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マーケットビュー

木曜 津田穣のG´Day! (グダイ!) 豪ドルレポート 豪州からホットな最新情報をお届け

ドルを買い進む理由に乏しい現状

更新日:2015年4月16日

サマリー

先週から今週にかけては、豪州、日本、英国、欧州、カナダなど各国の中央銀行の政策会合が開かれたり、またFOMC議事録が発表されるなど主要国の金融政策に焦点が当たった。
米国以外は各国ともに例外なく緩和政策維持であり、株価は中国減速懸念やギリシャ債務不安にもかかわらず総じて堅調だ。
弱い3月米雇用統計後も、堅調地合いを維持してきた米ドルは今週大きく反落した。
G20やIMF・世銀総会などの国際会議を控えてドル高警戒感が高まり、一方で発表される米国指標はいずれも不冴えな結果であり、FRBの利上げ観測が遠のいたことも原因だ。

先週は“ドル買い要因プラス通貨売り要因によるドル高”と説明したが、一週間でセンチメントは大きく変わってきている。
かかる米ドル軟調を受けて豪ドル/ドルは下値75セント台、豪ドル/円は90円台がサポートされている。中国のQ1GDPが前年比+7.0%と前期の+7.3%から更に低下するなど高まる中国景気の減速懸念は豪ドル売り材料だ。
ただし今週は米ドル安に加えて鉄鉱石が安値47ドル台から50ドル台に反発していることや、本日発表された3月雇用統計が非常に強い結果で、77セント台、92円台に続伸している。
ただ買い戻し一巡後は5月利下げ観測も控えており、再び軟調地合いに戻る可能性があるだろう。

豪ドルここまでのレビュー

先週からの相場レンジ(4/9-4/16)
AUDUSD:0.75519-0.77813  AUDYEN:90.464-93.044

先週から今週にかけては豪州、日本、英国、欧州、カナダなど各国の中央銀行の政策会合が開かれたり、FOMC議事録が発表されるなど、主要国の金融政策に焦点が当たった。
また本日から始まるワシントンG20や明日のIMF・世銀総会などの国際会議を控えて各国要人の発言にも焦点が当たった。
発表された中国のQ1GDPは+7.0%と減速が確認され、3月鉱工業生産や小売売上高は冴えず、加えてギリシャ債務懸念がくすぶってリスク回避ムードもあったが、その割に主要国の株価は高値圏を維持した。

為替相場では米ドルが反落した。ドル/円は浜田内閣参与の「120円はかなり円安、購買力平価からは105円位が妥当」発言を受けて120円を割り込み、その後も不冴えな米指標や中国減速懸念、更にはIMFや米財務省のドル高関連発言などを受けて、118円台後半に続落し、現在は119円台前半に回復している。

ユーロは、欧州の指標に明るさが見られることや昨日のドラギECB総裁の景気にポジティブな発言、更にはG20を控えた買い戻しもあり、ユーロ/ドルは週中安値1.05台から1.07台に反発し、対円でも126円台から127円台を回復している。

豪ドルは、米ドル安を反映して堅調推移。発表された3月NAB企業信頼感/景況感は改善したが、一方4月のWESTPAC消費者信頼感は先月から大幅ダウンするなどチグハグな結果であった。
また中国のQ1GDPは前期の7.3%から7.0%に減速し、3月鉱工業生産や小売売上高も予想を下回った。
ただ鉄鉱石価格は47ドルから50ドル台に反発しており、加えて本日発表された3月の雇用統計は就業者数+37.7千人(予想+15.0千人、前回+15.6千人)、失業率6.1%(予想・前回ともに6.3%)と強い結果となり豪ドル/ドルは77セント台後半、豪ドル/円は92円台半ばまで続伸している。
豪ドルの上昇がユーロの上昇に勝って、ユーロ/豪ドルは月初の高値1.44台から1.38近辺に大幅下落し、豪ドル/NZドルは再び1.02台に反発している。

豪ドル見通し

向う1週間の予想レンジ:
AUDUSD:0.7550-0.7850  AUDYEN:91.00-94.00

向う半年の予想レンジ:
AUDUSD:0.7200-0.9000  AUDYEN:87.00-100.00

足元のセンチメント…ベアセンチメント弱まる
足元の予想…足元堅調だが上値限定的で再び反落か

主要通貨の中期的バイアス:
・米ドル…保合からややブル(足元ややベア)
・円…ベア(足元ミックス)
・ユーロ/ドル…ややベア(足元ややブル)
・豪ドル/ドル…ややベア(足元ややブル)

