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マーケットビュー

木曜 津田穣のG´Day! (グダイ!) 豪ドルレポート 豪州からホットな最新情報をお届け

ドル高・ドル安の周期

更新日:2015年5月28日

サマリー

再び為替市場ではドル高が顕著でドル/円は2002年12月以来の124円20銭台まで上昇した。
そろそろ年央になってきたが今年の為替相場は“トレンド形成”というよりはドルを中心に“上げ下げ”のサイクル相場であり、この先も継続しそうだ。
今は各通貨の上げサイクルか下げサイクルかを考えながら相場に臨みたいが、米利上げ観測が後退し、FRBの緩和姿勢が継続する中での今回のドル/円124円台にはやや困惑する。アベノミクス以来の金融・経済政策や機関投資家の外物投資、更には企業収益改善も一因である株高などの複合要因がドル/円を押し上げているのかもしれない。
ただしドル高が更に進行すればFRBのけん制姿勢が強まるだろうし、FRBの利上げ先送りの理由にもなるだろう。

豪ドルは商品相場軟調や金利先安観に加えて本日発表されたQ1民間設備投資が前期比-4.4%と悪化したことが嫌気され76セント台に続落したが、対円ではドル/円の上昇と相殺し合って95円台を維持している。
来週のRBA理事会では依然として住宅バブルの懸念(OZ NOW 参照)があることから、追加利下げはないだろうが、一方で銀行の住宅融資規制が更に強化されれば、RBAの緩和余地が出てくることになる。

豪ドルここまでのレビュー

先週からの相場レンジ(5/21-5/28)
AUDUSD:0.76713-0.79315  AUDYEN:94.919-95.996

相変わらずギリシャ債務協議、世界の株価・債券動向などが相場を動かす。
世界的な金融緩和局面にあり、しかも一部債券から株価への資金シフトが見られるところから主要国の株価に大きな崩れはないが、ここにきてギリシャ債務問題の不透明感もあり、元気なのは20,600円台まで続伸している日経平均と上海総合指数くらいである。
為替市場では再びドル高が顕著になっており、米ドルインデックスは5月中旬の安値93台から97台に上昇している。
特にドル/円は2002年12月以来の高値124円20銭台まで値を伸ばしており、ユーロ/ドルも1.09近辺、ポンド/ドルも1.53台、豪ドル/ドルも77セント割れとドル全面高。一方円クロスもユーロ/円135円台、ポンド/円190円台など円の弱さが目立つ展開。

豪ドルは本日発表されたQ1民間設備投資が前期比-4.4%(予想-2.4%、前回-2.2%)と事前予想を下回り76セント台後半に続落しているが、対円ではドル/円の上昇を受けて95円台を維持している。
この結果、ユーロ/豪ドルは週初の安値1.39台から1.42台に反発し、一方豪ドル/NZドルは1.06近辺に続落するなど、再び豪ドル全面安地合いである。

豪ドル見通し

向う1週間の予想レンジ:
AUDUSD:0.7550-0.7850  AUDYEN:94.00-97.00

向う半年の予想レンジ:
AUDUSD:0.7200-0.9000  AUDYEN:87.00-100.00

足元のセンチメント…再びベアセンチメント
足元の予想…押し目買いこなして下値テスト

主要通貨の中期的バイアス:
・米ドル…保合からややブル(足元ややブル)
・円…ベア(足元ややベア)
・ユーロ/ドル…ニュートラル(足元ややベア)
・豪ドル/ドル…―ニュートラル(足元ベア)

来週から早くも6月であるが、今年の為替相場は“トレンド形成”よりは“サイクル運動”に終始しそうだ。
再びドル高が顕著となりつつあるがドルの強弱で言えば、年初の軟調から3月上昇、4月下落から反発、5月中旬まで大幅下落、そして今回の上昇と目まぐるしい。
もちろん相対通貨の円やユーロの強弱もあるわけだが、結局中期トレンドは見い出せず、数カ月程度のいわゆる“中期的サイクル運動”で上げ下げしており、この傾向は年末まで続きそうだ。

