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マーケットビュー

木曜 津田穣のG´Day! (グダイ!) 豪ドルレポート 豪州からホットな最新情報をお届け

今度はドルの戻り高

更新日:2015年5月21日

サマリー

先週は、米国の弱い経済指標から利上げ観測が遠のき、欧州通貨主導のドル軟調地合いを読んだが、早くもセンチメントはリバースされ、再びドル高地合いである。
もちろんユーロやポンドの悪材料が再度浮上してきたことによるが、ユーロやポンドの買いトレンドが更に継続する地合いにはまだないということだ。
ユーロやポンド反落の中、売られ過ぎ通貨のドルが買い戻された訳だが、ドル買い一巡後相場はどちらに進むのか、読みづらい相場になってきた。

豪ドルは5月の利下げ後の“利下げ打ち止め感”と来年度予算案が好感されて81セント台、97円台に反発したが、再び商品相場の反落を嫌気して軟調に転じてきた。
RBAも来年、再来年と豪州経済が徐々にトレンド成長率(3.25%)に戻ると読んでいるが、足元はまだ“ぬかるみ状態”に変わりはない。

豪ドルここまでのレビュー

先週からの相場レンジ(5/14-5/21)
AUDUSD:0.7861-0.8163  AUDYEN:95.27-97.28

主要国の債券利回り上昇が顕著となる中、今週は米債利回りが上昇し米ドルが買い戻された。またかかる債券から株式市場への資金シフトは継続しており、主要国の株価は依然として堅調で、NYダウは18,200ドル台を維持し、日経平均は20,300円台に高値を更新している。
今朝発表されたFOMC議事録は6月利上げの可能性は低いと判断される内容だが市場の見方と一致しており、別段目新しさはなかった。
かかる中先週まで軟調地合いであったドルは今週大きく値を戻し、ドルインデックスは先週の93台から今週は95台を回復している。
ドル/円は3月中旬以来の121円台半ばに上昇し、先週一時1.14台半ばに上伸したユーロ/ドルは1.11割れまで、またポンド/ドルも1.58台から一時1.54台まで大幅に反落した。
また円クロスはユーロ/円134円台、ポンド/円188円台など総じて堅調地合いを維持しており、足元は“ドル高・円安”だ。
RBAによる利下げ打ち止め感と、赤字幅が市場予想を大幅に下回った来年度連邦予算案が好感されて一時81セント台、97円台まで急反発した豪ドルは、買いのフォローなく反落。再び商品相場が軟調に転じる中一時78セント台半ば、95円台前半まで大幅に値を下げた。この結果ユーロ/豪ドルは先週の高値1.42台から1.40台に反落し、また豪ドル/NZドルは1.07-1.08台での揉み合い相場となっている。

豪ドル見通し

向う1週間の予想レンジ:
AUDUSD:0.7750-0.8050  AUDYEN:94.00-97.00

向う半年の予想レンジ:
AUDUSD:0.7200-0.9000  AUDYEN:87.00-100.00

足元のセンチメント…再びベアセンチメント
足元の予想…押し目買いこなして下値テスト

主要通貨の中期的バイアス:
・米ドル…保合からややブル(足元ややブル)
・円…ベア(足元ややベア)
・ユーロ/ドル…ニュートラル(足元ややベア)
・豪ドル/ドル…ニュートラル(足元ややベア)

4月以降発表された米指標が総じて軟調で、米利上げ観測が後退するなど、米国発のドル支援材料が乏しいこと、逆に欧州の指標に明るさが見られ、ギリシャが離脱しようが居残ろうがギリシャ債務問題も市場はかなり織り込み済みで、むしろ昨年来大きく売られてきたユーロの反発余地が大きいと先週申し上げた。
既にユーロは年初の安値1.04台から1.14台まで1,000ポイント反発しているわけで、ある程度の調整が既に起こったことは事実。
しかしながらドル自体の買い材料乏しく、「本格的なユーロ戻り地合いとなれば昨年の高値1.39台と今年の安値1.04台の半値戻しである1.20越えの可能性が出てくる」と指摘したとたんに、1.14台から1.11台まで調整反落した。
今度は先週までとは逆に「ユーロやポンドに対する売り要因」がオンパレードで“売られ過ぎ状態”のドルが買い戻されている格好だ。やはり今現在は一つの通貨が中期的なトレンドを形成する環境にはないようだ。
ユーロ先高感やドル先安観がある程度広まってくると、ポジション調整を伴ったリバースが起こるのが相場の常であり、一方方向に相場が進むことはないということだろう。