米国の弱い3月雇用統計後は、これまでドル堅調地合いと言っている矢先であっただけにドル高が調整され始めた。
“相場は常にアップダウン”が基本だが、なかなかクリアなトレンドを作れずに相場のセンチメントは頻繁に変わる。

しかし今回のドル高調整には多くの要因が重なった。
まず本日始まるワシントンG20や金曜日のIMF・世銀総会という国際会議を前に“ドル高”に対する警戒が高まっていること。
G20関係筋は“為替のボラティリティーを協議する。新興国市場に対するドル高の懸念が正当化されている”などと為替が議題に上ることを示唆している。

IMFも「原油安とドル高が世界の成長を再配分している。ドル高が急速に進むならFRBは利上げを遅らせることができる」などとドル高に言及している。
今年のIMF世界経済見通しで米国を下方修正、欧州や日本を上方修正した一つの要因として“ドル高”にも言及している。

この様にドル高が注目される中、FRB、議会、産業界からのドル高けん制のみならず米財務省は昨日、「各国はG20の為替に関する誓約を順守すべき」と発言している。
一方、米経済指標についても予想を下回った3/27のQ4GDP確報値(+2.2%)以来3月雇用統計、3月小売売上高、4月NY連銀製造業景況指数、3月鉱工業生産など、3月の悪天候や港湾ストの影響とはいえ弱い数字のオンパレードだ。「利上げの時期については今後の指標次第」とするFOMCの姿勢に鑑みてもドルを買い進む状況にはない。

各国事情でも、日本政府は統一地方選挙真っ只中にあって過度の円安をけん制しており、アベノミクスのブレインである浜田内閣参与の円安けん制とも取れる発言も、政府を代弁しているとも受け取れる(ただし、翌日に「120円程度は許容範囲」との発言があった)。他方、日銀内部にも追加緩和に否定的な意見があるし、加えて2月国際収支における経常黒字の大幅増と貿易赤字の大幅減は円ベア派の意気を削ぐものだ。

欧州ではギリシャ債務懸念がくすぶるが、一方IMFが今年のユーロ圏のGDP予想値を1.2%から1.5%に上方修正し、ドラギ総裁も中期的には欧州景気の回復期待を口にしている。1EUR=1USDのパリティー観測も出る中、ユーロ安も既にかなり進行しており、今年対ドルで年初から13%と最も下落が激しかったユーロに一番買い戻しが入ってもおかしくない。
更に5/7の総選挙後EU離脱の国民投票の可能性が指摘される英国であるが、取り敢えず世論は与党保守党優勢を伝えており、労働党主導の政局混迷という最悪のケースが避けられる可能性がポンドを下支えしている。

この様に、先週は「ドル高要因プラス通貨安要因が相乗してのドル高」を指摘したが、1週間でセンチメントは大きく変化している。
もちろん来週はまた違うセンチメントが相場を支配している可能性はあるが、足元はドル高の調整が更に進む可能性があるだろう。

今回も豪ドルは米ドル反落の受け皿として買い戻され75セント割れ、90円割れは回避され、逆に本日の強い3月雇用統計を受けて77セント台、92円台まで反発している。
ただ商品相場の下落やRBAによる5月利下げ観測に加えて、中国発もいいニュースがない。
昨日発表された中国のQ1GDPは前年比+7.0%台とかろうじて7%は維持したものの前期の7.3%からは更に減速した。また3月鉱工業生産+5.6%(予想+7.0%、前回+6.8%)小売売上高+10.2%(予想+10.9%、前回+10.7%)からも減速感は否めない。
先日発表された失望感を伴う3月貿易収支と併せて、期待された中国サイドからの豪ドルサポートは厳しい状況と言わざるを得ない。
買い戻し一巡後は再び軟調地合いに戻る可能性がある。

【主なイベント】

4/16
(木)

(豪)3月雇用統計
(米)3月住宅着工件数・建設許可件数、新規失業保険申請件数
(その他)ワシントンG20

4/17
(金)

(ユーロ圏)2月経常収支、3月CPI
(英)3月失業率
(米)3月CPI・景気先行指数、4月ミシガン大学消費者信頼感
(その他)IMF・世銀春季総会

4/20
(月)