現在、ドル/円124円台、ユーロ/ドルは1.08台、ポンドは1.53台、豪ドルは76セント台など再びドル全面高の様相だ。
ドル/円は10年以上前、2002年12月以来の124円20銭台まで上昇したが、2002年時は前年の米同時多発テロ後のドル急落の反動でその年の1月の高値135円台付けてからの下落途中の124円台であった。
米国の住宅関連指標に強さは見られるものの、イエレン議長の発言からも6月利上げ観測は更に後退し、利上げ時期の先送りのみならず、FRBによるアグレッシブな引き締めを予想する向きは少ないわけで、いささかドルの上昇に困惑する。
また日本の貿易赤字が縮小し、黒田総裁は「現時点で追加緩和の必要なし」と発言した矢先の上値ブレークである。昨年10月31日の日銀会合における予想外の追加緩和“黒田バズーカ”により110円を越えた上昇とは対照的な、あまり原因が定かではないドル/円上昇であっただけに、むしろ不気味さを感じた方も多かっただろう。
これぞまさにアベノミクス以降の強力な金融緩和、柔軟な財政出動、規制緩和などの複合的政策に外物投資が加わったインパクトが相場を押し上げたのだろうか。また企業収益向上、インフレ期待の高まり、最低賃金の上昇などの株価押し上げ要因が円安を促しているともいえる。

一方、ユーロの反落原因は明白でありギリシャ問題とECBの金融緩和に集約できる。ギリシャ協議の成否は未だ不透明感が強く、一方ギリシャが6月のIMF返済の資金繰りに困っているのは周知の事実である。
またドラギ総裁はじめとしたECB当局者は強力な量的緩和(QE)を推進する意向を改めて表明し、ユーロの戻り高をけん制する姿勢がある。
ただ現在開催中の独G7ではギリシャ問題の陰に隠れて為替問題は棚上げにされる可能性があるだろう。
5月中旬まで売られ過ぎ状態にあったドルの買い戻しが活発化した訳だが、ドル高が更に進行すればFRBからのけん制が再び強まることが予想されるし、一方極端なドル上昇はFRBの利上げ時期をさらに遅らせるように作用する可能性があるだろう。

テクニカル的にはドル/円とユーロなどの欧州通貨はここ数年の動きが異なることに留意したい。
つまりドル円は2012年末のアベノミクス開始時80円割れから上昇を始め、昨年12月から今年前半に高値121円台を付け今回124円台に続伸したが、動きの特徴は「上昇局面→揉み合い局面」の繰り返しであり、揉み合い局面では5円程度の下落はあるもの2012年末以降ダウントレンドと呼べるものは一切形成していない。
一方ユーロはドル/円のような揉み合い時期が比較的少なく“上げか下げかのサイクル”を形成しており、今回の下げの次には再び反発局面が来ると予想する。
足元はギリシャ問題の行方及び金曜日の米Q1GDP改定値に注目したい。
速報値の前期比年率+0.2%から-1.0%に下方修正される予想であり、過去の数字とは言え注視したい。

豪ドルはドル高及び商品相場の反落を嫌気して再び1月ぶりの安値77セント台に反落していたところに本日発表のQ1民間設備投資の大幅下落(前期比-4.4%)が重石となった。
一方、豪ドル/円はドル/円上昇と相殺し合って95円台を維持している。
住宅バブルの懸念強く(OZ NOW参照)来週のRBA理事会では金融政策据え置きとなろうが、予算案効果も賞味期限切れで足元軟調地合いが予想される。

【主なイベント】

5/28
(木)

(豪)Q1民間設備投資
(日)4月小売販売額
(ユーロ圏) 5月消費者信頼感
(英)Q1GDP
(米)4月中古住宅販売成約、新規失業保険申請件数
(その他)G7が独で開催  〜29日

5/29
(金)

(日)4月失業率、4月CPI、4月鉱工業生産
(ユーロ圏)4月マネーサプライ
(伊)Q1GDP
(米)Q1GDP(改定値)、5月シカゴ購買部協会景気指数、5月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)

6/1
(月)

(豪)5月AIG製造業指数、5月住宅建設許可件数
(中)5月製造業/非製造業PMI、5月HSBC製造業PMI(確報値)
(ユーロ圏)5月製造業PMI
(独)5月製造業PMI
(仏)5月製造業PMI
(伊)5月製造業PMI
(米)4月個人所得/支出、5月ISM製造業景況指数

6/2
(火)

(豪)RBA理事会、Q1経常収支
(独)5月失業率、失業者数
(ユーロ圏)4月 CPI、PPI
(米)4月製造業受注

6/3
(水)

