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マーケットビュー

火曜 和田仁志が斬る、相場のセンチメント 相場の今の"空気"を読み解く

決して量的緩和ではない、恐怖のトリシェ会見

更新日:2009年5月12日

先週の市場の話題をさらったのは、トリシェECB総裁の定例記者会見、市場参加者の言葉を借りれば「恐怖のトリシェ会見」でした。市場では、「非標準的手法」を巡って様々な憶測が飛び交うなか、MPCやFOMCが「パンドラの箱を開けた」ように、「長期国債の買い取り」を予想する向きもいたことは確かです。当日ECB理事会に先んじて、MPCが「長期国債買い取り増額」を市場の予想に反して断行しますが、ポンドドルが売り込まれたことは周知の事実です。続くECB理事会では、0.25%の利下げ発表後に1.3386ドルまでユーロドルは買われますが、恐怖のトリシェ会見が始まると、「600億ユーロのカバードボンドの購入」が言及され、1.3261ドルまで売り込まれます。しかし「これは量的緩和ではなく、信用緩和である」とのコメントをきっかけに、今度は一気に買い戻され、1.3471ドルの高値まで急騰と踏み上げ相場となりました。

ところで、今回ECBが決定した「カバードボンドの買い取り」を巡っては、その解釈について誤解しやすい面が多かったのも事実です。トリシェECB総裁が記者会見で明言しているとおり、「非標準的手法」としての「カバードボンド買い取り」は、決して「量的緩和」としての認識ではなく、あくまでも米国や英国が行なっている「長期国債買い取り」という、いわば「中銀の資産を悪化させる」可能性が高い、中銀としての独立性を犠牲にしてしまう「量的緩和」とは、一線を画しているというわけです。「カバードボンド」といった、返済の保証されている「担保付社債」の買い取りとなったことで、しかも、トリシェECB総裁から直接「量的緩和ではない」と言われてしまえば、市場参加者がユーロドルを慌てて買い戻すのは当然の結末でした。

FOMCやMPCが長期国債買い取りを決めた直後の市場の反応を見れば明らかですが、「量的緩和」=「通貨の価値下落」という認識となっているわけで、そういった意味でも、日銀の白川総裁が「日銀券の発行ルールを変更するつもりはない」と言っているのも、トリシェECB総裁が「量的緩和ではない」と言っているのも、根底にあることは全く同じであるといえます。日本の新聞報道などでは、「欧州中銀も量的緩和」との見出しで大きく報じられていましたが、それでは市場の認識を全く見誤ってしまうことになります。

さらに、このカバードボンドが銀行のバランスシートから切り離されていない状況を考慮すれば、今回の買い取りは一番の問題となっているバランスシートを改善させることに、つまり銀行サイドの貸出余力を作り上げることに他なりません。先週の米雇用統計をこなし、今週に入ってドル売り相場に突入した感が強い為替市場ですが、トリシェECB総裁の一言が市場参加者のセンチメントを決定付けたと言っても過言ではありません。

「ストレステスト」も終わり、「ECB理事会」も通過し、「米雇用統計」もこなしたことで、今までキャッシュポジションの比率を高めていた投資家たちは、一斉にそのポジションを縮小する動きに走っています。リスク資産の活発化というポジティブな認識は当然ありますが、同時に「ドルそのものの価値を疑う」というネガティブな認識が進行していることも確かです。 
(GI 和田仁志)

先週のマーケットの振り返り

先週のドル円は、上値の重さを確認する動きとなりました。東京勢がGWとあって取引参加者が減少する中、欧米市場主導の展開に。7日には、ECB理事会が0.25%の政策金利引き下げを決定した後のトリシェECB総裁の記者会見で、「600億ユーロのカバードボンド買い取り」が表明されたことで、一時99.80円まで買われる局面も見られましたが、その後に「今回の非標準的手法は量的緩和ではない」との見解を示したことを受けて、ユーロドルが急騰。ドル円も下値を試す展開となりました。

8日の4月米雇用統計では、非農業部門雇用者数が市場の予想を上回る強い数字となったことから、一時99.60円まで買われましたが、前月の数字が下方修正されたことを受けて、一転売りが強まる展開となりました。結局、週末ユーロドルは1.3652ドルの高値、ドル円は98.32円の安値をつけて引けています。

今週のワタシの「注目通貨ペア!」※チャートはクリックで拡大できます

今週の「注目通貨ペア!」

ドル円 ユーロドル

今週のドル円は、週明けから全般ドル売り相場の様相を呈していることから、一時97.13円の安値まで下落しています。上値では99円台から100円台にかけて「かなりまとまって売りが観測されている」との声も聞かれており、GW明けの週とあって売りが出やすい地合いとなっています。今朝のオーダー状況では、すでに98円台に売りオーダーが下がってきており、頭の重い相場展開が続いています。市場では、一目均衡表の雲の中にすっぽりと入り込んできていることで、雲の上限となっている98.09円を意識する声が高まっています。

また、200日移動平均線が98.14円、50日移動平均線が98.36円に位置しており、あわせて上値の目処となっています。下値では、4月28日の安値95.63円が視野に入ってきているほか、一目均衡表雲の下限が位置している94.83円から95.01円レベルがサポートとしてポイントとなっています。

ユーロドルは、昨年7月15日の高値1.6040ドルと12月18日の高値1.4720ドルを結んだトレンドラインである1.3530ドルが目先のサポートとして意識されており、下押したところを拾っていきたいところです。



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