(日)2月第三次産業活動指数
(ユーロ圏)2月建設支出 

4/21
(火)

(豪)RBA議事録
(ユーロ圏)4月ZEW景況感調査
(独)4月ZEW景況感調査

4/22
(水)

(豪)Q1CPI
(日)3月貿易収支(通関ベース)、2月景気先行指数
(米)3月 中古住宅販売、4月消費者信頼感

4/23
(木)

(中)4月HSBC製造業PMI
(ユーロ圏)4月製造業・非製造業PMI
(独)4月製造業・非製造業PMI
(仏)4月製造業・非製造業PMI
(米)3月新築住宅販売、新規失業保険申請件数

4/24
(金)

(独)4月ifo景気調査
(米)3月耐久財受注

Joe式豪ドル週替わりindex

独自の手法で10項目について豪ドル相場にとっての好悪インパクトをそれぞれ重要度を勘案しながら最弱評価から最強評価まで「-10―+10」でランク付けし、現状を総合判断したもの。したがって総合indexは理論的には最弱-100で最強+100となる。Indexが大きくプラス、マイナスに傾いている時がチャンス。
現状分析であり、今後を予測する機能はあまりないが、ポジション造成や閉じる際の参考にして頂きたい。

構成要因

ポイント

今回
数値

前回
数値
(4/9)

豪州
ファンダメンタルズ
(経済・政治)

*Good

・3月就業者数+37.7千人(予想+15.0.千人、前回+15.6千人)、失業率6.1%(予想6.3、前回6.3)、(4/16)
・3月NAB 企業信頼感+3(前回0)、企業景況感+6(前回+2)(4/14)
・2月小売売上高+0.7%(予想+0.4%、前回+0.5%)(4/7)
・2月住宅建設許可件数、前年比+14.3%(予想+10.7%、前回+9.1%)(4/1)

・2月WESTPAC景気先行指数+0.3(前回+0.1)(3/18)
・Q4経常収支-96億ドル(予想-110億ドル、前回-121億ドル)(3/3)
・Q4RBAアンダーライイングCPI前期比+0.7%(予想+0.5、前回+0.4%)、前年比+2.25%(予想+2.2、前回+2.55)(1/28)

*Bad

・4月WESTPAC消費者信頼感-3.2%(前回-1.2% )、96.2(前回99.5)(4/15)
・2月住宅ローン約定件数+1.2%(予想+3.0%、前回-1.7%)(4/10)
・2月投資貸付-3.4%(前回-0.3%)(4/10)
・3月ANZ求人広告-1.4%(前回+0.7)(4/7)
・2月住宅建設許可件数-3.2%(予想-4.0%、前回+7.9%)(4/1)

・1月貿易収支-$980mio(10カ月連続マイナス、予想-925mio、前回-436mio)(3/5)
・Q4GDP前期比+0.5%(予想+0.6%、前回+0.3%)、前年比+2.5%(予想+2.6%、前回+2.7%)(3/4)
・Q4企業営業利益(前期比)-0.2%(+0.5%、-0.4%)(3/2)
・Q4民間設備投資(CAPEX)前期比-2.2%(予想-1.6%、前回+0.6%)(2/26)
・Q4賃金コスト指数 前月比+0.6%(予想+0.6%、前回+0.6%)前年比+2.5%(予想+2.5%、前回+2.6%)(2/25)
・Q4PPI 前期比+0.1%(前回+0.2%)、前年比+1.1%(前回+1.2%)(1/30)
・Q4CPI前年比+1.7%(予想+1.8%、前回+2.7%)、前期比+0.2%(予想+0.3%、前回+0.5%)(1/28)

----------------------------

・RBA四半期金融政策報告書(2/6)
2014 年GDP見通し +2.5%(前回11月+2.5%)
2015年GDP 見通し +2.25−+3.25%(前回+2.5%―+3.5%%)
2016年GDP見通し +3.0-+4.0%(+2.75-+4.25%)
インフレ見通し
2014年 1.70%(前回1.75%)
2015年 2.0%-3.0%(前回2.5%-3.5%)
2016年 2.25%-3.25%(2.5%−3.5%)

・IMF世界成長見通し(2015/4/14)(2015年1月時)
2015年3.5%(3.5%)

・政府年央経済財政見通し
(MYEFO)(12/15)(5月時点)