(豪)Q1GDP
(中)5月HSBC非製造業PMI
(ユーロ圏)5月非製造業PMI、ECB政策会合、4月失業率、4月小売売上高
(独)5月非製造業PMI
(仏)5月非製造業PMI
(伊)5月非製造業PMI
(米)5月ADP雇用者数、4月貿易収支、5月ISM非製造業景況指数

6/4
(木)

(豪)4月貿易収支、4月小売売上高
(英)BOE政策会合
(米)5月チャレンジャー辞任削減数、新規失業保険申請件数

6/5
(金)

(豪)5月AIG建設業指数 
(日)4月景気先行指数
(ユーロ圏)Q1GDP改定値
(米)5月雇用統計

Joe式豪ドル週替わりindex

独自の手法で10項目について豪ドル相場にとっての好悪インパクトをそれぞれ重要度を勘案しながら最弱評価から最強評価まで「-10―+10」でランク付けし、現状を総合判断したもの。したがって総合indexは理論的には最弱-100で最強+100となる。Indexが大きくプラス、マイナスに傾いている時がチャンス。
現状分析であり、今後を予測する機能はあまりないが、ポジション造成や閉じる際の参考にして頂きたい。

構成要因

ポイント

今回
数値

前回
数値
(5/21)

豪州
ファンダメンタルズ
(経済・政治)

*Good

・5月WESTPAC消費者信頼感+6.4%(前回-3.2% )、102.4(前回96.2)(5/20)

・3月住宅建設許可件数、前月比+2.8%(予想-1.5%、前回-3.2%)、前年比+23.6%(予想+16.7%、前回+14.3)(5/4)
・4月ANZ求人広告+2.3%(前回-1.4%)(5/4)
・Q1PPI 前期比+0.5%(前回+0.1%)(5/1)
・Q1CPI前年比+1.3%(予想+1.3%、前回+1.7%)、前期比+0.2%(予想+0.1%、前回+0.2%)、RBAアンダーライイングインフレーション前期比+0.6%(予想+0.55%、前回+0.65%)前年比+2.35%(予想+2.25%、前回+2.25%)(4/21)
・Q4経常収支-96億ドル(予想-110億ドル、前回-121億ドル)(3/3)

*Bad

・Q1民間設備投資(CAPEX)前期比-4.4%(予想-2.4%、前回-2.2%)(5/28)
・Q1建設活動前期比-2.4%(6期連続のマイナス予想-1.4%)(5/27)
・4月新車販売-1.5%(3カ月で初めてのマイナス、前回+0.5%)、前年比+2.8%(前回+4.4%)(5/18)

・Q1賃金コスト指数 前月比+0.5%(6ms low、予想+0.6%、前回+0.6%)、前年比+2.3%(17years low、予想+2.4%、前回+2.6%)(5/13)
・4月NAB 企業信頼感+3(前回+3)、企業景況感+4(前回+6)(5/11)
・4月就業者数-2.9千人(予想+4.0千人、前回+48.1千人←+37.7千人から上方修正)、失業率6.2%(予想6.2%、前回6.1%)(5/7)
・3月小売売上高+0.3%(3ms low、予想+0.4%、前回+0.7%)(5/6)
・3月貿易収支-1.322bio(予想-1.0bio、前回-1.256bio)(5/5)
・Q1PPI前年比+0.7%(前回+1.1%)(5/1)
・Q4GDP前期比+0.5%(予想+0.6%、前回+0.3%)、前年比+2.5%(予想+2.6%、前回+2.7%)(3/4)
・Q4企業営業利益(前期比)-0.2%(+0.5%、-0.4%)(3/2)

----------------------------

・RBA四半期金融政策報告書(5/8)
2015年GDP 見通し +2.5%(前回+2.25%―+3.25%)
2016年GDP見通し +2.75-+3.75%(+3.0%-+4.0%)
インフレ見通し
2015年 2.5%(前回2.0%-3.0%)
2016年 1.75%-2.75%(2.0%−3.0%)

・IMF世界成長見通し(2015/4/14)(2015年1月時)
2015年3.5%(3.5%)

・IMF豪州経済見通し
2015年2.8%(前回2.9)、2016年3.2%(前回3.1%)(5/11)