調整のきっかけはギリシャ問題がくすぶっていることと、先日のドラギECB総裁のQE断行の明言に加えてクーレ理事やノワイエ仏中銀総裁も資産購入プログラムの前倒しや増額の可能性を示唆したこと。
またラガルドIMF専務理事は「原油安とユーロ安がEU経済をサポート」とユーロ安肯定的な発言をしているが、ドラギ総裁はじめとしたECB当局発言からも「債券利回り急上昇やユーロ大幅反発によりユーロ圏景気回復の芽を摘み取ることは許さない」という意思が感じられる。
まさに“出る杭(上昇する通貨)は打たれる”であり、通貨高を歓迎する国などどこにもないのだろう。
またポンドも、英国4月CPIのインフレ低下傾向やEU離脱問題に絡んで英国への投資を見合わせる銀行が出始めているとのロイター記事も嫌気されて反落している。
一方ドル/円の上昇は、GPIFはじめとした機関投資家の買い意欲が背後にあると思われるが、加えて来週発表される4月の消費者物価は消費増税の影響がなくなることからマイナスに落ち込む可能性があり、日銀がサプライズの予防的追加緩和を行うとの思惑も一部にあるようだ。
この様に先週までのドル安地合いのリバースが起こっているが、月額230億ユーロ(3月貿易黒字)を上回る巨額の貿易黒字を有するユーロ圏の当局が、依然低位にあるユーロの反発をけん制しても経済的合理性に叶うものではなく、市場がすんなり従うとも思えない。
依然として調整一巡後はユーロ反発地合いに戻ると見ている。
ドル/円は日本の貿易赤字減少による円売り需要の後退と、GPIFなど資本の円売りの綱引きが暫く続きそうであるが、今後原油価格が反発し出せば再び貿易赤字幅の拡大は必至であること、また消費者物価の低下傾向が変わらないのであれば早晩日銀の追加緩和再考ということになるわけで、やはり115円台を下回る下落は想定し難い状況に変わりはない。
今月豪ドルは利下げ打ち止め観測と赤字幅が予想を下回った来年度予算案を好感して81セント台、97円台まで反発したが買い続かず、現在78セント台、95円台に反落している。
今週発表されたRBA議事録の内容も、資源需要の減退と中国不動産市場の低迷など、悲観的なトーンは変わらず、「失業率が長期にわたって高止りする予想であり、必要に応じて追加緩和の可能性あり」としている。
ただ、そういうRBAも来年度(2015/16年)以降景気は徐々に回復し再来年度(2016/17年)にはトレンド成長率(3.25%)に戻ると読んでいるわけで(来年度予算案による)、その時期が早まれば当然金融政策にも変更が加わることは言うまでもない。
しかしながら足元は商品相場の反落もあり、買いが一巡した後で再び頭の重い展開に戻りそうだ。

【主なイベント】

5/21
(木)

(豪)5月消費者インフレ期待
(中)5月HSBC製造業PMI(速報値)
(ユーロ圏/独/仏) 5月 製造業/非製造業PMI
(米)5月フィラデルフィア連銀景況指数、4月中古住宅販売、4月景気先行指数、新規失業保険申請件数

5/22
(金)

(独)Q1GDP、5月IFO景況指数
(米)4月CPI

5/25
(月)

(日)4月貿易収支、日銀金融経済月報
(米)休場(メモリアルデー)

5/26
(火)

(米)4月耐久財受注、3月住宅価格、4月新築住宅販売、5月消費者信頼感

5/27
(水)

(豪)4月WESTPA先行指数
(日)日銀会合
(米)MBA住宅ローン申請件数

5/28
(木)

(豪)Q1民間設備投資
(日)4月小売販売額
(ユーロ圏)5月消費者信頼感
(米)4月中古住宅販売成約、新規失業保険申請件数

5/29
(金)