財政赤字2014/15年404億豪ドル(298億豪ドル)、2015/16年312億ドル(171億ドル)、
2014/15年GDP 2.5%、鉄鉱石価格60ドル

+2

-2

市場センチメント

(リスク値に対する円キャリーポジション造成・/解消などに関わる)

株価堅調維持も中国景気減速懸念、ギリシャ不安センチメントやや悪化。昨日NYKダウは+75ptsの18,112ドル。本日 off shoreでは+13pts。 昨日VIX恐怖指数は-0.83の12.84。

-2

+2

短期筋推定市場ポシションと調整具合

シカゴIMMの通貨先物ポジションは前週から売りが15,925コントラクト増えて売り40,281 コントラクト(4/7)。短期筋は豪ドルややロングに。

-2

+2

商品相場

原油は57ドル台に反発、金価格は1206ドル台に上昇。昨日CRBは+4.56の224.15。鉄石は50ル台に反発、石炭(燃料炭スポット)は58ドル台で小康。

-2

-4

金利・為替(当局)

5月利下げ観測強い、4月RBA理事会―金利据え置き(住宅バブル懸念も一因か)、更なる緩和が適切となる可能性、更なる豪ドル安が必要となる公算、強いドル高けん制文言はなし(4/7)
(3/20)スティーブンスRBA総裁―豪企業と家計は楽観的な予想が薄れつつある、問われるのは金利据え置きか低下するか、豪ドル調整の動きはおそらくまだ完了していない(3/16)ガイ・デベル総裁補―豪ドルはファンダメンタルズ対比まだ高い、豪ドル安は均衡のとれた経済成長に役立つ、(3/11)ケントRBA総裁補―豪ドルは経済の調整を支援する役割を果たし始めている、豪ドル依然比較的高い、極めて低い水準にある金利が景気下支え、(3/5)ロウRBA副総裁「経済情勢考慮すれば依然豪ドル高過ぎる、通貨押し下げら我々の目標と考えるのは誤り」、RBA理事会(3/3) RBA利下げ(2013年8月以来18カ月ぶり)2.25%(予想2.50%、前回2.50%)(2/3)、
豪ドルは75セント近辺が望ましい(12/11)、(スティーブンス総裁―85セント近辺に下落することが望ましい(2013/12/12)。米豪10年利回り格差は0.388%に縮小。

-5

-4

需給

新期迎えて豪ドル債投資が復活するか?本邦企業の豪州企業買収(日本郵政―トール、6,200億円、リクルート360億円、電通など)、豪州企業M&A活発化の兆し、豪ドル先安観から海外投資家の豪ドル買い後退。ソブリンウエルスファンド(SWF)は豪ドルの押し目買いスタンス。日々の資源輸出カバーの豪ドル買い需要、中国の鉄鉱石需要減退観測。

+2

+2

テクニカル
(チャート)

ボリンジャーバンドの中ほどに反発。一目均衡表の雲の下限(0.7700、92.00)が強いレジスタンスに。一方下値支持線75セント近辺、90円近辺は取り敢えずサポートされている。今週連日「下ヒゲ」を出して下値抵抗感を示す。RSIは豪ドル/ドルが52.52%、豪ドル/円が47.38%であまり偏りない。