・2015/16年連邦予算案(2015/5/12)(2014年5月時点)
財政赤字2015/16年351億豪ドル(予想400億豪ドル、前回312億ドル)、17/18年赤字144億豪ドル、18/19年赤字69億ドル、19/20年黒字転換、2014/15年GDP 2.5%、2015/16年2.75%、16/17年3.25%、17/18年3.5%、18/19年3.5%
鉄鉱石価格 48ドル/トン 

-2

+3

市場センチメント

(リスク値に対する円キャリーポジション造成・/解消などに関わる)

ギリシャ情報で右往左往するも、昨日NYKダウは反発でセンチメントやや改善。昨日NYKダウは+121ptsの18,162ドル。本日 off shoreでは-23pts。 昨日VIX恐怖指数は-0.79の13.27。

+2

+2

短期筋推定市場ポシションと調整具合

シカゴIMMの通貨先物ポジションは前週から買いが2,836コントラクト増えて買い7,323 コントラクト(5/19)。短期筋の豪ドル/ドルは依然ショート増える。

+3

+2

商品相場

原油は57ドル台に下落、金価格は1187ドル台に下落。昨日CRBは-1.54の220.75。鉄石は62ドル台に上昇、石炭(燃料炭スポット)は57ドル台で小康。

-2

-4

金利・為替(当局)

RBA議事録―経済成長鈍化で失業率高止まり、交易条件悪化で豪ドル下落(5/19)、ロウ副総裁―必要あれば利下げも、通貨戦争という言葉は不適切で好ましくない(5/18)、RBA四半期金融報告―一層の豪ドルの下落が必要、2015,2016年成長・インフレ見通しを下方修正(5/8)、RBA利下げ2.25%→2.00%(2011年11月以来10回目の利下げ)easy biasの文言なしで、利下げ打ち止め感(5/5)、(4/20)スティーブンス総裁(in NY)豪ドルは更に下落する可能性、RBAは必要なら利下げを実施する。
RBA利下げ(2013年8月以来18カ月ぶり)2.25%(予想2.50%、前回2.50%)(2/3)、
豪ドルは75セント近辺が望ましい(12/11)、(スティーブンス総裁―85セント近辺に下落することが望ましい(2013/12/12)米豪10年利回り格差は0.702%に小幅縮小。

-3

-3

需給

新期迎えて豪ドル債投資が復活するか?本邦企業の豪州企業買収、豪州企業M&A活発化の兆し、豪ドル先安観から海外投資家の豪ドル買い後退。ソブリンウエルスファンド(SWF)は豪ドルの押し目買いスタンス。日々の資源輸出カバーの豪ドル買い需要、中国の鉄鉱石需要減退観測。

+2

+2

テクニカル
(チャート)

豪ドル/ドルは下落して一目均衡表の雲を下抜け、ボリンジャーバンド下限にぶつかる。豪ドル/円はボリンジャーバンドの中ほどでやや反転で雲のまだかなり上にあり豪ドル/ドルとは異なる顔。豪ドル/ドルは雲を完全に下抜けすれば再び75セント台の下値ターゲットを目指す展開に。RSIは豪ドル/ドルが34.24%、豪ドル/円が54.36%で豪ドル/ドルのoversold進む。