(日)4月失業率、4月CPI、4月鉱工業生産
(ユーロ圏)4月マネーサプライ
(伊)Q1GDP
(英)Q1GDP
(米)Q1GDP(改定値)、5月シカゴ購買部協会景気指数、5月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)

Joe式豪ドル週替わりindex

独自の手法で10項目について豪ドル相場にとっての好悪インパクトをそれぞれ重要度を勘案しながら最弱評価から最強評価まで「-10―+10」でランク付けし、現状を総合判断したもの。したがって総合indexは理論的には最弱-100で最強+100となる。Indexが大きくプラス、マイナスに傾いている時がチャンス。
現状分析であり、今後を予測する機能はあまりないが、ポジション造成や閉じる際の参考にして頂きたい。

構成要因

ポイント

今回
数値

前回
数値
(5/14)

豪州
ファンダメンタルズ
(経済・政治)

*Good

5月WESTPAC消費者信頼感+6.4%(前回-3.2% )、102.4(前回96.2)(5/20)

・3月住宅建設許可件数、前月比+2.8%(予想-1.5%、前回-3.2%)、前年比+23.6%(予想+16.7%、前回+14.3)(5/4)
・4月ANZ求人広告+2.3%(前回-1.4%)(5/4)
・Q1PPI 前期比+0.5%(前回+0.1%)(5/1)
・Q1CPI前年比+1.3%(予想+1.3%、前回+1.7%)、前期比+0.2%(予想+0.1%、前回+0.2%)、RBAアンダーライイングインフレーション前期比+0.6%(予想+0.55%、前回+0.65%)前年比+2.35%(予想+2.25%、前回+2.25%)(4/21)
・Q4経常収支-96億ドル(予想-110億ドル、前回-121億ドル)(3/3)

*Bad

・4月新車販売-1.5%(3カ月で初めてのマイナス、前回+0.5%)、前年比+2.8%(前回+4.4%)(5/18)
・Q1賃金コスト指数 前月比+0.5%(6ms low、予想+0.6%、前回+0.6%)、前年比+2.3%(17years low、予想+2.4%、前回+2.6%)(2/25)
・4月NAB 企業信頼感+3(前回+3)、企業景況感+4(前回+6)(5/11)

・4月就業者数-2.9千人(予想+4.0千人、前回+48.1千人←+37.7千人から上方修正)、失業率6.2%(予想6.2%、前回6.1%)(5/7)
・3月小売売上高+0.3%(3ms low、予想+0.4%、前回+0.7%)(5/6)
・3月貿易収支-1.322bio(予想-1.0bio、前回-1.256bio)(5/5)
・Q1PPI前年比+0.7%(前回+1.1%)(5/1)
・Q4GDP前期比+0.5%(予想+0.6%、前回+0.3%)、前年比+2.5%(予想+2.6%、前回+2.7%)(3/4)
・Q4企業営業利益(前期比)-0.2%(+0.5%、-0.4%)(3/2)
・Q4民間設備投資(CAPEX)前期比-2.2%(予想-1.6%、前回+0.6%)(2/26)

----------------------------

・RBA四半期金融政策報告書(5/8)
2015年GDP 見通し +2.5%(前回+2.25%―+3.25%)
2016年GDP見通し +2.75-+3.75%(+3.0%-+4.0%)
インフレ見通し
2015年 2.5%(前回2.0%-3.0%)
2016年 1.75%-2.75%(2.0%−3.0%)

・IMF世界成長見通し(2015/4/14)(2015年1月時)
2015年3.5%(3.5%)

・IMF豪州経済見通し
2015年2.8%(前回2.9)、2016年3.2%(前回3.1%)(5/11)

・2015/16年連邦予算案(2015/5/12)(2014年5月時点)
財政赤字2015/16年351億豪ドル(予想400億豪ドル、前回312億ドル)、17/18年赤字144億豪ドル、18/19年赤字69億ドル、19/20年黒字転換、2014/15年GDP 2.5%、2015/16年2.75%、16/17年3.25%、17/18年3.5%、18/19年3.5%
鉄鉱石価格 48ドル/トン 

