FXなら安心と信頼のFX|セントラル短資FX

  • 法人のお客さま
  • サイトマップ
  • よくあるご質問
  • お問い合わせ
  • 推奨環境
  1. セントラル短資FX
  2. マーケット情報
  3. マーケットビュー
  4. 2010年バックナンバー
  5. 和田仁志が斬る、相場のセンチメント

マーケットビュー

火曜 和田仁志が斬る、相場のセンチメント 相場の今の"空気"を読み解く

不作為のジレンマ

更新日:2010年8月17日

先週は、日米両国の通貨当局の対応が真っ二つに明暗を分けることになりました。日銀、FRBともに、市場から「何もしないことを許されない状況」を叩きつけられていたわけですが、10日のランチタイムに出てきた日銀金融政策の決定は「何の変更もなし」でした。一方で、11日3時15分に発表されたFOMCの声明文では、経済統括を「生産と雇用の回復ペースがここ数ヶ月で減速してきた」と、6月の「経済の回復は続いており、労働市場は緩やかに改善している」から、大きく下方修正しました。そして、その回復をサポートするために、「エージェンシー債やMBSからの償還資金を長めの米国債に再投資する」ことを表明しています。

「何もやりようがなかったのか、それとも、やる必要がないと判断したのかもわからない」BOJの対応と、とりあえず「必要最低限の行動」をとったFRBの対応とでは、市場参加者の評価は大きく違ってきてしまうことは致し方ありません。FRBから言わせれば、「バランスシートの持ち高を維持するだけで、追加の金融緩和、いわゆる追加の量的緩和ではない」との大義名分が与えられましたが、市場では「実質上の追加金融緩和」との認識が高まるという、なんとも憎い演出を披露したかと思えば、日本サイドでは、「何もしなかった」ことが、米国の実質的な金融緩和を受けて「不作為の金融引き締め」を引き起こし、円買いという、招かれざる客を呼び起こしてしまったわけです。

翌日の東京市場では、慌てた当局の対応が目立ちます。玉木財務官と中曽日銀理事(国際関係担当)が市場動向について会談を行ったことを皮切りに、軽井沢で静養中の菅首相からは、わざわざ「円高の動きは激しすぎる」との談話が伝わったかと思えば、野田財務相はお盆休みを返上して、急遽財務省に戻って「緊急記者会見」を行いました。17時30分からの会見では「何か出るぞ」との市場の期待が先走りましたが、「為替の過度の変動は経済や金融の安定に悪影響」と月並みな発言に終始。おまけに「G7での電話会談は現時点では考えず」なんて言ってしまったがために、「何もしないほうがよかった」なんていうブーイングの嵐となるほどで、遅れを取った対応、いわゆる「ビハインドザカーブ」的な対応となりました。日銀は本来「プロアクティブ」なスタンスで金融政策を進めているはずですが、逆戻りの「金融緩和」に対しては、かなりの奥手です。

ただ、逆に奥手だったがゆえに、今回市場は「日銀によるレートチェック」という、非常に貴重な体験を経験しています。「レートチェック」と一言でいっても、NY市場でよくあるような、「単に日銀のダイレクトラインが点滅しただけ」のものではなく、もっと古典的で基本的なレートチェック、厳密に言うのならば、「日銀が取引を前提としたプライスを求めた上で、ナッシングする」ことを実施しました。

実際には、「ドル円10本プライス」と聞かれた銀行が、「10−13」と答えれば、日銀は「ナッシング」といって、終わるわけです。これが、介入を行うことが出来る「介入エージェント行」全てに入ったことで、「少なくとも東京の市場参加者は売ることを止めました」。一部市場参加者からは「実務的な介入の練習を兼ねて実施したのではなか」なんていう声も聞かれていて、なるほど「心理的な効果と実務的な練習効果の一石二鳥」だったようです。

今週に入って、菅首相と白川日銀総裁の会談を市場は待っている状況ですが、未だにその気配すらなく、市場が認識している緊急性と政府当局のそれにギャップが広がりつつあります。「トップ会談=日銀の追加金融緩和決定」といった市場参加者が描く方程式は、非常に簡単かつ単純な図式ですが、水面下で調整されているコンセンサスの統一には、まだまだ時間を要しています。この記事を書いている最中に、「来週23日にトップ会談で調整中」との速報が転がり込んできました。正式決定を待つといったところです。

先週の「注目通貨ペア!」の振り返り

先週の「注目通貨ペア!」

ドル円

先週は、ドル円は下値を探る展開となりました。FOMCの声明文で「エージェンシー債やMBSからの償還資金を長めの米国債に再投資する」ことを表明したことを受けて、米長期金利が急低下。ドル円は一気に下値を試す展開となりました。翌日には、当面の目処とされていた2009年11月27日の安値84.82円を下抜けて、一時84.72円まで売り込まれました。ただ、日銀によるレートチェックの実施や、玉木財務官と中曽日銀理事との会談などを受けて、ショートカバーが先行する動きに。週末には一時86.39円まで買い戻されました。市場参加者からは「久しぶりの日銀の行動を受けて、一旦は売り方が手を引いた状況」といった声が聞かれました。

今週のワタシの「注目通貨ペア!」※チャートはクリックで拡大できます

今週の「注目通貨ペア!」

ドル円  

週明けの海外市場では、米10年債利回りが一時2.5591%にまで低下するなど、米金利の全体的な急低下が目立つ相場展開となっており、ドル円は上値の重い展開を予想しています。現状では、お盆休み明けの本邦輸出勢の売りが86円台まで下りてきており、非常に頭の重い動きとなっています。上値では、一目均衡表転換線が位置する85.58円が目先の目処として意識されています。週明け早朝の高値86.24円や、13日の高値86.39円がレジスタンスレベルとして意識されています。下値では、16日安値の85.21円がとりあえずの目処となっていますが、11日の年初来安値84.72円も重要なサポートレベルとして意識されています。市場では終値で2009年11月27日の安値84.82円を下回るかどうかに注目しています。ただ、84円台では日銀による為替介入への警戒感が強いことから、85.00円を下回ったレベルでは神経質な展開となりそうです。

メルマガ無料配信中!

メルマガの配信をご希望の方は右のボタンより登録ページへお進みください。

マーケットビュー メルマガ登録

セントラル短資FXで取引をはじめる 当社でお取引をご検討の方

無料セミナ―を受講する

セントラル短資FXが提供する無料セミナー

「マーケットビュー」執筆陣も出演中。外貨投資の基本からFXのトレードテクニックまで各種セミナーを開催しています。

取引をはじめる

オンラインでスピード口座開設 最短翌営業日で開設

口座開設

!
  • ※当社による情報サービスは、お客さまの投資判断に当たって参考となる情報の提供を唯一の目的としており、断定的な判断の提供や特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
    当社および情報提供者は、情報の正確性、完全性、適時性等を保証するものでは一切なく、情報の内容を予告なく変更する場合があります。また、当該情報の利用によって生じたいかなる損害についても、一切責任を負うものではありません。投資の最終判断は、お客さま自身で行ってくださいますようお願いします。
    当社が提供する情報の著作権は、セントラル短資FX株式会社または情報提供者に帰属します。当社の事前の承諾なく情報の全部または一部を引用、複製、転送などにより利用することを禁じます。
マイページログイン
口座開設
わからないことは
0120-30-8806 携帯電話・PHSからもご利用いただけます。
ご利用いただけない場合 03-6833-0250

受付時間:午前07:00〜午後09:00(平日)
※口座開設をご検討中のお客さまは
午前08:00〜午後07:00(平日)