-2

-3

米ドル(ユーロ)強弱

ドルインデックスは97.44に上昇し、ユーロは1.09割れに下落。

-3

-3

中国関連

5月HSBC製造業PMI 速報値49.1(予想49.3、前回48.9、5カ月連続で収縮)(5/21)、4月不動産価格前月比(下落―70都市中48都市、前回50年)、前年比(下落前年比70都市中69都市、前回70都市)(5/18)、4月鉱工業生産+5.9%(前年比、予想+6.0%、前回+5.6%)、4月小売売上高+10.0%(予想+10.4%、前回+10.2%(5/13)、4月CPI+1.5%(予想+1.6%、前回+1.4%)、PPI-4.6%(予想-4.5%、前回-4.6%)(5/9)、基準金利である1年満期貸出金利を0.25%引き下げて5.1%、1年満期預金を0.25%引き下げて2.25%、2015年三回目に利下げ(5/10)、4月貿易収支+$34.1bio(予想+$39.6bio 、前回+$30.8)、輸出前年比 -6.4%(予想+1.6%、前回-15.0%)、輸入-16.2%(予想-12.2%、前回-12.7%)(5/8)、4月HSBC非製造業PMI52.9(4ms high、前回52.3)(5/6)、中国4月製造業PMI 50.1(予想50.0、前回50.1)、中国人民銀行預金準備率1.0%引き下げ(19.5%→18.5%、2015年ニ回目(4/18)、中国人民銀行株の空売り規制緩和、Q1GDP 7.0%(予想7.0%、前回7.3%)(4/15)、(2014年GDP7.4%(2013年7.7%、2012年7.7%、2011年9.3%)、AIIBへの参加51カ国に(4/1)周中国人民銀行総裁「金融政策に調整の余地」(3/30)、習近平国家主席―シルクロード沿いに巨大経済圏「一帯一路構想」(3/30)、全人代後株価急騰(景気刺激策への期待)、中国全人代閉幕―新常態、7%の成長目標、全人代開幕(3/5)、中国人民銀行利下げ-0.25%預金・貸出金利(2/28、2015年一回目中国人民銀行預金準備率0.5%引き下げ(20.0%→19.5%)(2/3)、中国利下げ(2012年7月以来)―1年物預金金利3%→2.75%、1年物貸出金利6%→5.6%(11/21)、
上海・香港証券取引所相互取引開始(11/17)、
本日上海総合指数は-4ptsの4,937。

-3

-4

国内政局・産業界等

Fairfax/Ipsos national poll)(5/14-16実施)( )は前回4月、二大政党支持率―保守連合50%(46%)、労働党50%(54%)、各政党支持率保守連合43%(39%)、労働党35%(38%)、緑の党13%(13%)、首相適任者アボット44%(38%)、ショートン39%(46%)、予算案を概ね歓迎(5/13)、Australian Industry Group(AIG)は利下げを歓迎(5/5)、AIIB参加表明(3/29)、NSW州選挙保守連合勝利(3/29)、(2/9)アボット党首辞任動議―賛成39、反対61で否決、NSW州選挙保守連合勝利(3/29)、QLD州選挙で労働党勝利(2/1)、アボット政権GST引き上げ方針、シドニー人質事件、アボット政権中国とEFT締結へ、政府は非居住者の不動産投資に申込手数料賦課を検討、国内テロ警戒レベル高位に引き上げ、(9/17)資源税廃止上院で可決(9/3)、炭素税廃止を評価(2014/7/17)。

+3

+3

“現状”総合判断
(必ずしも今後の予測とはならず)

依然やや売りバイアス

-5

-5

*Good、Badは豪ドルにとってという意味

【豪ドル/ドル チャート】

※チャートはクリックで拡大できます

【豪ドル/円 チャート】

※チャートはクリックで拡大できます

OZ NOW

RBAは依然として住宅価格の上昇を警戒

本日の当地経済紙Financial Reviewのトップ記事は<RBA still worried on housing>である。
豪州の住宅価格上昇率は全豪で2013年の+9.4%から2014年は+6.8%にややスローダウンしているが、大都市特にシドニーの住宅価格上昇率は2013年の+12.4%に続いて2014年は+13.0%であり、今年も3月だけで3%上昇し、通年では13%を超すことが予想される。
かかる状況下RBAとAPRA (Australian Prudential Regulation Authority=日本の金融監督局)は住宅価格の過熱感を抑制するためマクロプルーデンス政策(住宅融資抑制)の導入を図りつつある。
RBAのロウ副総裁によるとAPRAが銀行に課した“年間住宅融資伸び率の上限10%”規制が銀行の融資方針の変更に影響を与えつつあるという。
また知り合いの住宅ブローカーによると従来銀行が実施していた融資金利の0.5-0.8%割引サービスも今月停止され、銀行は預け入れ預金の増額や、より厳密な信用チェックを行っているという。
しかしながらRBA当局のみならずモーゲージブローカー、エコノミスト、銀行の意見としてはこの程度の融資規制では効果は限定的であり、大規模投資家の投資を抑制するには力不足であると指摘する。
JP Morgan のチーフエコノミストStephen Walters氏は「昨年12月にAPRAが融資規制を導入して以来、銀行融資はむしろ加速し住宅市場は更にヒートアップした」と述べ、更なる融資規制の強化が必要としている。
ロウ副総裁は「銀行は住宅融資ポートフォリオから発生するリスクにより留意すべき」と述べているが一方、多くのエコノミストたちは銀行融資規制が強まれば強まるほどRBAの追加緩和の余地が出てくる点を指摘している。

 

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