替ともに大きな変動はありませんでした。

ルー氏の主な職歴は、1期目のオバマ政権では国務副長官と行政管理予算局(OMB)局長を務めたことに加え、クリントン政権下でもOMB局長を務めあげています。あまり知名度は高くありませんが、税や予算の専門家。

職歴とは全く関係ありませんが、同氏は正統ユダヤ教信者であるため、金曜日の日没から土曜日の日没まで仕事を一切しないユダヤ教の安息日を守っており、電話にも出ないと伝えられています。極端な話、G20会合などが終末にかけて開催される時には例外的に夜でも仕事をするのでしょうか?話しが少し逸れて恐縮ですが、私が住む北ロンドンは正統ユダヤ教の信者が多数住んでいます。そのため金曜日の夜は、道路はガラガラで、スーパーへ買い物に行っても普段の半分くらいしか人がいないことがあります。それほどユダヤ教の信者は安息日を守りきる人達です。

さて、ここで、ルー氏が直面するであろう問題点をいくつか挙げてみましょう。

共和党との不仲説

レーガン政権下でOMB局長を務めた時、共和党ともめた経緯があるらしく、今でも共和党議員、特に幹部クラスは同氏と協力するのを嫌う雰囲気が強いと言われています。共和党のルー氏評は「有能ではあるが、全く融通が利かない堅物」。同氏が正式に財務長官に就任するには、大統領による指名後、上院の承認が必要です。その時に上院の共和党の議員達が素直に承認票を投じるかについては、不透明感が残っているとか?無事承認されたとしても、議会と同氏の間は‘’冷たい関係‘’に終始するのではないか?という見方も聞こえてきました。

債務上限引き上げ交渉

昨年12月末で連邦債務が上限の16兆4,000億ドルに到達してしまったアメリカですが、ガイトナー財務長官が伝えたところによると、緊急措置を施し約2,000億ドルの「糊代」を設定したため、約2ヶ月の時間を稼ぐことに成功したようです。

この糊代が完全になくなる2月末までに、議会は米連邦債務の法定上限を引き上げなくてはなりません。それに失敗すれば、米国の国庫は空になり、政府機関の閉鎖や債務不履行(デフォルト)に直結します。

2011年夏に連邦債務上限引き上げをめぐり政府や議会が対立し、ガイトナー財務長官が議会との交渉を取り仕切ってきました。今回の上限問題でも、ルー新財務長官は議会との厳しい交渉を強いられるのは必須。是非とも議会の同意を取り付けて欲しいものです。

財政の崖続編

新年早々、かろうじて財政の崖問題回避に成功した米国。

しかし現実には、歳出の強制削減を2ヶ月先送りした「時限立法」であり、この期限が3月1日に来ます。それまでに議会が適切な対応を怠れば、国防費をはじめとする歳出削減措置が自動的に発動されてしまいます。

債務上限引き上げ交渉だけでなく、財政の崖回避に向けた議会との交渉役を一手に引き受けたのは、他でもないガイトナー財務長官でした。新任のルー氏が債務上限引き上げ交渉と並行し、財政の崖続編の交渉役を立派に務められるのでしょうか?

国際舞台での経験

ある意味、これが一番心配なのですが、ルー氏は国際舞台での活躍経験がありません。G7,G20などの桧舞台で果たしてどのように振舞うのか?気になります。

お札への署名

これは心配というより笑い話に属することですが、アメリカの紙幣の下部両脇には、財務省出納長と財務長官の署名(サイン)が印刷されています。ルー新財務長官のサインはアメリカ人の間で‘’Doodle (考えごとなどをしている時のいたずら書き)‘’と呼ばれており、米ニューヨーク・マガジンは「世界最悪の署名(サイン)」と酷評し話題を呼んでいます。

私がライブで見たオバマ大統領の新財務長官指名演説の最後に、同大統領は「ルー氏のサインはかなり判読し難いと聞いた。実際の署名をするまでには、少なくとも誰にでも判別がつくローマ字をひとつだけでも入れるよう、注意を促すから心配しないように!」とジョークを交えて語っており、同席した記者団から笑いが漏れていました。

 

私は今回のルー氏の指名を聞いた時、「私が現役で働いていた頃は、ルービン氏やサマーズ氏という大物が米国の為替政策を動かしていました。彼らがアメリカの通貨政策に関して口を開く度に、マーケットは大きく動き、私たちは彼らの発言に神経をすり減らしたものです。しかしこのルー氏は財政の専門家ですが、為替政策について言及したのを聞いたことがありません。果たしてどれほど確固たる為替政策に対する考え方を持っているのか、非常に心配。」と真っ先に思いました。私がここに書くまでもなく、米国の金融政策は連邦準備制度理事会(FRB)、為替政策に関しては財務省が担当しており、財務省は半期に一度、為替政策報告書を提出しています。

ルー新財務長官が果たしてどのような通貨政策を取るのか?それを知る日は一体いつになるのか、正直心配です。

 

松崎美子

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