+2

+2

米ドル(ユーロ)強弱

ドルインデックスは98.55に下落し、ユーロは1.07台前半に上昇。

+2

-2

中国関連

Q1GDP 7.0%(予想7.0%、前回7.3%)(4/15)、(2014年GDP7.4%(2013年7.7%、2012年7.7%、2011年9.3%)、3月鉱工業生産+5.6%(予想+7.0%、前回+6.8%)、3月小売売上高+10.2%(予想+10.9%、前回+10.7%(4/15)、3月貿易収支+$3.1bio(予想+$40.1bio lowest since Feb 2013)、輸出前年比 -15.0%(予想+9.0%)、輸入-12.7%(予想-10.0%)(4/13)、3月CPI+1.4%(予想+1.3%、前回+1.4%)、PPI-4.6%(予想-4.8%、前回-4.8%)(4/10)、3月HSBC非製造業PMI52.3(前回52.0)(4/3)、中国2月製造業PMI 50.1(前回49.9)、2月非製造業PMI 5379(前回53.9)(4/3)、AIIBへの参加46カ国に(4/1)周中国人民銀行総裁「金融政策に調整の余地」(3/30)、習近平国家主席―シルクロード沿いに巨大経済圏「一帯一路構想」(3/30)、中国1-2月工業利益(前年同期比-4.2%)(3/27)、3月HSBC製造業PMI 49.2(速報値)(予想50.5、前回50.7)(3/24)、全人代後株価急騰(景気刺激策への期待)、中国全人代閉幕―新常態、7%の成長目標、全人代開幕(3/5)、中国人民銀行利下げ-0.25%預金・貸出金利(2/28)中国人民銀行預金準備率0.5%引き下げ(20.0%→19.5%)(2/3)、不動産売買規制懸念で株価軟調(1/27)、信用口座新規開設停止命令で上海総合指数急落(1/19)、住宅融資担保基準厳格化、中国利下げ(2012年7月以来)―1年物預金金利3%→2.75%、1年物貸出金利6%→5.6%(11/21)、
上海・香港証券取引所相互取引開始(11/17)、 本日上海総合指数は+98ptsの4,182。

-4

+3

国内政局・産業界等

Fairfax/Ipsos national poll(4/9-11実施)( )は前回2月、二大政党支持率―保守連合46%(49%)、労働党54%(51%)、各政党支持率保守連合39%(42%)、労働党38%(36%)、緑の党13%(12%)、首相適任者アボット38%(39%)、ショートン46%(44%)、AIIB参加表明(3/29)、NSW州選挙保守連合勝利(3/29)、(2/9)アボット党首辞任動議―賛成39、反対61で否決、NSW州選挙保守連合勝利(3/29)、QLD州選挙で労働党勝利(2/1)、アボット政権GST引き上げ方針、シドニー人質事件、豪ドル高懸念やや和らぐ。アボット政権中国とEFT締結へ、政府は非居住者の不動産投資に申込手数料賦課を検討、国内テロ警戒レベル高位に引き上げ、(9/17)社会保障見直しや増税を嫌気、住宅バブル懸念、資源税廃止上院で可決(9/3)、炭素税廃止を評価(2014/7/17)。

-2

-2

“現状”総合判断
(必ずしも今後の予測とはならず)

やや売りバイアス

-9

-3

*Good、Badは豪ドルにとってという意味

【豪ドル/ドル チャート】

※チャートはクリックで拡大できます

【豪ドル/円 チャート】

※チャートはクリックで拡大できます

OZ NOW

再び与党(保守連合)の支持率低下

4月9-11日に実施されたメディアIpsos/fairfaxが実施した世論調査(1404人をランダムに抽出)によると保守連合(自由党と国民党の連立)と労働党の二大政党支持率は保守連合が46%(前回2月時49%)、労働党が54%(51%)となり、労働党のリードが2013年の下野以来最大幅となった。各政党別支持率では保守連合が39%(42%)、労働党38%(36%)、緑の党13%(12%)、パーマーユナイテッド1%(2%)であった。

なおアボット首相の適任度は2ポイント上がって34%となり、不適任度は2ポイント下がって60%であった。
ショートン労働党党首の適任度は1ポイント下がって42%となり、不適任度は1ポイント上がって44%であった。
またアボット、ショートン両氏の首相適任度は依然としてショートン党首が46%(44%)とアボット首相の38%(39%)を上回っている。

アボット首相は2月の自由党大会における党首辞任を求める動議をなんとか否決させ、その後は景気対策、財政赤字削減策、国家安全保障の諸策を模索してきたが、結果はむしろ労働党との支持率の劣後幅を広げる形となった。
また同時に行われたホッキー財務相の適任度は昨年の予算案前の同時期に行われた結果から22ポイント低下して33%となり、不適任度が23ポイント上昇して58%になっているのは、財政赤字削減という選挙公約を遵守できていない同財務相への厳しい評価である。

財政黒字化がハイレベルの優先事項と考える人は、前回同じ質問がされた昨年3月より4ポイント上がって58%となり、これは最初に質問された2012年11月以来最大となった。
財政黒字化は下位の優先順位と答えた人は前回から8ポイント下がって34%であったが、これは2012年11月以来最低であった。
経済政策では、保守連合への期待度が41%で労働党の32%や緑の党の3%を上回っている。
豪州の総選挙は来年秋に予定されるが、今年になって顕著となりつつある与野党支持率の逆転現象が収まる見通しは立っていない。

 

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