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マーケットビュー

火曜 和田仁志が斬る、相場のセンチメント 相場の今の"空気"を読み解く

今年流行語になる予感"ドルトラップ" ソブリン格下げの果てに…

更新日:2009年5月26日

先週は、主要国の格付けをめぐる報道で右往左往させられました。比較的わかりやすかったのが、S&Pによる英国格付け見通しの引き下げでしたが、もともと4月末のデイリーテレグラフの「英国の借入額急増が、ムーディーズやS&Pによるソブリン格付け引き下げにつながる」との懸念記事を機に、市場はある一定の覚悟をしていたとはいえ、やはり実際のアナウンスメントをうけて、ポンド売りとならざるを得ませんでした。

ただ、その日のNY市場では、早々と米国ソブリンのAAAからの格下げ懸念が台頭し、一気に「株安、債券安、ドル安」のトリプル安という、最近では聞きなれない昔流行りの相場解説を聞くことになったわけです。「トリプル安」、つまり米国当局が一番懸念していた事態となったことで、ガイトナー米財務長官は「米国はドルの価値を高める政策をとる必要がある」との議会証言を行なっています。

一方よくわからなかったのが、ムーディーズによる「日本国債格上げ」のニュースでした。先ず不思議だったのは、ムーディーズが「ソブリン格上げ」を発表するのに、わざわざお昼過ぎに、15時から記者会見を行なう旨を公表したことです。通常は、突然ヘッドラインが流れて、市場は慌てふためくものですが、なんと帝国ホテルでの立派な記者会見を行なっています。

次に不思議だったことは、なぜ「Aa2に統一」なんていうわかり難い表現をもって発表したのか。通常であれば、「日本国債格上げ」と最初に発表するものですが、結局「自国通貨建ては格上げで、外貨建ては格下げ」との内容だったわけで、一部の情報ベンダーでは「日本国債格下げ」と間違ってヘッドラインを流してしまい、後から訂正する羽目となったほどです。

3つ目の不思議は、記者会見をするとアナウンスがあった後、市場は「見通しをネガティブにするか、格下げもありうる」と受け取り、ドル円など買い戻しの反応となっていたにもかかわらず、実際の「格上げ」を受けて、たったの30ポイントしかドル円が下落しなかったことでした。一部市場関係者からは、「午前中に売っていたヘッジファンドが、実は情報をキャッチしていたのでは」との穿った見方も出ていて、真相は謎となっています。

最後の不思議は、日本国債格上げに合わせたかのような、杉本財務事務次官の円高牽制発言でした。通常であれば、篠原財務官が為替についての発言を行なうものですが、財務省トップの異例の発言に対して、「きっとムーディーズが格上げすることを、あらかじめ知らせていたにちがいない」と噂になってしまうほどで、不思議がいっぱいの格付け報道となりました。

週明けのFT一面で掲載された、「ドルトラップにかかった中国」との大げさな見出しが市場関係者の話題をさらっています。中国国家外為管理局(SAFE)の高官が匿名を条件に語っていますが、「中国政府からのドル下落に対する懸念にもかかわらず、未だに記録的な米国債を買い続けている。巨額の外貨準備の需要を満たす額や流動性は、米国債以外には選択肢がないというドルの罠にかかっている。仮に巨額の外貨準備を米国債から他に移したとすれば、その市場を即破壊させてしまうことになるし、ドルを大量に売ることによって、外貨準備の価値を崩壊させてしまうことになる」と苦しい胸の内をさらけ出しました。 

ガイトナー米財務長官は、今週の週末より中国訪問予定となっていますが、あまり聞きなれない「ドルトラップ」の責任を追及されることは必死で、ポールソン前財務長官の最後の中国訪問時のように、槍玉に挙げられなければいいのですが…。それにしても、GMのデットラインだと言うのに、中国に行なっている場合ではないのでは、と思うのは私だけでしょうか。それとも、もう結論は出ていて、わざわざワシントンにいる必要がないのかもしれません。 


(GI 和田仁志)

先週の「注目通貨ペア!」の振り返り※チャートはクリックで拡大できます

先週の「注目通貨ペア!」

ドル円

先週は、ユーロドルが買い上げられる展開となりました。20日には目先上値の目処とされていた3月19日の高値1.3739ドルを上抜けたことで、上げ足を速めました。週末にかけては、S&Pが英国の格付け見通しをネガティブに引き下げたことを受けて一時下押す局面も見られましたが、米国債が格下げ懸念から急落。一気に1.4051ドルの年初来高値まで上昇して週末の取引を終えています。

ドル円は、杉本財務事務次官の円高牽制発言を受けて一時96.71円の高値まで値を戻しましたが、ユーロドルなどの上昇を受けて、上値の重い展開となりました。週末には、一時93.85円の安値まで値を下げています。

今週のワタシの「注目通貨ペア!」※チャートはクリックで拡大できます

今週の「注目通貨ペア!」

ドル円

今週のドル円は、週明けから上値の重い展開となっています。先週末は買い戻しが進みましたが、3連休前の欧米勢の買い戻しが主体で、積極的にドルを買う動きとはなっていません。上値では一目均衡表転換線が位置する95.27円や、先週完全に下抜けてきた一目均衡表雲の下限が95.57円となっていることから、戻りの重要な目処として意識されています。

ユーロドルが上サイドへの圧力を増していることから、ドル円も最終的には下落の可能性が高まっています。先週末は93.85円で下げ止まっていますが、引き続き93.80円から下のレベルに断続的なストップロスも観測されており、注意が必要です。

目先では、3月19日の安値93.55円がポイントとなっていますが、このレベルを下抜けた場合は、1月21日の安値87.10円から4月16日の高値101.45円までの上昇局面から算出したフィボナッチ61.8%押しの92.58円がターゲットとなってきます。

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