+3

+2

市場センチメント

(リスク値に対する円キャリーポジション造成・/解消などに関わる)

ギリシャ不安なるが世界的に株価堅調でセンチメントやや改善。昨日NYKダウは-28ptsの18,285ドル。本日 off shoreでは-41pts。 昨日VIX恐怖指数は+0.03の12.88。

+2

-2

短期筋推定市場ポシションと調整具合

シカゴIMMの通貨先物ポジションは前週から買いが3,861コントラクト増えて買い4,487 コントラクト(5/12)。短期筋は豪ドル/ドルややショート、豪ドル/円は依然ややロングか。

+2

-3

商品相場

原油は59ドル台に小幅反発、金価格は1211ドル台に小幅上昇。昨日CRBは+0.22の227..01。鉄石は58ドル台に下落、石炭(燃料炭スポット)は56ドル台に下落。

-4

+2

金利・為替(当局)

RBA議事録―経済成長鈍化で失業率高止まり、交易条件悪化で豪ドル下落(5/19)、ロウ副総裁―必要あれば利下げも、通貨戦争という言葉は不適切で好ましくない(5/18)、RBA四半期金融報告―一層の豪ドルの下落が必要、2015,2016年成長・インフレ見通しを下方修正(5/8)、RBA利下げ2.25%→2.00%(2011年11月以来10回目の利下げ)easy biasの文言なしで、利下げ打ち止め感(5/5)、(4/20)スティーブンス総裁(in NY)豪ドルは更に下落する可能性、RBAは必要なら利下げを実施する。 RBA利下げ(2013年8月以来18カ月ぶり)2.25%(予想2.50%、前回2.50%)(2/3)、
豪ドルは75セント近辺が望ましい(12/11)、(スティーブンス総裁―85セント近辺に下落することが望ましい(2013/12/12)米豪10年利回り格差は0.709%に拡大。

-3

-2

需給

新期迎えて豪ドル債投資が復活するか?本邦企業の豪州企業買収、豪州企業M&A活発化の兆し、豪ドル先安観から海外投資家の豪ドル買い後退。ソブリンウエルスファンド(SWF)は豪ドルの押し目買いスタンス。日々の資源輸出カバーの豪ドル買い需要、中国の鉄鉱石需要減退観測。

+2

+2

テクニカル
(チャート)

4月中旬からの上昇トレンドで来たが14日の「波高い線」で下落トレンドに転換。5月上旬のゴールデンクロスが効いて上昇してきたが、エネルギー切れか。豪ドル/ドルは短期移動平均線0.7945を既に切っており、また豪ドル/円も95.25がサポートされるか注目。「三羽ガラス」的に売り圧力の増大を物語る。RSIは豪ドル/ドルが48.93%、豪ドル/円が59.00%でoverboughtはかなり減る。

-3

+3

米ドル(ユーロ)強弱

ドルインデックスは95.51に上昇し、ユーロは1.11台前半に下落。

-3

+3

中国関連

5月HSBC製造業PMI 速報値49.1(予想49.3、前回48.9、5カ月連続で収縮)(5/21)、4月不動産価格前月比(下落―70都市中48都市、前回50年)、前年比(下落前年比70都市中69都市、前回70都市)(5/18)、4月鉱工業生産+5.9%(前年比、予想+6.0%、前回+5.6%)、4月小売売上高+10.0%(予想+10.4%、前回+10.2%)(5/13)、4月CPI+1.5%(予想+1.6%、前回+1.4%)、PPI-4.6%(予想-4.5%、前回-4.6%)(5/9)、基準金利である1年満期貸出金利を0.25%引き下げて5.1%、1年満期預金を0.25%引き下げて2.25%、2015年三回目に利下げ(5/10)、4月貿易収支+$34.1bio(予想+$39.6bio 、前回+$30.8)、輸出前年比 -6.4%(予想+1.6%、前回-15.0%)、輸入-16.2%(予想-12.2%、前回-12.7%)(5/8)、4月HSBC非製造業PMI52.9(4ms high、前回52.3)(5/6)、中国4月製造業PMI 50.1(予想50.0、前回50.1)、中国人民銀行預金準備率1.0%引き下げ(19.5%→18.5%、2015年ニ回目(4/18)、中国人民銀行株の空売り規制緩和、Q1GDP 7.0%(予想7.0%、前回7.3%)(4/15)、2014年GDP7.4%(2013年7.7%、2012年7.7%、2011年9.3%)、AIIBへの参加51カ国に(4/1)周中国人民銀行総裁「金融政策に調整の余地」(3/30)、習近平国家主席―シルクロード沿いに巨大経済圏「一帯一路構想」(3/30)、全人代後株価急騰(景気刺激策への期待)、中国全人代閉幕―新常態、7%の成長目標、全人代開幕(3/5)、中国人民銀行利下げ-0.25%預金・貸出金利(2/28、2015年一回目中国人民銀行預金準備率0.5%引き下げ(20.0%→19.5%)(2/3)、中国利下げ(2012年7月以来)―1年物預金金利3%→2.75%、1年物貸出金利6%→5.6%(11/21)、
上海・香港証券取引所相互取引開始(11/17)、
本日上海総合指数は+3ptsの4,379。

-4

-3

国内政局・産業界等

Fairfax/Ipsos national poll)(5/14-16実施)( )は前回4月、二大政党支持率―保守連合50%(46%)、労働党50%(54%)、各政党支持率保守連合43%(39%)、労働党35%(38%)、緑の党13%(13%)、首相適任者アボット44%(38%)、ショートン39%(46%)、予算案を概ね歓迎(5/13)、Australian Industry Group(AIG)は利下げを歓迎(5/5)、AIIB参加表明(3/29)、NSW州選挙保守連合勝利(3/29)、(2/9)アボット党首辞任動議―賛成39、反対61で否決、NSW州選挙保守連合勝利(3/29)、QLD州選挙で労働党勝利(2/1)、アボット政権GST引き上げ方針、シドニー人質事件、アボット政権中国とEFT締結へ、政府は非居住者の不動産投資に申込手数料賦課を検討、国内テロ警戒レベル高位に引き上げ、(9/17)資源税廃止上院で可決(9/3)、炭素税廃止を評価(2014/7/17)。

+3

+2

“現状”総合判断
(必ずしも今後の予測とはならず)

やや売りバイアス

-5

+4

*Good、Badは豪ドルにとってという意味

【豪ドル/ドル チャート】

※チャートはクリックで拡大できます

【豪ドル/円 チャート】

※チャートはクリックで拡大できます

OZ NOW

久々に政府支持率が労働党と互角に

5月14-16日に実施されたFairfax/Ipsos(有権者1,403名をランダムに抽出)の世論調査によると、二大政党支持率で与党自由連合が労働党に並び50%:50%という結果になった(前回4月時には与党46%、労働党54%)。与党が50%の支持率を獲得したのは2014年3月以来である。
またアボット首相個人の支持率も上昇した。
勝因はまさに5/12の来年度予算案で、昨年の大幅支出削減の緊縮財政が政府支持率を大きく下げたことに鑑み、一転して大型支出($22bio)を計上することで、国民の公平感、個人利得観念に訴えることに成功したからだ。
各党別支持率を見ると:%( )は4月時
自由連合 43(39)、労働党 35(38)、緑の党 13(13)、パルマーユナイテッド1(1)、その他8(8)。
また首相適任者としてアボット氏 44%(38%)、労働党党首ショートン氏39%(46%)とこちらもアボット氏が優勢との結果。
また首相支持率は42%(34%)、不支持率は50%(60%)。
ショートン氏支持率は41%(42%)、不支持率は45%(44%)であった。
また全体の52%が予算案は公平であると答えたが、これは昨年の予算案後の33%から大幅アップ。
また予算案に対する満足度も52%(33%)と同じ結果を示した。
今回の結果を見て政府は来年後半に予定される総選挙を前倒しして、勢力拡大を図るのではとの憶測を呼んでいる。
ただ野党労働党は「昨年の予算案で不評を買った多くの政策は依然放棄されておらず、今回の予算案はそれらをカモフラージュしただけである」と反論している。
その中には学校教育や病院設立基金のために州に支払われるべき$80bioの予算カットや大学の規制緩和や家計補助のための予算のカットが含まれる。

 

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